玉城ティナの“これまでとこれから” デビュー10年経っても「達成感がない」「芸能界にしがみつこうとは考えてない」<写真集「世界」インタビュー>
自身の誕生日となる10月8日にデビュー10周年記念写真集『世界』を発売する女優でモデルの玉城ティナ(24)がモデルプレスのインタビューに応じた。2012年の14歳のとき講談社主催の「ミスiD 2013」でグランプリを受賞し、“美少女すぎて息ができない!”と瞬く間に脚光を浴びた玉城。その後、モデル・女優など目覚ましい活躍を見せたが、デビューして10年が経った現在でも「達成感がない」という。「芸能界にしがみついて生きていこうとは考えていない」と語る彼女の“これまで”と“これから”とは―――
玉城ティナ、デビュー10周年記念写真集「世界」
デビュー当時から玉城を写真、映画で撮り続けてきた蜷川実花。女性をエンパワメントし続ける蜷川が、同書のために伊豆で撮り下ろした24歳目前の姿をメインに、デビュー当時からの貴重なカット、初公開となる過去のプライベートオフショットなどを収録。華奢でイノセントな10代前半、カルチャーを愛す少女に育ったハイティーン、女優としての活躍が目覚ましい成熟した現在…玉城の10年間の記録が、本人が決めた『世界』というタイトルに込めた思いと共に完成した。
玉城ティナ「こだわりが詰まった本になった」印象に残っている撮影は?
― まずは出来上がった写真集を見た感想をお願いします。玉城:今までの写真集とはまた違う作品が出来ました!撮り下ろしだけではなく、蜷川さんが14歳から撮ってくださったアーカイブもあり、結構盛りだくさんになっています。私がイメージしている世界観だったり、タイトルや表紙など、すごくたくさん話し合って、悩んだので、こだわりが詰まった本になりました。
― この作品を作ろうと思ったとき、やはり最初から蜷川さんに撮影してもらおうと決めていたのでしょうか?
玉城:カメラマンとしてはもちろんですが、映画「Diner ダイナー」などで映画監督としてもお世話になっていますし、私のことを1番撮ってくれている方だなと思いました。節目節目にお仕事をしていることもあり、デビュー10周年という節目なので、蜷川さんにお願いしたいなと思いました。
― 撮影はいかがでしたか?
玉城:もう緊張とかはしないですし、蜷川さんのいつもの雰囲気だなと思いました。何度もご一緒しているので、蜷川さんもわかっているし、私も自分の意見を提案しやすいので、特に困ったこともなく進んでいきました。
― 伊豆で撮影されたそうですが、印象に残っている撮影があれば教えてください。
玉城:今年の4月上旬に行ったのですが、暖かいと思っていたので、すごく寒くて、それが1番大変でした(笑)。こういう時代ですので、遠くに行くのも難しい中、自分の写真集が作れることのありがたさも感じました。蜷川さんとはスタジオで撮影することが多かったので、ロケで廃墟みたいなところに行ったのも思い出になりましたし、またみんなで1つの作品を作ることができて嬉しかったです。
― 中には大人っぽい、色気のあるカットも含まれていますね!
玉城:蜷川さんだから安心して任せられるコンセプトだなと思いました。私も写真を見て、若いときとは違うなと、大人になってきたなと感じました。撮影のとき、黒髪ではなかったので、またいつもとは違う雰囲気を出せたのかなと思いました。
― 衣装や演出などは、蜷川さんと話し合って決めたのでしょうか?
玉城:ロケ地は一緒に決めました。衣装やメイクは、普段から一緒にお仕事をしているみなさんだったので、話し合うというよりかは、撮影当日の雰囲気みたいなもので決まっていきました。
― ロケ地を伊豆にした理由は?
玉城:コロナ禍の影響もあり、遠出は難しかったのですが、そこをマイナスに捉えるのではなく、廃墟とかにも行きたかったので、そういうのも含め、いいなと思うロケ地をいくつか出してもらった中から決めました。あと、ドラマ「荒ぶる季節の乙女どもよ。」のロケを伊東でしていたこともあり、あの寂れた街の雰囲気も好きだったので、伊豆にしました。
玉城ティナ、デビュー10年が経ち…これまでとこれからを語る
― デビュー10周年ということで、これまでを振り返っていただきたいのですが、どんな10年でしたか?玉城:あっという間でしたね!東京に住んで10年になることが不思議だなと思います。28歳になったら、沖縄と同じ年月を東京で過ごしていると思うと本当に不思議です。最初の5年くらいは、今振り返ると戸惑ったことがいっぱいありましたが、やっぱり子どもだったなと思うことが多いです。24歳になって、あの頃と比べたら大人になったと思うこともありますが、30歳の自分から見たら、まだまだ未熟なところもあると思うので、まだ途中って感じがします。なので、達成感とかはないんです。
― やめて沖縄に帰りたいって思った時期とかもあったということですか?
玉城:ありますよ。自分のことを商品として考えることが17~18歳ぐらいでありました。高校を卒業してこの道1本ってなったときに、このままこの仕事をしていていいのだろうかと考えました。ちょうど「ViVi」モデルにも慣れてきて、女優とかもやっていきたいと思っていた時期だったので、悩みは多かったですね。やめて逃げ帰りたいとは本気では思ってなかったですけど、何度も考えましたし、この葛藤は常にありました。
― この葛藤を乗り越えられたきっかけはなんでしたか?
玉城:やっぱり年齢が大きいかな。20歳を超えてくると自分の土俵とかがわかってくるようになりました。全く違う土俵で自分をアピールしても意味がないし、そこを見極められるようになったことが大きかったと思います。ここだなというのが、感覚としてわかってきたんだと思います。
― 自分のやり方がわかってきたということなんですね。
玉城:言葉にすると難しいですね。こういう風になりたいって思っていても100%叶うわけではないと思うんです。夢を潰すというわけではなく、思い通りに行くことだけが人生じゃないと思うんです。なので、そういうものを自分が受け入れられるようになったり、人から言われたことに対して折れなくもいいこともあると思ったり、もっと強くなった自分で挑むことができるようになったりしたというか…。なにを言われても、気にしないというか、受け流す力が身についたんだと思います。
― 先程「達成感がない」とおっしゃっていましたが、どんなときに感じられそうですか?
玉城:多分感じられたらやめるかもしれないですかね。常に階段があるというか、目の前のことをいい意味でこなしていく仕事だと思うんです。私はモデルや女優をやらせていただいていますが、自分から(その場所に)行く仕事がすごく向いていると思うんです。行って、パフォーマンスをして帰ってくるというやり方が。なので、パフォーマンスに満足がいって、これでいいかって思ったら、やめると思うんです。それに、仕事がなくなったら終わりだろうなとも思っているので、そこまで芸能界にしがみついて生きていこうとは考えていないんです。
― もしそういうタイミングが来たら、芸能界をきっぱり引退することもあると?
玉城:そうですね。そういう道があっても全然いいと思っています。でも、この先のことはわからない。明確に5年後の目標を考えても仕方ないって、このコロナ禍で思ったんですよね。やっぱり目の前のことを全力でやって、それを積み重ねていった方が、信頼度が高いと感じたんです。
玉城ティナ、夢を叶える秘訣を語る
― では、最後に夢を追いかけているモデルプレス読者に向けて、夢を叶える秘訣を教えてください。2017年にインタビューをさせていただいたときは「自分の感覚を信じること」とおっしゃっていました。玉城:今でも感覚は大事だなと思っていますが、20歳のときの感覚だけではある程度のところまでしか行けないと思っています。例えば、20歳のころの自分に言うとしたら、やっぱり今の方が自分の武器が増えた感覚があるし、経験を重ね、年齢ならではの装備する力が増えたと感じます。
夢を叶えるって本当に難しいことだと思うんです。なにをもって叶ったのか、人それぞれじゃないですか。例えば、幸せの基準も人によって全く違うと思うし、叶わなくてもいい夢もある。叶うことだけが全てじゃないと思うんです。でも、それを飽きるまでやって、見極めてほしいなと思います。人に言われたからやめるのではなく、自分が飽きたなって言えるまで、夢を叶えるために動いてみてください。自分に対して素直にやっていくことが1番大事なのではないのかなと思います。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
玉城ティナプロフィール
1997年沖縄生まれ。2012年にスタートした講談社主催のオーディション「ミス iD2013」で、審査員に「フツウの美少女じゃなく、ちょっとマジカルなほどの美少女」「いまいちばん女の子がなりたいルックス」と言わしめ、全員一致で初代グランプリに。以来、14歳で「ViVi」の最年少専属モデル、17歳で女優デビュー、その後はラジオパーソナリティ、声優への挑戦など、圧倒的な存在感でティーンの心を鷲づかみにし続ける。また自身の深い読書歴などカルチャーへの造詣の深さからファッション誌以外にも活躍の場を広げ、またその浮き世離れした美しさからカメラマン、映画監督、小説家、漫画家など多くのクリエイターからミューズと崇められる。もっと詳しくみる
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