乃木坂46秋元真夏、後輩に伝えたいこと&“同志”と思える3期生<「Sing Out!」インタビュー>
2019.05.29 07:00
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5月29日に23rdシングル『Sing Out!』を発売する乃木坂46の秋元真夏(あきもと・まなつ/25)が、モデルプレスのインタビューに応じた。
同シングルは、ダンスにクラップを取り入れ、グループにとって新しいジャンルに挑戦した楽曲。単独は3度目、自身としては西野七瀬(現在は卒業)とのWセンターを含めて4度目となる齋藤飛鳥がセンターを務める。2017年に『インフルエンサー』、2018年に『シンクロニシティ』とレコード大賞2連覇を達成した過去2作に引き続き、Seishiro氏が振付を手がけた。
2月に卒業した西野を始め、この1年でグループの基盤を築いてきた1期生が次々と卒業。新たな岐路を迎えたグループの中で、“1.5期生”を自称する秋元は今何を感じているか。
― まず秋元さんから見た『Sing Out!』の魅力を教えて下さい。
秋元:今までの楽曲は儚さだったりちょっと切ない感じだったりというのが乃木坂らしさとして入れられていたんですけど、今回は逆に儚さは無くて、皆で盛り上がろうという力強いメッセージ性のある楽曲になっていて、ダンスも皆で一緒にクラップをして、聴いた人が笑顔になるような楽曲なのかなと思っています。
― MV撮影もみっちりダンスの練習をして臨んだとのことですが、撮影はいかがでしたか?
秋元:Seishiroさんは細かい振りを沢山入れ込んでくる先生なので、結構皆で苦戦しながらだったんですけど、撮っている最中とかも途中でモニター見て皆でチェックして、自分たちが思っている以上に揃ったりすると「あー!」みたいな嬉しさがあって、達成感を味わいながら撮影していきました。
― 『インフルエンサー』『シンクロニシティ』という流れが続き、当初とはまた違う新しい乃木坂の色が完成しつつあるなと感じるんですが、メンバーとしてはどう捉えていますか?
秋元:そうですね。『シンクロニシティ』も『Sing Out!』もスカートを使った振りなんですけど、他のアイドルの方とは違った表現の仕方が段々乃木坂で見つけられてきたのかなという気はします。より具体的に言うと、個々に踊るというよりは全体で美しいものを作ろうという感じ。例えば『シンクロニシティ』だったら白石麻衣ちゃんが真ん中で1人立って踊っているところや皆が花びらみたいに広がっていくところ。『Sing Out!』だったら齋藤飛鳥ちゃんを挟んで2列を作って踊るシーンがあるんですけど、そういう全体で魅せる、ということを最近取り入れ始めたと思います。
秋元:3回目ということもあって、多分本人も戸惑いというよりは「ちゃんと背負っていこう」という意識が強いということが見ている私たちも感じます。今回のMVは飛鳥のソロダンスが結構多くてかなり難易度が高いものだったんですけど、休憩中とかもずっと1人で1箇所の振りを研究して、飛鳥なりの表現力で踊りきっていて、見ている周りも「すごいね」と口から出ちゃうぐらいでした。3シングルを経て、変わってきている部分はメンバーも感じています。
秋元:やっぱりグループとして、なーちゃんの卒業は大きな不安でした。なーちゃんが持っていた乃木坂らしさはすごく大きいものだったので、そういう顔になっていた人が卒業しちゃったら乃木坂らしさがまた減っちゃうんじゃないかな、という。失った部分もめちゃくちゃ大きいんですけど、私はその分を補ってくれる3期生が急速に育っているような気がしています。大体2列目から前を見させてもらっているんですけど、前に3期生が入ってくることが増えたり、なーちゃんのポジションに3期生が入ったり、最初はすごく戸惑いもあったのは感じていたし、本人から聞いたこともありました。でも最近はその場に合うような表現力を付けなきゃ、と多分焦って追いつこう追いつこうと努力していることがちゃんと見えてきているので、乃木坂も変わってきているんだなと思います。
― 特にそういう話をするのはどのメンバーですか?
秋元:結構与田ちゃん(与田祐希)がなーちゃんのポジションに入ることが多いので、話します。しっかり堂々と披露していて、すごく度胸がある子なので、私たち先輩からしても安心して見ていられます。
秋元:1期生が減っちゃって寂しいというのがかなり強いので、最近は色々な1期生に「辞めないでね、辞めないでね」と言い続けています(笑)。そういう話になる度に「まだいてね」みたいに皆を引き止める。誰が辞めるつもりか、とか時期も全然知らないけどとりあえず言うみたいな。
― やはり同期が去っていかれるのは不安ですか?
秋元:そうですね。加入時の人数は他の期と比べても1期が1番多かったので、それが今3期生や2期生と同じくらいの人数になっていると考えると、やっぱり心細い部分があって引き止めたくなりますね。
秋元:具体的に「こうして行こう」みたいな話し合いはないんですけど、特に1期生とか最初からやっている子たちは、乃木坂というものに対しての愛が強すぎて、今まで作ってきたものをちゃんと守りつつ、新しい子を受け入れながらも今の位置から下がりたくないというか、ずっと色んな人に「乃木坂の曲良いね」と言ってもらえる存在でありたいという気持ちが強いので、昔からの良さを変えないように残していきたいという思いはお互い感じます。
― 3期生、4期生といった後輩メンバーも、最初の時代を知らなかったのにも関わらずブランドを崩さずに引き継いでいっているのはすごいことだと思います。
秋元:本当に良い子たちばっかりなので今までの乃木坂に合わせてくれようとして、入った直後は皆まだ自分のことでいっぱいいっぱいで分からないと思うんですけど、だんだん馴染んできたらもっと自分のやりたいようにやって良いのに、と思っちゃうくらいです。私たち1期生からするともっとがんじがらめにならずに好きにやって良いよ、と。
― 違う個性で新しい形になればいい?
秋元:全然良い意味で壊してもらってもいいんじゃないかなと思うような子が沢山入ってきていると思います。
秋元:うわ~難しい!(悩む)…後輩に対しては、基本“可愛い”という目線で見るんですけど、1期生と3期生なのに“同志”という感覚に思えるのは、梅澤美波と山下美月なんですよ。4期生はまだ一緒に活動をしていないので分からないんですけど、その理由が“可愛い”という後輩らしさもありながらそれよりも「早く先輩に追いつかないと」とか「自分でしっかり発言していなきゃ」という責任感がかなり強いのがその2人なのかなと思って。みんな強いんですけど、特に強く感じます。例えば全員で取材を受けていても梅ちゃんや美月に振ったら絶対正しい答えをしてくれるんだろうな、とかちゃんと返してくれる安心感があります。
秋元:最近だとバラエティ番組に出させて頂く機会が増えている中で、3期生の子を引き連れて2人組で出ることも増えてきたんです。そういう風に後輩たちと一緒に仕事をするときに後輩たちが安心してくれるような存在になりたいなと思います。
― きっと後輩メンバーの方も秋元さんが一緒ならすごく心強いと思います。
秋元:いやいや、そう思ってもらえたら嬉しいなと。「何かあったら真夏さんに聞こう」と思ってもらえるように、乃木坂のことを全部知っていて、ずっと好きでいて、それをちゃんと受け継がせられる人になりたいです。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
ダンスをメインとした、1つのミュージカル作品のような世界観となっており、『シンクロニシティ』のような繊細な動きと『インフルエンサー』のような力強くてダイナミックな要素がミックスされたようなダンスを披露しており、表情や全身で歌詞を表現している。
この撮影の為に、3日間のダンスレッスンをみっちり行い、その中でもセンターとしてソロカットが多い齋藤は、MVでは異例となる10日前からレッスンがスタート。何通りものダンスを身につけた上で撮影に臨んだ。それぞれソロやグループでのダンスシーンでは、この撮影自体の流れを重視する意味で1カット撮影を敢行。間違いが許されない緊張感漂う中で、撮影は進行された。
また歌詞にある「仲間の声が聴こえるか?」が、数々のメンバーの心に刺さり、撮影中に歌いながら感極まるメンバーが続出していたというエピソードも。「決して人間は1人ではなく、必ずどこかに仲間がいる。」平成から令和へと時代が変わった中、みんなが笑顔にそして幸せになれるように、思いが込められている。
2月に卒業した西野を始め、この1年でグループの基盤を築いてきた1期生が次々と卒業。新たな岐路を迎えたグループの中で、“1.5期生”を自称する秋元は今何を感じているか。
『Sing Out!』で魅せる新しい乃木坂46の魅力
― まず秋元さんから見た『Sing Out!』の魅力を教えて下さい。
秋元:今までの楽曲は儚さだったりちょっと切ない感じだったりというのが乃木坂らしさとして入れられていたんですけど、今回は逆に儚さは無くて、皆で盛り上がろうという力強いメッセージ性のある楽曲になっていて、ダンスも皆で一緒にクラップをして、聴いた人が笑顔になるような楽曲なのかなと思っています。
― MV撮影もみっちりダンスの練習をして臨んだとのことですが、撮影はいかがでしたか?
秋元:Seishiroさんは細かい振りを沢山入れ込んでくる先生なので、結構皆で苦戦しながらだったんですけど、撮っている最中とかも途中でモニター見て皆でチェックして、自分たちが思っている以上に揃ったりすると「あー!」みたいな嬉しさがあって、達成感を味わいながら撮影していきました。
― 『インフルエンサー』『シンクロニシティ』という流れが続き、当初とはまた違う新しい乃木坂の色が完成しつつあるなと感じるんですが、メンバーとしてはどう捉えていますか?
秋元:そうですね。『シンクロニシティ』も『Sing Out!』もスカートを使った振りなんですけど、他のアイドルの方とは違った表現の仕方が段々乃木坂で見つけられてきたのかなという気はします。より具体的に言うと、個々に踊るというよりは全体で美しいものを作ろうという感じ。例えば『シンクロニシティ』だったら白石麻衣ちゃんが真ん中で1人立って踊っているところや皆が花びらみたいに広がっていくところ。『Sing Out!』だったら齋藤飛鳥ちゃんを挟んで2列を作って踊るシーンがあるんですけど、そういう全体で魅せる、ということを最近取り入れ始めたと思います。
秋元真夏が感じた齋藤飛鳥の変化
― 今回齋藤さんは3回目の単独センターになりますが、秋元さんから見て齋藤さんのセンターはいかがですか?秋元:3回目ということもあって、多分本人も戸惑いというよりは「ちゃんと背負っていこう」という意識が強いということが見ている私たちも感じます。今回のMVは飛鳥のソロダンスが結構多くてかなり難易度が高いものだったんですけど、休憩中とかもずっと1人で1箇所の振りを研究して、飛鳥なりの表現力で踊りきっていて、見ている周りも「すごいね」と口から出ちゃうぐらいでした。3シングルを経て、変わってきている部分はメンバーも感じています。
秋元真夏、3期生の成長を語る
― 西野七瀬さんを始め、沢山の1期生が卒業されてグループとして新しい場面に来ていると思うんですけど、メンバー皆さんの意識が変わった部分はありますか?秋元:やっぱりグループとして、なーちゃんの卒業は大きな不安でした。なーちゃんが持っていた乃木坂らしさはすごく大きいものだったので、そういう顔になっていた人が卒業しちゃったら乃木坂らしさがまた減っちゃうんじゃないかな、という。失った部分もめちゃくちゃ大きいんですけど、私はその分を補ってくれる3期生が急速に育っているような気がしています。大体2列目から前を見させてもらっているんですけど、前に3期生が入ってくることが増えたり、なーちゃんのポジションに3期生が入ったり、最初はすごく戸惑いもあったのは感じていたし、本人から聞いたこともありました。でも最近はその場に合うような表現力を付けなきゃ、と多分焦って追いつこう追いつこうと努力していることがちゃんと見えてきているので、乃木坂も変わってきているんだなと思います。
― 特にそういう話をするのはどのメンバーですか?
秋元:結構与田ちゃん(与田祐希)がなーちゃんのポジションに入ることが多いので、話します。しっかり堂々と披露していて、すごく度胸がある子なので、私たち先輩からしても安心して見ていられます。
秋元真夏、1期生を引き止める役割?
― 秋元さん自身が変わった部分があったら教えて下さい。秋元:1期生が減っちゃって寂しいというのがかなり強いので、最近は色々な1期生に「辞めないでね、辞めないでね」と言い続けています(笑)。そういう話になる度に「まだいてね」みたいに皆を引き止める。誰が辞めるつもりか、とか時期も全然知らないけどとりあえず言うみたいな。
― やはり同期が去っていかれるのは不安ですか?
秋元:そうですね。加入時の人数は他の期と比べても1期が1番多かったので、それが今3期生や2期生と同じくらいの人数になっていると考えると、やっぱり心細い部分があって引き止めたくなりますね。
秋元真夏、後輩に伝えたいこと「もっと好きにやっていい」
― メンバー全体で今後について話し合うことは?秋元:具体的に「こうして行こう」みたいな話し合いはないんですけど、特に1期生とか最初からやっている子たちは、乃木坂というものに対しての愛が強すぎて、今まで作ってきたものをちゃんと守りつつ、新しい子を受け入れながらも今の位置から下がりたくないというか、ずっと色んな人に「乃木坂の曲良いね」と言ってもらえる存在でありたいという気持ちが強いので、昔からの良さを変えないように残していきたいという思いはお互い感じます。
― 3期生、4期生といった後輩メンバーも、最初の時代を知らなかったのにも関わらずブランドを崩さずに引き継いでいっているのはすごいことだと思います。
秋元:本当に良い子たちばっかりなので今までの乃木坂に合わせてくれようとして、入った直後は皆まだ自分のことでいっぱいいっぱいで分からないと思うんですけど、だんだん馴染んできたらもっと自分のやりたいようにやって良いのに、と思っちゃうくらいです。私たち1期生からするともっとがんじがらめにならずに好きにやって良いよ、と。
― 違う個性で新しい形になればいい?
秋元:全然良い意味で壊してもらってもいいんじゃないかなと思うような子が沢山入ってきていると思います。
秋元真夏が“同志”と思える3期生
― 3期生、4期生の中だと、期待している後輩は?秋元:うわ~難しい!(悩む)…後輩に対しては、基本“可愛い”という目線で見るんですけど、1期生と3期生なのに“同志”という感覚に思えるのは、梅澤美波と山下美月なんですよ。4期生はまだ一緒に活動をしていないので分からないんですけど、その理由が“可愛い”という後輩らしさもありながらそれよりも「早く先輩に追いつかないと」とか「自分でしっかり発言していなきゃ」という責任感がかなり強いのがその2人なのかなと思って。みんな強いんですけど、特に強く感じます。例えば全員で取材を受けていても梅ちゃんや美月に振ったら絶対正しい答えをしてくれるんだろうな、とかちゃんと返してくれる安心感があります。
秋元真夏、グループで果たしたい役割
― 秋元さん自身は今はグループの中で自分がどんな役割を担っていると思われますか?秋元:最近だとバラエティ番組に出させて頂く機会が増えている中で、3期生の子を引き連れて2人組で出ることも増えてきたんです。そういう風に後輩たちと一緒に仕事をするときに後輩たちが安心してくれるような存在になりたいなと思います。
― きっと後輩メンバーの方も秋元さんが一緒ならすごく心強いと思います。
秋元:いやいや、そう思ってもらえたら嬉しいなと。「何かあったら真夏さんに聞こう」と思ってもらえるように、乃木坂のことを全部知っていて、ずっと好きでいて、それをちゃんと受け継がせられる人になりたいです。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
秋元真夏(あきもと・まなつ)プロフィール
1993年8月20日生まれ。埼玉県出身。血液型:B型。身長156cm。乃木坂46の第1期生ながら学業の関係で4thシングルから本格的に活動を始める。本人曰く“1.5期生”。愛称は「まなったん」。ファースト写真集『真夏の気圧配置』(徳間書店)を2017年2月に発売。乃木坂46での活動のほか、ソロではバラエティ番組にも多数出演する。乃木坂46・23rdシングル「Sing Out!」
4月上旬、山梨県内のスタジオにて撮影されたMVは、タイトル通り“皆で歌う喜び”“クラップをして曲を楽しむ”ことがコンセプト。映像監督に池田一真氏、そしてダンスの振付にSeishiro氏を迎え、昨年の日本レコード大賞受賞曲『シンクロニシティ』同様のいわば“黄金コンビ”が手掛けた。ダンスをメインとした、1つのミュージカル作品のような世界観となっており、『シンクロニシティ』のような繊細な動きと『インフルエンサー』のような力強くてダイナミックな要素がミックスされたようなダンスを披露しており、表情や全身で歌詞を表現している。
この撮影の為に、3日間のダンスレッスンをみっちり行い、その中でもセンターとしてソロカットが多い齋藤は、MVでは異例となる10日前からレッスンがスタート。何通りものダンスを身につけた上で撮影に臨んだ。それぞれソロやグループでのダンスシーンでは、この撮影自体の流れを重視する意味で1カット撮影を敢行。間違いが許されない緊張感漂う中で、撮影は進行された。
また歌詞にある「仲間の声が聴こえるか?」が、数々のメンバーの心に刺さり、撮影中に歌いながら感極まるメンバーが続出していたというエピソードも。「決して人間は1人ではなく、必ずどこかに仲間がいる。」平成から令和へと時代が変わった中、みんなが笑顔にそして幸せになれるように、思いが込められている。
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