鈴木亮平、医療従事者の「エールとなるようなドラマに」賀来賢人の印象&撮影秘話明かす<「TOKYO MER~走る緊急救命室~」インタビュー>
2021.07.03 14:42
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7月期の日曜劇場「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(TBS系、毎週日曜よる9時~)で主演を務める俳優の鈴木亮平がインタビューに応じ、演じる上での心境や、共演者とのエピソードを明かした。<インタビュー>
鈴木亮平主演「TOKYO MER~走る緊急救命室~」
物語の舞台となるのは、都知事の発案で新設された「TOKYO MER」という救命救急のプロフェッショナルチーム。“MER”とは、モバイル・エマージェンシー・ルームの略称で、彼らの使命は最新の医療機器とオペ室を搭載した大型車輌(ERカー)で、危険極まりない重大事故・災害・事件の現場に駆けつけ、負傷者にいち早く救命処置を施すこと。“一人も死者を出さないこと”が、彼らに課されたミッションである。主人公の鈴木演じる喜多見幸太は、「TOKYO MER」のリーダーで、驚異的な救命技術を持つスーパー救命救急医。「待っているだけじゃ、救えない命がある」という強い信念で、どんなに危険な現場でも瀕死の患者の元に飛び込んでいく。その壮絶な覚悟と救命への執念の裏には何があるのか、徐々に明かされていく喜多見の過去も見どころのひとつとなっている。
また、同作には、賀来賢人・中条あやみ・菜々緒・佐野勇斗・仲里依紗・石田ゆり子ら豪華俳優陣が出演しており、こちらも話題となっている。
鈴木亮平、出演決定に「身が引き締まる思い」
― 出演が決まった時の気持ち、台本を最初に読んだときのご印象は?台本が本当に面白くて、スケールが大きくて、まさに日曜劇場でしかできない内容だなと思いました。これをどういうふうに実現させようかと考えた時に、自分にもレベルの高いものが求められるだろうなと、身が引き締まる思いがしました。
最初は医療従事者の方へのエールとなるようなドラマにできたらいいなと思っていたんですけど、実際に撮影が始まると、医療に関わる人たちだけでなく全ての人への賛歌になるドラマにしたいなと思って頑張っています。
― 喜多見を演じてみていかがでしょうか?
喜多見は僕に当て書きをしていただいてると伺いました。僕に近いといいますか…僕が理想とする男性像、自分がこうなりたいと思うような男性像に近いので、とてもやりがいがあります。
医療・救命シーンの撮影方法は“カメラが周りをぐるぐる”
― スーパー救命救急医である喜多見を演じるために準備してきたことは?ドラマ制作陣の“今までに見たことがないような医療シーンや救命シーンを撮ろう!”という思いがとても伝わってきていて、役者陣に対してまるで挑戦状を叩きつけられてるかのような感覚なんです(笑)。「これだけのものを用意しました!」「カメラが周りをぐるぐる回りますので治療してください!」という感じの撮り方で。
もちろんリハーサルもあるんですけど、前日まで何度も何度もビデオを見て自分の中でシミュレーションをして、患者が運ばれてきてそこから処置をして、蘇生させるまでを一連でできるようにならないといけないなという。
“スーパードクター”と呼ばれる方は、その中で患者さんを勇気づけながら、安心させながら、クルー1人1人のメンバーの状況を確認して、ケアをすることも出来るんですよね。喜多見もそういうタイプなので、そこを意識して徹底的に準備しています。
鈴木亮平、賀来賢人は「かっこいいのにふざけんぼ」
― TOKYO MERのメンバーの一人である音羽を演じる賀来さんのご印象は?賀来くんとは以前、『花子とアン』(NHK)で共演していて、あまり同じシーンはなかったんですけど、その時の印象が“かっこいいのにふざけんぼ”でした(笑)。「写真を撮ろう」って言うと必ず変顔をしていて、まともな顔をしてくれることは一度もなかったので不思議な人だなぁと。今回もそんな感じですね。彼のほうが真面目で笑わないような役なんですけど、彼的にはそういう役をやっているときほどふざけたくなるらしいです(笑)。
でもお芝居の時には冷静な印象もあります。僕は喜多見と一緒でちょっと熱くなってしまうというか、入り込んでしまうところがあるんですけど、賀来くんは冷静に現場を見て、求められることを一番理解しているなと。そういうところは僕に足りないと思っているところなので、非常に助かっています。
阪神淡路大震災を経験した鈴木亮平が語る“災害時の現場”
― 鈴木さんご自身も経験されたという阪神淡路大震災などがきっかけで日本に災害派遣医療チーム「DMAT」が発足されたりして、ERカーや喜多見に通ずるものがあるのではないかと思うのですがいかがでしょうか?「TOKYO MER」はフィクションの組織でありますけれども、医師が現場に直接行って処置をすることができるようになれば、救命率は格段に上がるだろうと救命の現場で働く方も仰っているそうです。自分自身の経験でいうと、災害時などみんながすごく不安になっているときに、自衛隊など制服を着た人が助けに来てくれるというのはものすごく安心感があったんです。なので、自分が撮影に臨むときはそこを意識していて、まず不安になってる傷病者をどうやったら安心させられるかなというのを考えて演じています。
― 今回MERのリーダーという役どころで、ドラマの現場においても“座長”という立ち位置ですが、鈴木さんは背中を見せて黙って俺についてこいというタイプか常に声をかけて気配りするタイプ、どちらでしょうか?
両方できないといけないなとは思っているので、バランスのいいリーダーを目指しているのですが、今は本当に毎日が戦場のような感じで僕自身も余裕がなくて…。もっと細やかにみんなをケアして、和やかな空気を作りつつ、背中を見せて引っ張っていけたらいいんですけどね、なかなか難しいです。
喜多見は海外の紛争地を回っていた男です。撮影前に、国境なき医師団の先生にお話を伺う機会がありまして、医療のことはもちろんなんですけど、チーム作りのことも伺ったんです。それでどういうリーダーが頼れるのかと聞いたら、医療現場において余裕を持って想定外のことにも対応できるような経験がある人と伺ったので、自分も撮影現場で何か起きてもなるべく冷静に対応できるよう頑張ろうと思っています。
鈴木亮平のリフレッシュ方法とは?
― すごく緊張感がある現場ですが、そんな中でのリフレッシュ方法は?移動中などにYouTubeでお笑いの動画を見ていますね。いろんな方の見るのが好きなんですけど、最近はレインボーさんをよく見ます。いろんな関係の男女のコントをされているのですが、どこからどこまでがアドリブか分からないような自然な感じでお芝居の勉強にもなりますし、単純にとても面白くてついつい見てしまいます。
― 最後にメッセージをお願いします。
第1話の冒頭から本作の世界観を分かっていただけると思います。事故現場では次から次へと処置をしなければいけない人がいて、その一連の流れが本当にスピーディーなんです。すごい集中力で臨んでいて緊迫感などもストレートに感じていただけると思うので、ぜひ体感していただければと思います。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
日曜劇場「TOKYO MER~走る緊急救命室」イントロダクション
重大事故や災害、事件の現場にオペ室を完備した最新鋭のERカーで駆けつけ、一秒で生死を分ける患者を救命する救命救急のスペシャリストたちの物語。TOKYO MERに課された使命は、“一人も死者を出さないこと”。主演・鈴木亮平が演じるチーフドクターであるスーパー救命救急医・喜多見幸太は、患者を救うためならば命がけで危険な現場に飛び込んでいく勇猛果敢な医師。彼が献身的に救命する理由は、壮絶な過去があった…。チームを潰そうと企む者、喜多見の過去を探る者…。
TOKYO MERは前途多難の中、一人も死者を出さないためにチーム一丸となって命を巡る壮大な戦いに挑む。
【Not Sponsored 記事】