三吉彩花がMs.OOJAをビジュアル・プロデュース プライベートでの交流も明かす<「HIKARI」インタビュー>
2020.02.05 19:30
女優の三吉彩花が主演を務めるホラー映画「犬鳴村」の主題歌に抜擢されたアーティストのMs.OOJA(ミス・オオジャ)。主題歌となる「HIKARI」は映画のスタッフやキャストたちも制作に参加しており、三吉もアーティスト写真のビジュアル・プロデュースをした。今回はMs.OOJAと三吉彩花の両名に「HIKARI」について語ってもらった。
目次
映画をきっかけに、プライベートでも友人に
― お二人が知り合うきっかけは映画「犬鳴村」ですか?Ms.OOJA:そうです。私が映画の主題歌を歌わせていただくことが決まって、2018年11月に撮影現場に行きました。
三吉彩花:映画を撮り始めていた頃に、Ms.OOJAさんもそこでMV用の映像を撮ることになって。その時に初めてお会いしました。
Ms.OOJA:もちろん三吉ちゃんのことはテレビに出演しているのを拝見して知っていました。MV撮影の時に意気投合して、一緒にご飯を食べに行ったり、カラオケに行ったり、プライベートでもお付き合いさせていただくようになりました。好みも似ていて、すごく気が合うんです。
― 表現者として刺激を受ける部分も?
Ms.OOJA:三吉ちゃんは歳下なんですけど、時に“姉さん”と呼びたくなるほど芯がすごくしっかりしていて、プロ意識の塊だと思います。たぶん精神年齢は同じくらいなんじゃないかな。だから歳の離れた、尊敬できる友達ができたという感じです。活動のジャンルは違いますけど、すごく刺激になっています。
三吉:出会ってまだ1年ちょっとなんですけど、こんなにも早くグッと距離感が縮まるとは思ってもいなかったです。私はけっこう人見知りするんですけど、Ms.OOJAさんはなんでも包み込んでくれるようなオーラを持っていらっしゃって。お姉さんに素直に甘えられるという印象なんですけど、ライブを拝見させていただくと普段の表情とはいい意味ですごくギャップがあるんです。普段もすごく好きですけど、プロとして歌われている時のMs.OOJAさんはもっと好きで。毎回会う度にMs.OOJAさんの好き度が更新されいます(笑)。
Ms.OOJA「摩擦がある時は、必ずいいものが産まれる」
― 映画主題歌の「HIKARI」は、Ms.OOJAさんに映画制作サイドからオファーがあったのですか?Ms.OOJA:そうです。主題歌のお話をいただいて、清水崇監督と映画音楽の海田庄吾さんとはすごく話し合いました。海田さんから曲を聴かせていただいた時、荘厳なイメージで今までのMs.OOJAにはない音楽だからチャレンジしがいのある曲だと感じました。「大丈夫かな」って一瞬思ったんですけど、結果的にすごくいい曲になったなと思います。
― 歌詞はどのようなイメージで書かれたのですか?
Ms.OOJA:脚本を読ませていただいて、撮影現場も見学させていただきました。完成前の映像も何度も見て、その中で自分なりに感じることや、三吉ちゃんが演じる主人公の“奏”の気持ちになって歌詞を書いていきました。監督から“もっとこういうイメージで”という意見をいただいたり、監督ご自身が書かれた歌詞を見せていただきました。結構おどろおどろしい歌詞だったんですけど(笑)、その世界観に寄り添いながらも私なりに選んだ言葉っていうのをある種闘いながら書いていったという感じです。そういう一種の摩擦がある時は、必ずいいものが生まれると私は思っているので、とてもいいものが出来たなって思っています。
― 撮影現場で三吉さんと話すことで、歌詞に変化が生まれることも?
Ms.OOJA:もちろんあります。奏という役もそうなんですけど、三吉ちゃんが演じるからこそ感じるものがあるし、たぶん“三吉彩花”じゃないと今の歌詞は生まれなかったと思います。
― ホラー映画の主題歌は難しそうなイメージですが、いかがでしたか?
三吉:難しそう。
Ms.OOJA:いやぁ、難しいですよ。なおかつ私はホラー映画がすごく苦手なんですよ(笑)。その理由がまさに清水監督の代表作である「呪怨」で、「呪怨」を観てトラウマになっちゃって。それからホラー映画は一切観ていなかったんです。だから主題歌のお話をいただいて、すごく嬉しい反面、「これは映画を観なきゃいけないよな…」って不安はありました(笑)。寝られなくなるんじゃないかとか。
三吉:完成した作品は観れましたか?
Ms.OOJA:怖かったけど、なんとか観れました。すでに脚本も読んでいたし、撮影現場も観ているから、「私は裏側を知っているんだ」って言い聞かせて(笑)。
― (笑)。「HIKARI」というタイトルは、どういう経緯で誕生したのですか?
Ms.OOJA:タイトルも最後の最後まで悩みました。
三吉:悩んでいましたよね。
Ms.OOJA:清水監督と海田さんとも相談しながら、映画のエンドロールを作るギリギリまで悩んでいました。いろいろな案が出たんですけど、最終的には海田さんが「HIKARI」がいいんじゃないかと仰って決まりました。
Ms.OOJA「映画と主題歌のリンク加減がすごい」
― 苦労して完成した「HIKARI」を歌ってみた感想はいかがですか?Ms.OOJA:本当に難しい曲です。今まで歌ったことのない曲調だったりメロディで。歌詞もそうですし、世界観も新しくてオファーがなければ生まれなかった曲だと思います。ストリングスがメインで荘厳な曲なんですけど、そういう曲って歌い手としてはすごく燃えるんです。歌手としてレベルアップに繋がる曲というか、これから歌っていけば歌っていくほど、自分の成長に繋がるありがたい曲だなと思います。
― 出だしの歌い方や、途中ボーカルとチェロだけになるところなど、今までのMs.OOJAさんとは少し違った歌い方になっていますね。
Ms.OOJA:そう。あのチェロのところはヤバいですね。
三吉:出だしの部分もすごく難しそう。
Ms.OOJA:あとBメロの高いパートをこれから歌うのかと思うとドキドキします(笑)。カラオケに入ったらみんなに歌ってみてほしいし、三吉ちゃんにも歌ってほしいです。
三吉:すごく好きな曲で出来上がった曲を頂いてから、ずーっと聴いていました。「犬鳴村」の世界観や、撮影の時のことが浮かんできて、映画にとてもピッタリな曲なんです。でも歌うのは、すごく難しいなって(笑)。
Ms.OOJA:大丈夫!三吉ちゃんなら歌える。すごく歌も上手でいい声をしてるんですよ。いつか三吉彩花バージョンの「HIKARI」も世に出るかも知れません(笑)。
三吉:いやいや、何を言ってるんですか(笑)!
― (笑)。三吉さんが仰る通り、映画との繋がりはすごく強く感じますね。
三吉:映画のエンドロールで「HIKARI」が流れる時に、ドローン撮影した風景や福岡にある実際の犬鳴トンネルが写るんです。それがとても曲のイメージに合っているし、エンドロールの部分だけでライブを観たような気持ちになりました。それくらいスケールが大きくて、ステキな歌だなって思います。
Ms.OOJA:本当に映画と主題歌のリンク加減がすごいんです。
主題歌を聴いて監督が涙?
― 清水監督からは、楽曲についての感想などはありましたか?Ms.OOJA:すごく絶賛していただきました。完成した時、監督はたぶん泣かれていたと思います。
三吉:えーっ、そうなんですか!?それは見たかった…(笑)。
Ms.OOJA:それくらい感動していただけたんじゃないかなと思っています。
― この曲のMVも、清水監督が撮られたんですね。
Ms.OOJA:そうです。2018年に映画の撮影現場で撮らせていただいた映像と、1年後の2019年の秋に撮った映像が合わさっています。あと私の好きな映画のシーンも使わせていただいて、「犬鳴村」の世界観とリンクさせています。実際に映画の撮影に使ったトンネルに、ストリングスの皆さんにも来ていただいて一緒に撮影しました。
― 清水監督からは、何かアドバイスなどはありましたか?
Ms.OOJA:清水監督が自分の映画の主題歌のMVを監督されるのは今回が初めてだったそうなんです。私も初めて演技をさせていただいて、役者さんって本当にすごいなって思いました。映画と同じようにこだわりを持って撮っていただいて、また新しい発見がたくさんありました。
― 演技指導はありましたか?
Ms.OOJA:ありました。歩いていたら音がしてビックリするというシーンがあるんですけど、「こうしたほうがいいよ」とアドバイスをくださりました。そこにもぜひ注目して観て欲しいです。
三吉彩花がMs.OOJAをビジュアル・プロデュース」
― そして今回、この「HIKARI」のビジュアル・プロデュースを三吉さんが担当されました。Ms.OOJA:三吉ちゃんが共通の友人に“私だったらMs.OOJAさんをこういう風にしたいな”ってポロッと言ったらしいんです。それをその友人が私に教えてくれて、だったら「HIKARI」のアーティスト写真を三吉ちゃんにプロデュースしてもらったら面白いんじゃないかなと思ったんです。「HIKARI」という主題歌は、三吉ちゃんが演じる奏という主人公の気持ちになって書いていたので、そこがリンクできたらすごく面白いんじゃないかなって。
三吉:すぐ「やらせてください!」と思いました(笑)。お仕事を通じてMs.OOJAさんと巡り会い、人柄や雰囲気がとても好きで、お姉さんのように慕わせてもらっているんですけど、まさかプロデュースを任せていただけるとは思ってはいませんでした。
― プロデューサーとして、ビジュアルのテーマなどはあったのですか?
三吉:普段は撮られる側のお仕事をしていて、プロデュースというのは初めての経験でした。知識に関しては素人だったんですけど、普段のMs.OOJAさんのメイクの感じや、ファッションの感じは知っていました。でも着てみてほしい服や、挑戦してみて欲しいメイクがあったので、色々と考えていきました。
― 三吉彩花のクリエイター・スピリットが刺激された?
三吉:そうですね。今までのMs.OOJAさんのイメージとは少し変えたいというのと、映画の雰囲気や空気感が伝わるけど、あまリンクさせすぎないような写真が撮りたいと思いました。「スタイリストを誰にするか」「ヘアメイクを誰にするか」「カメラマンを誰にするか」「野外で撮るのか室内で撮るのか」など試行錯誤しながら決めていきました。さらに「HIKARI」というタイトルなので光にもこだわり、衣装の素材感や風に揺れた時に綺麗になびくものを選んでいきました。
Ms.OOJA:三吉ちゃんはこれまでたくさん撮られてきた方だから、そのセンスは間違いないと思いました。だからこそ私も頑張って万全の状態で挑まなきゃと思い、大好きなお酒も年末から断り、早寝早起きをしてジムやエステにも行きました(笑)。三吉ちゃんがプロデュースしてくれたことで緊張感も生まれ、いい効果があったと思います。
三吉:Ms.OOJAさんは元々すごくスレンダーなんですけど、今回の撮影で骨格のラインがきれいに出たことで、あらためて「顔小っちゃ!足長っ!」と感じました(笑)。私も完璧な状態で挑んでくださって、嬉しかったです。
Ms.OOJA:「こんな一面があるんだ」ってどれも見たことのない自分で、それがすごく嬉しかったです。これから先がまた楽しくなってきました。
― 「HIKARI」のプロジェクトは、関わった方のこだわりが詰まっているんですね。
Ms.OOJA:こだわりの強い人ばかり集まって、いろいろな意見を言い合いました。だからこそ結果的にいいものが産まれたと思います。ひとつの映画を題材に、主題歌、MV、ジャケ写の全てがリンクしている作品もなかなかないと思いますね。映画のリンクも含めて楽しんでいただけるとうれしいです。
― Ms.OOJAさんは、2020年はデビュー10周年イヤーでもありますね。
Ms.OOJA:記念すべき年に「HIKARI」がリリースができ、すごくいいスタートになったなと思っています。新しいチャレンジで10周年をスタートできたので、ここからのMs.OOJAをぜひ楽しみにしていてください。期待を裏切らないものをお届けします!
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)[PR]提供元:ユニバーサルミュージック合同会社
Ms.OOJA(ミス・オオジャ)プロフィール
1982年、三重県出身。2011年2月16日、Single「It's OK」でユニバーサル シグマよりメジャーデビュー。 翌2012年にリリースした5th Single「Be...」が大ヒット。全国テレビ・ラジオ50局でパワープレイを獲得、レコチョク2012年上半期ランキング4冠獲得、配信合計100万ダウンロードを記録した。ヒット曲「Be. . .」が収録された2nd Album「HEART」では、オリコンアルバムデイリーチャート初登場1位を獲得し、現在10万枚を突破。圧倒的なMs.OOJAの歌唱力は人にヒーリング効果を与える声と言われている「1/fのゆらぎ」のシルキーボイスを持ち、「この声が、明日のあなたをつくる」をテーマに掲げ、強さ、凛々しさをコンセプトとした楽曲制作、LIVE活動を展開している。