『ボーイズ・イン・ザ・バンド ~真夜中のパーティー~』に出演する富田健太郎(提供写真)

富田健太郎「夢の一つでもあった」舞台への意気込み語る 安田顕ら豪華共演陣への印象も<ボーイズ・イン・ザ・バンド ~真夜中のパーティー~>

2020.04.16 12:17

俳優の富田健太郎(24)が、7月からBunkamura シアターコクーンほかにて上演予定の舞台『ボーイズ・イン・ザ・バンド ~真夜中のパーティー~』に男娼のカウボーイ役で出演する。1968年の初演以降、1000回超の公演を重ねる傑作に挑む心境をモデルプレスのインタビューで語った。

  
ゲイの友人たちによる一夜の誕生パーティーでの出来事を通して、 LGBTの人々を取り巻く社会の現実やそれぞれのアイデンティティ、愛憎を真正面から描く会話劇。初演から50周年を迎えた2018年にブロードウェイでリバイバル上演され、昨年のトニー賞で演劇リバイバル作品賞を受賞。その日本版となる今作は新訳と白井晃氏の演出により、全く新しい作品として上演される。

「夢の一つでもあった」舞台へ 役作りの意気込み語る

『ボーイズ・イン・ザ・バンド ~真夜中のパーティー~』(提供写真)
主人公・マイケル役を演じる安田顕をはじめ、馬場徹、川久保拓司、浅利陽介、太田基裕、渡部豪太、大谷亮平、鈴木浩介ら実力派キャストが揃う今作。2013年の俳優デビュー以降、ドラマ、映画、舞台と幅広く経験を積んできた富田は、今作への出演が決まった際の心境を「嬉しい気持ちでいっぱいでした。同時に、役者としてシアターコクーンに立つというのは自分の夢の一つでもあったので、とても感慨深いものがあります」と明かし「今の自分がこの作品にどう寄り添っていけるのかを考えつつ、周りの共演者の方々の刺激を沢山吸収し邁進していきたいと思います」と気を引き締める。

日本での再上演にあたり、演出の白井氏は「初演から50年が経って社会が性的マイノリティに対して、どれだけ変化したかを考える意味でも重要な作品になると思います。米国に比べてまだまだ日本においてはこの問題は根が深く、あらゆるマイノリティと社会との関係を考える意味でも、今まさに必要な作品だと思います」と語る。稽古を前に、初演を基に制作された映画版(1970)に加えて『ムーンライト』『わたしはロランス』『ハッシュ!』『カケラ』などの映画作品を鑑賞し、LGBTというテーマに向き合っているという富田。「国や時代によってLGBTの認識が全然違うので、この作品の舞台である1960年代のニューヨークの時代背景を学んで、舞台に少しでも反映させることが出来たらと思っています」。

演じる男娼のカウボーイについては「陽気で、中身は抜けている。マイケルの家に入り、濃厚なキスから始まるカウボーイ。ラザニアを食べた感想が独特なカウボーイ。映画内で話す彼の言葉が独特で愛くるしく思えてきます。台詞がない時の膨れっ面や、細かい部分を追っていくと、どんどん魅力的に思えてきます」と既に愛着は深く「カウボーイは内情を語られる事はあまりないので、演じていく中で役としっかり向き合い、過去の出来事や何を想っているのかという細部を大切に作り込んで演じていけたらいいなと思います」と繊細な役作りに挑む。

キャスト内で最年少「臆せず積極的にアプローチ」

共演陣の豪華な顔ぶれには「まだ全員が揃ったことは1度しかないのですが、主演の安田さんはじめ皆さんの落ち着いた雰囲気に大人の色気を感じました。僕は共演者の中では一番歳が若いのですが、臆せず積極的にアプローチをして白井さん演出のもと稽古に励みたいと思います。太田さんとは初舞台ぶりの共演なので成長した姿を見せたいです!」と意気込み。ファンへ向けて「男だけの9人の密室パーティー。ワードだけでもパンチのある作品ですが、9人で白井さん演出のもと稽古をしていく中で更に魅力溢れる舞台に出来たらと思っています。今年の夏、是非楽しみにしていて下さい」とメッセージを送った。(modelpress編集部)

富田健太郎(とみた・けんたろう)プロフィール

1995年生まれ。東京都出身。2011年にスカウトをきっかけに芸能界入り。13年に舞台『恋するブロードウェイ♪ vol.2』で俳優デビューを果たした。その後は様々なTVドラマ、映画、舞台に出演する。主な出演作に、【ドラマ】「来世ではちゃんとします」(20・TX)、「都立水商!~令和~」(19・MBS/TBS)、「僕の初恋をキミに捧ぐ」(19・EX)、「電影少女-VIDEO GIRL AI 2018-」(18・TX)、【映画】「シュウカツ3」(18)、「サバイバルファミリー」(17)、【舞台】『ゼロ番区』(19)、『宝塚BOYS』(18)、『オーバー・リング・ギフト』(17)、『BROTHERS CONFLICT-BROTHERS ON STAGE!』シリーズ(16・15・14)、『俺と世界は同じ場所にある』(15)などがある。

舞台『ボーイズ・イン・ザ・バンド ~真夜中のパーティー~』

原作:マート・クローリー
演 出・上演台本:白井晃
出演:安田顕 馬場徹 川久保拓司 富田健太郎 浅利陽介 太田基裕 渡部豪太 大谷亮平 鈴木浩介

【東京公演】2020年7月18日(土)~7月28日(火)Bunkamura シアターコクーン
【仙台公演】2020年8月8日(土)~8月9日(日)東京エレクトロンホール宮城
【札幌公演】2020年8月15日(土)~8月16日(日)カナモトホール(札幌市民ホール)
【大阪公演】2020年8月21日(金)~8月23日(日)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
【東京凱旋公演】2020年8月27日(木)~8月30日(日)なかの ZERO 大ホール

<あらすじ>
真夏のニューヨーク。アッパー・イーストサイドにあるマイケルのアパートでは、ゲイ仲間のハロルドの誕生日を祝う準備が進められていた。次第に仲間たちが集まりパーティーが始まろうとしている時、マイケルの大学時代の友人、アランがやってくる。唯一のストレートであるアランの存在はマイケルたちの感情に変化をもたらし、雰囲気が徐々に険悪になりつつある中、パーティーの主役であるハロルドが現れる。パーティーは更に荒れ、マイケルは強引に「告白ゲーム」を始める。それは、心から愛している、または愛していたと思う相手に電話をかけ、直接「愛している」と告げると言うものだった。これをきっかけに、それぞれの過去や本音が暴露されていく。果たして、それぞれは誰に電話をかけ、どんな告白をするのか。そして、マイケルにゲイであることを隠していると責められるアランは一体誰に告白の電話をかけるのか。やがてパーティーが終わったあと、男たちはどこへ向かうのか……。
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