永瀬廉(C)2020映画「弱虫ペダル」製作委員会(C)渡辺航(秋田書店)2008

King & Prince永瀬廉、人気原作の実写化主演に「戸惑い」 役者としての評価は<「弱虫ペダル」インタビュー>

2020.08.11 08:00

8月14日全国公開の映画『弱虫ペダル』で2度目の映画主演を務めるKing & Prince永瀬廉(ながせ・れん/21)に、モデルプレスがインタビュー。誰もが知る人気コミックの実写映画化に映る “役者・永瀬廉”の姿とは―。

  

永瀬廉主演映画「弱虫ペダル」

原作は、累計2500万部突破の人気スポーツ青春漫画「弱虫ペダル」。2008年に週刊少年チャンピオン(秋田書店)にて連載を開始し、連載は今年で12年を迎え、現在までで67巻が既刊されている人気コミック。アニメ、アニメ映画、舞台、小説、ドラマなど様々なコンテンツでメディアミックスされているが、今回初の実写映画化。

(前列左から)橋本環奈、永瀬廉、伊藤健太郎(後列左から)坂東龍汰、菅原健、竜星涼、柳俊太郎(C)2020映画「弱虫ペダル」製作委員会(C)渡辺航(秋田書店)2008
主人公は、地元・千葉から秋葉原にママチャリで通うアニメ好きの高校生・小野田坂道(おのださかみち)。あることをきっかけに自転車競技部に入部することとなり、そこで出会ったかけがえのない仲間たちの為に、自分の限界や壁を越え、レースに勝利するための努力を覚えていく。

永瀬廉、2度目の映画主演で人気作の実写版

― 今作で2度目の主演映画となりますが、人気コミックの実写映画で主演をすると決まった時の心境をお聞かせください。

永瀬:僕はもともとあまり漫画を読まないので、オファーをいただくまで、原作を読んだことがありませんでした。そんな僕でも知っていた作品で、「弱虫ペダルって、自転車を題材にした漫画だよね?」と最初は戸惑いました(笑)。原作を読んでいくと、アニメ好きで内気という、自分とは全然違うキャラクターのように感じたので、演じれるかなという不安要素が大きかったです。ロードレースの熱や疾走感をどう実写で表現するのか、という部分も難しいだろうなと思ったので、とりあえずひたすら練習しよう!と思いました。

― 小野田坂道を演じる上で、どのようなことを大切にしましたか?

永瀬:自転車と出会って、素敵な友達や先輩と出会って、坂道くん自身の目標を達成するためにどんな犠牲を払ってでもやり切るところが素晴らしいなと思ったので、撮影状況が大変な時でも坂道くんのように乗り越えようと思いながら演じさせていただきました。

― 役を演じる上で苦労した点はありますか?

永瀬:ハイケイデンスといって、ペダルを回すスピードがものすごく速いうえに、登りのシーンや、他の選手を追い抜くシーンが多かったので、大変でした。さらにレース中に「勝つぞー!」と叫びながらペダルを漕ぐシーンがあって苦労しました。声も枯れそうになりました(笑)。

― 小野田坂道の“オン眉”ビジュアルが話題を呼んでいましたが、永瀬さんご自身はその姿を見てどう思いましたか?

永瀬:初めて前髪を切った日に、お風呂に入った後、髪の毛を乾かして鏡を見たら、「誰?」「初めまして」みたいな感覚になりました(笑)。周りは「可愛い」と言って笑ってくれたので良かったです!ジャニーズ事務所に入所してからこんなに前髪を短くしたのは初めてだったので、慣れるのに少し時間はかかりました。

永瀬廉(C)2020映画「弱虫ペダル」製作委員会(C)渡辺航(秋田書店)2008
― そうですよね(笑)。今回は自転車の練習もとても大変だったと思います。どのくらい練習しましたか?

永瀬:クランクインする前から練習を始めたのですが、ちょうどその頃は別の舞台に出演していたので、1公演しかない日は早めに現場に入って、自転車を漕ぐ練習をしたり、公演後にキャストのみんなで河川敷を走ったりしました。

― 自転車の乗り心地はいかがでしたか?

永瀬:サドルにクッションがない固いタイプなので、最初はそれに慣れるまでずっとお尻が痛かったです。サドルが高い分、ペダルをまわしやすいのですが、そこは一番苦労しました。でも人間の体って本当にすごいんです。最初はすごく痛かったのに、練習していくうちに慣れていって、クランクインの頃には痛みがなくなっていました。

― ご自身で体つきの変化を感じましたか?

永瀬:それを期待していたのですが、全然変わらなかったです(笑)。太ももが太くなったりするのかな、と思っていたのですが、見た目は全然変わっていなくて、でも漕ぐスピードが確実に速くなっていくのが自分でもわかったので、すごく楽しいスポーツだなと感じました。

― ハードな練習だったことから、皆さん部活動のようによく食べていたとお聞きしました。体つきはあまり変わっていないとのことですが、永瀬さんは実はすごく白米が大好きだとか。

永瀬:僕、現場でお弁当が出るとメンバーの白ご飯をよくもらうんですよ。自分の分はもちろんあるのですが、おかずを食べているとすぐ白ご飯がなくなるので。(高橋 ※「高」は正式には「はしごだか」)海人があまり白いご飯を食べないのでいつも「今日余ってない?ちょうだい」と言って、海人の白ご飯をもらっています(笑)。メンバーがいなくて、ひとりの現場の時は、マネージャーさんからもらっていますね。でもさすがに健太郎くんや、ほかの共演者さんには言いづらかったので、正直我慢していました(笑)。

― すごいですね(笑)

永瀬:お弁当以外でも、焼肉に行った時は、大盛2杯、中盛1杯を食べたりします。調子が良かったら大盛3杯(笑)。ご飯と一緒に食べるなら、特にネギタン塩が大好きです!

永瀬廉、共演者とのエピソードを語る

柳俊太郎、坂東龍汰、永瀬廉、竜星涼、管原健(C)2020映画「弱虫ペダル」製作委員会(C)渡辺航(秋田書店)2008
― 共演者の方と一緒に練習することも多かったと思いますが、現場の雰囲気はいかがでしたか?

永瀬:現場の中心にいるのはだいたい鳴子くん(坂東龍汰)でした。彼がムードメーカーとして現場を盛り上げてくれていたので、今思い返してみると、ありがたかったなと思います。

― 伊藤健太郎さん、橋本環奈さんは、平野紫耀さんとも共演歴がありますが、事前に平野さんから共演した際のお話などはありましたか?

永瀬:橋本さんはサバサバした性格と聞いていて、実際に会ったらまさにそうでした。健太郎くんは人見知りだけれど慣れたらたくさん話すと聞いていて、僕も人見知りなので最初はあまり話せなかったのですが、今ではすっかり打ち解けています。お二方とも紫耀から聞いた印象のままでした。

健太郎くんとは、外出自粛期間中に通販でいろいろ買った話をしました。家に商品が届きすぎて、何を買ったのかも覚えていないから、箱を開けるたびに楽しくて「クリスマスプレゼントみたいでいいよね~」という話をしていました(笑)。僕はよく日用品を買っていたのですけれど、小さい箱が届いた時に「何だろう?」と思ったら、黒い綿棒でした(笑)。

永瀬廉、役者としての評価は―

井上瑞稀、永瀬廉、坂東龍汰(C)2020映画「弱虫ペダル」製作委員会(C)渡辺航(秋田書店)2008
― おうち時間を通して、永瀬さんがエンタメに対して改めて感じたことがあれば教えてください。

永瀬:外出自粛期間中、多くの方が様々なかたちでステイホームなどを呼びかけているなか、プライベートで仲が良い志尊淳くんがライブ配信をして、曲も作っている姿を見て、僕もファンの方に向けて何かできることはないかと考えるきっかけになりましたし、エンタメは世の中を元気にしてくれるものだなと改めて感じました。僕は元気を与えられるような存在を目指していますが、この期間中はエンタメにすごく元気をいただいていた気がします。

― 次回はどんな役柄や作品に挑戦してみたいですか?

永瀬:僕はやらせていただけるのであれば、何でもやりたいスタンスです!今回も、お芝居以外に自転車と向き合って、クランクインまで練習を重ねました。なかなかないようなお芝居や撮影の仕方だったので、これまでとはまた違った経験や刺激を得ることができました。

― 永瀬さんは主演作も増えてきていますが、役者としてのご自身の評価をどう感じていますか?

永瀬:映画『うちの執事が言うことには』の公開から1年ほど経ちましたが、僕は俳優だけではないので、その間にアイドルとしての仕事もあります。俳優に専念されている方とは、1年間で経験できる差がどうしてもあります。そう考えると、自分はまだまだだなと思うし、そんなに場数も踏めていないなと思うので、これからもひとつひとつの現場を大事にしていきたいです。

永瀬廉の“夢を叶える秘訣”

永瀬廉(C)2020映画「弱虫ペダル」製作委員会(C)渡辺航(秋田書店)2008
― 今作では勝利を掴むために努力するというテーマが軸になっていますが、永瀬さん自身が夢や目標を叶えるための秘訣をお聞かせください。

永瀬:目標に向けて努力をしていく上で、自分ができる以上の努力はしないことです。やりすぎて、体を壊してしまったら元も子もないと思うんです。僕の仕事で言うと、ライブを控えている時に歌やダンスを必死に練習して、体調を崩してライブに出られなかったら意味がないので、無理はしすぎず、自分のキャパシティを超えないことが一番かなと思います。

― 素敵なアドバイスをありがとうございます。最後に、映画の見どころを改めてお願いします。

永瀬:毎日秋葉原に通っていた1人の少年が、あることをきっかけに自転車と出会って、自転車競技部に入ることになります。そして、自転車を漕ぐ上で秋葉原に通っていたことがすごく役に立ったんです。自分が普段何気なく当たり前にしていた行動が、他の分野ではすごいことだったりする。自分が気づいていないだけで、実は才能を持っていたということが意外と身近にあるのではないかと思わせてくれる作品です。この映画が自分の才能を探すきっかけになってくれたら嬉しいです。そして、何かのために頑張ろうと思う気持ちや青春を劇場で体感してほしいです。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

映画「弱虫ペダル」

映画「弱虫ペダル」本ポスタービジュアル(C)2020映画「弱虫ペダル」製作委員会(C)渡辺航(秋田書店)2008
8月14日(金)全国公開
主演:永瀬廉King & Prince
出演:伊藤健太郎、橋本環奈、坂東龍汰、柳俊太郎(※柳は正式には旧字)、菅原健、井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)・竜星涼 / 皆川猿時
原作:渡辺航『弱虫ペダル』(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載)
監督:三木康一郎
脚本:板谷里乃・三木康一郎
主題歌:King & Prince「Key of Heart」(Johnnys’ Universe)
制作プロダクション:デジタル・フロンティア
協力:ワイズロード
製作:「弱虫ペダル」製作委員会
配給:松竹株式会社
(C)2020映画「弱虫ペダル」製作委員会(C)渡辺航(秋田書店)2008

ストーリー

主人公は、地元・千葉から秋葉原にママチャリで通う、運動が苦手で友達がいないアニメ好きの高校生・小野田坂道(永瀬廉)。あることをきっかけに、自転車競技部に入部することになった坂道は、自転車選手としての思わぬ才能を発揮することになる。坂道の良き仲間で同級生の今泉俊輔(伊藤健太郎)や、マネージャーの寒咲幹(橋本環奈)、同じ自転車競技部のメンバーとともに自分の限界や壁を越え、初めて出来た「仲間」とともに、レースで走る喜びを見出していく―。誰かの為に頑張ったり、頑張る誰かを応援したり―。あなたもきっと応援したくなる、誰かに想いを伝えたくなる、今年一番熱い青春ストーリー!
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