モデルプレスのインタビューに応じた城田優(C)モデルプレス

城田優、駆け抜けた20周年イヤーに自信「今までで1番大変だった年」<写真集「Sonador Yu Shirota 20th Anniversary Book」インタビュー>

2019.12.12 08:00

12月18日にデビュー20周年記念写真集「Sonador Yu Shirota 20th Anniversary Book」(※Sonadorの「n」は正式にはnにティルデを付けたスペイン語エニェ)を発売する俳優の城田優(33)がモデルプレスのインタビューに応じた。

  

城田優デビュー20周年記念写真集「Sonador Yu Shirota 20th Anniversary Book」

城田優の20周年記念写真集「Sonador Yu Shirota 20th Anniversary Book」表紙(画像提供:主婦と生活社)
同写真集は、自身史上最も体を張ったミュージカル「ピピン」の公演後の研ぎ澄まされたボディラインをキープして撮影に挑んだ。

これまでの20年のキャリアの中で培ったセンス、表現力、男らしさ…そのすべてを詰め込むべく、城田自身がプロデューサーとして幾度となく打ち合わせを重ねて製作。貴重かつ色気たっぷりのヒゲ姿や、「ピピン」公演後の研ぎ澄まされた肉体美、撮影地・サイパンの野性的な景色の中で見せる自然な表情など、見どころ満載となっている。

さらに、デビュー直後から公私ともに付き合いが長い、親友の山田孝之、佐藤健、三浦翔平、三浦春馬、DaiGoが出演し、城田と対談を行っている。

城田優「記憶や記録に残る」一冊に

城田優(C)モデルプレス
― まずはどのような写真集なのか教えてください。

城田:今年芸能生活20周年ということで、記憶や記録に残るものを作りたいと思いまして、急遽僕の思いつきで、みなさんに協力してもらい、一冊の写真集を作ることにしました。

― 城田さん自らの提案ということなんですね。

城田:記録しておきたいというのが1番大きい理由なのですが、ちょうど「ピピン」という作品をやっていたとき、体も割と絞れていたので、せっかくここまでやったから今の等身大の自分の姿や、価値観を含めて写真や文字で残せたらいいなと思いました。

城田優(C)モデルプレス
― 撮影場所をサイパンに選んだ理由は?

城田:サイパンというより、南国で撮りたいと思って。僕、10代半ばから南国に住むことが夢と言っていたので、せっかく撮るなら南国がいいなと思いました。

― 夢である南国での撮影はどうでしたか?

城田:めちゃくちゃ楽しかったです!朝起きてから寝るまですべての時間が撮影で、「いつでも撮ってください」と伝えていたので、オンもオフもごちゃまぜになっています。

― スタイリングなどのこだわりはあるのでしょうか?

城田:洋服は偶然もあるんですけど、半分ぐらい私服なので、これは私服なのか、衣装なのかって見るのも面白いと思います。

城田優「健康的に見えるような体」で撮影

城田優(C)モデルプレス
― 先ほどにもおっしゃっていましたが、体的には仕上がっていた時期なんですね。

城田:完璧な肉体美みたいな感じではありませんが、僕的にはいい感じに絞れている方が人間味があるのかなと。役作りでは、水分制限までやっていますが、そこまで絞らず、普通にご飯を食べて、健康的に見えるような体を撮ってもらいました。

― では、写真集撮影のために特別なことは準備せず?

城田:多少ジムに通ったりしたかな。でも、等身大をテーマにしたので、めちゃくちゃ作り込むということはしませんでした。

― 美容面で気を付けたことは?

城田:ないです(笑)。めちゃくちゃ肌弱いので、化粧水とかつけるようにしますが、基本忘れちゃうタイプなのでたまーにです(笑)。

城田優「ピピン」は「正直めちゃくちゃ大変でした」

城田優(C)モデルプレス
デビュー20周年を迎えた2019年は、テレビ朝日系連続ドラマ「私のおじさん~WATAOJI~」ではじまり、ミュージカル「ピピン」「ファントム」、昨年発売された自身初のミュージカルアルバム「a singer」を引っさげたコンサート、初のディナーショーを開催するなど精力的な活動を続けてきた。20周年イヤーの締めくくりは、東京と大阪で開催予定のディナーショー。

― 「ピピン」は自身史上最も体を張ったミュージカルだったそうですが、いかがでしたか?

城田:「ピピン」は、肉体的な部分、体を使って見せるというお芝居が圧倒的に多かったで、そこが自分にとってのチャレンジでした。ポールを登ったり、アクロバットやイリュージョンをしたり、如実に失敗成功かがわかってしまいます。お芝居って歌や踊りとは違って、なにが正しくてなにが間違っているのか、わかりづらい部分があると思います。でも、今回は出来たのか出来てないのかすごくわかりやすいので、そういう意味で追い込まれてしまいました。

― 自分の中では納得のいかなかった公演もあったのでしょうか?

城田:必ず100%成功するなんてありえないと思っています。すべての公演で歌も芝居もアクロバットも含めて100点でしたって言える人ってよっぽど自分に甘くない限りないと思うんですよ。そういう意味では、納得のいかない公演もありましたし、申し訳ないなって思うこともありましたが、最低限のレベルには全公演達成できたのかなと。その日の体調やタイミングによりましたが、その精度をどこまで上げていくのかは、役者というクオリティをいかに高く保つことができるのかというところとの勝負だったりします。

― 大変な公演だったと思いますが、終わったあとの達成感も計り知れないものだと思います。

城田:正直こんな辛い時間はないなという稽古や本番で、出番も多く、休憩中も休憩なんてないような公演で、精神的にも肉体的にもきつい日々でした。シングルキャストで毎日公演もあったので、いろいろギリギリなところ、もしくは限界を越えているけど、やるしかないと思う日も正直ありましたし、正直めちゃくちゃ大変でしたが、大変であればあるほど、終わったときの達成感、充実感はありました。

― きっとその姿も写真集に表れているんでしょうね。

城田:もちろん!それを乗り越えた直後ですが、撮影のタイミングがいいなって思いました。「ピピン」という作品はなにか充実感を求める作品だったので、終わったあとその充実を手に入れられたなと思いました。

― 芸能生活20年経っても挑戦し続けるってすごいことだなと思いました。

城田:この仕事って挑戦し続けることが1番大事なことなんじゃないのかなって。エンターテイナーとか、クリエイターとかって新しいことを更新していかないといけないと思っています。じゃないと、飽きられてしまうし、成長が止まったとあとは劣化していくだけなので、役者には現状維持なんて言葉は必要ないんですよ。体型とか髪型とか維持しなくちゃいけないことはありますが、成長という項目においては、基本ずっと右肩上がりにしていかなくちゃというマインドはずっと持っています。

城田優「ファントム」は演出も担当「主演をやりながらは想像の域を越えた」

城田優(C)モデルプレス
― 一方で現在も公演中の「ファントム」はいかがですか?

城田:「ピピン」は主役をやらせていただきました。「ファントム」は主演と演出ということで、根本的にかける時間、必要な情報やエネルギーが全く違うので、主演と演出を両方やること自体が、正気の沙汰じゃないんですけど、そこをなんとかやりきていること自体が1つのチャレンジ成功なんじゃないのかなと思います。次にクリエイティブ的にそれがいいか悪いかは、世に出たとき初めてお客様や関係者様が判断することだと思うんですけど、ありがたいことに本当に好評をいただいております。僕にとって2本目の演出作品、それでいて主演をやりながらは想像の域を越えたんですけど、ここまで大きな事故もなくやれているだけでもありがたいことです。まだ公演は終わっていないので、やりきったという感想は言えませんが、僕自身の頭の中で想像していたファントムの世界観をみなさんにお届けできたことがなによりも嬉しいですし、ありがたいです。

― 昨年インタビューをさせていただいたとき、裏方をやっていきたいっておっしゃっていましたが、今後は本格的に?

城田:もはや今年もですが、ほとんど自分発信の仕事は僕自身がプロデューサーとしてやっているので、そういう意味ではもう裏方に回っちゃっているのかな。今後の仕事はバランス含め、外部からお話をいただく仕事は役者として、自分自身から生まれる仕事はプロデューサーとしていいものを作っていきたいですし、回数を増やしていきたいなと思っています。今年はなにせ20周年ということで、自分が主導権を握る仕事が大きかったですね。今後もタイミングがあれば、どんどんやっていきたいなと思っています。

城田優、デビュー20周年の2019年を振り返る

城田優(C)モデルプレス
― 20周年の2019年はどんな1年だったのでしょうか?

城田:連ドラ(私のおじさん~WATAOJI~)が今年じゃないでしょってくらい、めちゃくちゃ昔に感じます。ソロコンサートも久々にやらせていただいたり、山崎育三郎と尾上松也とユニット「IMY」やったり、フランク・ワイルドホーンという素晴らしい作曲家のコンサートに参加させてもらったりとか、振り返るとたくさんの大きなプロジェクトや挑戦をさせていただいたのですが、全部今年だったんだ…って思うぐらい、とにかく我武者羅にひたすら走り続けました。今振り返ると、すごく働いた1年になりました。

― 休みとかあったんですか?

城田:休みはもちろんありましたが、頭が休まる時間はなかったかもしれません。肉体的に稼働しないオフがあっても、そこでなにかしらずっと考えていたので、仕事をずっとしていた感じです。

― すごくハードで充実した1年になったことがわかりました!

城田:自信を持って胸を張って、今までで1番大変だった年だと言えるし、今までで1番充実していた年だったと言えるし、今までの中で最高の城田優というものをお見せしていると思うし、更新できたと思います。今がベストだということを更新していく。ファンからしたら、めちゃくちゃお金がかかった1年になってしまったかもしれませんが、確実に城田優の成長や才能、頭の中を見せることができたんじゃないのかな。でも、まだ終わってないので、これからも1番クリエイティブな城田優や、絶好調な城田優を見せていきたいなと思っています。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

城田優(しろた・ゆう)プロフィール

城田優(C)モデルプレス
1985年12月26日生まれ、東京都出身。

2003年の俳優デビュー以降、ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍。今年はブロードウェイミュージカル「ピピン」日本語版で主演を務め、11月にはミュージカル「ファントム」で演出・主演を務めている。

また、アーティストとしての活躍も目覚ましく、昨年秋にはミュージカル・カバー・アルバム「a singer」を発売。12月24日大阪リーガロイヤル、27日東京會舘にて「城田優 Christmas & Birthday Special Dinner Show 2019」を開催。また、2020年2月には初の4大都市ホールツアー『城田優 Concert Tour 2020~Mariage~』を控える。
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