モデルプレスのインタビューに応じたねお(C)モデルプレス

ねお、“華々しい抜擢”に隠された試練「本当に辛かった」戦友・鶴嶋乃愛の存在語る<インタビュー>

2020.04.03 12:30

雑誌「Popteen」専属モデルを卒業し、3月17日にワーナーミュージック・ジャパンより「プチアガール」でアーティストデビューを果たしたねお(18)。モデルプレスのインタビューでは、同誌専属モデル時代の葛藤や、これからの夢について語った。

  

ねお、卒業は“モデル仲間に相談しなかった”その理由は?

ねお(C)モデルプレス
― いつ頃から「Popteen」の卒業を考えていたのですか?

ねお:去年8月にスタイルブックを発売した時くらいから決めていました。「Popteen」はくみっきーさんが専属モデルをされていた頃から見ていて、その当時から“Popteen=18歳まで”というイメージがあったんです。「Popteen」の撮影現場はすごく家族みたいに居心地が良くて、素敵な空間だと思いながら日々撮影をしていたのですが、18歳を超えてからもそこにいたら、次に行けない気がしたので自分の中でけじめをつけるためにも卒業を決めました。

― 卒業は誰かに相談しましたか?

ねお:家族とマネージャーさんには相談していました。卒業が決まるまではモデルの子には誰1人言わなかったです。

ねお(C)モデルプレス
― モデルの子に相談しなかった理由は?

ねお:甘える場所を作らないために、確実に卒業が決まってから皆に言った方が、私自身も割り切れるのかなと思ったからです。モデルの子に相談してしまうと、卒業を止めてくれる子ももちろんいると思うので、それで気持ちが揺らいでしまうのも嫌でした。

戦友・鶴嶋乃愛の存在語る

ねお(C)モデルプレス
― 卒業を1番に報告した人は?

ねお:のあにゃん(鶴嶋乃愛)です。のあにゃんとは1番仲が良くて、のあにゃんと出会えた事がきっかけで夢が広がったので、ご飯に行った時に報告しました。

― 鶴嶋さんはなんて言っていましたか?

ねお:「あ、遂に来たか」みたいな(笑)。のあにゃんは大人なので、悲しむという感じではなかったです。私とのあにゃんとめるちゃん(生見愛瑠)とばびちゃん(浪花ほのか)の4人で「LJK(ラスト女子高生)」として「Popteen」で活動していたのですが、このメンバーの中で1番歴が浅いという事もあって「(4人の中でも)1番に卒業するんだね」という反応もしていました。

― そんな1番仲良しの鶴嶋さんが「仮面ライダーゼロワン」のヒロイン・イズ役に抜擢された時、焦りはありましたか?

ねお:すごく自分の事のように嬉しかったです。のあにゃんとはライバルというよりかは本当に良い関係です。お互いに良い報告ができるように高め合っているので、プレッシャーというよりかは応援しつつ、「私ものあにゃんに近づけるように頑張ろう」と目標にしています。

ねお、“華々しい抜擢”に隠された試練とは

― 専属モデル就任からわずか2ヶ月での単独表紙への抜擢や、その後も次々と表紙に抜擢されるなど、加入時から“新人エース”として周囲からの期待も大きかったと思います。その時のプレッシャーなどはありましたか?

ねお:私は元々SNSに特化していたという事もあり、専属モデルになれたのだと思います。なので、普通だったら雑誌が発売されてから誌面で専属モデルの発表をするのですが、私の場合は、編集部の方から発売より先に専属モデルになった事を発表してほしいと言われました。そのような背景もあり、皆さんからは“SNSで波に乗れた人”という反応もあって、初めはあまり良い意見はなかったです。専属モデルになれた事は嬉しい気持ちもありつつ、その倍以上不安やプレッシャーを感じる事もありました。でも、その期間があったからこそ、頑張る事ができたし、ファンの皆さんとの絆も深められたので感謝しています。

ねお(C)モデルプレス
― 不安な気持ちから意識を変える事ができたのですね。

ねお:そうですね。あとは、YouTuberをしている時は、年が離れている方からのコメントが多かったのですが、「Popteen」の専属モデルになってからは同年代の女の子からのコメントが多くなりました。これまで身近な女の子に意見を言われる機会がなかったので、初めはショックを受けていたのですが、しっかりと意見を見てみると改善点を言ってくれている事に気がついたので、そのコメントを頭に入れて撮影やダイエットに活かす事ができました。

あとは、私自身もそうですし、ほかの専属モデルの皆も “YouTuberという立ち位置から専属モデルになる事はない”と思っていたので、初めは皆ともフラットな関係だったのですが、専属モデルになった途端にライバルという意識がお互いに出てきて、ぎくしゃくしていた時もありましたし、撮影の環境に慣れるまでが大変でした。

― やはり慣れない環境での人間関係は大変ですよね。

ねお:そうですね。先輩後輩の上下関係がわかってきて、これまでみちょぱさんや、(藤田)ニコルさんが創り上げてきた「Popteen」の歴史を自分がどう引っ張っていくかを考えながら撮影をしている時期もあったので、プレッシャーに感じる事もありました。

ねお「Popteen」モデルのダイエット事情明かす

ねお(C)モデルプレス
― ほかにも専属モデルになって大変だったことはありましたか?

ねお:専属モデルになったばかりの頃は、今より10キロは言い過ぎかもしれないですけど、そのくらいぷくぷく太っていたので、専属モデルの皆と撮影をする機会が増えてから自分の体型を見つめ直しました。ダイエットをしながらの撮影も本当に辛かったです。

― どのようなダイエットをしていたのですか?

ねお:1週間に1回炭水化物を摂る以外は、ボウル一杯の野菜を食べたりとか、筋トレをしたり、階段を上り下りしたり、ひたすらできる事をしていました。1人でダイエットをしていたら続かなかったと思うのですが、撮影に行った時にカメラマンさんや編集部の方が褒めてくださる事がモチベーションになっていましたね。

― 周りの専属モデルの子とダイエット法を共有し合う事はありましたか?

ねお:「Popteen」のダイエット特集号で、「ヤセポ」(「ヤセる!Popteen」)の発売があるのですが、その撮影期間になると皆身体を絞り始めます。誌面では身長・体重まで掲載されて、一生残る物なので、恥ずかしくないように皆頑張っているのですが、その時にダイエット仲間が身近にできるのが心強かったです。モデル同士で遊ぶ時はサラダ屋さんに行ったり、後輩から「どうやって痩せましたか?」とLINEが来たりしていたので、その期間でモデル同士の関係性が強くなっていたのかなとも思います。

ねお(C)モデルプレス

ねお、モデル業を通して成長できた事は?

― 専属モデルの活動を通して、学んだ事や成長したと思う部分はありますか?

ねお:私は元々一匹狼で、女の子同士のグループに群れる事が得意ではなかったので、始めは程よい距離を保とうと思っていました。でも、専属モデルとして活動をしていく中で、お互いに会う機会が増えて“人との繋がり”がすごく大事だなと思うようになったんです。そこから「皆と仲良くしたい」という思いが出てきて、性格面で変わりましたね。ポージングや表情もまだ勉強中なのですが、先輩が撮影中に見せる雰囲気などで学べる事が多かったので、モデル面でも成長できました。ほかにも礼儀や考え方など今後の活動に活かせる面もたくさん学べたなと思います。

目標は“脱・〇〇のねお”アーティストとしての夢語る

ねお(C)モデルプレス
― ブログで「歌は苦手」と書かれていたのが印象的だったのですが、苦手な歌に敢えて挑戦しようと思ったきっかけがあれば教えて下さい。

ねお:まじで歌う事が好きじゃなかったです(笑)。元々は好きだったのですが、お風呂で歌っている時、妹に「雑音が聞こえるから歌うな」って言われたのがグサッときて、そこから歌う事がなくなりました。でも、YouTuberユニット・スカイピースの☆イニ☆(じん)さんが、色々なYouTuberを集めて(相方の)テオくんの誕生日をラップで祝うという企画に誘ってくださった事がきっかけで考え方が変わりました。レコーディングをして、歌う事の楽しさや、歌詞の作り方を知って「歌ってこんなに楽しいんだ」とそこで気付けましたね。

― 苦手意識はなくなった?

ねお:…そうですね(笑)。ライブをしっかり楽しんでできるようになったら克服できた事になると思うので、今は、ボイトレやダンスレッスンを特訓中です。

― これまでYouTuber、モデル業と様々な表現力を身に着けてきたと思います。これからアーティストとしてどんな自分を見せていきたいですか?

ねお:今まで“YouTuberのねお”とか“「Popteen」のねお”とか○○のねおと呼ばれる事が多くて、これまで自分が積み重ねてきた事でもあるのですごく嬉しいのですが、やっぱり“ねお”単体で聞いた時にまだ認知度が低いと思います。なので、○○のねおじゃなくて単体の“ねお”という名前で皆さんに覚えていただく事が今の目標です。

― 先程も「ライブ」というお話が出ましたが、アーティストとして成し遂げたい事はありますか?

ねお:私は元々リップシンクの動画をしていて、自分が好きな歌や素敵だと思う歌を使わせていただいて、動画を上げていました。なので、今度は人におすすめされるような曲を作っていきたいなと思います。

ねお(C)モデルプレス
― 最後にモデルプレス読者に、ねおさんが今考える「夢を叶える秘訣」を教えて下さい。

ねお:私のデビュー曲の「プチアガール」の中で「魅せるチャレンジ」という歌詞があるのですが、私もチャレンジを大事にしています。「うまくいかないだろうな」と思っていたとしても、チャレンジした分だけ得るものがあると思うし、1回全力でやってみる事が大事だと思います。私もまだまだなのですが、これからも皆さんと共有しながら一緒に夢を見つけて頑張っていけたらなと思います。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

photo:YU TOMONO


ねお「プチアガール」でアーティストデビュー

ねお(提供写真)
サウンドは世界中に熱狂的なフォロワーを持つフランス人プロデューサーMoe Shopが手掛け、作詞はシンガーソングライター山崎あおいが担当。ねおのリアルな思いも歌詞に反映し、フレンチエレクトロをうまく融合させたポップな楽曲に仕上がっており、ねおが新たに挑戦していくアーティストの決意も込められた1曲となっている。

さらに、デビュー曲は、俳優の吉田鋼太郎と初共演となるブルボン「プチシリーズ」CMソングにも抜擢された。

ねおプロフィール

ねお(C)モデルプレス
2001年6月6日生まれ、鹿児島県出身。SNS総フォロワー450万人超えのモデル、動画クリエイター、タレント、アーティスト。

Popteenでは専属モデル史上最速である2ヶ月で単独表紙を飾り、在籍1年10ヶ月で計13回表紙掲載されるなど人気絶頂のさなか、2020年4月号をもって卒業を発表。直後にアーティストとしてメジャーデビューが決定。

本人から発信する言葉やクリエイティブに10代をはじめとする各方面から注目を集め、テレビ番組や広告起用、モデル、MV監督、振付師などオファーが殺到中。2019年には自身初のスタイルブックを発売し、発売初日で重版、以降3回の重版を経て3万部に迫る2.7万部を発行している。
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