「恋はDeepに」大谷亮平、“弟”綾野剛との対立シーンで意識したこと 撮影初日から「兄貴と呼んでくれた」<モデルプレスインタビュー>
2021.06.02 07:00
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日本テレビ系水曜ドラマ「恋はDeepに」(毎週水曜よる10時~)に出演している大谷亮平(おおたに・りょうへい/40)。綾野剛演じる蓮田倫太郎の兄で、蓮田トラストの専務取締役・蓮田光太郎を演じる大谷に、綾野との緊迫シーンの撮影秘話や、俳優としての現在の想いを聞いた。
女優の石原さとみと綾野がW主演を務める同作は、巨大マリンリゾートの開発をめぐり出会った2人を描いたラブコメディ。海を愛する魚オタクの海洋学者・渚海音とロンドン帰りのツンデレ御曹司・蓮田倫太郎。海を守りたい女と、その計画に人生をかける男の住む世界がまるで違う2人が、やがて運命的な恋に落ちるというストーリー。
光太郎は蓮田家の長男で次期社長候補。幼少期から後継者になるための厳しい教育を受け、東大卒業後蓮田トラストに入社。会長である父のもとでキャリアを積んできた。優秀なビジネスマンで社内でも人望が厚く自信もあるが、倫太郎が任されたマリンリゾート開発事業を潰そうと画策し、度々対立。さらに7話のラストでは、三男の榮太郎(渡邊圭祐)が新取締役に推薦されるという展開が起こり、3兄弟の戦いがヒートアップしている。
大谷自身は姉と妹の女兄弟に囲まれており、男兄弟がいる設定の役は初。自身と重ね合わせると、最初は対立している兄弟という関係性を演じることに難しさを感じたという。
「うちの兄弟仲が良いんですよ。ほぼ毎日3人で色んなことを報告し合ったり連絡をとる仲なので、いがみ合うという感覚が分からなくて、今回演じていく中で一番難しかった感じがありました。他人だったら上手くいっていない2人だとか嫌い合っていれば良いと思うんですけど、兄弟ってただそれだけじゃなくて、切っても切れない関係がないといけないと思うので、光太郎と倫太郎はピリピリした感じの中でも兄弟らしい何かを感じさせられないかなと思いながら演じました。その何かは、最終的にはおそらく踏み込めないんだなということだったり、ドラマに描かれていない幼少期の仲が良かったときのことだったりになるんですけど。普段は忘れていても根本的に2人の間に兄弟としての何かがないと本当にただ嫌っているだけになってしまうんですよね。だからお互い本当に相手の失敗を望んでいるかと言ったらそうじゃなくて、明るい未来が待っていたりするし、そういうものを僕がきちんと持っていないと兄弟の愛情は見えてこないなと思ったので。自己満足かもしれないですけど、演じる演じないの問題じゃなくて、綾野さんは僕のことを現場で初日から『兄貴』と呼んでくれて、彼もそう見てくれたので僕も現場にいるときは弟だと意識していました」
「もちろん気になったことや最終的にセリフを変える部分とかの話し合いはするんですけど、あんまり事細かく相談するとやりづらい関係性の役柄でもあるので、各々から出てきたものを大切にしていました。綾野さんは今回の現場だからかは分からないんですが、現場でパッと生まれたものをすごく活かす方なので、『このセリフってこのシチュエーションで言わないよね』とか直前で『こっちにします』とか瞬時に変えることがあって、もちろん前々から練っていたのかもしれないんですけど、見る限りその瞬間にキャッチしたものを現場で出されていたので、僕もそれに応えたいし、倫太郎を目の前にしたときにパッと出てきたものを出すという意識でやっていました」
事務所の後輩でもある渡邊の印象を聞くと「普段から愛くるしいんですよ」と笑顔を見せ、「年の差もあるんですけど、すごく気遣いもできるしちゃんと礼儀もしっかりした子なので、役と同じような感じで、こんな弟いたら可愛んだろうなと思いました」と続けた。
すると、もちろん個人的にやりたい役柄などはあるとしつつ、キーマンとなる役柄を任せられることが増えてきたらからこそ、という現在の考えを明かしてくれた。
「日本に来たばかりの頃は一人でいっぱいいっぱいだったんですけど、今はプロデューサーとか監督の熱量や想いを段々キャッチできるようになってきました。本当に一つ作品にクランクインしたら毎回あっという間に終わってはいくんですけど、その期間だけは『本当に良い作品にしたい』と同じところを目指していく集団だと思って、より一つ一つの作品を大切に考えるようになってきました。あんまり先のことを考えて、これをやったら次のステップアップと考えるのは好きじゃないので『こういう役がやりたい』というよりも、この監督とこういう風に話してお互い満足のいくものにジャンル問わずしていきたいし、作品性もあると思うんですが、一度ご一緒した監督とかプロデューサーとまたやってみたいという想いが以前より強くなってきたし、前よりも自分が力になれるんじゃないかとかとかそういう考えが先になってきました」
(modelpress編集部)
光太郎は蓮田家の長男で次期社長候補。幼少期から後継者になるための厳しい教育を受け、東大卒業後蓮田トラストに入社。会長である父のもとでキャリアを積んできた。優秀なビジネスマンで社内でも人望が厚く自信もあるが、倫太郎が任されたマリンリゾート開発事業を潰そうと画策し、度々対立。さらに7話のラストでは、三男の榮太郎(渡邊圭祐)が新取締役に推薦されるという展開が起こり、3兄弟の戦いがヒートアップしている。
大谷亮平、自身は「兄弟仲が良いんです」
ユニークでコミカルな登場人物が多い中、ストーリーのシリアスパートを担っている光太郎。「ラブコメの中で唯一ポップではない役なので、結構シリアスなシーンが多いんですけど、そういう中でも撮影のときはしっかり集中して、それ以外は和やかに進んでいきました」と現場を振り返った。大谷自身は姉と妹の女兄弟に囲まれており、男兄弟がいる設定の役は初。自身と重ね合わせると、最初は対立している兄弟という関係性を演じることに難しさを感じたという。
「うちの兄弟仲が良いんですよ。ほぼ毎日3人で色んなことを報告し合ったり連絡をとる仲なので、いがみ合うという感覚が分からなくて、今回演じていく中で一番難しかった感じがありました。他人だったら上手くいっていない2人だとか嫌い合っていれば良いと思うんですけど、兄弟ってただそれだけじゃなくて、切っても切れない関係がないといけないと思うので、光太郎と倫太郎はピリピリした感じの中でも兄弟らしい何かを感じさせられないかなと思いながら演じました。その何かは、最終的にはおそらく踏み込めないんだなということだったり、ドラマに描かれていない幼少期の仲が良かったときのことだったりになるんですけど。普段は忘れていても根本的に2人の間に兄弟としての何かがないと本当にただ嫌っているだけになってしまうんですよね。だからお互い本当に相手の失敗を望んでいるかと言ったらそうじゃなくて、明るい未来が待っていたりするし、そういうものを僕がきちんと持っていないと兄弟の愛情は見えてこないなと思ったので。自己満足かもしれないですけど、演じる演じないの問題じゃなくて、綾野さんは僕のことを現場で初日から『兄貴』と呼んでくれて、彼もそう見てくれたので僕も現場にいるときは弟だと意識していました」
大谷亮平、綾野剛からは“兄貴”呼び
綾野とは緊張感のある対立シーンが続くが、「ものすごく近距離でバチバチしているシーンばっかりで、もちろんある程度距離はとっているんですけど、お互い近づいてちょっと敬遠したり距離を測ったり…そういうやりとりが僕はすごく楽しかったです。私生活で『嫌だな』と思ったり気になることがあっても、ストレートに言うことはなかなかできないじゃないですか?それをお芝居では吹っ切って楽しめるので、最初から気持ちを作って思い切ってぶつかっていったのは印象に残っています」と現場ではお互い楽しんで役に没頭していた様子。「もちろん気になったことや最終的にセリフを変える部分とかの話し合いはするんですけど、あんまり事細かく相談するとやりづらい関係性の役柄でもあるので、各々から出てきたものを大切にしていました。綾野さんは今回の現場だからかは分からないんですが、現場でパッと生まれたものをすごく活かす方なので、『このセリフってこのシチュエーションで言わないよね』とか直前で『こっちにします』とか瞬時に変えることがあって、もちろん前々から練っていたのかもしれないんですけど、見る限りその瞬間にキャッチしたものを現場で出されていたので、僕もそれに応えたいし、倫太郎を目の前にしたときにパッと出てきたものを出すという意識でやっていました」
大谷亮平、渡邊圭祐は「普段から愛くるしい」
撮影以外の時間は和やかな時間が流れていたようで、「綾野さんはすごく役を作り込まれるイメージがあったので、『もしかしてこういう役のときは一切話さないんじゃないかな』と思ったんですけど、全然そんなことはなく。もちろん今回主演で座長なので、引っ張ったり周りに気を遣って下さって僕に対してももちろんカメラが回っていないときは普通にフランクに話してくれました」と大谷。事務所の後輩でもある渡邊の印象を聞くと「普段から愛くるしいんですよ」と笑顔を見せ、「年の差もあるんですけど、すごく気遣いもできるしちゃんと礼儀もしっかりした子なので、役と同じような感じで、こんな弟いたら可愛んだろうなと思いました」と続けた。
大谷亮平、役者として「より一つ一つの作品を大切に考えるように」
12年間の韓国での活動を経て、2016年より日本でも活動を開始した大谷。当時のモデルプレスインタビューで語っていた日本での目標「いつか大河ドラマに出たい」を今年、すでに叶えたことから、現在の目標を聞いてみた。すると、もちろん個人的にやりたい役柄などはあるとしつつ、キーマンとなる役柄を任せられることが増えてきたらからこそ、という現在の考えを明かしてくれた。
「日本に来たばかりの頃は一人でいっぱいいっぱいだったんですけど、今はプロデューサーとか監督の熱量や想いを段々キャッチできるようになってきました。本当に一つ作品にクランクインしたら毎回あっという間に終わってはいくんですけど、その期間だけは『本当に良い作品にしたい』と同じところを目指していく集団だと思って、より一つ一つの作品を大切に考えるようになってきました。あんまり先のことを考えて、これをやったら次のステップアップと考えるのは好きじゃないので『こういう役がやりたい』というよりも、この監督とこういう風に話してお互い満足のいくものにジャンル問わずしていきたいし、作品性もあると思うんですが、一度ご一緒した監督とかプロデューサーとまたやってみたいという想いが以前より強くなってきたし、前よりも自分が力になれるんじゃないかとかとかそういう考えが先になってきました」
(modelpress編集部)
大谷亮平(おおたに・りょうへい)プロフィール
1980年10月1日生まれ、大阪府出身。日本でモデル活動を始めたが、2003年、韓国のCM「ダンキンドーナツ」の出演をきっかけに韓国でモデル・俳優として活動を開始。俳優としてのデビューは、シチュエーション・コメディ番組「ソウルメイト~恋人たちのダイアリー~」。その後、数々の映画やドラマに出演。大ヒットとなった代表作は、映画「神弓-KAMIYUMI-」、映画「バトル・オーシャン 海上決戦」。ドラマ「朝鮮ガンマン」では、「ソウルドラマアワード2014」グローバル俳優賞を受賞。2016年4月より、日本でも活動を開始し、“逆輸入俳優”として脚光を浴びる。月9ドラマ「ラヴソング」で日本のテレビドラマ初出演。主な出演作に「逃げるは恥だが役に立つ」(2016)、「奪い愛、冬」(2017)、連続テレビ小説「まんぷく」(2018)、「ノーサイド・ゲーム」(2019)、「君と世界が終わる日に」(2021)、大河ドラマ「青天を衝け」(2021)などがある。
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