岩本蓮加(C)モデルプレス

乃木坂46岩本蓮加、アンダーセンターで“自覚” 恐怖心が無くなった転機を振り返る<モデルプレスインタビュー>

2021.01.23 18:00

乃木坂46に12歳で加入してから5年、アンダーでのセンターを経て芽生えた“自覚”と、旅立つ先輩たちの背中を見て感じる“責任”を胸に、最新シングル「僕は僕を好きになる」(1月27日発売)でも選抜入りとなった乃木坂46の3期生・岩本蓮加(16)。

「新しい形になってもファンの方に受け入れてもらえるように、私たちも受け入れてちゃんとグループを守っていけるように頑張らなきゃいけない」―――<モデルプレスインタビュー>

  

岩本蓮加「後輩の私たちが頑張らなきゃいけない」


― 今回で4回目の選抜となりました。率直な心境をお聞かせください。

岩本:「Route 246」の時とボジションが一緒なので、私自身に変わりはなく安定の場所という感覚です。選抜発表で名前を呼ばれた時はもちろんすごく嬉しかったですし、何が変わるんだろうなっていうドキドキがありました。

― 白石麻衣さんが卒業したり、フロントに3期生が並んだり、今までの乃木坂46とはまた違ってくるのかなと思いますが、いかがでしょうか?

岩本:不安なことは特にないですが、先輩方が卒業していく中で後輩の私たちが頑張らなきゃいけないっていうのは、卒業と加入があるグループで重要なことだと思っています。新しい形になってもファンの方に受け入れてもらえるように、私たちも受け入れて、ちゃんとグループを守っていけるように頑張らなきゃいけないと思っています。

― 歌詞もすごく素敵でした!岩本さんは楽曲にどのような印象を持ちましたか?

岩本:メロディがすごく好きです!杉山(勝彦)さんの楽曲は爽やかな感じで聞いていて気分がすごい良くなるような曲調なので、聞いた時は好きだなっていう感覚でした。でも、歌詞はなかなか重くて辛くなるようなものですけど、明るいメロディに乗せて歌うことで聞く人によって違った受け止め方になると思うので、ファンの方がどういう風に受け止めてくれるのかが気になります。

乃木坂46/26thシングル「僕は僕を好きになる」(1月27日リリース)通常版(提供写真)

アンダーセンターで“自覚”「成長していく過程の中で重要だった」

― カップリングの「明日がある理由」ではセンターです。パフォーマンスする機会もありましたが、選抜メンバーでのセンターはいかがですか?

岩本:少し前の自分だったらすごく怖かったと思います。少し前まで、自分が乃木坂46のメンバーっていう自覚があまりなかったので「自分はなんでここにいるんだろう?」みたいな、そういう根本的な疑問とか恐怖や不安がありました。でも、今は乃木坂46のメンバーとして先輩方とお仕事させていただく機会が増えて、仲良く色々なお話もさせてもらっていて「怖いな」と思うことが無くなって、楽しくパフォーマンスしています。

― その「怖さ」が無くなったのはいつ頃?

岩本:アンダーでセンターを経験してから自分の中で成長したなと思っていて、そこから恐怖心みたいなものが無くなりました。少しでも多くのファンの方に認めて貰えたのかなって感じるようになったので。

岩本蓮加(C)モデルプレス
― アンダーでのセンターが転機ということですね。

岩本:「私が引っ張らなきゃいけない」っていう自覚と責任感です。三期生の中ではまとめる役割でもないし、MCをやるタイプではなかったですけど、アンダーのセンターになって意識的にまとめなきゃいけない役割として、トークをする時には自分がまとめて話すとか、自分が率先して挨拶するとか、初めてだらけの経験が成長していく過程の中で重要だったなと思います。

― アンダーのセンターとして先輩も後輩もまとめる中で、困ったときには誰かに相談するものですか?

岩本:アンダーライブをやった時は仲が良いメンバーが多かったですし、普段から仲良くさせていだいている渡辺みり愛さんや北野日奈子さんのお2人に相談していました。みり愛さんは、過去にセンターをやった経験をお話してくれて、それがあったから自分も頑張れました。

乃木坂46/26thシングル「僕は僕を好きになる」(1月27日リリース)TypeA(提供写真)
乃木坂46/26thシングル「僕は僕を好きになる」(1月27日リリース)TypeB(提供写真)

ファンへの寂しさ「好きって言ってもらえてるのかが分からなくて…」

― 選抜のポジションが変わらなかった一方、白石麻衣さんのオンラインでの卒業コンサートなど、この1年でファンの方との接し方は大きく変わったかと思います。

岩本:ライブといえばサイリウムがすごく綺麗なのでその景色が見られなかったこと、ファンの方々が目の前にいないことは、本当に本当に悲しかったです。これまでの乃木坂46を作ってきた白石さんの卒業ライブだったから、やっぱりファンの方と同じ空間でライブをしたかったなって寂しくなったんですけど、こうしてオンラインがだからこそ観られるファンの方もいたはずですし、実際会場に入れる人数よりも多くの人たちが見てくれたのは、それはそれで良かったのかなと思います。

― やっぱりファンの方に会えないのは寂しい?

岩本:寂しいですね。こうして当たり前だった日常が変わると、今までどれだけ有り難かったかっていうのも分かりますし、発信する方法がブログとモバメしかなかったので「本当にこれだけでファンの方に届いているか?」ってすごく心配でした。ちゃんと届いてるし色々な方に見てもらえるっていうのは分かってはいるんですけど、どうしてもライブとか握手会とか同じ空間にいないと、どれだけの人に見られていて、どれだけの方に好きって言ってもらえてるのかが分からなくて不安でした。

― 歌番組など電波を通して発信するのとも違う?

岩本:歌番組もファンの方がいないので、ファンの方の前でたくさんの方に「好き」って言ってもらえているのが確認出来ないと不安ですね。やっぱりアイドルは“見てもらうお仕事”なので、それが出来ていないのは何か足りないなって思ってしまいます。

― そのモヤモヤはいつか状況が落ち着いた時に発散できるはずですね。

岩本:私だけじゃなくて、みなさんもそうですもんね。どうしようもなかったことなので今は受け入れていますけど最初の頃は先行きが不安でした。でも、今はこの状況の中で頑張っていくしかないんだなと前を向いています。

大園桃子、星野みなみ、岩本蓮加(C)モデルプレス

「大人っぽくなった」「綺麗になった」と話題の岩本蓮加、その真相は…?

― 年末年始もたくさんパフォーマンスする機会がありましたが、今まではロングスカートが多い中でミニ丈の衣装も増えましたよね?メンバーの皆さん的には…?

岩本:色々いると思います。新しい姿を見せるという意味で良いんじゃないかっていうメンバーもいるし、長い方が安心するなっていうメンバーもいるし…。

― 岩本さんはどっち派ですか?

岩本:私は長い時の方が安心するんですけど、やっぱり女の子の集まりだから短いスカートも可愛いし見栄えは明るくていいのかなとは思います。でもずっと短いままになっちゃうとちょっと寂しいかな。

乃木坂46(提供写真)
― 最近の変化でいうと、岩本さんが「大人っぽくなった」「綺麗になった」っていうファンの方の声をSNSでよく拝見します!何かご自身で変えたことがある?

岩本:えっ………全然ないです(笑)。メイクとかは自分の中で合う色を探してやっているぐらいです。でも、中学の頃にやってたメイクをもう1回やってもあの頃には戻らない自信があります(笑)。大人になったというか、普通に成長したんだと思います。過去の写真を見て幼いなって思うようになりました。なので、本当に何もしてないんです。

― 食事や運動も変わってない?

岩本:何度か頑張ってみたんですけど向いてないんですよね、なかなか続かないんです。そうやって何かを我慢するのがストレスになって1番良くないと思ったので、好きなもの食べて好きなだけ寝れば良いって考えるようになってから気持ちが軽くなりました。お仕事やプライベートのことで色々考えなきゃいけないのに、それにプラスしてそういうことを考えて出来る人は本当にすごいなと思います。

― 岩本さん的には気持ちを楽にするのが良かった?

岩本:人によっては外見を磨くことが好きで楽しく感じる人もますよね、私も好きなんですけど頑張れなくて疲れちゃうので、自分もそうだったら良いのになって思います(笑)。

乃木坂46/26thシングル「僕は僕を好きになる」(1月27日リリース)TypeC(提供写真)
乃木坂46/26thシングル「僕は僕を好きになる」(1月27日リリース)TypeD(提供写真)

岩本蓮加の「夢を叶える秘訣」

― 最後に、岩本さんが思う“夢を叶える秘訣”を教えて下さい。

岩本:「周りと比べることをしないで常に自分と向き合うこと」が大事だなと思っています。私が何年か乃木坂46にいて気づいたことは、周りにいる人たちは全員自分と違うので、違うものを比べても「違う人だからそりゃ違うよな」ということです。だから私は他人と比べずに過去の自分と今の自分を比べる。常に自分を見て、自分のことを理解してあげたら何を頑張れば良いのか分かると思います。それが夢を叶えるために1番必要なことかなと思います。

― 岩本さんも、最初は他人と自分を比べていた?

岩本:乃木坂46に入った時は12歳だったので、自分も幼かったし、周りがあまりにも大人だったので羨ましくも思っていました。入った時は「自分は子どもだな」って、普通の12歳だったら感じないような感情を抱いていたので、どうしても周りと比べちゃっていたし「何でみんなはこうなのに、自分はこうなんだろう」って思ってました。

でも、年齢を重ねるごとに「自分らしさ」っていう言葉が何であるかっていうのが分かりました。自分にしかできないことも、自分にしか出せない色もあるって理解してあげたら少しでも自分のことが好きになれると思うし、嫌なところもちゃんと見て、その分好きなところも見つけてあげて、常に自分自身を高め合うというか、己と闘いで成長したなって感じます。

― 12歳から乃木坂46にいる岩本さんだからこその「夢を叶える秘訣」ですね、ありがとうございます。では、最後の最後に、自分を高めるために2021年の目標もお聞きしたいです!

岩本:高校生活も最後ですけど、やっぱり1番はファンの方にもっと認めて貰いたい。ダンスも歌ももっともっと磨いてアイドルとして成長できたら良いなって思います。

― その向上心はきっとファンの方にも伝わると思います!

岩本:(照笑)。…でも焦らないのが1番かな。平和主義なので穏やかな1年にできたらなと思います(笑)。

― (笑)。ありがとうございました。

大園桃子、星野みなみ、岩本蓮加(C)モデルプレス

「僕は僕を好きになる」にちなんで、岩本蓮加の“好きなものベスト3”

1位:カメラ。写真とか動画とか撮ることが何よりも好き。
2位:踊ること。ダンスがすごく好きなので。
3位:友だちや好きな人たちと話している時。話すことが好き。

(modelpress編集部)

岩本蓮加(いわもと・れんか)プロフィール

2004年2月2日生まれ/血液型:B型/星座:みずがめ座/身長:157cm
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