AKB48峯岸みなみ「最後のアイドル姿を」 向井地美音・岡田奈々・村山彩希は新センター山内瑞葵の魅力を語る<「失恋、ありがとう」インタビュー>
2020.03.18 19:30
前作から半年ぶりとなる57thシングル「失恋、ありがとう」をリリースするAKB48。センターを務める“ずっきー”こと山内瑞葵(やまうち・みずき/18)は、今回が表題曲の初センターとなる。そして卒業を控える峯岸みなみにとっては最後のシングルでもある。様々な想いが交差する最新シングルについて、山内瑞葵、岡田奈々、村山彩希、峯岸みなみ、向井地美音の5人に語ってもらった。
目次
AKB48、57thシングル「失恋、ありがとう」選抜発表
2020年1月20日に開催されたAKB48グループの恒例イベント「AKB48グループリクエストアワーセットリストベスト 50 2020」にて57thシングルのリリースと選抜が発表された。センターは山内瑞葵。選抜メンバーはほか、岡田奈々、岡部麟、小栗有以、柏木由紀、久保怜音、白間美瑠、須田亜香里、瀧野由美子、田中美久、福岡聖菜、本間日陽、峯岸みなみ、向井地美音、武藤十夢、村山彩希、横山由依、吉田朱里の計18名。
峯岸は50th「11月のアンクレット」以来40回目の選抜入り。村山は2作連続で選抜入りを果たし、“ゆうなぁ”コンビ(岡田&村山)としても2作連続での選抜入りとなった。
新センター山内瑞葵は魔法使い?
― 1月20日に行われた「AKB48グループリクエストアワーセットリストベスト 50 2020」で57thシングルリリースが発表されました。センターに選ばれた山内さんは当時のことを覚えていますか?山内:覚えてます。人生で初めて時が止まったような感覚になりました。もちろんセンターを目指して活動していましたが、自分がセンターになった姿が想像できなくて、最初は「どうなるんだろう?」「センターが私でいいのかな?」という不安はありました。でもその不安よりも、今のAKB48の魅力をたくさんの方に知ってもらいたいという想いが強かったので、「新センターとして頑張ろう!」って思いました。
― すぐに気持ちを切り替えられたのはすごいですね。
山内:やっぱり“次のAKB48のセンター”として、多くの方に注目される立場になるので、発表の時は泣いてしまったんですけど、明るく前向きなAKB48を見てもらえるように気持ちを切り替えようと思って。
向井地:すぐにそう思えるのはすごいと思う。
岡田:えらいよね。
― センター発表は一番最後でしたが、自分は呼ばれないだろうなと思っていた?
山内:呼ばれないと思っていました。発表は五十音順だったんです。順番だと村山彩希さんの後に私が呼ばれる順番なんですけど、横山由依さんの名前が呼ばれて。その瞬間は落ち込んじゃったんですけど、すぐ後にセンター発表があって。私は56thシングル「サステナブル」の選抜メンバーにも入っていなかったので、まずは選抜に入ることを目標にしていたのですごく驚きました。
― そんな山内さんのことをまだ知らない方もいると思うので、メンバーの皆さんから“ずっきーの魅力はここ!”というポイントを教えて頂けますか?
岡田:普段は人見知りであまり自分を出すことがないんです。でも、ステージに立った時のキラキラ感がすごいのでぜひ観て欲しいです!ダンスがすごく上手で、パフォーマンス力が高いんですよ。
山内:ありがとうございます(照)。
― ステージに立つのが好きなんですね。
山内:一番自分が出せるのはステージでのパフォーマンスだなと思うので、できるだけ頑張ろうと思っています。AKB48加入前からヒップホップ、ジャズ、バレエ、タップなど色んなジャンルのダンスを経験してきたので踊ることは昔から好きだし、歌って踊っている時間が一番楽しいって思えるんです。
― AKB48はまさに天職ですね。山内さんの意外な一面などはありますか?
岡田:ずっきーは魔法使いの見習いなんだよね。
山内:はい。最近は魔法使いを目指しています。
― …魔法使い?
山内:今は見習いなので、修行中なんです。
― 魔法使いとしての目標はあるんですか?
峯岸:それ聞いちゃいます(笑)?
山内:もちろん限界はあると思うんです。時を止めることはできないし。でも魔法が使えたら人生楽しいんだろうなって思うんです。すごく科学も進歩しているので、いつか魔法っぽいことが出来る日も来るのかなって。
峯岸:要するに「まるで魔法のようなパフォーマンスで人を幸せにする」っていうことだと思います。
全員:(笑)。
山内:はい(笑)。
― ありがとうございます(笑)。オフにお出かけしたメンバーも?
村山:猫カフェ一緒に行ったよね。
山内:行きました!
村山:去年の夏頃だったと思うんですけど、その頃はまだプライベートだとちょっと緊張するような関係で。でも2人の時のほうが、ずっきーはしゃべってくれるんです。しかもすごい甘えてきてくれるんです。
山内:…?
村山:甘えてきてくれたの覚えてない?隣で座ってた時に、私の肩に頭をぽんって乗せてきたんです。
岡田:可愛い!
山内:覚えてないです(笑)。
村山:嘘(笑)!普段はあまり自分を出さないけど、そんな可愛い一面がいっぱいあるんです。
半年ぶりとなるシングルリリースへの想い
― 今作は実に半年ぶりのリリースとなりました。向井地さんにとっては総監督就任から2作目のシングルとなります。もどかしい気持ちもあったんじゃないでしょうか?向井地:そうですね。2020年はいつシングル出せるのかなってドキドキしていて。だから「AKB48グループリクエストアワーセットリストベスト 50 2020」の時に“特報”という文字が出て発表された時は、「良かった~!」ってなりました。でも特報が出るタイミングが今回はいつもと違ったんです。
岡田:最後の曲の「恋するフォーチュンクッキー」の曲紹介をした後に、特報出たんです。
向井地:そう。いつもなら曲紹介の前に発表されることが多いんです。だから「今回も発表ないのか」って一瞬思ったんです。映像が出た時は嬉しかったですね。
― 昨年は恒例のイベントも少なく。
向井地:そうですね。去年はシングル2枚だけで、AKB48選抜総選挙やじゃんけん大会がありませんでした。そのことについて寂しいと思う気持ちはメンバーみんなあったと思います。でもAKB48としては全国ツアーを開催したり、AKB48グループとして博多座で特別公演を行ったりと、いつもとは違った形でファンの方に会いに行けた1年でした。
― ちなみに今年の誕生日に、向井地さんは人生で初めて髪を染めたと報告されました。何か心境の変化で髪を染めたんですか?
向井地:ずっと前から染めてみたいとは思っていたんです。きっかけが無かったんですけど、数ヶ月前にTeam Aの公演を小嶋陽菜さんが観に来てくださって、「みーおんは絶対に髪染めたほうが可愛い」と言われて。それが一番大きなきっかけですね。
― すごく好評ですよね。
向井地:ありがたいことにファンの方は明るいほうが好きって言ってくれる方が多くて。すごく嬉しいです!
― そして岡田さんと村山さんは“ゆうなぁ”コンビでソロコンを開催するほどの仲の良さですが、“ゆうなぁ”コンビとしては2作連続で選抜入りですね。
岡田:そうですね。「サステナブル」の時も一緒だったので、2作連続になりました。
― しかもセンターを挟んでのフロントポジション。ファンとしても嬉しい立ち位置だと思います。
岡田:私も嬉しいです!ずっきーがセンターに選ばれた時に、「Team 4で一緒に頑張っているメンバーだし“ゆうなぁ”でフロントになれたらいいなぁ」って心のどこかで思っていたんです。そしたら本当に望んだ通りになってビックリしました。
村山:私もすごく嬉しかったんですけど、「私でいいのかな」って正直今でも思うことはあります。「サステナブル」でポジションが一気に上がって、今回はずっきーの横で踊ることができて嬉しい反面、不安もあります。
向井地:大丈夫だよ。
岡田:うん、自信持って!
村山:ドキドキしますけど、頑張ります!
― フォーメーション的にも“ゆうなぁ”に挟まれる山内さんが2人の妹のようにも見えますね。
岡田:本当ですか?嬉しいです!
山内:同じTeam 4で活動しているお二人が横にいてくれると、すごく安心感があります。
峯岸みなみ「最後のアイドル姿を」
― そして峯岸さんにとってはラストシングルとなります。1stシングル「会いたかった」から通算40回目の選抜入りとなりますが、今作ならではの特別な想いも?峯岸:メンバーと思い出を作る最後の機会なので楽しみたいと思います。選抜入りして歌番組に呼ばれることもあると思うので、AKB48の縁の下の力持ちとして盛り上げられたら良いなって思います。
― トーク番組で峯岸さんがいるとすごく安心感がありますよね。
向井地:本当にそう思います。
峯岸:ずっきーは初のセンターだし、後ろからしっかりサポートできればなって。
山内:ありがとうございます!
― そしてカップリングには峯岸さんの卒業ソングも収録されます。
峯岸:ありがたいことに、卒業ソングを作って頂けました。私の卒業ソングにも“ゆうなぁ”コンビがフロントで参加してくれているんですけど、表題曲も“ゆうなぁ”コンビがいるので、1期生の私と16期生のずっきーを支える2人ってすごいなって思いますね。
向井地:確かにそうかも。
峯岸:もちろんみーおん(向井地)も参加してくれてね。私とずっきーは世代が全然違うのに、周りにいるメンバーが同じって不思議な感じです。私の場合、「まだ卒業してないんだっけ?」とか「もう卒業したんだっけ?」って、結構あやふやな方も多いんですよね。最後のアイドル姿を見てもらい、4月の卒業コンサートにはたくさんの方に来ていただきたいです。
― 峯岸さんは最後の1期生として、メンバーを見送ってきましたが、逆に見送られる側になると気持ちも変わりますか?
峯岸:まだ実感はそんなに無いんですけどね。ただ音楽番組でセンターをやらせてもらった時は、「なんかごめん!」って思いました(笑)。
岡田:全然そんなことないのに。
― 観ている方はむしろ嬉しいんじゃないでしょうか。
峯岸:最初は批判がくると思ったんです。でも「センター立てて良かったね」って言ってくれる方がたくさんいて。それは最後の1期生として残ってきたからこそなんだろうし、挫折しそうなこともあったけど頑張ってきた甲斐がありました。センターに立たせていただいたり、卒業コンサートを用意してくださったり、暖かく送り出していただける時期まで頑張ってきて良かったなと思います。
― 峯岸さんの卒業で1期生がいなくなることや、新たにYouTubeチャンネルを開設するメンバーがいるなど、これからAKB48が大きく変わっていくような感じも受けました。
向井地:そうですね。今までのAKB48としての形にとらわれず、YouTubeなど新しい挑戦をしていきたいなという想いはあります。こういう時代だからこそYouTubeをきっかけに今のAKB48を知ってもらえたら嬉しいですね。
峯岸:AKB48を卒業しても、YouTubeならいつでも観てもらえると思うし。
岡田:確かにそうかも。
峯岸:卒業生と現役メンバーが関わることって結構少なくて、今まではライブにゲスト出演してもらうことくらいしかなかったんです。でもAKB48という垣根を超えて一緒に出れるのがYouTubeでもあるのかなって。たかみな(高橋みなみ)を呼んでトークしてみたりね。
向井地:えー!楽しそう。
峯岸:YouTubeは世代などの垣根を超えた繋がりを楽しんでもらえると思います。
今のAKB48にも通じる「失恋、ありがとう」
― それでは最後に57th「失恋、ありがとう」の聴いてほしいポイントや、MVで注目してほしいポイントをそれぞれ教えて下さい。岡田:今回のMVはメンバーごとにお部屋が用意されていて、一人ひとりがしっかり映っているんです。失恋ソングだけど、観ていて「可愛い!」て思ってもらえるMVになっていると思います。個人的にはずっきーの手がすごく好きなんです。ハートのポーズをしている手だけを撮影しているシーンがあるんですけど、すごくきれいなのでぜひ注目して観てほしいです。
向井地:今作は振り付けも覚えやすくて、皆さんにも簡単に真似していただけるんじゃないかなと思います。MVはメンバー同士の楽しそうな表情が見れたり。わちゃわちゃしている感じを楽しんでもらえると思います。個人的には誕生日当日がMV撮影で、撮影が終わった後にお祝いをしてもらったのも良い思い出です。
村山:おんちゃん(向井地)が言ったとおり、お客さんも一緒に盛り上がってもらえるような振り付けが今作の魅力なのかなって思います。MVではメンバー同士が撮影した写真が使われているんです。私も初めてインスタントカメラを使ったんですけど、すごく楽しくて。メンバー同士で撮っているからこそ見せられる表情もあると思います。私も誰が撮ったか分からないんですけど、ほっぺを引っ張られている写真が使われていて(笑)。ほっこりとした気持ちになってもらえると思います。
峯岸:今はファッションが奇抜だったり、楽曲が社会派だったりと色んな形のアイドルさんがいると思うんです。でも良い意味で何も考えず、楽しく聴いてもらえるのがAKB48だと思っていて。「失恋、ありがとう」はそれを体現しているような楽曲になっていると思います。2019年は色んなことがあった年でしたけど、辛い時期を超えて一致団結して頑張っている姿を見てもらえるはずです。前を向いて新しい扉を切り開いていくというメッセージ性が込められているので、今のAKB48に合っている楽曲だなと思います。
― 確かに失恋ソングだけど、すごくポップで明るいイメージがありました。
峯岸:失恋だけじゃなく、辛いことがあるからこそ前を向けることもあると思うんです。そういう部分で共感していただける方もいるんじゃないかなと思います。
山内:「失恋、ありがとう」はたくさんの方に愛される楽曲になってほしいと思います。振り付けの中でメンバー同士で手を叩くシーンがあるんですけど、ライブではファンの方も隣の人と一緒にハイタッチして一つになって会場を明るく盛り上げられればと思っています。今のAKB48のことをあまり知らない方も「AKB48楽しいな」って感じてもらい、少しでも人生が楽しいなって思ってもらえる楽曲になると嬉しいですね。
― ありがとうございました。
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57thシングル「失恋、ありがとう」
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価格:各¥1,545+税
形態:CD+DVD
<Type A>
M-1「失恋、ありがとう」表題楽曲
M-2「また会える日まで」峯岸みなみ卒業ソング
M-3 M-1(off vocal ver.)
M-4 M-2(off vocal ver.)
DVD
1.M-1 Music Video
2.M-2 Music Video
<Type B>
CD
M-1「失恋、ありがとう」表題楽曲
M-2「思い出マイフレンド」1st Campus楽曲
M-3 M-1(off vocal ver.)
M-4 M-2(off vocal ver.)
DVD
1.M-1 Music Video
2.M-2 Music Video
<Type C>
CD
新曲2曲+inst2曲 計4曲収録予定
M-1「失恋、ありがとう」表題楽曲
M-2「ジタバタ」Team 8楽曲
M-3 M-1(off vocal ver.)
M-4 M-2(off vocal ver.)
DVD
1.M-1 Music Video
2.M-2 Music Video
<劇場盤>
CD
M-1「失恋、ありがとう」表題楽曲
M-2「愛する人」
M-3 M-1(off vocal ver.)
M-4 M-2(off vocal ver.)
各TypeのM1楽曲はCD、DVD共に共通楽曲となります。
各TypeのM-2楽曲はCD、DVD共に異なる楽曲が収録されます。
収録内容・仕様等は変更になる場合がございます。
峯岸みなみ卒業コンサート~桜の花びらたち~
■開催場所:横浜アリーナ(神奈川県横浜市港北区新横浜3-10)■日時: 2020年4月2日(木) 17:00開場/18:30開演
■出演:AKB48
※出演メンバーは体調不良や都合により、変更もしくは不参加とさせて頂く場合がございます。
※公演の開催について変更になる場合がございます。