乃木坂46秋元真夏、生田絵梨花卒業発表時の後悔明かす 1期生の旅立ちにも本音<「Time flies」インタビュー>
2021.12.13 17:00
views
12月15日、グループ結成からの10年間を詰め込んだ初のベストアルバム「Time flies」を発売する乃木坂46。2019年にキャプテンに就任し、今や数少ない1期生メンバーの1人である秋元真夏(あきもと・まなつ/28)は加入当初について「10年も続いていると思っていなかった」と話す。卒業する1期生メンバーへの思いや、キャプテンとしてこれからの乃木坂46に必要だと考えることなどについて語ってもらった。
秋元真夏、10年前から現在までを辿る「辞めたいと思ったことが本当に無くて」
― 乃木坂46として活動を開始されてから約10年が経ちますが、当時と現在で聴こえ方に変化のあった楽曲はありますか?秋元:「制服のマネキン」です。当時はアイドルを始めたてで正解もわからず、先輩がいなかったので同期の白石麻衣ちゃんや松村沙友理ちゃん、橋本奈々未ちゃん達を見て学んでいたんです。10年経ってこの曲を聴くと、その頃がむしゃらに走っていた青春みたいなものを思い出します。
MVではクールさを意識して表情を作っていたんですが、今見返すと強いふりをしていただけで、中身が弱いのが溢れているなと(笑)。そのときは「かっこいい」がわからずに、表情と言えば笑顔だけで…。最近は色んな楽曲での経験を積み重ねてきて、例えば「インフルエンサー」では“かっこいい乃木坂”の形が知られるようになったと思うので、表情を整えることも難しくなくなりましたね。
― 当時思い描いていた10年後のグループはどのような感じでしたか?
秋元:正直私は10年も続いていると思っていなかったです(苦笑い)。グループとしてもですし、自分が10年間在籍していることにもびっくりしています。ただ、10年いても辞めたいと思ったことが本当に無くて。…ということはすごく自分に合ったグループで、入って良かったとすごく思います。これまで自分のしてきたことに自信を持てることは少なかったんですが、18歳のときにオーディション受けようと思った自分には「よくやったぞ」と当時に戻られたら言ってあげたいです。
― 実際に10周年を迎えられてギャップを感じる部分はありますか?
秋元;思っていたよりも気持ちの面で落ち着いていますね。アイドルになったからにはずっとキラキラしていなくてはならないんじゃないかと思っていたんですが、今28歳になって、等身大の自分の考え方をお仕事で出すことができたり、キャプテンになって大人としての考え方が必要な場面が増えたりと、だんだん落ち着いてきたことは感じています。
秋元真夏、後輩メンバーの成長を感じる瞬間「支えられた」人物とは
― グループが変化していく中での秋元さんにとってのターニングポイントを教えてください。秋元:それは2019年にキャプテンになったタイミングですね。自分に肩書がついた瞬間でもありましたし、それまでは基本的に自分を前に出していかなきゃという思いが強かったんですが、キャプテンになってからは後輩メンバーの得意なことを把握するようにしていくことだとか、グループの全体を見ることを意識するようになりました。
― 後輩メンバーの成長を感じた瞬間を教えてください。
秋元:2期生は私がキャプテンになって焦っていたときに、同期と同じぐらい「大丈夫だから。真夏さんがキャプテンで良かった」と直接言いに来てくれる子がすごく多くて。当時は不安が大きかったんですが、その言葉には背中を押されました。3期生は後輩ができてしっかりしなきゃというのを行動に移しているのがすごく伝わって、期別のライブでは私たちが抜かれてしまうんじゃないかと言うくらいの力強さと責任感が出ていたと感じました。4期生はフレッシュさを持ちつつも「乃木坂に入れて嬉しい」という気持ちと「だからこそその乃木坂を壊さないように」と頑張っている姿勢を感じるので、各期がそれぞれの形で成長してくれていますね。
― 特に支えられたと感じる後輩メンバーはどなたでしょうか?
秋元:一番は2期生の新内眞衣ちゃんです。私は多分、何かあると顔に出てしまうタイプで(笑)。まいちゅんは私が楽屋でぼーっとしているときとかに「どうした?」と絶対に声をかけてくれるんです。私だけでなく後輩メンバーにも声をかけているので、その優しさで保たれている子はすごく多いと思います。
秋元真夏、高山一実の卒業への“寂しさ”語る
― 1期生メンバーの高山さんと生田さんが卒業を発表されましたが(インタビューは11月上旬)、まずは高山さんの発表を受けての心境を教えてください。秋元:かずみんは本当に楽屋の中心で笑っていた人、という印象なんです。最近はかずみんの卒業後に解禁になるお仕事もあるので、かずみんがいないことも結構あるんですけど、やっぱり1人いないだけで大分空気が違います。「戻ってきてよ」と思ってしまうぐらいやっぱり寂しいですね。
― 卒業コンサートを目前に控えていますが、思い出を振り返る場面はありましたか?
秋元:最近「乃木坂工事中」の楽屋であったことなんですが「乃木坂って、どこ?」が放送されていたときに近所のカレーを皆で食べていたことがよくあったんです。最近それをスタッフさんと一緒に買いに行ったら「これ高山が好きだったよね」と、その場にいないかずみんの分を買って、後でそのカレーを「皆で食べていたのが懐かしかったから食べて欲しくて」とスタッフさんがかずみんに渡していて。そんなやり取りを見たら感傷的な気持ちになってしまって、涙が溢れそうになりましたね。
秋元真夏、生田絵梨花の卒業発表時を振り返る「抱き合いながら泣いてしまいました」
― 普段から特に仲がいいことで知られている生田さんが発表されたときはいかがでしたか?秋元:卒業を発表するときは名前を呼ばれてからメンバーの前で喋るんですけど「生田」と呼ばれた瞬間に「絶対卒業(発表)だ」と思って、初めて卒業を発表する人の顔が見られなくなったんです…。誰の卒業でも嫌なんですけど、(生田とは)特別仲が良かったので「無理だ。受け入れられない」と思った瞬間に生ちゃんが泣きながら喋っているのが聞こえて…。そこから泣きすぎて何を喋っていたか全く覚えてないんですよ。発表が終わった後、生ちゃんに泣きながら「もう泣きすぎて何を喋っていたかわからないからあとで説明して」と伝えて。最終的に発表の内容の話を改めて聞いて、また2人で抱き合いながら泣いてしまいました(笑)。
その日は仕事の合間に生ちゃんから「パフェを食べに行こう」と誘われていたんですけど、私は「外に出るの面倒じゃない?スタジオで待っていよう」と断ったんです。本当はそこで私に先に卒業発表することを伝えるはずだったらしくて…。生ちゃんは私に言おうとしてくれていたのに、それに気付けなかったのですごく後悔していますね。
― 抱き合いながら泣いていたときはどんな話をされていたのでしょうか?
秋元:お互いちょっと怒っていました(笑)。私は「なんで!辞めるの!そんなこと言わないでよ!」と泣きながら言って、それに対して生ちゃんが「ごめん!だってしょうがないじゃん。パフェも行ってくれなかったし!」とひたすら言い合って…。それを皆が見ていました(笑)。
― 生田さんとの思い出に残っているエピソードを教えてください。
秋元:生ちゃんは家に何度か来たことがあるのですが、そのときにあからさまに帰りたくない様子を見せてくるんですよ(笑)。結構いい時間だったので、生ちゃんに「そろそろ帰る?」と促しても「ん?」みたいな(笑)。知らないふりしてソファでゴロゴロしていて。そのときはちょっと面倒くさいなと多少思うんですが、振り返るとそんなことも大事だったなと思うんです。これから予定も合いづらくなるかもしれないんですけど、卒業してもまたそうやって会いたいですね。
秋元真夏、2021年はどんな年?キャプテンとして思うこと
― そんな乃木坂46にとって変化のあった年だったと思いますが、振り返ってみてどんな1年でしたか?秋元:個人的には葛藤の1年でした。というのは、期ごとの団結力が高まってきたことは感じているんですが、その代わりに期を超えての縦の繋がりをもっと強めたほうがいいんじゃないかと思う機会がすごく増えたんです。グループとしてどうしていくかという1つの目標に向けて皆で走るために、外から見たときの仲の良い雰囲気だけではなく、気持ちの距離を近づける必要があると感じました。
数年前から期別の仕事が増え始めたことで、以前より縦の繋がりが減ってしまったと思っていて。最近、卒業するメンバーが多いとなると、横だけではなく縦の繋がりも強めた方がグループとして学ぶことが増えるんじゃないかと考えています。キャプテンとしてどう改善したら良いのかまだわからないんですが、これまで以上に先輩と後輩の間でコミュニケーションを取らないといけないなと、すごく考えた年でした。
私がそういうことで悩んでいると、3期生たちがすごく心配してくれて、(岩本)蓮加とかも「大丈夫ですか?」と声をかけてくれたり、梅ちゃん(梅澤美波)とかも心配してくれたり…。そういう姿には頼もしさを感じましたね。
― キャプテンとして来年はどういった乃木坂46にしたいですか?
秋元:5期生が入ってくると思うので相当空気は変わると思いますね。4期生は後輩が入ってきて先輩としての自覚が芽生えるだろうし、私たち1期生は後輩たちに教えられるものは全部教えたいなって気持ちがあります。私個人としては、グループを引っ張っていけるような子を見つけて、私が持っているものをちゃんと引き継いでいけるようにしたいです。
秋元真夏の夢を叶える秘訣
― 秋元さんが10年間のグループ活動を経て実感している夢を叶える秘訣を教えてください。秋元:根拠のない自信を持つことです。「根拠はないけどできる気がする」という気持ちを持っていれば苦手なことに取り組むときでも、もう1人の私が背中を押してくれるような気がするので、それを意識して頑張っています。
― 実際にその自信に救われた経験はありますか?
秋元:私は本当に苦手なことだらけなので大体そうしているんですけど…。例えば、実はライブのMCなどで喋ることがすごく苦手で、本番前に緊張しておかしくなりそうなときに、後ろにいた梅ちゃんに「どうしよう。できるかな」と言うと、梅ちゃんもその言葉に応えてくれて「いや、真夏さん、できます。絶対にできます」みたいな。そういう力強い言葉くれるので、こういったことを経て、実体はなくても自信は持つことが大事だと思いました。
秋元真夏が語る生田絵梨花「天才肌に見られがちな超努力型」
― 周りのメンバーを見て感じた夢を叶える秘訣はありますか?秋元:迷うな…。でもやっぱり生ちゃん。卒業のタイミングでとか、仲が良かったから選んだわけではなくて、あの人やっぱり“やばいな”と思うことがすごく多くて(笑)。私は天才肌ではないので、努力しないとできないタイプなんですけど、生ちゃんは天才肌に見られがちな超努力型だと思っているんです。どうしてあそこまで頑張れるのかわからないくらい、自分の空き時間や家にいる時間を全部費やして惜しみなく努力できる人。それでいて外の仕事からグループの仕事に戻ってきたときも、他のメンバーは「生ちゃん、大丈夫?お疲れ様」というテンションなのに、生ちゃんは「なんで?皆の方が頑張っているじゃん」と言えてしまうんです。そんな姿を見て、やっぱり生田絵梨花“やばいな”と思って(笑)。真っすぐ目標に向けて努力する力をすごく持っている人なんだろうなと感じています。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
乃木坂46ベストアルバム「Time flies」
グループ結成からの10年間がぎっしりと詰まった初のベストアルバム「Time flies」。デビューシングル「ぐるぐるカーテン」から28thシングル「君に叱られた」までの表題曲と、年内いっぱいでグループを卒業する生田絵梨花が最後のセンターを務める新曲「最後のTight Hug」がDisc2までに収録されている。
また完全生産限定盤&初回仕様限定盤に収録されるDisc3は、1stアルバム「透明な色」~4thアルバム「今が思い出になるまで」の各アルバムリードトラックの他に、昨年配信のみで製品化されていなかった3曲が初の製品化。
新曲として、生田絵梨花ソロ曲「歳月の轍(ときのわだち)」と、卒業を発表している新内眞衣初のソロ曲「あなたからの卒業」、そしてアンダー楽曲として新曲「Hard to say」も収録される。
秋元真夏プロフィール
1993年8月20日生まれ/血液型:B型/星座:しし座/身長:154cm
【Not Sponsored 記事】