蒼井翔太「全力で想いを届けたい」 決意の無観客ライブ&ファンへの感謝を語る<インタビュー>(C)モデルプレス

蒼井翔太、決意の無観客ライブ&ファンへの感謝語る「全力で想いを届けたい」<インタビュー>

2021.03.03 19:30

3月6日(土)に日本武道館でのオンラインライブ「うたいびと」を開催する、声優や歌手などマルチに活動中の蒼井翔太。しかし当初は有観客ライブでの開催を予定しており、やむを得ずライブ自体を中止にする可能性もあったようで、様々な協力や奇跡が重なり配信にて開催する運びになったと語る。そんなオンラインライブに込めた強い想いから、ずっと待っていてくれたファンへの感謝を蒼井が語った。

蒼井翔太、逆境からの飛躍

― オンラインライブの開催決定おめでとうございます!武道館でのライブは5年ぶりだと伺いました。

蒼井:そうです。5年ぶりの武道館になります。

― 当時のことは覚えていますか?

蒼井:覚えています!アーティストにとって日本武道館という舞台は大きな目標の一つだと思うんですが、僕も「いつか絶対にたどり着くぞ。それまで頑張ろう」って自分自身に誓いを立てていました。そんな時に舞い込んできたチャンスだったので、当時は耳を疑いました。蒼井翔太としてアーティストデビューをしてから、まだ間もない時期だったので「武道館に立たせていただけるのですか?」って何度も何度も聞き直したくらいの衝撃で。嬉しい反面、このチャンスをちゃんと形にして日頃応援してくださっている皆さんにお返ししないと、次に繋がらない、この武道館で終わってしまう、というプレッシャーがあったのも覚えています。ただライブ当日は本当に楽しくて、あっという間に終わってしまった気がします。

― 武道館でのライブを経て、意識的に変わったことはありましたか?

蒼井:自分の声を通して歌を皆さんに伝えたいという気持ちがさらに強くなりました。いつもステージに立っている時は、もちろんその瞬間を大切に歌っているんですけど、同時に「次こうしたいな」って歌ってる最中にぱ~っと思い浮かんでくるんですよ(笑)。歌いながらリアルタイムで「次はこうしたいな」とか「こんな景色をみんなと見たいな」って。ライブが終わってからというよりは、ステージに立っている段階から徐々に変わってる感じがします。

― ステージ上だからこそ感じられることがあるのかもしれないですね。

蒼井:そうですね。ただライブが終わった後にスッと思い出せるわけじゃなくて、何ヶ月も経って次のライブが決まった時に「そういえばこういうことをやりたいと感じていたな」って思い出すんです。

蒼井翔太(C)モデルプレス
― 5年前の武道館も含めて今までで一番記憶に残ってるライブはありますか?

蒼井:蒼井翔太として声優デビューして、そこからアーティストデビューさせていただいたんですが、その頃はすごくバッシングが強くて。自分でもめげちゃうくらい、すごく強かったんです。そんな中でファーストライブを日本青年館で行ったんですが、会場いっぱいにお客さんがいたのを見て「めげずにやってきてよかった」と感じました。そこは自分にとって大きなターニングポイントになりました。そのライブは忘れもしません。そこから何度かライブを行い、早い段階で武道館にも立たせていただきました。やっぱり武道館もすごく印象に残っているし、どのライブも一瞬一瞬を大切にしないとバチが当たるくらい幸せな思い出です。

― バッシングを受けたというのは?

蒼井:今ではアニメは日本が世界に誇る素晴らしいジャンルになっていますが、10年前くらいは時代的にまだアニメなどが広く受け入れられる前だったのもあると思います。ただ僕はずっとアニソンを歌いたいと思っていて、夢が叶っても高い壁はあるんだなと感じました。言い訳になってしまいますが自分に実力がなかったことで、皆さんに不安な思いをさせた時期も沢山ありました。でも辛い時期や高い壁があったからこそ、今は胸を張ってお仕事ができています。今ではどんな荒波も怖くありません。

蒼井翔太(C)モデルプレス

「うたいびと」はピアノ伴奏のみ

― 今回の「うたいびと」はピアノ伴奏のみと伺いました。これも過去のアイデアから?

蒼井:アコースティックライブなど似たようなことが思い浮かんだことはありました。ただ今回はコロナ禍で制限される中、僕に何ができるだろうと考えたんです。僕は声を活かしたお仕事もさせていただいているので、「歌とピアノ伴奏の最小限で声を届けたい」と思ったのがきっかけでした。自分に今できることは声と歌を使ってメッセージを伝えることだと思ったんです。今回は僕の声と歌だけで、どれだけの人たちを元気づけられるかという挑戦の意味を込めています。

― 自分が持ってる強みをすべて使って、皆さんを元気に。

蒼井:はい!ライブ名の「うたいびと」も、その想いを込めています。あと高い声が自分の魅力だと気付くまではコンプレックスだと感じていて、だからこそ自分の特徴を活かしたライブでみなさんを元気づけたいなと思います。

― 明かせる範囲でどのようなライブを考えていますか?

蒼井:日本武道館に5年ぶりに立たせていただくので、ちゃんと日本武道館の地を自分の足で踏みたいんです。当初は武道館ライブも観客を入れる想定でしたので、中止にする話も出ていたんです。そんな時に「無観客でもやらないか」とプロデューサーさんに言われて。僕だけじゃなくて周りのスタッフさんも「挑戦しよう!」と、一歩足を踏み出してくださいました。様々な協力や奇跡も重なって、今回は実現することができそうです。武道館にしっかりと立っている姿を皆さんに見て頂けるようなライブにするつもりです。あとはオンラインライブで会場には僕たちしかいないので、武道館全体をフルに使える状況なんですよ。その状況を活かした演出も考えている段階です。これから照明や空間の使い方を詰めていく予定です。(1月下旬インタビュー)

蒼井翔太(C)モデルプレス
― セットリストも決まってますか?

蒼井:決まっています。全てがピアノ伴奏なので、どの曲も新しく聞こえるんじゃないかなって思います。もちろん全部がゆったりとした曲になるわけじゃなくて、ピアノ伴奏だけでも楽曲の色んな表情を見せられるようにリハーサルをしながら作っていきたいと思っています。ただ、僕の歌声でバラードは眠くなるらしいんです。なので始まる前に一旦仮眠して、コーヒー片手に観ていただくのもいいかもしれないですね(笑)。

― (笑)。もし寝てしまったらアーカイブで。

蒼井:そうですね。でも、ぜひリアルタイムで同じ時間を楽しみたいなと思っています。オンラインではありますが皆さんのお力でライブを盛り上げていただき、「こんなアーティストがいるんだ」と、より多くの人に知っていただきたいです。

― 今回のライブで注目してほしいポイントは?

蒼井:やっぱり歌を聴いていただきたいです。もちろんMCもさせていただくつもりですが、一番は僕の声と歌を聴いていただきたい。少なからず観ている皆様とシンクロする部分はあると思うので、その気持ちを共有したいと思っています。どんな内容でどんな歌い方をするのかは、自分でもその時になってみないと分からないので、その部分で言えば僕も皆さんと同じでライブ当日が楽しみです。蒼井翔太のライブとしては全く新しいものになるので「皆さんには絶対に飽きさせない!」という強い気持ちで挑むつもりです。

― 今まで行ってきた観客のいるライブと、オンラインライブでは準備の段階から違いはありますか?

蒼井:メンタル部分で大きく違いますね。ライブが決まっても、今の状況だとライブ直前までどうなるか分からないんです。自分たちにはどうすることもできませんが、だからこそ諦めずにリハーサルを行っていく集中力は人一倍強くなったと思います。コロナ禍になる前は、本番が必ずくるのが当たり前だったけど、それがすごくありがたいことで幸せなことだったんだなと改めて感じます。今回オンラインライブを一緒にやらせていただくのは、ピアニストの方やスタッフさんだけの最小限にしているので、そこは皆様にも安心していただいて大丈夫です。最大限の注意を払って行いながら、全力でパフォーマンスします。

蒼井翔太(C)モデルプレス

蒼井翔太「全力で想いを届けたい」

― オンラインライブ後の7月14日(水)には13枚目のシングル発売も予定されています。久々のシングルで蒼井さん自身ももどしかったのでは?

蒼井:本当は色々とやりたいことがあったんです。でもコロナ禍の影響もあり、少し空いてしまいました。ただ、今まで待ってくれた皆さんには本当に感謝してますし、「久しぶりに曲出すんだ。どんな曲だろう」って気軽に聴いてもらいたいです。中毒性のある楽曲なので、きっとハマると思います。

― すでに楽曲はできあがっているんですか?

蒼井:はい。シングルの表題曲はすでに出来上がっていて、レコーディングも終わりました。あと2曲を今作っている段階です。

― これを聞いたらファンの方のモチベーションもあがりますね!

蒼井:次のシングル発売までのモチベーションになってくれたら嬉しいなと思います。

― 次の活動が分かっているだけで気持ちは大きく違いますよね。

蒼井:そうですね。13枚目のシングル情報が出た時は、その前に武道館ライブがあるなんて伝えていませんでしたから、ファンの方はてんやわんやしてるかもしれないです(笑)。「えー!そんな予定なかったー!」みたいな(笑)。そのわちゃわちゃ感も皆さんのモチベーションに繋がっていたら嬉しいですね。

蒼井翔太(C)モデルプレス
― コロナ禍でファンの皆さんと直接会えない中、アーティストとして感じることはありますか?

蒼井:皆さんの愛は本当に強いなと感じます。会えなくてもずっと待っててくれるのをSNSなどを通してすごく感じます。会うことができなくても、目に見えない電波を通して伝わってくるのがすごく嬉しくて。2020年はメディアにも出させてもらう機会が多く、そこで初めて知ったとコメントをくれる方は多くなりました。家にいる時間や考える時間が増えて、今までとは違う心境の変化があるのかもしれないですね。だからこそ僕に今できることで、皆さんにお返ししていきたいです。

― ずっと応援してくれている方はもちろん、初めて蒼井さんのライブを観る方の反応が楽しみですね。

蒼井:そうですね。僕はメイクもバッチリして、声や動きが中性的なのでミステリアスだと感じる方もいると思うんです。今回のライブはイメージ通りの部分もあれば、「こういう人だったんだ」という意外性も感じてもらえるような気がします。それはずっと応援してくれている方にも通ずることかもしれませんが。違う一面があると感じてもらうのは僕の日頃の目標でもあるので、変わった姿をどんどん見せていきたいです。

― 以前メイク動画もアップされていましたが、あれも違う一面として?

蒼井:あれはただの気まぐれです(笑)!すっぴんの写真も全然アップしていたし、メイク中の動画も別に見せても気にならないかなって。舞台も自分でメイクしているので、どうせなら動画を撮ってみようかなと思ったんです。ただの気まぐれだったので、あそこまでTwitterで「いいね」がつくとは思ってなかったんですけど(笑)。自分でメイクしているのが結構意外だったみたいで、「ご自身でメイクされてるんですね」とか「あの人って自分でメイクしてるんだ」というコメントが多かったです。次に「こんなに変わるんだ」でした(笑)。

― (笑)。それでは最後にオンラインライブを楽しみに待っているファンへメッセージをお願いします。

蒼井:今回のオンラインライブはこれまでとは全く違ったステージになると思います。シンプルだからこそ衝撃も強いかもしれませんが、伝えたいメッセージは今までと変わらず届けていければと思っています。皆さんの知っている曲たちの新しい顔を楽しんでいただければと思います。これを機に蒼井翔太を知って興味を持ってくださった方は、これが初ライブになるかもしれませんが、他にも色々なライブをしているので興味がれば観ていただけると嬉しいです。ずっと応援してくださっている方はもちろん、初めて僕のライブを観るという方にも分け隔てなく、全ての方々に全力で想いを届けたいと思います。ぜひ気軽に楽しんでもらえたら嬉しいです。

― ありがとうございました。

蒼井翔太(C)モデルプレス
(modelpress編集部)[PR]提供元:キングレコード株式会社

蒼井翔太(あおい・しょうた)プロフィール

2010年株式会社S所属。2011年声優デビュー。2013年6月にミニアルバム「ブルーバード」でアーティストデビュー。2019年1月~2月にかけ、全5都市7公演で行われた『蒼井翔太 LIVE 2019 WONDER lab. I』は通算約22,000人を動員した。2020年4月29日には12thシングル「BAD END」を発売し、声優のみならず、アーティスト、俳優としても活躍中。

蒼井翔太 ONLINE LIVE at 日本武道館 うたいびと

■日程:2021年3月6日(土) 開場/17:00 開演/18:00
■配信プラットフォーム:PIA LIVE STREAM
■チケット代金
・一般視聴チケット:4,000円(税込)

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