7ORDERが語る“青春エピソード” 「2週間ほぼ寝ずに…」「ながつが号泣」<「レスポール」インタビュー>
2022.03.11 12:00
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3月30日に2ndシングル「レスポール」をリリースする7ORDER(安井謙太郎、真田佑馬、諸星翔希、森田美勇人、萩谷慧悟、阿部顕嵐、長妻怜央)。湘南乃風の若旦那こと新羅慎二と大沢伸一が描き下ろした同曲は、メンバーの阿部が初主演を務める映画『ツーアウトフルベース』(3月25日公開)の主題歌に起用されている。今回のインタビューでは「レスポール」の紹介とともに、男2人の青春物語の映画の内容にちなみ、7人が“青春だったな”と思うエピソードを語り合ってもらった。
7ORDER、2ndシングル「レスポール」が映画主題歌に
― 2ndシングル「レスポール」のリリースおめでとうございます!どのような楽曲なのか教えてください。阿部:映画『ツーアウトフルベース』の主題歌になっていて、僕ともろ(諸星翔希)が出演させてもらっているんですけど、映画の世界観を1番に考えて、映画のエンディングに合うような楽曲にしました。曲を作ってくださった新羅さんと大沢さんと一緒に考えながらできた曲です。こういうジャンルの曲は多分7ORDERではやる機会があまりなかったのかなと思います。
― 映画の主題歌と聞いたときは、どう思いましたか?
安井:曲だけを聴いたときはめちゃくちゃ男っぽい映画なんだろうと思っていたんですけど、予告編を見ると割とテンポが早い印象を受けました。顕嵐やもろからコメディ要素がすごくあると聞いたので、この楽曲がどう混じっていくのか、すごく楽しみです!
― 主演映画の主題歌を担当することについて、気持ち的にはいかがですか?
阿部:元々は別の方が担当すると思っていたので、まさか僕たちが担当するとは思っていませんでした。決まったからには、メンバーと話し合って楽曲を決めていきました。気持ち的には普段と変わらないのですが、普段通り力を入れてやることだけなので、ありがたい挑戦だなと思いました。
― 諸星さんはいかがですか?
諸星:僕自身、顕嵐が主演の映画に出るって決まったのも撮影に入る直前だったので、驚きの気持ちのまま、主題歌も決まって、そして「レスポール」を初めて聴いたとき、この映画にすごくぴったりだなと思いました。映画館で聴くと僕たち(阿部と)2人だけの歌声しか聴こえませんが、ライブでのメンバー全員で演奏しているバージョンも聴いてほしいなと思います。どんどん見方が変わっていくと思うので。
― 阿部さんと諸星さん以外の方はまだ映画をご覧になられていないとのことで、楽しみですね!
萩谷:メンバーが出ているから見ようと思って見て、新たに知れる世界ってすごくあるんですよね。普通に生きていたら出会わなかったかもしれないけど、そういう作品と出会わせてくれて面白いなと思います。
長妻:スケジュール次第で見に行けるか…(笑)ってところもあるんですけど、普通に楽しみです!
真田:7ORDERのときとはまた違った顔が見れるので、見るのが楽しみです。
7ORDER「青春だったな」と思うエピソードは?
― 映画は“男2人の青春エンターテインメント”という内容ですが、長年ともにしているみなさんが「青春だったな」と思うエピソードを教えてください。真田:シャボン(2020年3月に自主制作でリリースしたシングル「Sabonflower」)のCDをみんなで梱包したことが懐かしいなって思います。インディーズ時代に自分たちのCDを梱包して発送したんですけど、信じられない数のダンボールがあって。僕は別の仕事で遅れて参加したんですけど、夜勤組と朝出勤する組がいて、24時間工場が回っているようでした。
安井:そうそう、初めてCDを出すとき、受注生産して1枚ずつシーリングスタンプを自分たちでつけようという企画をやったんですけど、めっちゃ大変でした(笑)
― どれくらいやったんですか?
萩谷:2万5000枚くらいです!
― そんなにも!?
安井:でも納期まで2週間くらいあったので、そこまでに終わらせようと。
萩谷:マジで最初、俺とやす(安井)とながつ(長妻)と3人でやっていたんですけど、4日間やり続けても終わる気配が全然しなくて…。
安井:マジで全く終わらないなと(笑)
長妻:蝋をスタンプで押してて…
萩谷:どうやったら効率よくできるかを、話し合ったもんね!
長妻:そうだね。これをどうやったら効率よくできるかってすごく考えました。
真田:鍋があったんですけど、赤い蝋が積んであって、なにかのモンスターを作るのかなってくらい、鍋の中が真っ赤だった(笑)
― すごく大変そうですね…
真田:本当に大変でした。
諸星:でも、徐々に上手くなってきたやつもあったね!
阿部:めちゃめちゃなやつもありました。
真田:そこはご愛嬌で(笑)
安井:手作業だから、絶対に同じものはできないからって、なにも計算しないで、ただの思い付きのアイディアでやったんですよ。これやったら多分一生の思い出になるなって。
萩谷:これをやるとこういうリスクがありますよと教えてくれる大人がいなかったんです(笑)
安井:「行けるっしょ」みたいなノリで。そしたら全然いけなくて(笑)。2週間ほぼ寝ずに働き続けました。
萩谷:でもそのときにいろんなドラマがあったんですよ!
安井:そうそう、ながつが号泣するっていう(笑)
― 長妻さん号泣事件!?(笑)
長妻:38時間くらい働いていたんですよ!!朝から丸一日やって、次の日の夜ぐらいまで俺と安井くんでやり続けたんです。
安井:間に合わないから、ひたすらやっていました。
長妻:みんなは一旦帰ったりするんですけど、俺はやらないと終わらないと思って。でもみんな、体が持たないから帰った方がいいよって言ってくれたのですが、「なんで帰るの!?」って…。今思えば休むことも大事なんでけど、そのときは「帰っちゃったら終わらない」って思って、「俺はやる」ってみんなの反対を押し切って、やっていたんです。
全員:(笑)
森田:今思い出しても、イライラしているじゃん(笑)
長妻:でも帰ることになって、「俺はなんでダメなんだ…」って悲しくなって、安井くんにすがり泣きながら一緒に帰りました(笑)
萩谷:その前日、僕も11時ぐらいまでやって終電だからってみんなより少し早く帰ったんですけど、朝行ったら2人(安井と長妻)がいて「どうしたの?めっちゃ早いじゃん」って聞いたら、2人とも帰っていないって言い出して。「一旦寝てきなよ」って言ったんですけど、「いやいや、やるよ」みたいな感じになって。深夜のテンションが何回も来ちゃって、そのときはどうみてもおかしくなっていた(笑)
安井:その2週間はそれしかやってないから(笑)。本来はダンスやバンドの練習をしたりしなきゃいけないのに、その2週間はいかにキレイに蝋のスタンプを押せるかということだけを考えていて。そのおかしくなることを“梱包ズハイ”って自分たちで言っていました(笑)
全員:(笑)
安井:梱包しすぎて、頭がおかしくなっちゃったんですよ。たぶん、“梱包ズハイ”を知っているアーティストさんはいないと思う(笑)
萩谷:表舞台に立つ人たちって、こういう事務作業的なものはあまりやらないじゃないですか。なので、裏方の大変さを知ることができたし、今までこういうことをやったことがなかったので、いい経験になりました。
― 終わったあとの達成感もすごそうです!
安井:それはすごかったね!
森田:清々しさがあった!
安井:もう明日からここに来なくていいんだっていう解放感も。
森田:しばらく(作業していた)中目黒には行きたくないって思っちゃいました。
萩谷:あと、俺と安さん(安井)とながつがやってて、もろとみゅっさん(森田)が夕方くらいに来たので、もろとみゅっさんに「夜もお願いします」って言って、必然的に夜勤をやってもらいました。
― 夜勤も大変そうですね。
森田:僕ら夜勤じゃなかったら、どこかに飲みに行っていたと思うので(笑)。そのとき、缶酎ハイ片手に、アニメを見ながらやっていました(笑)
― いろんなことが起こりながらも無事達成したという、まさに“青春エピソード”ですね!
萩谷:多分いくつになっても自慢できると思うんですよね!こういうことをやったねって言い続けられると思う!
真田:本当にいい思い出だよね!
安井:達成感はありますけど、見方を変えれば、やらなくてもいいことじゃないですか。意味がないことと思っていても、やってみたら結構意味があるんだなって、めっちゃ身をもって学ぶことができました。
萩谷:インディーズ時代って、本来であればすごく長い期間だと思うんです。でも僕らは運良くメジャーデビューするまでの期間が短かったので、この経験があったからこそ、インディーズ時代がより濃くなったなと思います。
― インディーズ時代も経験したからこそ、今はたくさんのスタッフさんが携わってくれることへのありがたみも感じますよね!
真田:今の時代にCDを出せるありがたみも感じます。自分たちで作っていたからこそ、今いろんな方が携わってくれるのは嬉しいです。
萩谷:メジャーになってから1番感謝したのは、各店舗に展開されるとき、店舗ごとにポップアップをやってくださるのですが、あれって結構店員さんの采配だったりするらしいので、メッセージとかを飾ってくださって、たくさんの愛を感じます。いろんな方に協力してもらえているなと思いました。
7ORDERが語る“7通りの夢を叶える秘訣”
― それでは最後に夢を追いかけているモデルプレス読者に向けて夢を叶える秘訣を教えてください。阿部:運とタイミングです。チャンスを逃さないように、日頃からできることをするだけ。 “チャンスの神様には前髪しかない”ということわざがあるんですけど、その言葉がめっちゃ好きで、運とタイミングを大事にしています。
安井:純粋でいること。いろいろ追いかけていく過程で、いろいろなことがあると純度が下がってしまうので、純粋でいると叶ったとき達成感が全然違うのかなと思います。
森田:積み重ねですかね。後ろを向いたときに「意外と叶っていたかも」と思うことがあるかもしれない。積み重ねることが僕の中ではモチベーションかもしれないです。
萩谷:段階ごとに目標を設置することは大事かなと思ってて。あまりに高すぎる理想だと、そこを追うことって大変だと思うし、心も大変だと思うので、現実的じゃないと思うんです。なので、まずは近い目標設定をして、それを確実に叶えていった方がいいんじゃないのかなと思います。これができるようになったら、次はこれをするみたいな道筋を作る。僕はグループとして最終的にどうなりたいのかという話をするときも、一緒に自分の将来設計を考えるようにしています。
諸星:以前(夢を叶える秘訣は)、“思い続けること”と伝えたと思うのですが、そこは今も変わっていないです。多分、親とかは自分のことを信じてくれていると思うんですけど、1番信じるべきなのは自分自身だと思うので、誰よりも自分を信じて夢を叶えるイメージを持つことなのかなと思います。
真田:自分の好きだと思うことに対して嘘をつかないことだと思います。夢って叶ったら燃え尽き症候群になっちゃうし、それでいて次の夢が出てくるので、夢という言葉に対してあまり憧れを持っちゃいけないと思ってて。でも、自分の好きなものに対するエネルギーって多分変わらないと思うんです。それに対して辛いことって絶対に出てくるけど、好きでいればやり続けられるから、一生懸命毎日コツコツとやることが1番だと思います。
長妻:全然関係ないんですけど、「チ。」という漫画があって。天文学の漫画で予測と観測と結果があるのですが、それがめっちゃ大事だなと思います。例えば、自分がこうなりたいと予測し、そのためにこういうことをやってみる。それで、実際にやってみて観測する。自分で実験をしてみて結果どうだったのかがめっちゃ大事だなと思います。僕だったらライブに向けて準備をして、本番をやってみたら全然違った。なら、こういうアプローチをやってみようとか、これはよかった、これをやるともっといいかもしれないみたいな。やってみて結果を分析することはすごく大事だなと思うようになって。自分のなりたいものがどんどん変わっちゃうかもしれないんですけど、それを繰り返していくと気づいたら夢が叶っていると思います。
― ありがとうございました!
(modelpress編集部)
7ORDERプロフィール
安井謙太郎、真田佑馬、諸星翔希、森田美勇人、萩谷慧悟、阿部顕嵐、長妻怜央の7人が2019年5月に始動させたプロジェクト。「Happyをみんなで作りあげていく」をモットーに、音楽、演劇、アート、ファッションなど、さまざまなジャンルの活動を通して、ファンと“かけがえのない瞬間” を共有していく。2021年1月13日、1stアルバム『ONE』、LIVE DVD/Blu-ray『UNORDER』にてメジャーデビュー。デビュー日の日本武道館2daysを皮切りに1stワンマンツアー「WE ARE ONE」を開催。7月7日、メジャー1stシングル『雨が始まりの合図/SUMMER様様』、LIVE DVD/Blu-ray『WE ARE ONE』を発売。2022年2月2日、2ndアルバム『Re:ally?』、LIVE DVD/Blu-ray『7ORDER武者修行TOUR ~NICE “TWO” MEET YOU~』を発売した。全33公演の全国ツアー「Date with.......」を85000人を動員し成功させた。
スタイリスト:Toshio Takeda(mild inc.)
ヘアメイク:Chiho Oshima
衣装クレジット
阿部顕嵐:ベルト/DELUXE(デラックス)
萩谷慧悟:ジャケット/Dry Bones(ドライボーンズ)、パンツ/DELUXE(デラックス)
以外スタイリスト私物
【Not Sponsored 記事】