蒼井優、高橋一生とのラブシーンは「背中で演じた」夫に言えない秘密はある?にも回答<「ロマンスドール」インタビュー>
女優の蒼井優(34)がモデルプレスのインタビューに応じた。俳優の高橋一生が主演を務める映画『ロマンスドール』(1月24日公開)に出演する蒼井。撮影を振り返ってもらうとともに、映画から見る自身の結婚観、女優デビュー20周年を迎えた現在の心境なども語ってくれた。
高橋一生&蒼井優「ロマンスドール」
同作は、1人のラブドール職人と、彼が一目で恋に落ち結婚した妻との日々を描いた同タイトルの小説を、原作者であるタナダユキ自身が脚本・監督を手掛けて映画化した大人のラブストーリー。高橋は、美大卒業後にフリーター生活をしていたところ、ひょんなことからラブドール制作工場で働き始め、次第にその魅力にのめり込んでいくが、そのことを妻に秘密にしている主人公・北村哲雄を演じる。一方、蒼井はよき妻でありながらも、胸の中にある秘密を抱えている園子を演じる。蒼井優、撮影を振り返る
― まずはご自身で作品をご覧になった感想を教えてください。蒼井:とても素敵な作品が出来たと思っていて、いろんな方の日常に寄り添えるような作品に携わることができてすごく幸せだなと思いました。この作品をきっかけに夫婦の会話が弾めばいいなと。私は映画を観終わった後にお話することが好きなので、そういうきっかけになればと思いました。
― 夫婦の10年間を切り取った物語ですが、蒼井さんが演じる園子は秘密を抱えているものの、ごく普通の主婦。役作りはどうしましたか?
蒼井:今回やっていて楽しかったのが、哲雄から見た過去の2人の話。哲雄が語る過去の2人だったので、哲雄というフィルターを通した像を演じるのが面白かったです。きっともっともっと生々しいやり取りとかあっと思うのですが、哲雄の記憶に深く残っている部分を演じていく感じで、いろんなところを剃ぎ落としたり、哲雄の好きだったであろうポイントを押さえながら演じました。
― 具体的にどのようなシーン?
蒼井:例えば、予告映像でもありましたが、告白されてすぐにうなずくとか、絶対にありえないじゃないですか。「え?え?」とか、ドギマギしたやり取りが絶対にあったと思うのですが、哲雄の中でああいう流れで脳内に残っているようです。哲雄だけが感じたであろう体温は残しつつも、変な生っぽさは抜くという。そういうのをこれまで演じたことがあまりありませんでした。
蒼井優、高橋一生とのラブシーン&印象に残っているシーンを語る
― 高橋さんとのラブシーンも見どころの一つだと思うのですが、撮影はいかがでしたか?蒼井:監督が全部指示してくださったので、それをそのままやる感じでした。あとは、ダンスみたいな感じ(笑)。殺陣とかに近いのかな(笑)。一生さんとお互い息を合わせながら演じていました。
― 蒼井さんの背中がすごく美しかったです!
蒼井:ありがとうございます。背中で演じなきゃいけない部分もあったので、ずっと鏡を見ながら、ここの骨出てるかなって確認していました。
― 蒼井さん自身が印象に残っているシーンはありますか?
蒼井:食卓で一生さんとお互いの秘密を探り合うシーンです。表に出している言葉と、表に出さない言葉の両方でジャグリングしている感じなんですよ。言っていないのにはっきりと相手の心の声が聞こえたようでした。
― 観ていても嘘を言っているんだろうなという感じがすごく伝わりました。
蒼井:今回と同じタナダ監督の「百万円と苦虫女」(2008年公開)に出演させていただいたときも、森山未來さんとそういうシーンがあって。あれはタナダ組の醍醐味って感じがします。横から長回しで撮影するという。
蒼井優、夫とは「なんでも話すようにしている」
― 今回の秘密を抱えている役ということにちなみ、蒼井さんが旦那様に言えない秘密はありますか?蒼井:ないですね!なんでも素直に言えばいいということではないのですが、なにかを隠すことがものすごく苦手で、自分でも呆れるほど面倒くさがり屋なので、隠しごとをするのが面倒くさいんです。だから、隠すことも隠したいこともないですね。
― 逆に秘密を持っていそうだなと感じることは?
蒼井:似ているので、下手だと思うんです。だから疑わないです。
― 先ほど食卓のシーンが印象的とおっしゃっていましたが、私生活でもそういう時間を大切にしているのでしょうか?
蒼井:そうですね。お互いしゃべることが好きなので、なんでも話すようにしています。でも、実際は(向こうに秘密があるかどうか)わからないですよね(笑)。もしなにかあったとしても、知りたくないというか、なんでも知る必要はないと思っています。
蒼井優、デビュー20周年を迎え…
― 2019年はデビュー20周年という大きな節目の年でもありました。女優としてどう感じた1年でしたか?蒼井:本当に恵まれた環境でお仕事をさせていただいているんだなと改めて感じることができました。ずっと憧れていた山崎努さんとお仕事をさせていただいて、なんてラッキーなんだろうなと思いました。先日も憧れの方とお仕事したのですが、自分がその先輩方と年齢差が縮まることはないのですが、先輩方は今の私と同じ年齢のときには素晴らしいお仕事されていたので、先輩方の素晴らしさと自分の未熟さを感じる年でした。
― 20年というキャリアをお持ちでも、まだまだ未熟さを感じることがあるんですね。
蒼井:やっぱりお芝居が空回りしてしまうことがまだまだあります。自分が知っている先輩方はこの年齢でそんなことはしていなかったので、自分ももっと上手になりたいなと思いました。
― 今後、目指しているものがあるのでしょうか?
蒼井:それはその都度変わってしまうのですが、まだ現場に入るとき緊張してしまうので、さすがにそろそろ慣れたいなって思います。やっぱり現場の空気を作られるのが先輩方は上手だったので、そういうのに憧れがあります。
― まだまだ学ぶことがたくさんあると。
蒼井:そうですね。なにから学んでいこうかなというくらいあります。
蒼井優、夢を叶える秘訣を語る
― 最後に夢を追いかけているモデルプレス読者に向けて、夢を叶える秘訣を教えてください。蒼井:私はもともと思い描いていた人生には全くなっていなくて、女優になりたかったとかもないですし、東京に出てきたかったというのもなかったので、壮大な夢というのがありませんでした。だけど、この人と仕事がしたい、こういう仕事がしたいと思うことはあって、一歩一歩という感覚で小さな夢が叶っていきました。なので、人を大切にしたり、自分を大切にしたりすることで、周りが助けてくれるので、夢に近づけるんじゃないのかなと思います。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
あらすじ
美人で気立てのいい園子に一目惚れして結婚した哲雄が、彼女にずっと隠し続けている仕事、それはラブドール職人としてドールを作っていること。平穏に過ぎていく日常の中、哲雄は仕事にのめり込み、恋焦がれて結婚したはずの園子とは次第にセックスレスになっていた。
いよいよ夫婦の危機かと思ったとき、園子はぽつりと胸の中に抱えていた秘密を打ち明けた。
僕と妻の、10 年の、嘘と秘密と、ほんとの愛。変わりゆく男女の感情をリアルに映し出す、美しく儚い、大人のラブストーリー。
蒼井優(あおいゆう)プロフィール
1985年8月17日、福岡県生まれ。1999年にミュージカル『アニー』のポリー役としてデビュー後、2006年には映画『フラガール』に出演し、第30回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、第49回ブルーリボン賞主演女優賞をはじめ多くの映画賞を授賞し、高い評価を得る。現在は、映画・ドラマ・舞台を中心に、幅広く活躍している。もっと詳しくみる
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