<與真司郎インタビュー>「ネガティブな時期がなかったといえば嘘になる」アーティスト活動休止発表までの葛藤&15年の“AAA人生”を振り返る
2020.12.08 18:00
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AAAの與真司郎(32)が、11月26日の誕生日当日の生配信ライブ前にモデルプレスのインタビューに応じた。AAAの活動休止とともに、自身のアーティスト活動も2021年をもって休止する與。たくさん悩んでこの決断にたどり着き、ファンに想いを伝えた與が今感じていることとは?15年間のAAA人生を振り返りながら、胸中を語ってくれた。
與真司郎、32歳を迎えて抱負語る
― お誕生日おめでとうございます!與:ありがとうございます!僕、誕生日だったってこと忘れちゃってました(笑)
― 32歳を迎えて、いかがですか?
與:32歳になったという実感があまりないですね…。ここ最近とても忙しくさせていただいていて、昨日も12時になる前に寝てしまいました(笑)。11時ぐらいにはベッドに入っていたんじゃないかな。そんな日々を過ごしていたので、あまり実感できていなかったんですけど、ファンのみなさんのコメントを見て、誕生日を感じることができました。
― 32歳の抱負をお願いします!
與:32歳は感謝を伝える一年にしたいと思っています。ファンのみなさんはもちろん、スタッフさんや家族、友達含めて、たくさんの方たちに伝えたいです。
與真司郎、アーティスト活動休止を発表して…
― 先日、アーティスト活動休止を発表して、ファンのみなさんからたくさんの反響があったと思いますが、それを受け取った今の率直な心境を教えてください。與:正直、ネガティブな意見も含めて、いろいろな意見をいただくことになるかなと思っていました。でも、そんなことなく、みなさんとても理解をしてくださって、背中を押してくれて。温かいコメントが本当に嬉しかったです。ありがとうございます。そういうみなさんの愛を感じて、感謝の気持ちを伝えていきたいという思いがより一層強くなりました。
― 温かいファンの方ばかりで、幸せな一年になりそうですね!
與:はい!もちろん寂しいと言ってくれる方もいましたけど、その気持ちもしっかりと受け止めながら、2021年は活動に専念できればと思っています。
― 発表時に「たくさん考えて、この決断にたどり着きました」とありましたが、どのようなことを考えていたのでしょうか?
與:AAAの活動休止が決まったときいろいろと考えていて自分がソロでなにができるのかイメージしてみたのですが、やっぱりどうしても想像がつかなったんです。僕の人生の半分以上がAAAなので、人生の一部になり過ぎていて、それがなくなって、1人で音楽活動をやっていくということが想像出来ませんでした。やっぱりそこを何回も考えました。
― この決断に至るまでたくさんの葛藤もあったと思いますが、決してネガティブにならずに、前向きに考えていたんですよね?
與:ネガティブな時期がなかったといえば、嘘になります。だけど、最終的には自分で決めたことですから、僕がネガティブになることはファンの皆さんに対して失礼なことなんじゃないかなと思って。自分の考えを押し付けることもしたくなかったので、たくさん考えましたね。
與真司郎、15年間のAAA人生を振り返る
― アーティスト活動休止すると決めたとき、過去のこととかいろいろと振り返りましたか?與:そうですね。たくさん振り返りました。
― 1番最初になにを思い出しましたか?
與:ライブですね。ライブをやるってイコール、アルバムを作らなくちゃいけない。制作物をいろいろやらなくちゃいけないので、そこに思い出がどんどん付け加わるんですよ。思い出がたくさんありすぎて…(笑)。
― 本当にたくさんの思い出があると思うのですが、転機となった出来事はありますか?
與:個人的には、2013年にリリースさせていただいた『恋音と雨空』という曲かなと思っています。AAAという名前をたくさんの方に知っていただくことになったきっかけの曲。あとは、『さよならの前に』。この2曲は知ってくださっている方も多いので、転機だったのではないかなと思っています。
― AAAの代表曲ですもんね!では、個人的には?
與:毎年、いろいろなことがあったので何とも言えませんが。やはり10周年を迎えられたことが大きかったなと思います。17歳でデビューしたときに、親から10年は頑張りなさいって言われていましたし(笑)。10年やったら何かが変わるからって。正直、辞めたい時期もありましたけど、諦めずに続けていたからこそ『恋音と雨空』という曲に出会えたり、ドーム公演ができたりしましたから。
― AAAをやめたいって思った時期もあったんですね…
與:ありましたね。自分が芸能界に向いているのか、本当にこのままでいいのか。他のメンバーがグループと並行でソロ活動を考え出した頃、自分は何がしたいのかって。そのときに、自分の足りないものを補うためLAの大学へ留学することを決意しました。あたり前なんですが、日本から離れて守られていない環境で生活することで、人としても成長できたなと思います。大学では語学だけでなく、エンタメに関しても学ばさせてもらって、すごくいい経験になりました。
― 與さんにとってLA生活が大きかったですね!
與:本当に大きかったですね。個人的な転機で言えば、ここかもしれません。
與真司郎、アーティスト活動休止中の予定は?
― アーティスト活動休止中にはどんなことをやる予定なのでしょうか?與:まだきちんとは考えられていないのですが、SNSの発信はしていきたいですね。今まではAAAの與はどこかカッコつけていたところがあったので、ライフスタイルやナチュラルな姿を見せていなかったんです(笑)。でも、ここ数年で自分の考え方が変わって、これからは思っていること、感じたこと、日々の過ごし方などをSNSを通じて発信できたらいいなと思っています。あとは、僕の夢だった洋服のブランド「I AM WHAT I AM」は引き続き、やらせていただこうと思っています。
― ファンの方との交流がなくなるわけではないんですよね!
與:そうですね。今はなんとも言えないのですが、会う機会はもしかしたら減ってしまうかもしれません。でも何かしらの形でファンの皆さんと繋がっていたいですね!
與真司郎「This Is Where We Promise」で母親と共演
與:今回自分で歌詞を書かせていただいたのですが、ファンのみなさんに本当に伝えたいことを、そして大事な人たちへの感謝の気持ちを自分の言葉で表現しました。
― 感謝の気持ちを伝えた曲なんですね!
與:はい。辛いことがあったとき、ファンのみなさんがくれたコメントや、ライブ会場で会う笑顔にとても救われたので、そういうことを思い出しながら歌詞にしました。あとは、さよならではなく、必ず帰ってくることも伝えたくて、その思いも詰め込みました。
― ミュージックビデオではお母さまと共演されたそうで…
與:そうなんです。少し恥ずかしいのですが(笑)、監督から出演のお願いをされまして。最初はお断りしたんですが、監督からの「母という存在は、ある意味與さんが生まれてからずっと與さんファンであり、最初のファンなので、ファンを代表して欲しいんです」のお言葉に、確かにそうだなと思って。映像で顔は映ってないのですが、普段交わしているような会話を撮っていただきました。
― お母さまとの撮影はいかがでしたか?
與:とても気まずかったです(笑)。監督に「普通にしていてください」と言われたのですが、それが恥ずかしくて(笑)。日々会話しているはずなのに、うまく話せないものですね。でも、撮影ですけど実際に母が作った料理が並べられて、時間をかけて撮って下さったおかげで、少しずつリラックスできました(笑)。
― お母さまはどのような反応でしたか?
與:最初、MVに出てくれへん?って話をしたら、意外とすんなりOKをいただきまして(笑)。しかも、その話をしてすぐに、マネージャーさんに何を着ていけばいいのか聞いていたらしいので、やる気満々だったみたいです(笑)。ありがたいですね。
― お母さまの登場は初ですよね?
與:動いている姿と声が初めてですね。後ろ姿ですけど、写真は今までSNSにアップしたことがあります。
― 出来上がったミュージックビデオを見たお母さまの感想は?
與:いいMVだねって(笑)。あと、恥ずかしいって言ってました。姉も見てくれたんですが、「いつもの会話やん」って(笑)。家族が見たら本当に普通の会話のようです。
― ご家族の仲のよさも伝わってきます!
與:あはは(笑)。そうですね、MVの中でも家族の話をしているところが使われているんで。
― 今までとは雰囲気が全く違うミュージックビデオが完成しましたね!
與:はい。新しい自分を見せてくれた監督に感謝しています。何回も打ち合わせをさせていただいて、想いがこもった作品が完成しました。
與真司郎の夢と夢を叶える秘訣
― 2021年をもってアーティスト活動は休止しますが、どんなふうに戻ってくる予定ですか?與:アーティストとしては、AAAの與真司郎として戻ってきます。
― 楽しみにしています!
與:ありがとうございます。新しいことに踏み切るときって緊張するじゃないですか。今、その感覚です(笑)。
― (笑)與さんの今の夢ってありますか?
與:たくさんありますよ。
― そんな與さんが考える夢を叶える秘訣を教えてください。
與:夢を叶える秘訣なのかどうかわかりませんが、周りの意見に流されない方がいいのかなとは思います。自分の軸をしっかり持って、自分が何をしたいのか、どんなことをしているときが楽しいのか、自分の心と対話していくことが大事なのかなと思います。何かを変えることは勇気がいりますけど、その先に新しい日々が待っているかもしれませんしね。それもやってみないとわからないので、踏み出す勇気が必要なのかなと思います。
― すごい説得力を感じました!
與:あはは(笑)。ありがとうございます。
― 絶対に“アーティスト與真司郎”“AAA與真司郎”として帰って来てください!
與:ありがとうございます。はい、必ず戻ってきます!
― 今回もたくさんのお話ありがとうございました!
(modelpress編集部)
與真司郎(あたえしんじろう)プロフィール
1988年11月26日生まれ、京都府出身。0型。男女混合のパフォーマンスグループ、AAA(トリプル・エー)のメンバーとして、2005年9月14日にシングル「BLOOD on FIRE」でデビュー。現在、日本とLAを拠点に活動中。
2017年9月にオリジナルアパレルブランド『I AM WHAT I AM』を設立し、ブランドプロデューサーとしても活動している。
そして、2016年よりスタートしている與プロデュースの香水「Twenty Seven」のコンプリートボックス受注受付期間が12月13日12時からスタートする予定。
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