<吉沢亮インタビュー>「青天を衝け」でたどり着いた境地「ただそこに居るだけで栄一になれる」 草なぎ剛への憧れも語る
2021.09.08 00:00
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12日から放送再開される、NHKの大河ドラマ『青天を衝け』(毎週日曜よる8時)で主演をつとめる吉沢亮(27)がモデルプレスなどの取材に応じ、明治時代へと移り変わる物語の見どころや主人公・渋沢栄一の変化、そして序盤から安定して好視聴率をキープする同作を主演として率いる心境を語った。
今年2月からスタートした同作は、東京2020オリンピック・パラリンピックの期間に伴い放送を休止。12日放送の第26回「篤太夫、再会する」では、パリから帰国した篤太夫(吉沢)が久々に故郷・血洗島に戻り、妻・千代(橋本愛)、父・市郎右衛門(小林薫)、母・ゑい(和久井映見)らと再会。その後、静岡で隠棲する慶喜(草なぎ剛)との再会、「商法会所」の設立、明治新政府への仕官から銀行設立への奮闘など3年半の時を経て、いよいよ栄一の目指す民間改革へと物語は展開していく。
これまで自分の信じる道を突き進んできた栄一だが「新政府で働くようになってからは、自分が正しいと思うことに突き進むという意味では一緒でも、そのための手段というか、自分の道理とは外れたことや、何かを切り捨てるようなことをいたしかたなくやる場面も出てきます。それが“大人になる”ということなのかもしれませんが、ちょっと“汚さ”を覚える栄一というのは、自分の中でも意識して演じています」と変化が訪れ「今までは自分の“こうしたい”という思いを当人にぶつけて、その人と栄一のバトルという感じでしたが、栄一自身が有名になることで、栄一プラスその相手、プラス『大衆』という第三者の目が増えてくる。栄一の認識と周りからの見られ方の違いも若干生まれてきたりして、より人間らしく、より生々しくなっていく気がします。やっていて楽しいです」と役作りの厚みは増すばかりだ。
同時に「セリフが難しい!経済の話になってくると本当に何を言ってるのかちんぷんかんぷんなので大変です(笑)」と新たな壁もあり、「刺激はすごいです。話が進むにつれて関わっていく人物がどんどん変わるし、栄一の成長に合わせて僕自身も成長しなきゃいけない。なかなかクオリティ高いことを求められているので、毎日全力でやらないと、という意識は変わらないです」と意気込み。大河初出演で主演をつとめる中での気づきを問われると「一年以上の撮影で、僕の体の中に栄一という役が染み付いていて、ただそこに居るだけで栄一になれるみたいな感覚は、大河ならではというか、今までこういうことはありませんでした。どちらかというと、役を演じている瞬間とそうでない瞬間のオン・オフがきっちりできるほうだなと思っていたんですけど、自然と栄一の喋り方が出たり、意識とはまた違う、NHKに入って、スタジオのセットに入った瞬間“そうなっている”感じがあります。それが面白い経験だなと思います」と話した。
また、明治編でも草なぎ演じる慶喜と栄一の関係は顕在。「この作品全体を通して、2人の関係性はものすごく大きいテーマだなと」と改めて語り「(草なぎは)この業界に入る前の、小学校の頃から見ていた大スターなので、栄一の慶喜に対する尊敬と、吉沢亮が草なぎさんに感じている尊敬は、ちょっと形は違うかもしれないけど、リンクしている部分がある気がします。役者さんとしても色々な作品を観させてもらって『すごい人だな』というのはずっと感じていたので、そこへの憧れは今お芝居していても強くあります。その関係性が自然と出ればいいなと思いながらやっています」と厚い敬意を表した。
世帯平均視聴率は好記録をキープし、SNSでは放送のたびに「吉沢亮」の名前がトレンド入り。人気の要因を聞かれると「純粋に脚本が面白いというのは最初から思っていたので、面白いものを作っているなという自信はありました。それをたくさんの方に観ていただき、高い評価をいただけるというのは嬉しいことだなと思います」と冷静に受け止め、「あの頃のただ無邪気だった少年が、こんなに大人になってしまったか、という寂しさを感じていただける気がします。栄一は周りの色々なスターから色んなものをもらって、バトンを受け継ぎ、最後まで生き延びたから色んなことをやれたという人だと思うので、そこの生命力はもちろん、周りの人が次々と亡くなって行く中での“残された人”の寂しさが伝わればいいなと思います」と視聴者へメッセージを送った。
『青天を衝け』は12月26日の最終回まで、全41回放送。(modelpress編集部)
役者人生で初めての体験「ただそこに居るだけで栄一になれる」
静岡から明治新政府、そして民間へ次々と転身を遂げる栄一。見どころを聞かれた吉沢は「時代が明治になり、江戸が東京という名前に変わったり、『銀行』など今の時代を生きる上で馴染みのある言葉がどんどん飛び交ってきます。普段何気なく使っているものがこういう風に生まれたのかという楽しみは今後いっぱいありますし、皆様がよく知っている渋沢栄一の功績というものが、これからどんどん積み上がっていきます。これからが栄一の本領発揮になるので、楽しんでいただければと思います」とコメント。これまで自分の信じる道を突き進んできた栄一だが「新政府で働くようになってからは、自分が正しいと思うことに突き進むという意味では一緒でも、そのための手段というか、自分の道理とは外れたことや、何かを切り捨てるようなことをいたしかたなくやる場面も出てきます。それが“大人になる”ということなのかもしれませんが、ちょっと“汚さ”を覚える栄一というのは、自分の中でも意識して演じています」と変化が訪れ「今までは自分の“こうしたい”という思いを当人にぶつけて、その人と栄一のバトルという感じでしたが、栄一自身が有名になることで、栄一プラスその相手、プラス『大衆』という第三者の目が増えてくる。栄一の認識と周りからの見られ方の違いも若干生まれてきたりして、より人間らしく、より生々しくなっていく気がします。やっていて楽しいです」と役作りの厚みは増すばかりだ。
同時に「セリフが難しい!経済の話になってくると本当に何を言ってるのかちんぷんかんぷんなので大変です(笑)」と新たな壁もあり、「刺激はすごいです。話が進むにつれて関わっていく人物がどんどん変わるし、栄一の成長に合わせて僕自身も成長しなきゃいけない。なかなかクオリティ高いことを求められているので、毎日全力でやらないと、という意識は変わらないです」と意気込み。大河初出演で主演をつとめる中での気づきを問われると「一年以上の撮影で、僕の体の中に栄一という役が染み付いていて、ただそこに居るだけで栄一になれるみたいな感覚は、大河ならではというか、今までこういうことはありませんでした。どちらかというと、役を演じている瞬間とそうでない瞬間のオン・オフがきっちりできるほうだなと思っていたんですけど、自然と栄一の喋り方が出たり、意識とはまた違う、NHKに入って、スタジオのセットに入った瞬間“そうなっている”感じがあります。それが面白い経験だなと思います」と話した。
草なぎ剛への強い憧れ「役柄とリンクしている」
多彩な共演者からの刺激も多く、五代才助(友厚)を演じるディーン・フジオカについては「ディーンさんは前回(=連続テレビ小説『あさが来た』)も同じ役を同じ大森(美香)さんの本でやられているので、やっぱり“染み付いている感”というか、(五代が)ディーンさんご自身でもあるなと。ディーンさんの人柄とすごく共存している感じがして、それがご一緒していて気持ちいいなと思うし、すごく魅力的です」とコメント。また、明治編でも草なぎ演じる慶喜と栄一の関係は顕在。「この作品全体を通して、2人の関係性はものすごく大きいテーマだなと」と改めて語り「(草なぎは)この業界に入る前の、小学校の頃から見ていた大スターなので、栄一の慶喜に対する尊敬と、吉沢亮が草なぎさんに感じている尊敬は、ちょっと形は違うかもしれないけど、リンクしている部分がある気がします。役者さんとしても色々な作品を観させてもらって『すごい人だな』というのはずっと感じていたので、そこへの憧れは今お芝居していても強くあります。その関係性が自然と出ればいいなと思いながらやっています」と厚い敬意を表した。
世帯平均視聴率は好記録をキープし、SNSでは放送のたびに「吉沢亮」の名前がトレンド入り。人気の要因を聞かれると「純粋に脚本が面白いというのは最初から思っていたので、面白いものを作っているなという自信はありました。それをたくさんの方に観ていただき、高い評価をいただけるというのは嬉しいことだなと思います」と冷静に受け止め、「あの頃のただ無邪気だった少年が、こんなに大人になってしまったか、という寂しさを感じていただける気がします。栄一は周りの色々なスターから色んなものをもらって、バトンを受け継ぎ、最後まで生き延びたから色んなことをやれたという人だと思うので、そこの生命力はもちろん、周りの人が次々と亡くなって行く中での“残された人”の寂しさが伝わればいいなと思います」と視聴者へメッセージを送った。
『青天を衝け』は12月26日の最終回まで、全41回放送。(modelpress編集部)
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