伊藤万理華(C)モデルプレス

伊藤万理華、仕事終わりの“贅沢”とは?主演の心境&撮影裏話明かす<「お耳に合いましたら。」インタビュー>

2021.07.07 19:00

元乃木坂46で女優・クリエイターとしても活動する伊藤万理華(いとう・まりか/25)が、テレビ東京とオーディオストリーミングサービス「Spotify」がポッドキャスト番組と連動させたオリジナルドラマ「お耳に合いましたら。」(7月8日スタート/毎週木曜深夜0時30分~)で地上波連続ドラマ初主演を務める。伊藤にモデルプレスがインタビューを行った。

  

伊藤万理華主演「お耳に合いましたら。」

伊藤万理華(C)「お耳に合いましたら。」製作委員会
同作は、とある漬物会社に勤める会社員の主人公・高村美園(伊藤)があるきっかけからポッドキャスト番組をはじめていくパーソナリティ成長記。配信する番組のテーマは、主人公が愛してやまない、「どこの街にもある、決して特別ではない、でも欲さずにはいられない」魅惑のチェーン店グルメ・通称“チェンメシ”。

毎話ごとに、多くの人が知っている人気チェーン店が登場し、主人公がそこのメニューを食べながら、ありったけの「好き」を込めて、その“チェンメシ愛”を語っていく。さらにドラマ内で主人公が配信する音声は、実際にポッドキャスト番組としてSpotifyで配信予定となっている。

伊藤万理華(C)「お耳に合いましたら。」製作委員会
伊藤が演じる美園は、大勢の前で自らを表現する事が苦手な性格であるが、「好きな事」を語るときだけ熱量が溢れ情熱的になる役柄。お気に入りのポッドキャスト番組を聴き、会社帰りに“チェンメシ”を買って、ひとり自宅で満喫する事を楽しみにしている同年代の会社員を演じる。

伊藤万理華、地上波初主演に「全く実感が湧かなくて…(笑)」

伊藤万理華(C)モデルプレス
― 今回ドラマ『お耳に合いましたら。』主演おめでとうございます。地上波のドラマ初出演という事で、決まった時の心境を教えてください。

伊藤:ありがとうございます。決まった時に全く実感が湧かなくて…(笑)。今まで地上波のテレビドラマでしかもレギュラー、という作品にあまりご縁がなかったんです。自分が主演だっていうのも「あ、やるんだ」ぐらいの感覚で(笑)。もちろん嬉しかったんですけど、いざ撮影や取材を受けて行くなかでようやく大変だなと思いながら実感する事が出来ています。

― 聞いた時よりも、やっていく上でじわじわと実感してきた感じでしょうか。

伊藤:そうですね、同時進行で放送や宣伝もしながら撮影もあって、やっぱりそれが映画とかとの違いというか…「いやぁ~すごいな~!」と思っています(笑)。

― 乃木坂46のメンバーには報告などはされましたか?

伊藤:してません…、最近は連絡も全然とれていないです。みんなそれぞれ頑張っているんだと思います。

伊藤万理華、等身大の役柄に「自分に近い気がしています」

伊藤万理華(C)「お耳に合いましたら。」製作委員会
― 今回のドラマでポッドキャスト配信に挑戦する役を演じられていますが、役作りで意識している事はありますか?

伊藤:ドラマの監督さんが、8月に上映される『サマーフィルムにのって』と同じ方で、すでに信頼関係が出来ているから「どうして自分にこの役を与えられたのか」というような事が、何となくだけど解る気はしています。

OL・会社員という設定だったり、漬物会社で働いていてチェンメシが好きで、喋るのが好き…という設定なんですけど、結構普段の自分に近い気がしています。好きなものが同じという意味で自分に近いのではなく、好きなものに没頭して「ワー!」って喋っちゃう性格だったり、そういう所で意外と自分のテンション感のままでいけるから、あまり役作りはしていないかもしれません。

伊藤万理華(C)「お耳に合いましたら。」製作委員会
― 役の性格は、元々のご自身の性格に近いですか?

伊藤:仲良い人には「ワーっ」と喋るけど…人見知りでコミュ障だったり、気遣いをすごくするので近いのではないかと(笑)。美園は、会社にいる時なども“空気を読みながらいる”みたいなタイプなので、そういう所が「すごく分かるな〜」って思っています。

井桁弘恵&鈴木仁との撮影は「良い空気感」

伊藤万理華(C)モデルプレス
― 伊藤さんは、撮影現場とかでも割と人見知りを出しちゃう方でしょうか?

伊藤:撮影現場ではまた違って、自分が出来る事といったら“良い空気感で撮影を進めていく事”だと思っているので、とにかく皆さんと「仲良くなりながら良い空気にしようね」っていうテンションを自分も意識して楽しくやっています。

― ご自身から共演者の方に話しかけたりもしますか?

伊藤:そう言われると…積極的には話しかけられてはいないかもしれないです…(笑)。でも、共演している同期役の井桁弘恵さんと、後輩役の鈴木仁さんとはすごく自然体で過ごせています。

基本3人での撮影が多くて一緒に動いているのですが、3人の元々の性格がそれぞれの役と近いような空気感を持っているので、人見知りしつつも良い感じでお話が出来ています。休憩の時も、役と同じように喋っている感じです。

― 3人ではどういうお話をされますか?

伊藤:覚えていないくらいの他愛もない話をしています(笑)。3人とも「役と性格が似ているよね~」とか、「実は、今まで無理してた役も多かったよねー」みたいな(笑)。「こんなに自分たちがゆるゆると自然な空気感で出来るってすごいよね」という話をいつもしていますね。等身大の自分たちで演じる事が出来ていて、それが良い感じにお芝居にも出ていればなと思います。

(左)伊藤万理華(C)「お耳に合いましたら。」製作委員会
― 撮影現場の雰囲気ものんびりとした感じで、割とゆったりしているのでしょうか?

伊藤:空気感はゆったりしてます。3人で撮る時は結構安心していて…緊張感もないです(笑)。

伊藤万理華が“仕事終わりに食べたいもの”とは

伊藤万理華(C)モデルプレス
― 今回“チェンメシ”にスポットが当たっているという事で、伊藤さんが「仕事が終わって食べたいな」と思うものを教えてください。

伊藤:元々、そんなに好き嫌いはありませんが、やはり回転寿司ですかね、私、お寿司が好きなんです。テイクアウトでも食べたい!だって、贅沢じゃないですか?一人で楽しむお寿司なんて。

毎回は食べられないけど、それがスーパーのお寿司でもチェーン店のお寿司でも、お仕事を頑張って「あ、今日お寿司食べるんだ」って思いながら仕事するのが良いんじゃないかなって思ってます。それだけで、気持ち的にも華やかになりますよね。

― 好きなネタはありますか?

伊藤:エンガワです!…エンガワと炙りサーモン!基本的にそこでループですね(笑)。エンガワ、炙りサーモン、エンガワ、炙りサーモン…たまにイカ。

― たまにイカ(笑)。結構脂身があるネタがお好きなんですか?

伊藤:そうなのかなぁ。あ、脂身があるというよりかは、炙り系が好きです!そんなに好き嫌いはないので、大体お寿司は全部食べられます。ワサビも食べられない人がたまにいますが、私は大丈夫です。

― “チェンメシ”の話を先程しましたが、仕事帰りではなくても最近ハマっていて見たら買ってしまうというお気に入りの食べ物などはありますか?

伊藤:今の季節だったらマンゴーとかですね。冷凍マンゴーが好きで、見つけたら買ってしまいます。

美の秘訣は「我慢をしない」、スキンケアの秘密は“冷蔵庫”?

伊藤万理華(C)モデルプレス
― 最近、気温も暑くなっていますが、夏に向けて行っているボディメイク方法などあれば教えてください。

伊藤:何もしていないです。でも、なるべく我慢をしないようにはしているかな。散歩とかは結構好きで、この間まで舞台をやっていたんですけど、東京公演や稽古に行く時は自転車で通ったりはしていました。自転車で20~30分であれば余裕です!

― 暑くはなかったですか?

伊藤:暑かったけど、風を感じながら稽古の行き帰りをするのは気持ちが良いです。歩いて帰ったり、電車で帰ったりしながら。

― では、夏ならではのスキンケアや、美容法などはありますか?または、食べ物で気をつけているものとかあれば教えてください。

伊藤:スキンケアだったら、パックを冷蔵庫で冷やして使ったりしています。大事な撮影の時とかは、冷やしておいた良いパックをつけています。化粧水を冷やす人もいますし、私自身は温かいものより冷たいのを肌に当てるのが好きです。

― 冷蔵庫で冷やすのは、どなたかに教えてもらって実践したのでしょうか?

伊藤:そういうことではなく…何だろう雑誌とかかなぁ(笑)。周りのお友達がやっていたのかな。自然にやっていたので分からないですが、パックを買ったらまず、基本的に冷蔵庫に入れています!お風呂上がりなども気持ちが良いのでオススメです。

伊藤万理華、今後挑戦したい役明かす

伊藤万理華(C)モデルプレス
― 今回のドラマでは、会社員の役という事で割と自身と近いとおっしゃっていましたが、今後演じてみたい役や、ジャンルなどはありますか?

伊藤:何でも挑戦したいです。最近、やっと等身大の年齢に近い役を演じる事ができて、それまで高校生役などが多かったから、高校生じゃない役もオファーいただけるように頑張りたいです。学生の役は、今の自分の風貌だから出来る事だし、まだやりたい気持ちもありますが、まだまだやっていないの役の方が多いなと思っているので、色んな役を演じてみたいです。

― 等身大の年齢の役を演じていて楽しいなと今感じていますか?

伊藤:楽しいです。自分がこういう世界に入ってなかったら、こういう感じなのかなって。会社員とかじゃない気もしますけど(笑)。でも、ポッドキャストをやるとかじゃなくても、こういう風に趣味を楽しんでるのかなとかが想像が出来て楽しいです。

― では、特殊な役というよりかは自身に近い役の方が演じてみたいと。

伊藤:そうですね。私があまり演技経験も少なく、技術面も追いついていないから、今自分に出来る事、オファーが来るのは自分に近いものかなって思っています。

それこそ『サマーフィルムにのって』や、今回の『お耳に合いましたら。』でもそうなのですが、本当に自分に近い部分が役柄であったから、自然に自分自身の言葉で出てる感じがしていて。そういう部分をもっといろんな等身大の役で、まだまだ自分に引き出せてない所も出せるように、演じてみたいです。そういった作品にもこれから出会いたいなと思っています。

― 最近見た作品の中で好きだなと思ったものはありますか?

伊藤:作品は結構オールジャンル見ていて、好きな作品と言われると難しいのですが、最近見たのは…『mid90s(ミッドナインティーズ)』とか、『クイーンズ・ギャンビット』。あと『スウィング・キッズ』、『スパイダーマン:スパイダーバース』、『エターナル・サンシャイン』とか。あと、『レディ・バード』とか…いっぱい出てきますね(笑)。『ノット・オーケー』とか!たくさん見ています。

伊藤万理華からメッセージ

伊藤万理華(C)モデルプレス
― 最後に、ドラマの見所とファンの方へのメッセージをお願いします。

伊藤:今の時代はYouTubeなどで、皆さんが主役で自分の番組が持てたり、自分1人で何かを作り出せる時代ですよね。『お耳に合いましたら。』は普通の会社員の女の子が、初めてそういう事にチャレンジしていく作品です。まだ何もやった事のない子が、機材を揃えたり、どうやったら視聴者に伝わるか、自分の伝えたい事を「“チェンメシ”を通して伝えられるか」という事を描いていて、こういう時代だからこそ出来る作品なのではと思います。

ドラマの中でいろんな事に挑戦していくなかで、皆さんが挑戦して悩んでる事などで、共感できる所もきっとあると思うので、是非見て頂きたいです。ゆる〜いテンションで見ていただいて「自分も挑戦してみようかな」とか、「明日の仕事終わりに“チェンメシ”食べようかな」みたいな気持ちになっていただけると嬉しいです。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

衣装協力:TELOPLAN、UNTISHOLD

伊藤万理華(いとう・まりか)プロフィール

伊藤万理華(C)モデルプレス
生年月日:1996年2月20日
血液型:O型
身長:158cm
好きな事:絵、ダンス、ファッション
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