モデルプレスのインタビューに応じたねお (C)モデルプレス

<ねお初スタイルブック「ねおWORLD」インタビュー>YouTuberから「Popteen」専属モデルへ“異例の抜てき”にあった試練「SNSが怖くなった」

2019.07.30 10:00

雑誌「Popteen」専属モデルのねおに、モデルプレスがインタビュー。8月1日に発売する自身初のスタイルブック『ねおWORLD』のこと、そしてYouTuberからの“異例の抜てき”と言われ、モデルの世界に足を踏み入れたこの1年間の努力を聞いた。

  

“YouTuber出身”「Popteen」人気モデル・ねおの初スタイルブックとは

鹿児島県出身のねお。中学生のときに動画共有アプリに投稿した“リップシンク動画”で人気を博し、2016年にはYouTubeの「ねおチャンネル」を開設。現在は63万人以上の登録者数を誇り、ティーンを中心に絶大な人気を集めている。そして昨年4月、YouTuberとして初めて「Popteen」専属モデルに加入したことが話題になった。

― まず『ねおWORLD』について教えてください。どんなこだわりが詰まったスタイルブックになっていますか?

ねお:今まで私は、友達関係のこととか、学校がどんな感じだったのかとか、鹿児島から上京してきた理由などを詳しく話したことがありませんでした。今回そういうところや、恋愛のこととかも初めて赤裸々に話しています。他には本格的なコスプレに初挑戦したり、スタッフさんと1つ1つ話しながら、一から作った衣装もあるので注目してほしいです。

「Popteen」モデルとして、という意識もすごくあって、どのページを開いてもカラフルで、元気になれると思います。最初から最後まで楽しく読めますし、写真だけでなく文字もたくさん入っているので、読み応えがあると思います。

ねお (C)モデルプレス
― このスタイルブックで、どんなことを伝えたいですか?

ねお:YouTuberとかSNSで出てきた人は、簡単に流れに乗ったようなイメージを持たれている部分もあると思うんです。なのでこれまでの努力とかも分かってもらえたら嬉しいです。今までのねおを全部見せていて、応援してくれているファンの子たちにも話したことのない内容になっているので、もっと自分を知ってもらいたいという思いもありますね。

そして、私はもともと何もないところから始まって、みなさんに応援してもらえたおかげでここまで来られたんだ、という思いも伝わったらと思います。

“YouTuberからモデルへ”異例の抜てきが与えたチャンスと試練

「YouTuberから人気ファッション誌の専属モデルへ」。今では表紙を飾るほど「Popteen」を代表する人気モデルとして活躍しているねお。しかし華々しい“異例の抜てき”は、一方で彼女を苦しめてもいた。知らない世界に飛び込んだ戸惑いや苦労は人一倍。「やっと最近、余裕を持てるようになったというか、楽しんで撮影できるようになったと思います」と本音を明かす。

ねお (C)モデルプレス
― 専属モデル抜てきから一年、「Popteen」モデルとして活躍している今の心境はいかがですか?

ねお:加入してまだ1年と少しですが、もう先輩という立場にもなってきました。やっと自分に余裕ができたばかりだけど、先輩としてしっかりしなきゃいけない部分もある。下の子の勢いもすごいので、気を抜けないと思います。毎日戦いですね(笑)。

冗談ぽく笑うが、この1年間は「Popteen」で、モデルとしての厳しさをたくさん乗り越えてきた。

ねお:『Popteen』モデルはみんな本当に個性が強く、自分というものをしっかり持っているので、私も自分のことを理解しようと必死ではあります。

ねお (C)モデルプレス
7月初めには、「Popteen」モデルによるつけまつげのプロデュース権争奪バトルがあった。Twitter上で自撮り写真のリツイート数を争うバトルで、ねおは見事1位に。しかしそれは、彼女の必死の努力があってこそ。

ねお:1週間で順位を争う企画だったのですが、そういうときはファンの子たちとどれだけ一緒に頑張れるかが勝負になってくるんです。ほかのみんなもSNSとかでのアピールがすごくて、私はYouTuberからモデルになった肩書があるので『負けちゃだめだ』というプレッシャーもありました。もちろんつけまつげのプロデュースをしたかったのもあるけれど、それよりも『肩書を汚したらいけない』という思いが強くて必死でした。正直、一週間ずっとしんどかったですね(笑)。

結果的に1位になれたけれど、やっぱり自分との戦いで、まだ自分に足りない部分も見つけられました。『こうしていたらもっと差を付けられたのかな』とか、反省点も見つかったので、いいきっかけになりました。

1位になってもそれだけでは安心しない。常に自分に厳しく、向上心を持ち続ける。

ねお (C)モデルプレス
― 専属モデルになって、一番大変だったことは?

ねお:スタイルブックの中でも話しているのですが、YouTuberから専属モデルになったということで、もともとモデルだった子たちとうまくいかなかったり、人間関係で難しいなと思うこともありました。あとはモデルの環境にどれだけ自分が入れるか、撮影で楽しく色んな表情できるかとか、そういうところも。

みんな「Popteen」のモデルとして、バトルとかを乗り越えてやってきている中で、私がポンポンッと入って来た感じもあったので、そこからどれだけ読者さんに認めてもらえるか…という思いが強かったです。専属になった当初、SNSが本当に怖くなってしまったんですよね。YouTubeでは歳上の方や、男性の方とか、いろんな世代の方から意見を言われることが多かったのですが、初めて同世代の女の子に厳しい意見をたくさんいただいて、かなりグサっと来ました。「他の子と並ぶと違うよね」とか。その通りなんですけど、今まで思ったこともないようなことを言われて、そこで気付かされた部分も大きかったです。

ねお (C)モデルプレス

モデル活動のためにダイエットも

専属モデルに抜擢されてから、体型改善は今でも続けているというねお。

ねお:それまでモデルとして活動してこなかったし、動画でしか映らなかった分、ダイエットとかを考えたことがなかったんです。でも読者の方たちの声もあって、周りの子と比べるとやっぱり全然違うな、と。自分が見られているという意識を持つということも初めてでした。『Popteen』で『ヤセる!Popteen(ヤセポ)』というダイエット本を出すときがあって、体重や体脂肪率が全部出てしまうので隠せないと思ったこともあり頑張りました。痩せて結果的にお仕事が増えたりもして、モデルって本当に難しいなと実感しましたね。

ねお (C)モデルプレス
―どんなダイエットをしていたんですか?

ねお:断食をした時期もあったのですが、落ちるといえば落ちるけど変な落ち方をするんです。走るのは筋肉がついてしまうこともあって結局続かず、階段の上り下りとか、たくさん歩くようにしていました。

食事面では、もともと友達とご飯を食べに行くのが大好きなんですが、そのときにたくさん食べたいので他の日は野菜だけとか、ご褒美を作って頑張るようにしていました。今も野菜中心の生活をずっと続けていて、週1でパーソナルジムにも通っています。

ねお (C)モデルプレス
― これまでで一番頑張ったダイエットは?

ねお:炭水化物を完全に抜くのを2週間続けたことがあります。すごく落ちるし、結果出るので続けられるのですが、本当に病みます。ダイエットは辛いですね。もう二度としたくないなと思います(笑)。でもやっぱり、鍛えている子も多いので、周りの子が頑張っているから頑張ろうというのもあります。

ねおの向上心の源は?

それだけ大変な思いをしても、常により自分を高めようとするねお。一体どんな思いが彼女の中にあるのだろうか。

ねお (C)モデルプレス
― 大変でも辛くても、もっと自分を高めようとできるのはどうしてでしょうか。

ねお:数年前、YouTubeに動画を初投稿したときに、良いコメントが1つもなかったんです。悪い言葉が寄せられる中で、『もっと大きい声で話した方がいい』『編集をこうした方がいい』『もっとこう喋った方が商品がわかりやすい』など、指摘をくれる方もたくさんいました。それをノートに書き出して、動画を上げるたびに、1つずつ直していきました。そうすると昔ネガティブなコメントをしていた人が、『最近努力してるのを見て好きになった』みたいに言ってくれることが多くなったんです。努力したら努力した分だけ認めてもらえるんだ、と実感しました。

その過去の経験があるので、「Popteen」でもそれを生かすようにしました。読者の方に言われたことを全部ノートに書いたり、お母さんやマネージャーさんに言われたことを全部メモしたりして、改善していったので、やっと少しずつ認めてもらえるようになったのかなと思っています。

いわゆるアンチコメントを、見ない方法もあるだろう。しかし彼女は全く逆だ。

ねお:見ない方がいいと言う人もいます。人間なので、そういうコメント見て落ち込まないわけがないんですよね。でもやっぱり見ないと、『自分が全部いい』みたいに思えてしまうので嫌だったんです。常に自分の中で目標が無いと頑張れない人間なので、批判的なコメントもあえて見て受け止めて、どれだけ自分が改善できるかだなと思っていますし、それは今でも続けています。

ねお (C)モデルプレス
― 落ち込んだときに、それを向上心に変えて乗り越えるアドバイスはありますか?

ねお:実は私も、結構溜め込むくせがあるんです。溜め込んで結果的に悪いことが起きたり、追い込まれてほかに集中できなかったり。

私が乗り越えられたきっかけは、ファンのみなさんのコメントや、イベントのときに「頑張ってね」と応援してくれる声があったことです。あとは家族や、周りにいるお世話になっている方に会うとすごく元気になれました。私は特にお母さんと仲が良いので、なんでも話せるのがすごく大きかったかなと思います。

ファンの子でも、「悩みがあるけど誰に相談したらいいかわからない」という子が結構いるんですよね。家族や、先生や、友達とか、恋人とか、1人でも信頼できる方がいると、乗り越えるきっかけになるんじゃないかと思います。

ねお (C)モデルプレス
― お母さんにかけられた言葉で印象深かったことはありますか?

ねお:いつも母には「今こうやって活動できているのは誰のおかげ?」と言われるんです。もう、どう考えても自分の力ではなくて、ファンの子が応援してくれるからなんですよね。もともと動画投稿アプリから活動を始めたけれど、みなさんの応援がなかったら自分はここにいないし、上京もしていないと思います。落ち込んだときにお母さんその言葉のおかげで、「自分はまだ努力しないといけない」と思えたし、みんなに恩返ししてから終わりにしないと、と思っています。

― これからの目標は?

ねお:高校最後の年なので、高校生のときにしかできないお仕事もしたいですし、最近はバラエティに出させていただくことも多いので、もっとトーク力とかも鍛えたいです。モデルの仕事も最近は「Popteen」以外でもすることも多くなってきたので、よりマルチに活躍できるようになりたいですね。モデルもやりながら、SNSやYouTube、テレビや広告のお仕事など、色々幅広く活動できる人になるというのが一番の目標です。

ねお (C)モデルプレス

ねお流「夢を叶える秘訣」とは

― 最後にモデルプレス読者に、ねおさんが今考える「夢や目標を叶える秘訣」を教えて下さい。

ねお:私はやっぱり「努力は必ず報われる」という言葉を大切に毎日生活しています。楽しいことももちろんあるけれど、辛いことのほうが本当に多い。でもその分、落ち込んだときや辛いときに支えてくれる人が周りにいるし、本当に周りの方に恵まれているな、その人たちに恩返ししたいな、という気持ちを常に持ちながら努力することが大切だと思います。私もそうすることで、例えば地方に行く機会が増えて、よりたくさんのファンの子に直接感謝を伝えることができるようになりました。

あとは自分の中で、とにかく目標を作るように。私は目標がなくなったら、自分の活動は終わりなんじゃないかと思っているので、自分の中で「これでいい」と納得しないようにしています。現状でいいと思わず、常に目標を持って“上に上に”と思っているから続けられるのではないかと思います。

― ありがとうございました。

ねお’s ビューティー事情が気になる!

ねお (C)モデルプレス
<ハマっている美容法は?>

最近エステに行ったり小顔矯正に行ったり、色んなことをして美容のために時間を使うようにしているんです。その方が次の日撮影も楽しみになるし、美意識も上がるような気がするので、少しずつ頑張っています。

<今秋に向けて気になるファッションやメイクを教えて!>

もともと夏服よりも秋・冬服の方が好きなんですよね。おばけシルエットとか、オーバーサイズの服もすごく好きなので、そういうものを着るのも楽しみですね。特にファーの生地とかもこもこ系は集めたくなります。あとはアニマル柄とかも着たくなるので、今年も集めたいです。最近は割とモノトーンの服を着ることも多くて、大人っぽい服も試せたらと思ってます。

ねお (C)モデルプレス
メイクは、実は全然うまくなくて、いつもメイクさんと話して、教えてもらったものを次の日買いに行ったりしているんです。メイクさんに聞いて自分のメイクに活かしている部分がすごく大きくて、秋冬もメイクさんを頼りにしたいと思います(笑)。

(modelpress編集部)

ねお プロフィール

ねお (C)モデルプレス
生年月日:2001年6月6日
出身:鹿児島県
Popteen専属モデルとして、読者投票による「好きなモデルランキング1位」、連続表紙掲載など活躍中。TOKYO GIRLS COLLECTION、KANSAI COLLECTION等への出演も果たす。

動画投稿アプリでの人気ぶりから中学3年生の時にスカウトされ現在の事務所に所属。以降、音楽に合わせて口元を動かす動画が人気を博して「リップシンクの元祖」と呼ばれる。その後、モデル活動の他、テレビ番組やドラマ、CMなど活動の幅を広げ、特に10代の間で圧倒的な人気を獲得している。TikTokフォロワー数は現在150万人、YouTubeチャンネル登録者数63万人、SNS総フォロワー数は300万人(2019年7月現在)。

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