「君と世界が終わる日に」N.Flyingキム・ジェヒョン、単身来日で役者業に挑む心境 長い下積み経験から語る“夢を叶える秘訣”＜インタビュー後編＞

「諦めないというだけでも、夢は絶対叶う」――そう強く語るドラマーのジェヒョンは、現在日本でドラマ「君と世界が終わる日に」（日本テレビ系、毎週日曜よる10時30～）にも出演しており活動の幅を広げている。＜モデルプレスインタビュー後編＞

キム・ジェヒョン、日本で1人で活動するということ

― ジェヒョンさんは、普段N.Flyingでドラムを担当されていると思いますが、音楽活動と俳優活動の違いはなんでしょうか。

ジェヒョン：俳優として活動するときは1人、N.Flyingは5人なので、そこが1番大きいと思います。僕は、韓国でメンバーと10年以上一緒に住んでいて、食べる時もどこか行く時も練習する時もいつも一緒なんです。だけど、日本に来てドラマ撮影をしているとそうはいきません。

今回のドラマ撮影で、1人で行動する生活が僕にとって初めてだったので、全て1人でしなくてはいけないことが最初は難しかったです。今は慣れましたけど、最初は寂しくてメンバーに連絡したりしていました。僕が寂しい時にはメンバーがいつも連絡をくれて、ゲームなどをしてくれています。ちなみに、今メンバー間で流行っているのは、PCでする格闘ゲームです。

― 日本で活動する上で大変なことなどはありますか？

ジェヒョン：大変なことは特にないです。海外でツアーする時に日本でも公演をさせて頂いているのですが、どこに行っても、いつも新しい気持ちで臨んでいます。日本は面白いことが多いので、メンバーもツアーなどで日本のスケジュールがあると「良いですね～」と喜んでいます。僕たちにとって、日本公演は特に面白いことや楽しいことが多いんだと思います。

― 日本での活動について、メンバーのみなさんはなんておっしゃっていますか？

ジェヒョン：みんな「すごい」と言ってくれています。韓国では、色々なドラマに出させて頂きましたが日本のドラマに出るのは初めてだったので、「ジェヒョン、大丈夫？」って心配してくれていました。

N.Flyingメンバーに食べさせたい“日本食”とは

― 日本での撮影期間中、ハマっていた食べ物や、メンバーに教えたいほど美味しかったものなどはありますか？

ジェヒョン：僕がハマっていたのは、（竹内）涼真ヒョンに教えてもらったつけ麺です。涼真ヒョンは、新しい食べ物を教えてくれるというよりかは、僕の好きなものの中で美味しいものをたくさん教えてくれるんです、優しいですよね。N.Flyingのメンバーはつけ麺よりとんこつラーメンの方が好きなのですが、涼真ヒョンに教えてもらったつけ麺がとても美味しいので教えてあげたいなと思います。

それともう1つメンバーに教えたいのは、ちらし寿司！これは多分メンバーみんな好きだと思います！いや、多分じゃなくて100％好きですね（笑）。お寿司は、僕たちも結構食べてきていて大好きなのですが、ちらし寿司は、みんな食べたことがないと思います。きっと食べたらリーダーのスンヒョプさんとフェスンさんは、「うわ～！毎日これだけでもいい！」って言うかもしれない（笑）。僕はそれほど美味しいと思いました。

誰もが羨む、K-POPアーティストたちの完璧なスタイルの秘訣

― 完璧なスタイルを維持する上で、ふだんから気をつけていることはありますか？

ジェヒョン：完璧ですか？（照）確かに筋トレや運動は絶対必要ですが、それは基本として、僕がふだんから気を付けていることはファッションです。韓国で練習だけのために事務所に行く時も、「今日はHip-Hopスタイルだな」とか「カッコイイ感じで行こう」という風にこだわりの洋服を着て行っています。芸能人は人に見られる職業なので、スタイルもファッションもみなさん気にしているのではないでしょうか。僕も流行りのスタイルを探して、近づけるようにしています。日本語で言う“こだわり”ですね。

― 食べ物などで気を付けていることもありますか？

ジェヒョン：いえ、僕は食べたい物を食べています。でも、その分運動はしています。忙しい時や、早くダイエットが必要な時はサラダだけを食べるという事もしますが、ほとんど僕が食べたい物を食べていると思います。なぜならスタイルキープも大事ですが、僕自身の幸せも大事なので（笑）！

キム・ジェヒョン、日本女性が話す“かわいい言葉”明かす

― ジェヒョンさんが“女性に言われるとキュンとくる韓国語”を日本の女性に教えてください。

ジェヒョン：僕は、珍しいかもしれないですけど「モヘ？（뭐해?）」ですね。日本語での意味は「何してるの？」です。普通の言葉なんですが、この言葉には必ず返事があるからいいなと思います。僕に興味がない時は、「モヘ？」なんて聞きませんからね。なので、「モヘ？」と聞かれると「え…（ドキッ）、僕に興味があるのかな」って気になってきます。この言葉は、女性だけじゃなく、男性から言われても嬉しいかもしれませんね。やっぱり、キライと思われるより、興味を持たれたいと思うので。

― では、日本語で好きな言葉や、女性に言われると嬉しい言葉はありますか？

ジェヒョン：あ～あまり聞いたことはないんですけど…（笑）。「一緒に〇〇しよ？」って言葉は好きです。例えば「一緒にご飯に行こ？」とか「一緒に映画を見よう？」とか。男の人はそう言われると「僕に興味があるのかな」って思ってしまう生き物なので（笑）。

あと、珍しいかもしれないですが「どんぐり」も好きです。そうです、あの木の実のどんぐり！（笑）日本の方には分からないかもしれないですが、あの「どんぐり」の発音がめちゃくちゃ可愛いなと思うんです。

ドラマの現場でどんぐりがあって、僕が「これ日本語でなんて言うんですか？」と聞いたら結月役の（横溝）菜帆ちゃんが「どんぐり！」って答えてくれて。可愛い子がかわいく「どんぐり！」って言うので僕も「かっ…可愛い…っ！」（胸を打たれるポーズで）ってなってしまいました。あまりに可愛いので「え？なに」「どんぐり！」「え？」って何回も聞いちゃって…動画も撮影させてもらいました（笑）。

キム・ジェヒョンが語る“夢”「夢がある人は目の光が違う」

― 最後にモデルプレス読者に“夢を叶える秘訣”を教えてください。

ジェヒョン：諦めないことが大事です。僕の理想の女性のタイプは“夢がある人”なのですが、なぜかと言うと夢がある人は目の光が違うからです。

僕も10代から8年、9年ずっと練習生を経験してきてデビューしましたが、その年数は練習生としては長い方なんです。他の練習生たちがいなくなっていくこともありましたが、僕は「諦めるな、諦めるな、ジェヒョン！」って自分に言い聞かせてドラムの実力や演技力を磨いてレベルアップしてきました。

そして、今は「君と世界が終わる日に」という大きなドラマにも出ることができました。

“諦めないというだけでも、夢は絶対叶う”。良い言葉ですよね。僕は、そう思っています。

― ありがとうございました。（modelpress編集部）

取材こぼれ話

＜撮影＞

181cmの高身長のジェヒョンさん。撮影中は、20cm以上身長差がある女性カメラマンに合わせ、膝を曲げたり目線を合わせてくれる紳士的な姿を見せてくれました。階段での撮影では、定期的に通る人たちを気にしながらも、周囲への配慮を忘れずにスピーディーに対応を。低姿勢で謙虚な姿と、明るくユーモアがある人柄がとても素敵でした。

＜インタビュー＞

取材は1月下旬。インタビューで、「日本には2月の『節分の日』の日に“恵方巻”を1本丸々食べる風習があります」と伝えると、「え、そうなんですか、食べます！僕1ｍくらい大丈夫です！ギネスに挑戦しましょう」とやる気満々に。「でも、食べ終わるまでは話したらダメというルールがあるんですよ」と伝えると、「それは難しいですよ～、僕に“話したらダメ”だなんて！（笑）しゃべる事は大事ですから僕！」とユーモアたっぷりにお話しして下さいました。そして、なんとこのインタビューがきっかけで、実際に恵方巻を食べる動画を撮影したという後日談も頂きました。

ジェヒョンさんが、節分体験をしている様子はこちら▼

キム・ジェヒョン プロフィール

生年月日：1994年7月15日
星座：かに座
身長：181cm
出身地：韓国 ソウル市
血液型：A型

韓国の5人組バンドN.Flyingのメンバー。担当はドラム。日本で2013年にインディーズデビューを果たし、1stシングル「BASKET」でオリコンインディーズチャートで2位を記録。2014年に韓国で俳優デビュー。2015年5月にミニアルバム「Oh My God（ギガマッキョ）」で満を持して韓国デビュー。昨年2月には日本で初のファンミーティング「 N.Flying 1st Fanmeeting 2020 in Japan ～Oh Yeah！～」を開催。今年6月30日には新曲「Amnesia」が発売予定だ。