インタビューに応じた藤原大祐(C)モデルプレス

ドラマ初出演の藤原大祐 竹下通り片道で4回スカウトされる武勇伝

2020.03.09 18:57

少女漫画から飛び出してきたかのような小顔にくりくりとした瞳――まさしく芸能界に入るべくして入った逸材、藤原大祐(ふじわら・たいゆ/16)が、『中3、冬、逃亡中。』(dTVチャンネルで独占配信、全4話)でドラマデビューを飾った。壇蜜演じる孤独な30代独身女性と出会い、逃避行の道を選ぶ謎多き少年という難役をオーディションで獲得。自身と真逆の役に挑んで学んだことや、役者として見据える大きな夢をモデルプレスのインタビューで語った。

  

初ドラマで陰のある難役「わずかな希望の光を探して」

同名人気漫画を原作に、『凶悪』『ひとよ』『坂道のアポロン』の高橋泉(※「高」は、はしごだかが正式表記)が脚本・監督でドラマ化。藤原演じる中学3年生の少年、井野翔太は不幸な身の上で、自ら髪の毛を切り刻み、片足を引きずりながら家を出るセンセーショナルなシーンで幕を開ける。

藤原大祐、壇蜜/ドラマ『中3、冬、逃亡中。』より(C)ひかりTV
事前に用意された台本を元に挑んだオーディションの最終選考は「(台本とは)全然違うことをやってと言われました。『人を殺した後をやってみて』『警察に出頭するところをやってみて』と言われて、『できないよ~!』と思いながらも、焦りはしませんでした。逆に『やってやるぞ!』と燃えてきて、楽しくなってきちゃったんです」。その物怖じしない姿勢で、見事合格の通知を手にし「いきなりマネージャーさんに『会社来て』と言われて。『俺、なんか悪いことしたかな?』と思いながら恐る恐る行ったら、いきなり台本を渡されました(笑)。決まったとわかった瞬間は嬉しかったです」と喜びを振り返る。

藤原大祐(C)モデルプレス
ほぼ演技経験がない中、「こんなに難しい役を僕がやっていいのかな?と不安ではありました」というが、いざ現場に入ると「素の明るいキャラクターが想像できないほど(役になりきって)無愛想だった」(プロデューサー談)というほど役作りに没入。「翔太として言葉や表情を出す時に、目尻や口角が上がってしまうのは避けたかったので、普段からなるべく笑わないようにしていたんです。家でもお母さんに『体調悪いの?』と心配されました(笑)」と私生活にも影響する徹底ぶりで「自分と違う人間を演じるには、共通点を見つけて出来る限り近づけるしかないと思うんですけど、翔太と僕は本当に真逆なので、それが逆に使えるんじゃないかと考えました。“僕がしないようなことをする”と考えれば意外と答えを見つけられたんです」とロジカルに“攻略”した。

自ら監督に撮影アングルなどを提案することもあったといい、その勢いと鋭さ!?から現場では“ジャックナイフ”とのあだ名も。「めっちゃ楽しかったです!この年齢でこの役に出会えてよかった」と劇中とは対局のスマイルを見せ「この物語は闇の中にいる人達がわずかな希望の光に向かって前進していく作品。暗いけど、その中に見える小さな光を探してほしいなと思います」と視聴者へメッセージを送る。

驚きの小顔!藤原大祐(C)モデルプレス

竹下通り片道で4回スカウトされる

初ドラマで「芝居に対する取り組み方を学ぶことができた」と大きな収穫を得た一方、「この作品で僕のことを知った方が、どういうイメージを持つかは心配です(笑)」と本音も吐露した藤原は昨年、知人の紹介でアミューズに所属。同じ頃「渋谷で音楽を聴きながらノリノリで歩いている時に話しかけられたり…」と各芸能事務所から不意打ちのスカウトを受けることが相次ぎ、スカウトのメッカである原宿・竹下通りでは「片道で4回(スカウト)されました(笑)」との武勇伝も。

「(何度もスカウトされたことで)もしかしたら向いているのかな?と頭の片隅にはあったんですけど、実際にやってみようとは考えていなくて。そしたら親が勝手に僕の写真を知り合いに見せていたみたいで、その写真がアミューズの人に渡り…ある日いきなり『来て』と言われて行ってみたら、それが(事務所の)オーディション会場だったんです(笑)。その時に初めてお芝居をして、楽しかったので役者をやってみようと思いました。小さい頃は発明家になりたくて、『0から1を作る人ってかっこいいな』とものづくりに憧れていたんですけど、役者も表現を通してものづくりをする職業なので、楽しさとやりがいを感じています」

夢はハリウッド「影響力のある人に」

「なんでも挑戦してほしい」という両親の教えで、幼い頃からピアノ、サッカー、キックボクシング、バスケ、ゴルフなどあらゆるジャンルを経験。歌やダンスも得意で、2月に行われたアミューズのファン感謝祭『15th Anniversary SUPER HANDSOME LIVE「JUMP↑ with YOU」』(通称:ハンサム)では、ほぼ初仕事ながら両国国技館のステージで堂々とパフォーマンスを披露し、女性ファンを一気に増やした。また「たいゆ」という珍しい名前の響きは、両親が「外国の方も呼びやすいように」との想いを込めたもの。既にオーストラリアでのホームステイやLAでの留学経験を経て、海外の友人も多く、英語での日常会話は不自由ない。

藤原大祐(C)モデルプレス
そんな“多才すぎる”藤原に、自覚している強みを聞くと「根拠のない自信があるということです。何をやる時も『俺ならできる』となぜか思ってしまうんです。元をたどれば、自分を信じているからかなって。ポジティブすぎて、ちょっと笑われることが多いんですけど…」と照れ笑い。これから演じてみたい役は「キラキラの青春系の作品をやりたいです!」と声を大にしてアピールし、「夢はハリウッドに行くこと。世界で波動を起こせるような、影響力のある人になりたいです」と力強く語った。

春から高校2年生。学業との両立に励みながら大志を抱く少年の輝きは増すばかりだ。(modelpress編集部)

★後日、藤原大祐の素顔に迫るQ&Aを掲載予定です。お楽しみに!

ドラマ『中3、冬、逃亡中。』

出演:壇蜜、笠松将、藤原大祐、渋川清彦
dTVチャンネル毎週(日)22:30~ほか/全4話
<ストーリー>孤独な30代独身女性と、両親を殺害した中学3年生の少年が、この窮屈な社会から逃げることを決めた。その二人を追うのは皮肉にも女性の元婚約者の刑事だった…。

藤原大祐(ふじわら・たいゆ)プロフィール

藤原大祐(C)モデルプレス
生年月日:2003年10月5日
出身地:東京都
身長:175cm
特技:歌・ダンス・ジャズピアノ
スポーツ経験:サッカー・キックボクシング
instagram:@taiyu_fujiwara
【Not Sponsored 記事】

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