モデルプレスのインタビューに応じた賀喜遥香(C)モデルプレス

乃木坂46賀喜遥香、ドラマ初単独出演への本音「覚悟が必要」撮影合間は中条あやみと「インフルエンサー」ダンス<「閻魔堂沙羅の推理奇譚」インタビュー>

2020.10.13 17:00

NHKよるドラ『閻魔堂沙羅の推理奇譚』(毎週土曜よる11時30分~/全8回)にて、ドラマ初単独出演を果たす乃木坂46賀喜遥香(かき・はるか/19)。新たな挑戦を経て感じた思いとは──モデルプレスなどのインタビューで、抜てき時の思いや撮影エピソードなどを聞いた。

  

『閻魔堂沙羅の推理奇譚』

中条あやみ/『閻魔堂沙羅の推理奇譚』(C)NHK
若者に支持されているミステリー作家・木元哉多の人気シリーズをドラマ化した同作は、閻魔堂の主・沙羅が生き返りを願う亡者に、誰に、なぜ、どのように殺されたかを推理させるゲームを仕掛ける。被害者に、自分で自分の殺人事件の真相を解決させる、異色のオムニバスミステリードラマ。

主演はモデルで女優の中条あやみ。賀喜は第2回の主人公・向井由芽役を演じる。単独でドラマに出演するのは初となる賀喜。グループを離れて活動したことで感じた思いとは──。

賀喜遥香、ドラマ単独出演への心境

― 出演が決まったときの感想を教えてください。

賀喜:ドラマに出演するのは、4期生でのdTVドラマ『猿に会う』以来だったので、今回は1人でのドラマ出演ということで、驚きましたし、緊張しました。『閻魔堂沙羅の推理奇譚』はミステリー要素もあるファンタジーな作品なのですが、私もミステリーやファンタジーの作品が昔からすごく好きなので、好きな作品に出させていただけることが本当に嬉しいです。

賀喜遥香(C)NHK
― ご自身の役柄についての印象や、役のここに注目してほしいという点はありますか?

賀喜:私は向井由芽役を演じさせていただいたのですが、由芽ちゃんは、貧しくて、お母さんを亡くしてしまって、自称画家のお父さんと2人暮らしという、周りから「可哀想だね」と言われる境遇の子です。でも、そういう境遇を卑下すること無く強く生きているところが、すごく人間として素敵だなと思ったので、由芽ちゃんを演じることができて嬉しかったです。沙羅との謎解き推理ゲームでは、由芽ちゃんの持っている強さや考える力を武器にして、生死をかけたバトルをしていくので、そこを1番みていただきたいなと思います。

あとは、閻魔堂の中にも注目していただきたいです。閻魔堂では、現実離れした場所や動きがあって、私はお花や植物がたくさんある植物園で撮影をしました。登場人物に合わせて環境も変わるので、その変化も見ていただきたいなと思います。

― 役作りで意識したところはありますか?

賀喜:普段は前髪をきちんと揃えているのですが、由芽ちゃんに近づくために、あえてピンを使って不揃いな前髪にしたり、中学生時代のシーンではツインテールにしたりしています。もしかしたら私がアイドルをしていなかったら、由芽ちゃんみたいな感じかもしれないです(笑)。

淡路島での撮影で夏満喫

賀喜遥香(C)モデルプレス
― 撮影はいかがでしたか?

賀喜:まだ1人でのお仕事の経験があまりない中で、初めて1人でドラマに出させていただいて、演技の経験もあまり多くはないのでものすごく緊張しました。ドラマの放送回の最後のシーンの撮影では、お父さん役の橋本じゅんさんと一緒だったのですが、そこでもガッチガチで(苦笑い)。でも、橋本さんが「このセリフはこういう意味だと思う」「ここの演技はもっとこうしないと映像映えしないよ」などと細かく一緒に考えてくださって、撮影の合間にも教えてくださったので、本当に嬉しかったです。

ほかにも、演出の渡辺さんや共演者さん、カメラマンさん、照明さんなどみなさんからアドバイスをしていただいて、すごく温かい現場だったので、いつの間にか緊張も良い緊張になって、楽しくできました。本当に恵まれた環境だったなと思います。

― アニメ好きの賀喜さんにとって、現実離れした世界観に入るという撮影は楽しそうですね!

賀喜:そうですね!私は、日常の中にちょっと非日常があるという作品が好きなのですが、今回のドラマは、死んでしまったあとに非現実的な世界に行ってしまうという、私が好きなファンタジー感だったので、嬉しかったです。

賀喜遥香(C)モデルプレス
― 淡路島で撮影したようですが、いかがでしたか?

賀喜:明石海峡大橋を渡って淡路島に行ったのですが、渡る時の視界は一面が海だし、移動中も海沿いを車で走っていたので、そこで夏を感じることができました。でもすごく暑くて!由芽ちゃんの家で撮影したシーンは、途中から汗で前髪が3本くらいになります(笑)。すごく楽しかったのですが、暑すぎて前髪が消えるという事態が起きています(笑)。

撮影合間は中条あやみと「インフルエンサー」ダンス

中条あやみ/『閻魔堂沙羅の推理奇譚』(C)NHK
― 主演の中条あやみさんとは、現場でどんなお話しをされましたか?

賀喜:中条さんは、ものすごく美人すぎて、近くにいるのにファンタジーの世界にいるような気分になりました!中条さんは「CanCam」の専属モデルをされているので、乃木坂46の松村沙友理さんや山下美月さんともお話ししたことがあるという話しや、乃木坂46の「インフルエンサー」の振りを教えて欲しいとも言われました(笑)。

― 「インフルエンサー」を一緒に踊ったのですか?

賀喜:はい(笑)。ちょっとだけ踊りました。楽しかったです!場を盛り上げるのがすごく上手で、かっこいいなと思って見ていました。ほかにも、由芽ちゃんの親友役の子がいるのですが、2人での待ち時間には4期生楽曲の「I see…」を踊っていましたね。

― 現場での過ごし方は、普段のグループ活動の時と違いましたか?

賀喜:そうですね。『猿に会う』の時は、4期生が常に隣にいたので、撮影の合間に話したり、シーンの相談をしたりしていたのですが、今回ははじめましての方ばかりということもあって、緊張するし、どうしたら良いのかわからなかったです。でも「頑張って話さないと!」と思って過ごしていたので、今回のドラマを通して少し社交的になったかもしれないなと思います。

賀喜遥香「乃木坂46をさらに好きになった」

賀喜遥香(C)モデルプレス
― 出演が決まった時、家族やメンバーの反応はどうでしたか?

賀喜:最初にお母さんに伝えたのですが、驚いていました。大阪での撮影中は、「今日も撮影だよ」と連絡すると、朝早くでも「頑張ってね」と返してくれて嬉しかったです。4期生のメンバーからも「ドラマすごいね!どういう役なの?」「1人で大変だけど頑張ってね」と言ってくれて、人に恵まれたなと改めて感じました。

― 乃木坂46には女優業でも活躍している方がたくさんいますが、先輩からアドバイスはもらいましたか?

賀喜:「どうやってアドバイスを求めれば良いんだろう…」と思ったので、久保史緒里さんなどとの会話の中で「たくさんドラマに出ていますが、大変でしたか?」「演技は楽しいですか?」とインタビューみたいな感じで、さりげなく聞いていました(笑)。

― 1人でのお仕事を経て、改めてグループに対して思ったことはありましたか?

賀喜:乃木坂46の1人としていろいろなところに行くのは、やはり怖いという気持ちもあるし、覚悟が必要です。私は元々乃木坂46のファンでもあるし、4期生はまだ1番後輩の立場なので、荷が重く感じてしまうこともあるのですが、1人でお仕事をさせていただくと「乃木坂46としてしっかりしなきゃ」という自覚も強まりますし、メンバーの応援なども受けて、改めて乃木坂46をさらに好きになったなと思います。

賀喜遥香「自信にも繋がっている」

賀喜遥香(C)モデルプレス
― 以前モデルプレスのインタビューで「夢を叶える秘訣」を聞いた時に、「なりたい人を決める」とおっしゃっていて、山下美月さんのお名前を挙げていました。山下さんも演技面で活躍していますが、賀喜さんも演技に触れることが多くなって、山下さんへの思いやご自身の目標に変化はありましたか?

賀喜:山下さんへの憧れは、より強くなっています。3・4期生で一緒にライブをしたり、一緒にお仕事をしたりする機会が多いので、山下さんがライブ期間中やほかのお仕事と並行して映像のお仕事をされているのを見ると、セリフ量も多くて負担も大きいだろうなと思っています。そんな多忙の中でも、しっかりとお仕事をやり遂げる強さはすごくかっこいいなと思いますし、自分も演技のお仕事をしてみてよりその思いが強くなりました。

― 大変さもわかった上で、より憧れの気持ちが強まったのですね。山下さんにはアドバイスはもらいましたか?

賀喜:えーー。まだ聞きにいけていないです…。私が山下さんを好きなことはご本人に伝わっていないかもしれないですし、自分のことが好きな人が身近にいると考えたら、山下さんが身構えてしまうかもしれない…と思って、直接伝えないほうが良いのかなとも思っていました…。でも、これからはちゃんと伝えていこうと思います!心に決めました!

― これからに期待ですね!先輩方の卒業などもあり、4期生が活躍する場面も増えていくと思いますが、乃木坂46に加入してから約2年、心境の変化はありますか?

賀喜:そうですね。新4期生も入ってきて、今人数は4期生が1番多いので、もっと頑張らないとなと思います。でもまだまだ自分に精一杯なところがあるので、これまで先輩方が作ってきた乃木坂46を引き継いで、4期生の絆がもっと大きくなって、それが乃木坂46の絆ともいえるようになるくらいになれば良いです。

賀喜遥香(C)モデルプレス
― 賀喜さんを見ていて、どんどん綺麗になっていくなと思っています。いろいろな挑戦を経て自信が美しさに繋がっているのかなと思ったのですが…。

賀喜:いえいえ…。でも、初めての経験をたくさんして少しずつ自信はついていると思います。緊張しすぎて動けなくなったらどうすれば良いかなど、自分のこともわかってきました。最初は落ち込んだ時、いろんな方に「それも経験だよ」と励ましていただくことが多かったのですが、正直あまり意味を理解できていなかったんです…。でも、選抜メンバーとして選んでいただいてから、経験が大事だという意味が理解できたので、怖いと思うことも少なくなって、知らないうちに自信にも繋がっているなと実感しています。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

賀喜遥香(かき・はるか)プロフィール

2001年8月8日生まれ、栃木県出身。2018年に乃木坂46・4期生として加入。身長は166cm、血液型はA型、星座はしし座。好き食べ物は海老。24thシングル「夜明けまで強がらなくてもいい」で、グループに加入したばかりで初の選抜・フロント入りを果たした。男女問わず好感の高いルックス。しっかりとした性格からライブなどではMCを行うことも多く、4期生のまとめ役としても存在感を発揮している。2020年dTVドラマ『猿に会う』でドラマ初主演を果たした。
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