オネェユニット・ENVii GABRIELLAがすごい!ハイレベルなパフォーマンスと軽快なトークで人気に<1stシングル「Moratorium」インタビュー>(提供写真)

オネェユニット・ENVii GABRIELLAがすごい!ハイレベルなパフォーマンスと軽快なトークで人気に<1stシングル「Moratorium」インタビュー>

2021.10.22 19:30

Takassy(タカシ)、HIDEKiSM(ヒデキズム)、Kamus(カミュ)からなるオネェ3人組の総合エンターテイメントユニット・ENVii GABRIELLA(エンヴィ ガブリエラ、通称:エンガブ)。コスメ紹介やお悩み相談などを配信しているYouTubeの登録者数は16万人を超え、軽快なトークが人気を集めている。またヒールでのハイレベルなパフォーマンスも注目を集め、10月22日にメジャーデビューシングル「Moratorium」をリリースした。エンガブとはいったいどんなユニットなのか?モデルプレスが迫った。

個性豊かなオネェユニット・ENVii GABRIELLA


― メジャー1stシングル発売おめでとうございます!まずはそれぞれの自己紹介をお願いできますか?

Takassy:エンガブのリーダーで、楽曲の作詞作曲とアレンジも担当しているTakassyです。あとはジャケットデザインやグッズデザインだったり、リリックビデオの制作も担当しています。

― 過去には楽曲提供もされているとお聞きしました。

Takassy:そうですね。エンガブを始める前に、作家の事務所に入っていて、その時にいくつかのアーティストさんに楽曲を提供させていただきました。

― ありがとうございます。では続いて。

HIDEKiSM:グループではチーママという役割でYouTubeチャンネルの企画を担当しているHIDEKiSMです。2人には空気担当とか言われるんですけどムードメーカーというか、私がいるとみんなが笑顔になるというか?ビジュアルが一番いいので美人担当かなって。

Takassy:そんなのいいから。ほら次。

全員:(笑)。

HIDEKiSM:担当している部分でいうと、企画やマーケティングの部分ですね。トレンドを抑えたり今の流行りのものだったりを取り入れることが好きなので、YouTubeの企画を考えています。私も元々デザインをしていたので、例えばTakassyと「グッズのデザインは今こういうのが流行りだからどうかな」ってよく相談しています。

― ありがとうございます。それでは最後Kamusさん。

Kamus:2人は歌を歌っているんですけど、私はダンサーのポジションでやらせていただいてまーす。はーい。

HIDEKiSM:ギャルだね(笑)。

Takassy:Kamus本人は多分気づいてないと思うけど、本当に細かい部分を全部やってくれるというか。例えばYouTubeの現場とかでも、「今日の企画はこうしない?」って話をしている時に全部準備をしてくれたり、外部との連絡とかもやってくれていますね。

Kamus:そうみたいでーす。

全員:(笑)。

― 元陸上自衛隊とお聞きしましたが、その経験が活きている?

Kamus:そんな気はしますね。だから多分、陸上自衛隊の衛生科の所属だったんだと思います。具合が悪い班員をすぐ見抜いていたから、衛生隊に入れられたんだと思います。

― そこから、どのようにダンサーへと転身を?

Kamus:地元は青森のクマが出るようなド田舎なんですけど、高校の頃からダンスはしていましたがスクールはなかったんです。それから仙台で自衛隊として勤務していたんですけど、けっこうスクールあるし「夢叶えられるんじゃない?」ってとりあえず東京に行きました。

Takassy(提供写真)
― そして3人が集まり2017年3月からENVii GABRIELLAとして活動を始めます。3人で始めたきっかけを教えていただけますか?

HIDEKiSM:発起人はリーダーのTakassyで、私に声をかけてくれました。元々私はソロで歌を歌っていて、Takassyに曲を作ってもらっていました。私のライブにも来てくれました。

Takassy:HIDEKiSMも、もう終りだなって思って。

HIDEKiSM:ちょっと!やめて、終わんなーい!

全員:(笑)。

Takassy:私とHIDEKiSMはソロで歌っていた時期があって結構下積みが長いんですよね。「この先もうだつの上がらない音楽活動していくのか」みたいな迷いがライブから感じて。

HIDEKiSM:私のライブってことね。

Takassy:そう。私も表に出るのをやめて作家になったんですけど、どうしてもパフォーマンスしたい想いがあって。その時にたまたまHIDEKiSMのライブを観て、「もうそろそろいい年だし、ここらへんでオカマを武器にやってみない?」って話をしたのがきっかけですね。

HIDEKiSM:ちょうど10周年のアニバーサリーライブの時で、これを機に全部やめようと思っていたくらいでした。だから声を掛けてもらった時は「えー、もうやめる気だったんだけどー…」みたいな感じだったんですけど、これがラストチャンスと覚悟を決めて全てつぎ込もうと思ってオッケーしました。

― エンタメ業界からも離れようと?

HIDEKiSM:そうですね。金を稼ごうと思いました。

全員:(笑)。

Takassy:2人じゃなくてユニットでやりたい構想があったので、そこから2人の共通の知り合いだったKamusに声を掛けたんです。HIDEKiSMとは番組で共演したことがあって、私はバックダンサーの仕事を引き受けた時に知り合いになりました。とりあえず顔がいいから誘いました。

Kamus:やったー!

全員:(笑)。

Takassy:当時は新宿2丁目で働いていたから、お店に行って「ユニットやるんだけどやらない?」って誘ったら「やるー」みたいな軽い感じでOK。

Kamus:ギャルだったから。

HIDEKiSM:懐かしい(笑)。

HIDEKiSM(提供写真)
― そしてエンガブが誕生したんですね。

Takassy:日本で「ゲイの音楽ユニット」って少ないから、パイオニアになれるんじゃないかという話をして、その隙間を狙っていく感じで始めました。

HIDEKiSM:私とママ(Takassy)は本当にラストチャンスだったよね。これに全部注ぐ覚悟がありました。

Takassy:HIDEKiSMとそういう話をして方向性が固まったうえでKamusを誘ったんです。Kamusとしてはサークル活動の一環みたいに「オカマを楽しもうぜ!」みたいなノリだったと思うけど、いざ始まると結構ガチじゃんってなっていましたね。ミーティングをよくするんですけど、その時にKamusが「どういうユニットなの…?」ってね(笑)。しばらくしてちゃんと話さないとやばいなってなり、話し合いをしました。

Kamus:忘れもしないファミレスで。

Takassy:そうね(笑)。意識を統一しようと話し合いをして、「やめるなら今だよ」って聞いたら「続ける」って。

― Kamusさん自身、エンタメ業界に憧れが?

Kamus:テレビにはめっちゃ出たいと思っていたんです。その夢も叶ったし、満足いくだけのフォロワー数にもなって、東京にも出てダンスも仕事にできていた。だから割と私は全部叶っちゃって。誘われた時は一番慌てふためきましたね。2人はシンガーとしてステージに立ってきたけど、私はあくまでバックダンサーをやったことがあっただけなので、バックダンサーではなくメンバーとしてのユニットの活動は慣れるまでには時間がかかりました。

Takassy:よくついてきたよね。

HIDEKiSM:ねー。まんまと私たち色に染め上げたというか(笑)。

Takassy:ユニットを始めようと組んだのが2016年9月くらいで、そこから半年間で用意して2017年3月にYouTubeを始めました。最初は手探りで始めて、登録者数も再生数も全然伸びなかったんです。でもトークショーを始めたら収入が徐々に増えてきて、YouTube企画で自分の財布からお金を使う必要もなくなってきました。やっぱり生活に対してシビアに考えていたから、収入が得られるようになってモチベーションも回復しました。

HIDEKiSM:本当に現実的に生きているよね。

Takassy:HIDEKiSMは「ライフワークじゃなくて、ライスワーク(ご飯を食べるための活動)なのよ!」ってずっと言ってて(笑)。

HIDEKiSM:生きるには金がいるのよ!

全員:(笑)。

Takassy:私は損得関係なしに、やりたいことをやっちゃうタイプなんですよ。お金かかっても素晴らしいものが出来ればいいじゃんって。そうするとHIDEKiSMは「それお金になるの?」って絶対言う(笑)。でも逆にお金を意識してくれるからYouTubeも徐々に仕事として成り立ってきて、今の事務所にも入れていただきました。社長が3年計画というものを作ってくれて、ちょっとずつ種をまいてメジャーデビューに繋げていこうと。見事3年経ったあたりでキングレコードさんからお話いただいて。

HIDEKiSM:まんまと3年計画にかかったわね。

Takassy:あの女がね(キングレコードの担当者)。実は私たちの動画をずっと観てくれていた、割とガチめのファンだったっていう(笑)

全員:(笑)。

― それこそYouTubeを続けてきたからメジャーデビューに繋がったんですね。

HIDEKiSM:本当にそうなんですよね。やめたいと思ったことはみんなあると思うんですけど、リーダーが「私たちは絶対売れるから」ってずっと言い続けていたんです。先が見えなくて不安だったけど、その言葉が支えになっていたなと今思います。

― キングレコードさんから声を掛けてもらいメジャーデビューできるとなった時はどのような心境でしたか?

HIDEKiSM:ここまで頑張ってきてよかったと思いました。ここまで頑張ってきたことが評価されたのかなって。

Takassy:そうだね。評価してもらえたのは嬉しかったね。我々世代のメジャーデビューってすごいことなんです。今ではSNSで有名になれば曲を出せることもありますけど、レコード会社からCDが出るってプロの証というか。ここに到達するのを、ずーっと待ちわびていました。

Kamus(提供写真)

ENVii GABRIELLAは“ジャンルレス”

― オネェユニットとして活動していますが、他のグループにはないENVii GABRIELLAの強みはどこだと感じますか?

HIDEKiSM:楽曲が作れたりデザインができたり振り付けができるメンバーがいるのは、なかなかないよね。長いこと活動していると器用貧乏じゃないけど、色んなことができるようになってくるんです。若い子たちにはピチピチさで敵わないけど、裏方のお仕事を3人ともやってきたのでその部分では負けない自負があります。

Takassy:コロナ禍になって社会がどんどんミニマムになっているじゃないですか。自社ビルを売って経費を抑えたり。いかに経費を抑えるかって考えると安上がりですよね。外注しなくていいんだから(笑)。あとは現実的なところも、うちらの強みかな。3人ともゲイなので、今の日本の仕組みでは結婚や子供のことは視野に入れられない。老後の面倒を誰が見るのかと考えた時に、3人の家を作るという夢ができました。別にそこに住まなくても帰ってこられる実家を作ろうって。そういう先の目標を見据えて組織として機能できていると強いですよね。

― 入口は“オネェのユニット”かもしれませんが、3人のトークやパフォーマンスはすごくエンターテイメント性を感じました。

Takassy:好きな音楽をやって、好きなステージでパフォーマンスをして売れなかったので、すごく柔軟に対応できるようになりました。とりあえず今は全部イエスって言うのがうちらのテーマで、例えばレコード会社や事務所の人に「こういうの作って」って言われたら「はい!やります」って。

HIDEKiSM:欲しがりません、勝つまでは。

Takassy:ちょっとうるさい。

全員:(笑)。

Takassy:それをレコード会社も事務所もわかってくれていて、プロジェクトに熱を持ってくださっているのが伝わるからスタッフさんのお金が潤うようにって思います。

Kamus:我々だけの問題じゃないからね。


― そして1stシングルとなる「Moratorium」がリリースとなりました。こちらはどのような楽曲になっていますか?

Takassy:恋愛あるあるだと思うんですけど、すごく好きな人とは親友で仲が良いから「いつか付き合えるよね」ってどこかで思っている。でもふと、もしかしたらあっちに彼氏や彼女ができてしまうかも。そう考えるとあまり悠長なことはしていられないし、告白するべきか悩むと思うんです。「Moratorium」は猶予期間という意味があるんですけど、いつまでも同じような関係ではいられないという意味を込めています。やっぱり仲が良くて一緒にいて楽しい期間って一番ゆるやかで心地が良いけど、いつかは終わりがあるので。

― 確かに多くの方が経験したことがある感情かもしれません。作詞作曲はTakassyさんが?

Takassy:そうです。我々はいつも派手目な曲をよく作ったり、パフォーマンスをするんです。でも「Moratorium」は大人っぽくてムーディーな感じの曲なので、ゆったり聴いてもられるのがポイントです。スパニッシュっぽい感じのギターが入っていて異国情緒あふれる感じの楽曲でもあるので、全体の雰囲気を楽しんでもらって、そこから歌詞を見て共感していただけると嬉しいですね。

Kamus:今回の楽曲はソロパフォーマンスを任せてもらえる場所があるんです。なのでぜひパフォーマンスも楽しんでほしいです!

― MVも拝見させていただきましたがYouTubeとのギャップが魅力的でした。

HIDEKiSM:ありがとうございます!

Takassy:ずっとエンガブを応援してくださっている方は、パフォーマンスとYouTubeが全く違うことはわかっていると思います。でもYouTubeからファンになってくれた方は、曲聴いて「結構ガチじゃん」って衝撃を受けるみたいです。もっとふざけたパーティーチューンを歌っていると想像していたみたいで。私が一番衝撃を受けたのは、「Moratorium」を1stシングルにしようと決めたキングレコードですけどね(笑)。

全員:(笑)。

Takassy:オネェのメジャーデビューシングルって言ったらパーティーチューンみたい曲が選ばれそうじゃないですか。「Moratorium」を含めて10曲くらい候補を持っていったんですけど、「『Moratorium』がいいです」ってガチ推しされて。派手な曲もあったから、こっちの曲がいいんじゃないですかって結構ギリギリまで言ったんですけど、「これがいいと思います」ってきっぱり。

― 3人だったら選んでいなかった?

HIDEKiSM:そうだと思います。

Takassy:「こういう曲が求められるだろうな」って世間に忖度しちゃったと思います。キングレコードの担当者がガチファンでいてくれたから「エンガブのこういう曲を聴きたい」という第三者の目線で推していただけたのが、我々的にはすごく嬉しかった。

HIDEKiSM:しかもどの曲がいいか社内の女性社員からデータを取ってくれて。私たちのファンは9割が女性なので、そのデータはかなり信頼できましたね。それが決め手になりました。

Takassy:ちょっと感動したよね。楽曲のデモデータを送って、打ち合わせがその翌々日とかだったんです。それまでの短い時間でデータを集めてくれて。「Moratorium」を1曲目にしたことで、「パーティーチューンを一発出して終わり」じゃなくて長期戦を一緒に頑張ろうという思いが伝わってきました。メジャーデビューが決まった瞬間より、一緒に頑張ろうという思いがキングレコードさんから伝わった時にメジャーデビューできるんだと思えました。

― あえてオネェという部分をテーマにしないのは、音楽を純粋に楽しんでほしいという思いを感じますね。

HIDEKiSM:オネェという部分を大々的に打ち出していますけど、聴いてくださる方は「LGBT」じゃない方がほとんどだと思うんです。だからどんな方にでも響くような楽曲作りというのは心がけています。まぁ作っているのはTakassyなんですけど(笑)。

Takassy:でもそれはありますね。例えばカラオケでエンガブの歌を歌っている想像をするんです。男の子も女の子も気持ちよく歌える曲がいいと思っているので、歌詞がオネェ寄りだと歌うのに躊躇しちゃうかなって。躊躇してしまうのはすごく残念なので、なるべくみんな歌いたいって思えるような楽曲を意識しています。

HIDEKiSM:わかるなー。カラオケのデュエットソングってトランプのマークで分かれているけど、私たちってどうなるんだろう?

Takassy:確かに(笑)!全然違うマークだったらどうする

Kamus:お金のマークとかね。

HIDEKiSM:ドルとポンドみたいな。

全員:(笑)。

― 11月と12月にもシングルが発表されますが、それも提出した10曲から選ばれるんですか?

Takassy:実は11月のシングルはもう出来上がっていて、提出した中から選んだんですけど納得できなくてまるっと作り変えました。12月のシングルに関してはゼロから新しく作ります。同じアーティストなのか分からないくらいテイストの違う楽曲になる予定です。

HIDEKiSM:最近はジェンダーレスとかボーダーレスという言葉をよく聞きますけど、私たちは欲張りだからジャンルレスでいたいなって。色んなジャンルの楽曲があればステージングの幅も広がるし、ファンの方も飽きないのかなって思います。

― 2ndシングルがどんな楽曲になるのか楽しみです!

HIDEKiSM:たくさんの大人が協力してくださって、ちょっとプレッシャーもありますけどね。

Takassy:ほんとだよね~。でも楽しくてしょうがないです!やることが多くて忙しいけど、それが嬉しいです。生き急ぐタイプなのでスケジュールが入ってないと寝られないんですよ。

夢見る先は「いつかはLGBTという言葉さえ無くなって…」

― それでは最後に「夢を叶える秘訣」を教えていただけますか?

Takassy:一番は3人の関係性は絶対に崩さないようにすることです。楽曲やパフォーマンスはそれに付随するものなので、3人の関係性や信頼関係が崩れちゃったらいい作品は生まれないだろうし、他のスタッフさんにも迷惑をかけちゃう。だから我々がちゃんとしないといけないねって、よく3人で話しています。

― 結成から4年半経ちますが、ずっと変わらず?

Takassy:正直結成した当時はビジネスパートナー感が強かったですね。特に私は1人で熱くなるタイプなので、2人は「うぜぇな」「嫌なことしか言わないな」って思っていたかもしれません(笑)。でもそれじゃダメだと思って、週1回のYouTube撮影では必ずミーティングをするようになりました。それ以外にも話す機会を増やして、モヤモヤを明日に持ち越さないようにしました。人間的にもっと成長していかないといけないし、3人の関係性は崩しちゃいけないなと思います。

― 3人でエンガブという想いをすごく感じました。アーティストとしての目標はありますか?

HIDEKiSM:やっぱり全国ツアーがやりたいですよね!YouTubeをやっていると全国のみなさんからコメントを頂いていて、「○○にも来てください」とたくさん言ってくださるんです。私たちもみなさんに会いたいし全国ツアーはやりたいですね。あとは大きな場所でライブがしたいですよね~。

Kamus:海外にも行きたい!

Takassy・HIDEKiSM:ねー!

Kamus:海外でパフォーマンスをしたことがないんですけど、海外からコメントを頂くこともあるんです。アジアツアーとかできたらいいなって。

HIDEKiSM:あとは“オネェ”と掲げているので、綺麗事ではなく「LGBT」で悩んでいる子たちが私たちをみて、1人でも2人でも「そのまま生きていいんだ」って思ってもらえるような存在になりたいなと思っています。

Takassy:我々が目立っていけば「LGBT」への意識もお茶の間に浸透していくじゃないですか。もちろん「LGBT」だけではなく、自分を出せずに悩んでいる人だったり、色んな人が自分に置き換えて明日も頑張ってみようと思えればいいなって。

― 小さい頃は同じ悩みをもった人と出会うのも難しそうですよね。

HIDEKiSM:そうなんですよ!我々もそういう経験をしてきているからこそ、最近はカミングアウトする若い子たちが増えてきて嬉しいんです。昔はのけものにされるのが怖かったのに、今ではゲイカップルがTikTokにアップする時代になって、逆に羨ましくて嫉妬しちゃう!

Takassy:私は絶対別れると思うけどね。

全員:(笑)。

HIDEKiSM:いつかは「LGBT」という言葉さえ無くなって、小さな子供たちが性のことで悩まない人生を送れる、そんな「LGBT」の歴史の端くれになれたらなって。

Takassy:ただ言葉で伝えるんじゃなくて、態度で示していきたいなと思っています。メッセージ性が強いと引いてしまう人もいると思うから、ENVii GABRIELLAとして活動することでポジティブになる方が増えたらいいなと思います。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)[PR]提供元:キングレコード株式会社

ENVii GABRIELLAプロフィール

アーティスト・作家としてメジャーアーティストにも楽曲提供をしているTakassy(souljuice)、アーティスト、タレントとしてTVやイベントで活躍するHIDEKiSM、ダンサーとしてイベント、バックダンサーとして活躍するKamus。それぞれが違うフィールドで活動していたが、2016年夏にTakassyがHIDEKiSMにユニットの構想を持ち掛けた事から、プロジェクトが始動。同年、2人の共通の知り合いであったKamusに白羽の矢を立て、正式に3人体制として活動が始まる。

翌2017年3月1日にプロジェクトの開始を発表。同日より、YouTubeチャンネルにて動画で楽しむ新宿二丁目をコンセプトに、動画配信「スナックENVii GABRIELLA」を開始する。2021年8月現在、登録者数は16万人を越え(2021年10月現在)、独自の観点から発信する情報やコスメの紹介、お悩み相談などYouTube界でも注目されている。

ゲイ・オネェである事の全てを武器に、音楽をメインとし、バラエティ・ショー・ファッション・アートを創り出す、オネェによる総合エンターテイメントユニット。ピンヒールをトレードマークとしており、ヒールでのステージパフォーマンスも大きな特徴である。

メンバープロフィール

Takassy(タカシ)
リーダー、そして”スナック・エンガブ”のママ。ユニットの楽曲・アートワークを担当。専門学校ボーカル科を卒業後、soul juice(ソウルジュース)として、楽曲・デザイン・ステージングのセルフプロデュースを始める。インディーズにてフルアルバムを2枚リリース。2015年、クリエイター事務所「BeeTonics株式会社」に所属。メジャーアーティストへ楽曲提供を開始。(アルスマグナ、Predia、WEBER 他)楽曲がオリコン上位へのランクインを果たす。2017年エンガブ結成を機に、セクシャリティをカミングアウトした。

HIDEKiSM(ヒデキズム)
“スナック・エンガブ”のチーママ。ユニットの企画、マーケティングを担当するユニットのムードメーカー。ネオエンターテイナーとして、早くからLGBT系アーティストとしての活動を精力的に展開。2013年3月、フジテレビ「笑っていいとも!」第1回オネメンコンテストの第1回に出場し、満場一致で優勝。そのコーナーからの大反響により輩出されたオネメン5人組「オネップ」の一員として、半年間コーナーレギュラーとして出演。その後「解決!ナイナイアンサー」「ダウンタウンなう」や各テレビ誌、ファッション誌、日経エンタテインメントなどに登場。

Kamus(カミュ)
元陸上自衛隊 衛生科 手術班 所属。その後、ダンサーの夢を叶えるべく上京。ショーバーにてショーダンサー、アーティストのバックダンサーなど多岐にわたる活動でパフォーマンスを磨く。“スナック・エンガブ”の店子。ユニットの振付けを担当。多数のTVバラエティに出演経験を持つ(CX「笑っていいとも!オネメンコンテスト」/ TX「家、ついて行っていいですか」等)。「元自衛隊」「新宿二丁目バー店員」と言う異色の経歴を持つ。

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