「半沢直樹II エピソードゼロ」吉沢亮、“半沢らしさ”の踏襲と進化した点を語る 今田美桜、北村匠海らの印象も
2020.01.03 08:00
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TBS4月期の日曜劇場「半沢直樹」(仮)に先駆け、1月3日よる11時15分よりスペシャルドラマ「『半沢直樹II エピソードゼロ』~狙われた半沢直樹のパスワード~」が放送される。主演をつとめる吉沢亮(25)がモデルプレスの取材に応じ、今作の見どころや2020年の意気込みを語った。
“半沢らしさ”は踏襲「主人公の成長がより感じられる」
前作に続き、池井戸潤氏の原作「半沢直樹」シリーズ「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」(ダイヤモンド社/講談社文庫)の映像化に挑む日曜劇場「半沢直樹」(仮)。銀行内で行われていた数々の不正を幾度となく暴き、痛快な逆転劇を見せた半沢直樹(堺雅人)だったが、前作の最終回では、頭取からまさかの子会社への出向を命じられてしまった。スペシャルドラマでは、半沢がその子会社「東京セントラル証券」に赴任した後に起きたある事件が描かれる。吉沢が演じる主人公の高坂圭(こうさか・けい)は「東京セントラル証券」と大きく関わるIT企業「スパイラル」の新人プログラマーで、あまり目立たない社員だが、凄まじいプログラミング能力を買われて一大プロジェクトを任される。高坂について「過去にとある事件があり、それをずっと引きずっている。すごい腕は持っているんだけど、その出しどころがわからず、どこか諦めている男」と吉沢。「そういう意味では、7年前の『半沢直樹』と比べると、主人公の成長みたいな部分がより感じられるのかなと。前作は“復讐”という強い思いが既にある状態で、人の形としては完成している男だった気がするんですけど、それとはまた違う主人公の描き方なので、違った楽しみ方もしていただける作品なのかなと思います」と進化した点を語る。
同時に「やっぱり前作の半沢の感じというか、雰囲気は気にしました」と“半沢らしさ”は踏襲。「そういう良さは繋げていきたいという思いがあったので、プログラマーっていうものをすごく深く掘り下げていくと、色んな癖とか人とのコミュニケーションのとり方とか、いくらでも寄せることはできるんですけど、あんまりそっちに寄せすぎて“半沢感”みたいなものがなくなっても…と考えたりもして。そういうニュアンスは難しかったです」と試行錯誤を振り返り、「衣装も普通プログラマーだと私服で現場に行くと思うんですけど、そこは半沢の銀行員の世界観も残しつつ、上下セットアップの服を着ていたりとか。そういう要素を拾ったような雰囲気も感じてもらえれば嬉しいです」と細部の見どころを明かす。
今田美桜と初共演「素敵だな」 北村匠海は「おもろい男」
緊迫したシーンが多いが、現場の雰囲気は「楽しかったです!みんなで色んな話をしながら撮りました。(同僚の若本健人役の)吉沢悠さんもはじめましてでしたが、色んな話をしました」といい、“W吉沢”の共演シーンも注目。「東京セントラル証券」の新入社員・浜村瞳役でヒロインをつとめる今田美桜ともドラマ初共演。「お芝居するのは初めてだったのですごく楽しみにしていました。すごく表情豊かで、お芝居の中でも表情がコロコロ変わる。役との向き合い方もすごく真摯な方だなと。素敵だなと思いました」。一方、高坂の古い友人・黒木亮介役の北村匠海とは映画『さくら』(2020年公開)で兄弟役を演じたとあって「匠海とは今回1日しか共演がなかったんですけど、やっぱりおもろい男だな~と…」と思い出し笑い。「おもしろいんですよ、アイツ。年の割にはすごいしっかりしていて、(『さくら』では)弟だったんですけど、精神的にはあっちのほうがお兄ちゃんなんじゃないかな?というくらい(笑)。すごくいいヤツ。“ちゃんとしてる男”って感じです」と太鼓判を押した。
そんな充実の撮影期間を経て「半沢直樹という一つ完成された世界観があり、半沢ファンは日本中にいると思うので、その期待を裏切れないなという思いはでかいです」とプレッシャーを感じつつも、「半沢ファンの方はもちろん、前作を観ていなかった方にも届く作品にはなっていると思います」と手応え。「これをきっかけに4月から始まる半沢をより楽しみにしていただければ嬉しいです。今回オリジナルキャストではありますが、『半沢直樹』って単語は死ぬほど出てくるので(笑)前作を知っている人からすればそのワードが出るたびに面白いと思うし、まだ半沢を知らない人はこれを機に前作を観て『うわぁ、すげぇ!』となるのもいいと思います」とアピールした。
2020年の吉沢亮は「しっかりブーストをかけて、再来年に繋げていきたい」
昨年は映画『キングダム』やNHK朝の連続テレビ小説「なつぞら」などで一気に飛躍、2021年大河ドラマ「青天を衝け」の主演も発表され、注目度は高まる一方。2020年の意気込みを聞くと「半沢からスタートして色々と作品の公開が続くんですけど、大河の撮影もがっつり入ってくるので、再来年の大河へ向けて、しっかりブーストみたいなものがかかればいいなと。半沢の勢いを閉ざさず、再来年に繋げていきたいなという思いではあります」と気合十分。最近はもっぱら体作りの毎日で「だいぶ体つきが変わってきたと思います」といい、年末年始の過ごし方(※取材は年末に実施)についても「毎年、実家に帰って地元の奴らと飲むんですけど、今年はどうしようかな…?地元の奴らと飲むと(リラックスしすぎて)気が緩んじゃうので…(笑)」とあえて“スイッチオン”を維持する可能性をのぞかせていた。(modelpress編集部)「『半沢直樹II エピソードゼロ』~狙われた半沢直樹のパスワード~」あらすじ
半沢直樹が出向した東京中央銀行の関連会社「東京セントラル証券」では、証券トレーディングシステムの大規模リニューアルを予定していた。一方、検索エンジンサービスの開発・運用で勢力を伸ばしていた新興IT企業「スパイラル」の新人プログラマー・高坂圭(吉沢亮)はあまり目立たない社員だったが、ある日、突如発生したシステムダウンのピンチを凄まじいプログラミング能力で乗り切り、周囲を驚かせる。
彼の実力を認めた加納専務(井上芳雄)からコンペのプロジェクトリーダーに任命された高坂は、オリエンテーションの会場で「東京セントラル証券」のリニューアルの担当者である城崎勝也(緒形直人)や新入社員の浜村瞳(今田美桜)と知り合う。
そんな中、ある一人の男が「スパイラル」を訪ねてくる。彼の名前は黒木亮介(北村匠海)といい、高坂の古い友人らしい。黒木を前にした高坂は脳裏に過去のある苦い記憶がよみがえる…。
成功すれば数億の売り上げに繋がる重要なプロジェクト。「スパイラル」にとって社運を賭けたこの一大プロジェクトが進行する裏で、人知れず“ある陰謀”が同時にうごめいていたことを、まだ誰一人も知らなかった――。
【Not Sponsored 記事】