モデルプレスのインタビューに応じた岩田剛典 (C)モデルプレス

三代目JSB岩田剛典「金魚妻」で今、濃厚ラブシーンに挑んだ理由「このタイミングでやることに意味がある」<モデルプレスインタビュー>

2022.02.26 12:00

Netflixシリーズ「金魚妻」(2月14日より全世界独占配信中)が配信直後から「今日の総合TOP10」で日本国内1位を獲得、各国でも続々とTOP10にランクインするなど反響を集めている。今作で篠原涼子演じるさくらと恋に落ちる春斗を演じ、自身初の濃厚ラブシーンに挑んだEXILE三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの岩田剛典(いわた・たかのり/32)。これまで多くの純愛作品で観るものを魅了してきた岩田が初めて見せる姿は、予告編の解禁時から、大きな話題に。彼がこのタイミングで同作に挑戦した理由とは―。配信開始直後の15日、モデルプレスらのインタビューに応じ、撮影でのエピソードはもちろん、「挑戦的な場所に身を置いたときの世間の評価も見たかった」と俳優としての自身の想いを語ってくれた。

  

Netflixシリーズ「金魚妻」ストーリー

妻たちは、なぜ一線を越えたのか―。それぞれの秘密と想いを抱える女性たちの禁断の愛を題材に、グランドジャンプめちゃ(集英社)で連載中、累計300万部を超える黒澤Rによるヒット同名漫画を原作にした同作。

篠原涼子、岩田剛典「金魚妻」(C)Netflix
多数のサロンの共同経営者として働き、タワーマンションの高層階で誰もが羨む生活を送る平賀さくら(篠原)は、実は夫・卓弥(安藤政信)のDVに苦しむ日々を過ごしていた。夫の浮気相手であり、同じマンションに住むゆり葉(長谷川京子)に挑戦的な態度を取られても、仕事のために耐えていたさくらはある日、ふと立ち寄った金魚屋で店主・春斗(岩田)と出会う。なぜかさくらを懐かしいように見つめる春斗との会話に、癒されていくさくら。卓弥からの暴力が限界となり家を飛び出したさくらは、春斗と一線を越えてしまう。果たしてその愛は裏切りか、運命か――。

岩田剛典、1話のシャワーシーン撮影は「すごく鮮明に覚えています」

岩田剛典、篠原涼子「金魚妻」(C)Netflix
篠原涼子、岩田剛典「金魚妻」(C)Netflix
― 第1話の最後のシャワーシーンがとても素敵でした。撮影時の心境は?

岩田:あそこは割と序盤の方だったので、緊張感がある撮影で篠原さんとの信頼関係というのもしっかり築けていたか不安はあるんですけど、1話のクライマックスとしてお客さんが息を飲むシーンにしたいと思っていました。自分にとってはフレンチキスではないラブシーンは初めてだったのですごく鮮明に覚えていますし、刺激的でした。シチュエーション的にお互い体が濡れている状態だったのでほっておくとすぐ寒くなっちゃって温かいシャワーを掛け合いながらでしたね。

― 並木道子監督からはどんな指導がありましたか?

岩田:監督からは色々演出の指導をもらって画角によって手の位置を変えたり、手の寄りとか体のパーツをどんどん撮っていってそういうシーンは大げさな動きを意識していました。

― ご自身の手の評価は?

岩田:ははは、照れくさいですけどね(笑)。手とか足とか出ていたと思うんですけど指先までしっかり見ていただけたら。

― 第1話の浅草や隅田川での船上デートシーンは結構アドリブが多かったそうですが。

岩田:あの辺はト書きだけだったので、2人で考えて「こうしようか」という話をしてテストして段取りして、アドリブを入れた方が自然な笑顔が出るのでちょっとずつ本番でもお互いアドリブを入れて撮影しました。屋上でビールを飲むシーンは結構ふざけて篠原さんが笑ってくれた記憶があるんですけど、何で笑ってくれたのかはイマイチ覚えていません(笑)。

岩田剛典、ファンの反応への想い「このタイミングでやることに意味がある」

― 配信が始まって周りのメンバーの方や、ファンの方の反応は届いていますか?

岩田:(インタビュー当時)グループでは話題にならないのでメンバーは多分観てくれていないと思うんですけど(笑)、すでに観て下さったファンの方はソフトに作っている予告編と本編を比べて「ショック」という声はやっぱりありました。でも唐突にラブシーンが入ってくるわけではなくて、そこまでの感情の流れを描いていて、お客さんも一緒に芝居で連れていけると思っているので、そういう意味で「観ることができた」という声も多かったです。ファンの方からは色んな声があることは予想していたし、自分にとっては予想の範囲内でした。

― ご家族などは?

岩田:仕事に関して本当に我が道を進んでいる感じなので、全然観ているかは知らないんですけど、家族に判断は任せますよ。親は観なくて良いんじゃないでしょうか(笑)。

― 特に岩田さん自身でラブシーン的なものを避けていたわけでもなく?

岩田:ないです、ないです。多分「LDHさんはやりませんよね」みたいなものがあるんじゃないでしょうか(笑)。オファーをいただいたときは「攻めたな」「チャレンジしたな」と分かりやすく思っていただける作品だなと思いました。個人的には「脱いだ」「脱いでない」で気合を測ることや、「体当たりの役だった」とかそういう感覚は全然無いんですけど、そういうことではなくて、やっぱり俳優という職業として、イメージを変える作業も必要になってくると思っていて、賛否両論もあると思うけれどタイミングとして挑戦的な場所に身を置いたときの世間の評価も見たかったし、1つのきっかけになる作品なのかなと考えています。あとは今の年齢、このタイミングでやることに意味があると思って、「まだ早い」と思われるファンの方も沢山いると思うんですけど、自分としてはもっと上の年齢になってからやってもつまらないと感じたので、そこまで考えた上でのチャレンジでした。

― 完成したラブシーンの映像を観て、自己評価はいかがですか?

岩田:すごく綺麗に切り取ってもらっているなと。照明さんだったり音楽だったり、色んな方の力をお借りして、女性の方も感情移入できる映像美になっているなと思いました。作品全体としては、見てはいけないものだけど見たい、という刺激を求める気持ちに応えられる作品になっていると思います。

岩田剛典、篠原涼子から肉体美絶賛も本音明かす

岩田剛典、篠原涼子「金魚妻」(C)Netflix
― 篠原さんが岩田さんの肉体美を絶賛していらっしゃいましたが、撮影にあたって何か準備などはされましたか?

岩田:よく聞かれるんですけど、正直全然何もしていない時期だったんですよ。ツアーもなかったし、ダイエットもしていなかったし、本当に普段通りに好きなものを食べていて。正直金魚屋の店主という役柄を考えると良い体である必要もないかなと思ったので褒めていただけるのはありがたいんですけど、結果的に良いのか悪いのか…(笑)。当時は逆に追い込まないようにしていました。

― 岩田さん自身、理想として描いている肉体美のイメージなどはありますか?

岩田:ある程度鍛えて程よく締まっているのが良いと思います。年齢とともにキープするのも難しくなっていると思うので、自分より年齢の上の方がしっかり節制して体を仕上げているのを見るとすごいなと思います。僕はもう若いという年ではないかもしれないけど、経験上若い内は鍛えればすぐ締まるとは思っているので(笑)。

― ご自身で自信のあるパーツはありますか?

岩田:なんだろうな?「HiGH&LOW」時代に背中を丸出しにして拷問されるシーンがあって、そのときに死ぬほど背中を鍛えたんですよ。その名残がまだあるので背中ですかね。

岩田剛典、年下男子の要素とは?春斗を演じて…

岩田剛典「金魚妻」(C)Netflix
― 今回オファーの理由は伺っていると思うんですが、岩田さん自身のどんなところが求められていると感じましたか?

岩田:すごくセンシティブな題材ではあるんですけど、僕の役どころ的には年上女性と年下男子の純愛だと思っていたし、実際に演じていてもラブシーンはあれど本当にまっとうな純愛作品のシーンの積み重ねでした。作品自体が多分女性をターゲットにしているので、年下男子的な要素をどこかに感じていただいてオファーをいただいたと思ったので心がけました。

― 具体的な年下男子のイメージは?

岩田:色んな人に対してフラットで純粋で、ちょっとドジで母性本能をくすぐられるようなところがあるんじゃないかなと思っています。

― 年下要素があるとご自身では思いますか?

岩田:そうですね、昔から言われることはあったかもしれないです。正直「今回ギリギリじゃない?」とは思いますし(笑)、やり続けることはなかなかできないと思うので本当に良いチャンスをいただきました。

― 女性がターゲットということで、女性から見て「かっこいい」「素敵だな」と思われるように魅せる部分と、人間としての春斗の内面をきちんと演じる部分と、違う難しさがあったように感じました。

岩田:前者は自分の感情云々ではない部分が結構大きかったので、それが俳優としての役目だしそういう作品だと思って、切り替えてやっていました。後半の内面と葛藤するシーンは感情の流れに身を任せる感じだったんですけど、すごく感情としては共感しやすい役どころだったので脚本に助けられた部分が大きかったです。

岩田剛典、年上女性の魅力とは?金魚のような“めんどうくさい女性”は好き?

長谷川京子、篠原涼子「金魚妻」(C)Netflix
― 年上女性の魅力はどんなところにあると思いますか?

岩田:やっぱり知識や経験が豊富という部分じゃないでしょうか。あとは余裕、懐の深さというか許容力、包容力。自分の知らないことを沢山知っているというのは魅力になると思います。さくらと春斗はただの一目惚れではなくて恩人ということもあるんですけど、春斗に共感できる部分は沢山ありました。

― 妹の蘭(福本莉子)のセリフで「金魚って(意外と世話が大変なことから)めんどうくさい女みたいだね」というのがあったんですけど、岩田さん自身めんどうくさい女性はどう思いますか?

岩田:はははは(笑)。めんどうくさすぎるのは嫌ですけど…皆めんどうくさい部分はあると思います。自分の譲れないものだったり価値観だったり、大なり小なりどんな人も持っていると思うし、そういうのを含めて逆にめんどうくさくない人っているのかな。すごく色んな人に「めんどうくさい女」と言われる人は直した方が良いと思いますけど(笑)。

― あまり人に対しては思わないですか?

岩田:「合わないな」と感じたらあんまり近寄らず中に入っていかないです。近づくことすらめんどうくさく感じてしまうので、そういうときはスッと離れてしまいますね。

― 「自分めんどうくさいな」と思う部分は?

岩田:悩んじゃうところ。結構グチグチ悩むタイプなので、本当に親しいマネージャーとかにはそういう話もしますけど、基本的に仕事仲間に吐露したりもしないし、そういうのは直したいけど性格だからしょうがないですかね。頑固だし、それこそめんどうくさがり屋なところ。めんどうくさがるところが、自分のめんどうくさいところです(笑)。

岩田剛典「一線を越えた」と思った瞬間・俳優としてのターニングポイント

― 今回一線を越えた妻たちを描く物語ということで、岩田さん自身が「これは一線を越えたな」と思うエピソードがあれば教えて下さい。

岩田:一線を越えた話をするんですか?すごい質問ですね(笑)!なんでしょう?芸能界に入ってからだったら勇気を出して大勢の前で意見をした瞬間でしょうか。うちのプロダクションの人間が沢山集まっている場で、「自分はこうしたいんだ、こういう風な意見を持っている」と強い意思で発言した経験があって、お酒の勢いもちょっとあって助けられた部分はあったかもしれないけど、そういうのって勢いだったとしても人の記憶に刺さったんじゃないかなと思います。だから若い時期に経験をしておくことが大事だし、そこから自分も生きやすくなったなと感じます。

― ちなみに俳優としての一線を越えたというか、ターニングポイントとなった出来事は?

岩田:僕は映画「去年の冬、きみと別れ」という作品で瀧本智行監督に色々鍛えて頂いたことが芝居について深く考えるようになったきっかけでした。それ以前と以降の芝居は自分的に気持ちが違います。細かい指導というよりは精神的な部分で指導いただいたので自分の中で「こうじゃなかったな、なんで失敗したんだろう?」と色々頭を使って原因を考えたことが良い経験になって、感情の持って行き方やセリフ回し、目の動き、そういったものは全部その作品を経て気づきを得てブラッシュアップしました。

岩田剛典、積み重ねる成長「最新作が一番良い芝居ができている」

― ここ数年の俳優作品を振り返って、ご自身の成長を感じられたことを教えて下さい。

岩田:ここ2、3年を振り返ると本当に色んな役柄を演じさせてもらって色々な作品、監督、スタッフさん、共演者と沢山の出会いがあったのでちょっとずつ自分の勘が良くなっているのも分かるし、最新作が一番良い芝居ができているといつも思うんですよね。だからそう思えないときがいつか来るのかな、とか「あのときのあれの方が良かったな」とか言われるときが来るのかなと。今のところはないんですけどそういう瞬間が来たら壁にぶち当たると思います。ずっと成長するつもりで自分は来ていて最新作が一番良いと思えるので、今回もそうだったら良いなと思っています。

― 今後挑戦してみたいジャンルや役柄はありますか?

岩田:逆に思いっきり3枚目な役柄。堅苦しいキャラクターも何個かやったので、それも良いんですけど、今はちょっとひょうきんな感じの方がやってみたいです。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

岩田剛典(いわた・たかのり)プロフィール

岩田剛典 (C)モデルプレス
1989年3月6日生まれ。EXILE三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE のパフォーマー。俳優としては、2016年公開の映画初主演作品「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」では第41回報知映画賞新人賞、第40回日本アカデミー賞新人俳優賞・話題賞などを受賞。近年の出演作はドラマ「シャーロック」(2019年、フジテレビ)、映画「AI崩壊」(2020年)、映画「新解釈・三國志」(2020年)、映画「名も無き世界のエンドロール」(2021年)、ドラマ「プロミス・シンデレラ」(2021)など。2022年の待機作は映画「ウェディング・ハイ」(3月12日公開)、映画「死刑にいたる病」(5月6日公開)、映画「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」(6月17日公開)。

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