松村沙友理が今「ファンとの会話」を求める最大の理由 乃木坂46卒業から半年、心にぽっかりと空いた穴
<「松村沙友理 カレンダー2022」モデルプレスインタビュー>
これまで何度もファンに支えられてきた。仕事で悩んでどうしたらいいかわからなくなったとき、思うようにできず挫けそうになったときなど。松村沙友理(29)にとってファンは家族のように心をさらけ出せる存在だ。昨年7月に約10年在籍した乃木坂46を卒業した彼女が、今改めてファンの大切さを身にしみて感じる理由とは。
“アイディアマン”松村沙友理が考え抜いた「スペシャルカレンダー」
個人で初となるカレンダーは、壁掛けタイプと卓上タイプ、そして「メッセージ付きさゆりんごスペシャルカレンダー」の計3種類を用意。打ち合わせから参加し、構成、コンセプト、衣装やメイクまで、こだわりをぎゅっと詰め込んだ。目指したテーマは私の“ビジュアル押し”です、とニコッと笑う。「初めてのカレンダーで、私しか出ていないカレンダー。かわいい、きれい、かっこいい、を全部見せたいと思いました。欲張りですかね(笑)。でもいろんな私を堪能してもらえるカレンダーにしたかったんです。男の人にも女の人に好きだ!って気に入ってもらえたら嬉しいです」
乃木坂46時代はグループ屈指のプロデュース力で知られた。壁掛けや卓上タイプ以外でもなにかできないか。“アイディアマン”松村がカレンダーという枠組みで考え抜いたのが、デスクにピッタリなサイズ感で「会議中~」「休憩中~」など本人直筆のメッセージでも楽しめる「メッセージ付きさゆりんごスペシャルカレンダー」。着想を得たのは自身が「重い系女」であると思ったから。
「私ってけっこう重い系女じゃないですか?(笑)。重い系女としては、やっぱり家に飾るだけではなくて、職場とか学校のデスクにも置いてほしかったし、あと思わず周りの人たちが、これなに?って言いたくなるようなものにしたくて。こんなカレンダー見たことないね、っていうものを作りたい、という想いから始めて、こうして形にできたので、いたるところで私という推しを自慢してほしいです(笑)」
松村沙友理とファンの絆「私のアイドル人生はずっと支えられていた」
予約特典に個人では初となる「さゆりんごとオンライン個別トーク会」、「さゆりんごとみんなでオンライントーク会」の応募権利をつけた(※2月18日までに予約すると応募可能)。これは「ファンの方と話したい」という松村本人からの提案。乃木坂46を卒業して約半年、ふと考えてしまうのは仕事への不安ではなく、ファンと交流できない寂しさ。「卒業してから褒めてもらうのってやっぱり大事!って思って(笑)。えーと、、、恥ずかしいな、深い話しちゃうな(照れ笑い)。卒業して自己肯定感が下がったんです。アイドルのときは握手会などで、ファンの方がテレビや雑誌、ネットの記事、どんな仕事に対しても、それを見た感想を言ってくれました。なになにのさゆりん可愛かったよ、とか、それが私の中ですごく原動力というか嬉しい瞬間で。でも卒業するとそれがなくなっちゃった。今ファンの方と話すことを求めている自分がいて。だからファンの方が喜んでくれるのであればそれはもちろん嬉しいですが、これは自分の欲望です。『私を褒めろ!』っていう(笑)」
「それに私、握手会とかでファンの方にめっちゃ人生相談していたんです(笑)。そういうのを隠せないタイプで、たとえばちょっと心が疲れているときは『いや、ほんまな、最近嫌なことがあってな』って(笑)。今思うと私が話を聞かないといけないはずなので、やばいな、ありのままを出しすぎたな、って思うんですけど、でも私のファンの方はそれを全部許してくれて、話を聞いてくれました。『そのままでいいんだよ』ってたくさん言ってくれて、そんな言葉に、それを言ってくれるファンの方たちに、私のアイドル人生はずっと支えられていたんです」
松村沙友理、一番幸せを感じられたのは「生誕祭」
卒業後もドラマに映画、バラエティとオファーが絶えない現状に不満はない。こんなに順調でいいのか、という思いもある。ただ心は満たされない。ファンと距離ができて、はっきりとわかったことがある。「お仕事をどれだけしても、どれが正解なのか自分ではわからなくて。自分なりに一生懸命やっていますが、自分のやったことは自分で正解が出せない。今まではファンの方に、それが正解だよ、って言ってもらえていたから、大変でもやってこれました。今はそれがなくなってしまったので、今日の収録はこれでよかったのかな?今日も自分的には全然手応えがないけどこれでよかったのかな?がずっと続いているような感覚なんです」
思い出すのはファンとのやり取りばかり。相談するにとどまらず泣いてしまったこと、寝そうになると優しくツッコんでくれたこと、そしてなによりも幸せを感じられた「生誕祭」のこと。
「1番好きだったのは握手会で開いてくれる生誕祭。誕生日が近いと、ファンの方たちが有志で集まってレーンに飾り付けしたりしてくれるんです。生誕祭は応援してくれる人たちを直に感じられる機会。しかもやっているみなさんも本当に楽しそうで、それを見ているだけでも幸せな気持ちになれました。ファンの方たちとの絆感があったんですよね。その日はファンの方たちが集めたメッセージカードをアルバムにしてもらえるんです。それを見るのがすごく好きで、うちの両親も大好き。家族みんなでよく見ています」
今年30歳「20代は全部アイドル、これからは…」
松村は今年の誕生日(8月27日)に30歳を迎える。卒業したからきっと「生誕祭」はないんです、と悲しそうに話したが、すぐに満面な笑みを浮かべ「みんな!生誕祭やってー!って言ったらなにか変わるかな?(笑)やってー!みんなおねがーい!(笑)」とお茶目にアピールした。「つい最近まで22歳くらいの感覚なのでびっくりしていますが、年上のお姉さま方に聞くと、みなさん30代からがめっちゃ面白い、っていうので、自分の30代にも期待しているんです。20代は全部アイドルを頑張ってきて、じゃあ30代どうするか、大人っぽいテーマを掲げたいですが、今はまだ思いつかない。でも近いうちに決めて理想の女性になっていけたらいいなって思います」
終始ニコニコ思ったことを口にし、その場に居合わせる全員を楽しませていたが「これから」を語る松村は冷静沈着。少ない時間でさえ様々な表情をする彼女に触れて、多くの人を沼に落とす一端を見た気がした。
松村沙友理の心に芽生えた新たな目標
昨年の卒業時点でぼんやりしていた新たな目標や夢も今、明確になりつつある。「演技のお仕事は自分で、まだまだ、っていうのも変なくらい、なにもできていない。でも今、いろんな作品の現場を経験させていただいて、たくさんの役者さんにお会いして、できるようになりたい、なにかを掴みたい、ってすごく思うようになりました。私は今でも毎回、現場で緊張してしまいます。一言でもセリフがあったら、現場に行くのが億劫になってしまうくらい。でも先輩方にそんな話をすると、慣れだよ、とか、すぐに緊張しないようになるよ、と言われるんです。私もまずはその域にいってみたい。セリフがあっても自然体で演技ができるようになるところまで。今はその目標があるので、たとえどんなに大変でも頑張れます」
昨年、卒業後初のドラマ「プロミス・シンデレラ」の現場では主演の二階堂ふみから多くの刺激を受けた。女優として頑張っていこうと思えるほど、濃密な時間を過ごした。その二階堂と再び共演する機会があったら「少しでも成長した姿を見せたい。そのときにちょっとでも褒めてもらえたら嬉しいです」と付け加えた。それも一つの目標だと。
「最近、映画とかドラマをすごく観るようになりました。世の中の女優さんがどういう風に役を演じているのかを考えながら。私は乃木坂46を卒業してゼロになった気持ちでいます。今の私にはなにもない。だからまずはすごい人たちのスキルを必死に盗もうとしています。昔の作品も最近の作品も分け隔てなく選んでいて、最近だと『極道の妻たち』を観ました。名作と呼ばれるものは、なんで名作なのか、と調べるようにもなりました」
―――カレンダーの発売をきっかけに、久しぶりに行うファンとの交流。松村沙友理が前に進むために必要不可欠な存在がファンであり、ファン一人ひとりとの会話で新たな発想も生まれる。彼女が活動していく上でこれ以上のご褒美はない。
(modelpress編集部)
松村沙友理(まつむら・さゆり)プロフィール
生年月日:1992年8月27日/出身:大阪府/血液型:B型/星座:おとめ座/身長:164cm乃木坂46の中心メンバーとして活動し、2021年7月にグループを卒業。現在は女優、モデルと幅広く活躍。現在放送中のテレビ朝日系金曜ナイトドラマ「愛しい嘘~優しい闇~」(毎週金曜 後11:15~ ※一部地域で放送時間が異なる)に「岡崎りえ」役で出演中。
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