恒松祐里(C)モデルプレス

恒松祐里、活躍続く「今」に迫る 朝ドラの“学び”と初写真集の“恩返し”<モデルプレスインタビュー>

2021.06.26 21:30

女優の恒松祐里(つねまつ・ゆり/22)にモデルプレスがインタビュー。最近では『全裸監督 シーズン2』(6月24日より全世界独占配信)でのヒロイン役で注目を集めているほか、NHKの連続テレビ小説『おかえりモネ』(総合:あさ8時~、BSプレミアム・BS4K:あさ7時30分~)に主人公・百音の幼なじみ・野村明日美役で出演、さらにはファースト写真集『月刊 恒松祐里 優』を7月5日に発売するなど活躍の場は広がるばかり。

今回は、共演者とのエピソードや写真集撮影でかなった故郷への恩返しなどを語ってもらった。

  

恒松祐里「明日美ちゃんに惚れてました」

― 明日美役はオーディションで掴んだ役柄だと聞いております。決まった時の心境はいかがでしたか?

恒松:オーディションで明日美ちゃんの台本を頂いて「うわ~この子の役やりたい!」と思っていたんです。明日美ちゃんが持っている明るいパワーや人間性がすごく魅力的で、この役を演じていたらすごく楽しいだろうなと感じていて絶対つかみ取りたかったので、合格の電話が来た時はすごく嬉しかったです。なので、もちろん朝ドラに出られて嬉しいっていう気持ちもあるんですけど、明日美ちゃんを半年間演じられることがとにかく嬉しい。それぐらい明日美ちゃんに惚れていました。

― まさに念願かなった役柄だった。

恒松:はい、とても演じがいがあって、遊び心のある役だなって思います。

― 朝ドラのSNSなどを拝見しているとすごく仲良さそうな雰囲気が伝わってきます。

恒松:撮影も楽しいです!

― ご時世的「撮影終わった後にみんなで食事に行って親睦を深めよう!」ということが出来ない分、撮影中のコミュニケーションがより大事なのかと思います。共演者さんとの現場の雰囲気は?

恒松:前田航基くんと高田彪我(※「高」は正式には「はしごだか」)くんは以前一緒になったことがありますが、ほとんど初共演の方ですし、幼馴染の役柄なので最初はたくさんコミュニケーションを取るようにしていました。でも、最初に気仙沼ロケがあって、プラス楽器演奏もあったので団結力が高まって仲良くなるスピードっていうのが早かったかなって思います。

今はもう幼馴染の雰囲気が自然と出るようになっていて、その日撮影するシーンによって「今日はこれぐらい集中しているから静かにしていよう」「今日は楽しいシーンだから前室でも盛り上がっていよう」とかナチュラルにコミュニケーションが取れています。

― 率先して現場を明るくしているのは誰?

恒松:確実に前田航基くんですね(笑)。彼は本当に饒舌ですごくよく喋るので、航基くんの喋りに皆が乗っかって楽しんでいる感じです。

― ヒロインの清原果耶さんとの関係性はいかがですか?

恒松:果耶ちゃんとは気仙沼編で一緒のシーンはあったんですけど、2人で話すシーンはほとんど無かったんです。でも、東京編に入ってくると一緒に喋るシーンが増えて、だからこそより仲良くなれたというか、私も明日美ちゃんみたい人としゃべるのが好きなので、前室でずっと果耶ちゃんに話しかけてより仲を深めていました。最近は東京編を撮っているんですけど、すごく自然に、黙っていても心地良い関係性になれたのかなって思っています。

2度目の朝ドラで学んだこと

恒松祐里(C)モデルプレス
― 朝ドラは『まれ』(2015年)に続いて2作目。キャリアを重ねてきて“朝ドラ”の見方・居方は変わるものですか?

恒松:こんなにも朝ドラにがっつり出演させていただくことは今回が初めてなので、実際に出演してオンエアを観ると、15分の中での起承転結というか1つのお話を作るっていう意味で「ここまで長く喋りすぎるとカットされてしまうかな」「この辺でこの素早さで表情を作った方が良いんだな」など学びになって、もしまた出られる機会があったら今回の教訓を活かしてお芝居したいです。

― 恒松さんが思う明日美の見どころを教えて下さい。

恒松:明日美ちゃんはおしゃれが好きな女の子で毎回衣装もヘアもメイクもコロコロ替わっているので、毎日スーちゃんのファッションショーみたいになってるんです。だから、スーちゃんのファッションに注目して観ていただくと見た目的にも面白いのかなって思います。

初写真集で“五島孝行”

恒松祐里(撮影:笠井爾示)
恒松祐里(撮影:笠井爾示)
― 今年は『おかえりモネ』『全裸監督』など出演作も多数ですが、7月には初めての写真集もでますね。お気持ちとしてはやっぱり嬉しい?

恒松:嬉しいです!写真集っていう言葉の響きがまず良いですよね(笑)。自分の写真集が出るなんてこういう世界に入ってないと機会がないのですごく貴重だなと思います。

私「22」っていう数字がラッキーナンバーなんですけど、今年22歳で『全裸監督』に『おかえりモネ』に写真集まで出させていただくなんて、やっぱりラッキーナンバーだって思いました。

― 来年は2022年なのでまだまだ良いことが続きそうですね。

恒松:そうですね!来年も良いことが起こりますように(祈)。

恒松祐里(C)モデルプレス
― (笑)。写真集の撮影についてもお聞きしたいです。まず、映画『くちびるに歌を』で1ヶ月滞在していた長崎県五島列島・福江島での撮影について。

恒松:『くちびるに歌を』の時にお世話になったゲストハウスにお邪魔したら『おかえり』って温かく迎えてくれましたし、そこで私が『花火やりたい』って言ったら『あるよ~』って持ってきてくれて、その写真も写真集に入っています。私は『第2の故郷』って勝手に思っているんですけど、皆さんもそう思ってくれているんじゃないかなっていうぐらい温かくしてくださって『東京で辛いことがあったらいつでも帰ってきなね』って言ってくれています。

今回1st写真集の撮影を大切な場所で出来たことが本当に嬉しいですし、お世話になった五島列島の皆さんもそこで撮るということをすごく喜んでくれていたので、親孝行ではないですけども、五島孝行というか(笑)、地元貢献が出来たという意味でも私にとって特別な写真集になったと思います。

― 印象に残っている風景はありますか?

恒松:五島列島は海がとても綺麗なエメラルドグリーンなので見ていただきたいです。

恒松祐里(撮影:笠井爾示)
― もう1箇所、千葉のレトロラブホテルでも撮影していますね。

恒松:そっちは一気に世界観を変えて、『全裸監督』の雰囲気の80年代後半から90年代前半の雰囲気に合わせてヘアもメイクも服もその年代に合わせました。なので、1冊を通して色んな私を見せれられて、見ごたえのある写真集になったと思います。

恒松祐里、身体づくりは…?

恒松祐里(撮影:笠井爾示)
― 写真集の撮影となると身体づくりなどもあるかと思いますが、恒松さんはいかがでしたか?

恒松:…しようと思っていたんですけどあまり出来なくて(照笑)。五島列島に行くまでは頑張って腹筋をしたり、『泣くな研修医』の撮影中だったので食べて力をつけないといけないんですけど、ご飯をちょっと我慢して豆腐そうめんにしたりとかしていたんです。でも、実家というか五島に帰ったら本当に色んな料理を出してくれるんですよ、食べきれないってぐらい(笑)。なので結局下着の撮影の時はお腹に力を入れて、もうその場しのぎです(笑)。

― 普段から美容やスタイル維持するために気をつけていることはありますか?

恒松:基本的にあまり気にしていない方なんですけど、野菜を食べることは好きです。あとは夏の季節だと日焼け止めと日傘は欠かさずさしています。

恒松祐里が見据える女優ビジョン

モデルプレスのインタビューに応じた恒松祐里(C)モデルプレス
― 写真集で故郷に帰り、『全裸監督』で新たな挑戦、『おかえりモネ』で2度目の朝ドラ。2021年は恒松さんのキャリアの中でも変革の時期かと思います。それらの経験を踏まえて、今後どんなに女優なりたいかビジョンを教えて頂きたいです。

恒松:年齢を重ねるにつれて自分の人生経験も変わってくるので、その時の自分が感じたことを表現出来る役に出会えたら良いなと思いますし、その時頂いたご縁がある作品を真摯に演じていきたいです。あと、これは昔から言っているのですが、海外のスパイドラマがすごく好きなので、いつかはスパイ役を演じてみたいです。

― 最後に恒松さんの「夢を叶える秘訣」をお聞きしたいです。

恒松:「この道で合っているのかな」と1人ぼっちになって不安になることもあるかもしれないんですが、そういう時に他人の意見に流されることなく、本当に自分がこれで良いと思ったなら1回その道を突き進んでみたら何か見えるかもしれない。自分を信じることが1番大切な秘訣かなって思います。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

恒松祐里プロフィール

恒松祐里(C)モデルプレス
1998年10月9日生まれ、東京都出身。身長158.5cm、趣味は羊毛フェルト。2005年に日本テレビ「瑠璃の島」で子役としてデビュー。映画「くちびるに歌を」、「散歩する侵略者」、「虹色デイズ」から、「スパイの妻」、「タイトル、拒絶」など、数多くのドラマや映画に出演。去年は、映画「凪待ち」で、おおさかシネマフェスティバル2020新人女優賞を獲得。また、現在放送中のNHKの連続テレビ小説「おかえりモネ」に主人公・百音の同級生役、野村明日美として出演中。
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