深川麻衣、乃木坂46の人気にプレッシャーは?“自然体演技”の裏に隠された努力、女優としての新たな目標とは<映画「愛がなんだ」モデルプレスインタビュー>
4月19日に公開される映画『愛がなんだ』にて、達観した価値観を持ちながらも、色男や流行りものに目がないという難しい役どころ「葉子」を演じる深川麻衣(ふかがわ・まい/28)。同作は、角田光代の傑作恋愛小説を実写映画化したもので、みずみずしくも濃密な“片思い”を描いた恋愛映画。モデルプレスのインタビューで深川は、女優として新境地に挑む心境やステップアップした先の未来、乃木坂46での活動について語った。
深川麻衣、新境地に挑む心境
― 『愛がなんだ』で深川さんが演じる役柄を教えてください。深川:私が演じる「葉子」は、掴みどころがないような女性の役なのですが、私は「葉子」の不器用な部分や、強そうに見えるけど弱い部分も持っているところが、見ている方に伝わったらいいなと思いながら演じていました。
― 今泉力哉監督の作品に出演するのは、映画『パンとバスと2度目のハツコイ』から今回が2度目ですが、『愛がなんだ』では、前作とはガラッと雰囲気が変わる役柄を演じられていますね。
深川:そうですね。『愛がなんだ』では、今まで私がやらせていただいていた役とは、全く違うキャラクターを演じているので、私に「葉子」役を任せるのは、今泉力哉監督やスタッフの皆さんにとって、すごくチャレンジだったと思います。だからこそ、期待に応えたいと思いましたし、タイプの違う役を演じることで、自分の中でも一つ、演技の幅が広がりました。殻を破れた感覚で、嬉しかったです。
― これまでと違った役を演じることについて、プレッシャーや不安は大きかったですか?
深川:今まで演じてきた役とは真逆なイメージの役という意味では、プレッシャーというよりも、その役を自分に任せていただいた意味を受け取って、「葉子」を魅力的に演じたいと思いました。でも私は、考え過ぎちゃうと空回ってしまうので…(苦笑い)。撮影が始まってからは、あまり難しく考えないようにしていました。
― 「葉子」という人物を演じるために、役作りで意識したことはありますか?
深川:映画の紹介ページに、「葉子」について“流行好き”“男好き”などと説明されているのですが、それ以上に、彼女が子供の頃から見てきたものと、現在を繋げてイメージして、大きな土台になっているところをないがしろにしないように意識しました。
一見、男性を振り回す小悪魔な女性ではあるのですが、「葉子」の強さの中に隠れた不器用さや、優しさを感じてもらえたら嬉しいです。登場人物がみんな個性豊かなので、同性でも異性でも共感する部分を見つけてもらえる作品だと思います。
― 岸井ゆきのさんとは、朝ドラ『まんぷく』でも共演されていますね。
深川:そうなんです!ゆきのちゃんとは『愛がなんだ』で初めてお会いして、そのあとに『まんぷく』でも共演できて、ご縁に驚きました。でも、『愛がなんだ』の撮影中は、あまりじっくりお話する機会がなくて。成田凌くんも本読みの時にお会いできなかったので、打ち上げでみんなとゆっくりお話できました。
深川麻衣、乃木坂46で過ごした5年間は「今の自分を作っている大きな土台」
― 『愛がなんだ』のほかに、朝ドラ『まんぷく』への出演や『日本ボロ宿紀行』と出演作が続いて、“女優・深川麻衣”という存在が世間に一気に広まったと思いますが、現在の状況をどう思いますか?深川:自分の立場を客観的に見るのが苦手で、そんなに実感は湧いていないです(苦笑い)。でも『まんぷく』と『日本ボロ宿紀行』に出演させていただいて、乃木坂46時代から応援してくれている方のほかにも、ドラマをきっかけに私を知ってくださった方が増えました!このような反響は初めてで、今までに感じたことのない経験なので、すごく嬉しいです。
― 乃木坂46としてアイドルをやっていたことが、女優業でプラスに働いていることはありますか?
深川:今まで、乃木坂46でいろんなことをさせてもらいました。乃木坂46で過ごした5年間は、今の自分を作っている大きな土台になっていると思います。
― 乃木坂46の知名度がすごく広まっている中で、プレッシャーに感じていたり、苦労していたりすることもありますか?
深川:普段はあまり感じないですが、やはり仕事では比べられることが多いです。自分は思っていなくても、記者の皆さんはライバルにさせたがるんですよ(笑)。でも、その質問をしてくださるということは、そこに需要を感じてくださっているということなので、いつかお芝居の話題だけでも興味を持って頂けるよう精進します!
“女優・深川麻衣”の目標とは?
― 深川さんは、どの作品でも演じる役の色に染まって、お芝居の中に自然体をすごく感じます。お芝居に対して、努力していることはありますか?深川:私はすぐになんでもできる器用なタイプではないですし、華もないので、きちんと努力しなければ、到底追いつけない。作品に参加させて頂く以上は、責任を持つように心がけています。でも、あまり自分の価値感や考え方だけで決めすぎないようにしているかな。イメージはやんわりと固めておいて、現場に入ってから監督と話して、演じ方に迷った部分は相談していますね。
意見がある時には、監督にきちんと伝えるようにしています。指摘を受けた時や、演出して頂いた時に「あ、こういう考え方もあるんだ」と発見したら、ちゃんと柔軟に対応できるようにしていたいです。
― 作品に出て、共演者さんや監督さんと関わる中で、刺激や影響を受けたことはありましたか?
深川:毎回影響を受けています(笑)。『愛がなんだ』で共演させて頂いた皆さんは、ほぼ同年代だったので、撮影中に刺激を受けることも多かったです。『まんぷく』でも、今まで画面を通して拝見してきた先輩と一緒にお芝居をさせて頂いて、本当に幸せな時間でした。
― 女優として活躍の幅を広げていく中で、新たな目標や野望は生まれましたか?
深川:今も時代劇に出ることを目標にしているので、本格的に女優業を始めた頃から、根本的なことはあまり変わっていないかもしれないです。徐々にステップアップしていけたらいいですね。今回のように、また今泉力哉監督とご一緒する機会があったり、『まんぷく』でご一緒した方と違う現場でお会いできたり、そういうご縁がどんどん広がっていったらすごく嬉しいです。ジャンル問わず、いろいろなお仕事を経験できたらいいなと思います。
お仕事でも日常生活でも、型にはまらずいろいろな一面を出していけたらいいなと思っていて、ひとつひとつ向き合う中で、将来振り返ったら「こんなに道ができていた」「こんなにたくさんの道を歩いていたんだな」と思えるような過ごし方をしていきたいです。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
深川麻衣(ふかがわ・まい)プロフィール
1991年3月29日、静岡県生まれ。「乃木坂46」の初期メンバーとして数多くのヒット作と共に活動してグループを牽引する存在となる。女優業に専念するべく2016年にグループを卒業。2017年には舞台『SKIP』で初主演。主な出演作にドラマ『プリンセスメゾン』(NHK BSプレミアム)、『世にも奇妙な物語‘17秋の特別編ポニーテール』(フジテレビ系)、初主演作となった『日本ボロ宿紀行』(テレビ東京系)など。2018年の主演映画『パンとバスと2度目のハツコイ』で、第10回TAMA映画賞最優秀新進女優賞を受賞。NHK連続テレビ小説『まんぷく』にて、朝ドラ出演を果たした。今後は、映画『愛がなんだ』(4月19日公開)のほか、『空母いぶき』(5月24日公開)の公開を控えている。「愛がなんだ」ストーリー
28歳のテルコはマモル(マモちゃん)に恋に落ちた5ヶ月前から、生活はすべてマモちゃんを中心に動いている。仕事中でも、真夜中でも、マモちゃんからの電話が常に最優先。仕事を失いかけても、親友に冷たい目で見られても、マモちゃんがいてくれるならテルコはこの上なく幸せなのだ。けれど、マモちゃんにとっては、テルコはただ都合のいい女でしかなかった。マモちゃんは、さっきまで機嫌良く笑っていたのに、ちょっと踏み込もうとすると、突然拒絶する。今の関係を保つことに必死なテルコは自分からは一切連絡をしないし、決して「好き」とは伝えられない。ある日、朝方まで飲んでマモちゃん家にお泊まりしたことから、2人は急接近。恋人に昇格できる!と有頂天になったテルコは、頼まれてもいないのに家事やお世話に勤しみ、その結果、マモちゃんからの連絡が突然途絶えてしまう…。それから3ヶ月が経ったころ、マモちゃんからひょっこり電話がかかってくる。会いにいくと、マモちゃんの隣には年上の女性、すみれさんがいた…。
<ヘアメイク>
山口朋子(HITOME)
<スタイリスト>
稲葉有理奈(KIND)
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