バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI(提供写真)

“ポストアイドル”バンもん!が語る“アイドル”の存在 真剣な夢を馬鹿にする人は「モブくらいの存在です」<インタビュー>

2021.08.01 18:00

6人組“ポストアイドル”・バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHIが、5月19日に初のベストアルバム「-バンもん!BEST- 極仲良的世界」を発売。9月23日まで全国ツアー「バンもん!全国ツアー2021『極仲良的旅』」を行っている彼女たちに、10年後の未来や、夢を叶える秘訣を語ってもらった。<インタビュー>

  

バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHIとは

バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI/撮影:真島洸(Cuon)
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHIは、鈴姫みさこ、恋汐りんご、ななせぐみ、望月みゆ、甘夏ゆず、大桃子サンライズによる6人組ポストアイドル。2011年に神聖かまってちゃんのドラマーとしても活躍する鈴姫を中心に“バンドじゃないもん!”を結成。2016年5月にポニーキャニオンから再メジャーデビュー以降は、様々なクリエイターとのコラボレーションが話題になり、デビューシングルから6作連続で週間チャートTOP10入りを果たすなどスマッシュヒットを連発。

バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI/撮影:真島洸(Cuon)
2018年11月9日に“バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI”への改名を発表し2019年にはプライベートレーベル“NAKAYOSHI RECORDS”の設立を発表。メンバー一人一人の個性的かつ独特なキャラクターと音楽性で群雄割拠のアイドルシーンで異彩を放っている。

大桃子サンライズ「前向きな存在であろうと」

大桃子サンライズ(提供写真)
― 2019年に「ポスト・アイドル」として活動することを宣言されました。「ポスト・アイドル」とはどんなアイドルを指すのでしょうか?

大桃子:儚さやひとときの煌めきではなく、私たちの末長い人生そのものが誰かの“アイドル”であろう、という宣言です。命以外に限界はないということを生き様でお伝えしていく、従来のアイドルというイメージに囚われない、全ての人類へ向けた前向きな存在であろうということです。

大桃子サンライズ(提供写真)
― 今年5月には初のベストアルバム「極仲良的世界」をリリースされましたが、リリースした感想や反響はいかがでしたか?

大桃子:バンもん!は多くの楽曲をメンバーでひとつひとつ心を込めて細かくプロデュースしてきました。音楽性に縛られず、そのときに1番しっくりくる様々な方向性の楽曲をリリースしてきたので、1枚のベストになったときにどうまとまるかな?とも思ったのですが、どの楽曲にも共通して私たちの心からの優しい想いが詰まっていたので全体を通してハッピーになるベストアルバムになりました。ありがたいことに嬉しい反響も沢山いただき、皆様の後押しのお陰でオリコンでトップ10入りを果たすこともできました!自分たちのやりたいことを追求するために完全セルフプロデュース&ディレクションする自主レーベルを立ち上げて初となるアルバムだったので、これはとても嬉しいですし、これからも私たちなりの音楽のやり方を続けよう!と自信をいただきました。

影響を受けているアーティストは?

バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI/撮影:真島洸(Cuon)
― ご自身が影響を受けたアーティスト、アイドルを教えてください。またどんな影響を受けてますか?

恋汐りんご(提供写真)
恋汐:声優の、田村ゆかりさんです(U'ᴗ'U)!自分自身、誰かのとくべつになりたいという強いきもちを持っているのだけれど、誰かのとくべつになれるような秀でた容姿や能力をもっているわけではなくて。そんな中、それを凌駕する求心力を携えことができるかもしれないと思ったきっかけが田村ゆかりさんです(U'ᴗ'U)たったひとりのゆかりんのためにアリーナに駆けつけた王国民たちが「世界一かわいいよ!」と叫ぶ世界が存在することと、ゆかりんの絶対的感に衝撃を受けたなの(U///'ᴗ'///U)

望月:後藤真希さん!後藤真希さんを知らずに生きていたらアイドルを好きにもなってないかもしれないし、アイドルにもなってないし、最早踊ってすらないかもしれない、多分人前にも立ってない(笑)。昔は後藤真希さんみたいな「アイドルになりたい!」って思ってたけど、時が経つにつれて「あんな女性になりたい」ってなって、今は「あんなママになりたい」と思ってます。私にとって神なんです。

甘夏ゆず/撮影:真島洸(Cuon)
甘夏:YUKI、銀杏BOYZ、ももいろクローバーZ。いつまでも少女のような気持ちをわたしも忘れたくないと思えた。ロックってこんなにもかっこよくて、自由で、元気や勇気が湧いてくるものなんだと気づけた。どんな今でも楽しんで突き進んでいる女の子ってこんなにも素敵で、少しだけでも今を共有して共に歩んでいきたいって気持ちにさせてくれるんだって初めて感じれた。他にも沢山のアーティストさんの音楽から影響を受けてきたのですが、メンタル的な面でとくに強く影響を受けたのは皆さんでした。

ななせ:Tommy february6、Grimes、Yo-Landi、Die Antwoordです。

鈴姫:アーティストは、音楽関係では菅野よう子さんが好きです。アニメや漫画にたくさん影響を受けています。アイドルさんだと、高城れにさんのことはそっとずっと応援しています。一所懸命な所や、人として多角的で複雑な魅力を持っている所が好きです。

大桃子:BAROQUE、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、ゆらゆら帝国、フジファブリック、モーモールルギャバン、岡村靖幸、椎名林檎、Buzzcocks、Avril Lavigne、Lady GaGa、漢 a.k.a. GAMI,D.O。影響という意味では以上の皆様から生き様、ビジュアル、アートワーク、パフォーマンス、音楽、それぞれから影響を受けているところがあります。最も個人として自分がステージを志すキッカケとなった一番アイドルとも言えるのは岡村靖幸さん、特にパフォーマンスは全く真似できませんが影響は受けています。

― 現在全国ツアー「極仲良的旅」を開催中です。意気込みはいかがでしょうか?

恋汐:ウイルス対策の世界で大好きなみんなになかなかあえない中、ツアーであいにいけることがとてもうれしいなの(U///'ᴗ'///U)このツアーを通して、もっともっと大好きになってもらえるように1公演1公演ぜんぶたいせつに全力でパフォーマンスするなの!(U///'ᴗ'///U)

望月みゆ/撮影:真島洸(Cuon)
望月:全国ツアーが出来る有り難みをすごく感じてるので、行く先でみんなに会えるのがすごく嬉しい!いつも来てくれる人は勿論、初めましての人も数年ぶりって人も本当にいっぱいいて、バンもん!を気になってくれてたことが嬉しいのでこれからもっと好きでいてもらえるように、引き続き楽しんでライブしていきます!

甘夏:今回もとても気合が入っています!過去にもコンセプチュアルなツアーを全国でしてきたのですが、今回は各公演ごとにくじ引きで決めたランダム曲をやるコーナーがあって。メンバーのリアルな感じをお客さんも楽しむことができるのかなと思います。あと今回コロナの影響もあってお客さんには声援ではなく、鳴り物で盛り上げていただいていて。来てくれた全員に「一緒にライブを作っているんだ!」の気持ちで楽しんでもらえたらなと思っています!

ななせぐみ(提供写真)
ななせ:だれよりもたのしもうと思ってます!!

鈴姫:ライブができることや皆さんに会いに行けること自体がよりすごく嬉しいので、会えてハッピーだよって気持ちやこれだけみんなを想っているよーっていう気持ちをなるべく全力かつフラットにステージから届けています。

大桃子:怪我なく楽しくバンもん!を広める旅にしたいです。ライブの新しい楽しみ方も定着したらいいなと思います。もっと遊びたいです。

10年後の未来は?

― 10年後には何をしていたいですか?

恋汐:10年後も100年後もきみのヒロインでいたいなの(U/// 'ᴗ' ///U)

望月みゆ(提供写真)
望月:お母さん!(笑)そしてどんな形でもいいのでバンもん!メンバーと一緒にいたいなあ。

ななせ:おっきい犬飼いたい。

甘夏ゆず(提供写真)
甘夏:変わらず6人でステージに立っていたい。その頃もそれぞれの人生をリスペクトしたうえで、バンもん!らしく生きていきたいです。個人的にはメンバーベイビーに「ポンおねえちゃん」って呼んでもらったりしてみたいですね。

鈴姫:最終的に今、理想の実在の方ですと向田邦彦さんのような存在になりたいので、それに近づけてたら嬉しいです。ドラムが叩けるオタクな向田邦彦さん(笑)。世の中をふんわり包むストーリーやら全生命を肯定できる歌詞を書いたりできたら嬉しいです。

大桃子サンライズ/撮影:真島洸(Cuon)
大桃子:優雅で穏やかな大富豪アイドルとしてワインをくるくるして心から自由な幸せに浸っていたい。アイドルは絶対続けていたいし、自分だけじゃなく、ファンの皆様や会社のひとたち含めてみんなが幸せであるように生きる。

バンもん!が語る“夢を叶える秘訣”

― モデルプレス読者に向けて、ご自身が考える夢を叶える秘訣を教えてください。

恋汐:夢みることやめないでずっと追いかけること。いっしょに同じ夢をみてくれるきみとこれからも夢を叶えつづけたいなの⊂(U'ᴗ'U)⊃

恋汐りんご/撮影:真島洸(Cuon)
望月:どんな小さなことでも自分の経験を大事にすること!ここまで生きてきて経験したことを全部知ってるのは自分だけなので、集めてきた手札を使わない手はないぞ〜!誰かとまったく同じ手札な事なんてないし、必ずどこかで何かの役に立つようになってる!はず!

甘夏:きっと人生の分岐点は無数で、一度失敗した未来にもまだ枝分かれした幸せな未来は沢山あります。夢が大きいほどプレッシャーに押しつぶされそうになる瞬間も多いけれど、どんな結果になっても今の自分を愛することで答えに近づいていけると思っています。そのことを頭に置きつつ、今なりたい自分や、その時の夢が実現することを常に思い描きながら前向きに生きましょう!占いの結果みたいな話ぶりになってしまいましたが(笑)、半分は自分にも言い聞かせています!一緒に楽しんで夢を実現させていきましょうね!!

ななせ:なりたい自分を想像すること?ぐみももっとがんばります!

鈴姫みさこ(提供写真)
鈴姫:元々夢は語らず行動で示す方がかっこいいと思い込んでた私ですが、それは遠回りでもあるってことを知って欲しい。口にすると行動が伴ってきたり、協力してくれる人や助言をくれる人が出てきたりする、そして自分のことを大切に思ってくれる人は同じ夢を抱えてくれたりさえする。夢に近づくために、一度恥ずかしがらず大声で夢を叫んでみてもいいんでは?と思います。それをお叱りでもなく頭から馬鹿にする人は、多分大体はあなたの人生にとってモブくらいの存在です。夢がもし変わったら、変わったってちゃんと言えばいいです。最初から夢を諦める自分と、がんばって叶わない自分の未来像を見比べたときに、がんばったけれど叶わない自分の方に拍手を送りたいなって人は、どうか一旦迷わずやってみましょう?

大桃子:生きてることを楽しみ、迷ったらワクワクする方を選ぶのが正解な気がしてます。私なんかがまだ言える立場じゃないけど、それが正解と言えるように、やりたいようにやろうと思ってます。みんなで命を楽しみたいですね。

バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI/撮影:真島洸(Cuon)
― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

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