辻元舞(C)モデルプレス

“気になるCM美女”辻元舞とは?元USJダンサーで2児の母…異色のキャリア・夫との馴れそめ・透明美肌の秘訣に迫る<モデルプレスインタビュー>

2019.04.07 10:00

「VERY」「MAQUIA」などを中心に活躍するモデルの辻元舞(つじもと・まい/32)が、モデルプレスのインタビューに応じた。2011年頃より雑誌を中心にキャリアを重ね、CMに出演するたびに“謎の美女”として注目を集めてきた彼女は、元USJダンサーという異色のキャリアの持ち主。現在は2児の母とは思えない透明感あふれる美貌と、飾らないライフスタイルを発信しているInstagramで多くの支持を集めており、このほど初のビューティ&スタイルブック『Mai Life ―ハッピーの秘訣は「頑張りすぎない」こと!―』を出版。今回のインタビューでは、モデルを志したきっかけや挫折、育児と仕事の両立、そして美の秘訣などをたっぷりと語ってもらった。

  

辻元舞、USJダンサーから芸能界へ

辻元舞(C)モデルプレス
― 今回初めてインタビューさせていただくので、まずはモデルを志したきっかけからお聞かせ下さい。

辻元:18歳から21歳の4年間、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)でダンサーをしていたんですが、その時にスカウトしていただいて今の事務所に入りました。それまではダンスのお仕事しかしたことがなかったんですが、目の前のお客様が喜んでくれることが嬉しくて、ダンスで学んだ表現力を何かほかのことに活かすことができないかなあと思っていた時にちょうどスカウトしていただいたんです。

― では、元々はダンサーになることが夢だったんでしょうか。

辻元:ダンスは小学校4年生の頃から習い始めたんですが、仕事にしたいと思っていたわけではなく、ただ楽しい習い事のひとつという感じでした。1つ上に兄がいるんですが、私の1年先にUSJに入ったんですよ。兄を見て「ダンスでお仕事ができるんだ。私もやりたい」と思い、私もオーディションを受けました。

― そして踊っているところをスカウトされて芸能界へ。心のどこかにはモデルや芸能界に憧れが?

辻元:いえ。考えてもいなかったし、そういう世界は向いてないと思っていました。声をかけていただいたことで初めて「楽しそうかも」と真剣に考えるようになった感じでしたね。

― 向いていないと思っていたのはなぜですか?

辻元:元々人前に立つことがそんなに好きじゃなかったんです。USJに入ったことがきっかけで、人前でも笑顔で踊ることができるようになったんですけど、それまでは目立つことも嫌いだったし、人の前で喋ることも苦手だったんですよ。

― USJでの経験が今に活かされているんですね。

辻元:そうですね。あの経験がなかったら、今この仕事はしていないですね。

辻元舞、オーディションに落ち続けたデビュー当時

辻元舞(C)モデルプレス
― 21歳で芸能界に入ってから約9年、ここまでには大きな挫折もありましたか。

辻元:たくさんあります。私の場合、事務所に入った時点で21歳だったのでもうスタートが遅いんです。

― たしかに今は早くから芸能活動されている方が多い印象です。

辻元:オーディションも年齢制限があったりしますし、私は“21歳で芸歴ゼロ”ですから、まずスタートダッシュでつまずくんです(笑)。最初の頃はオーディションもずっと落ち続けていました。その年で新人というのが事務所の中でも異例で、事務所の方にも「普通の人が7年かけてやることを半年でやってほしい」と言われました。そのくらい出遅れていると。それまでダンスしかやってこなかったので、スピード感についていけず「ちょっと待って下さい!」という感じでした。

― 右も左も分からない状態ですから、戸惑って当然ですよね。

辻元:そうですね。お芝居はもちろんしたことがなかったし、訛りもあるのでもうどこから手をつけたらいいのか(笑)。でも、人前で何かをするということはUSJ時代に経験して多少慣れていたので、本当に助けられたなと思います。

― 当時は関西から通っていたんですか?

辻元:最初の3年くらいは通いながらやっていました。当時はもうバイト代が全部新幹線代で飛んでいましたね。でも、オーディションを受けないと仕事は決まらないし、お金をかけてオーディションに行って落ちるという日々でした(笑)。

辻元舞(C)モデルプレス
― そのつらい時期を乗り越えられたきっかけはあったんですか?

辻元:最初はもう落ちるたびにへこんで「ダメかもしれない…」と落ち込んでいたんですけど、ある時から「このままだと何も進歩しない」と思って、落ちても「今回は私のイメージじゃなかったんだ、次!」みたいな感じで、うまく切り替えができるようになったんです。そこからは、少し自信も出てきてオーディションでもおどおどしなくなって。自信がついたことで表現も変わってきたのか、オーディションに受かることも増えてきました。

― それがいつ頃ですか?

辻元:所属して2年ぐらい経った頃かな?その1年後くらいに上京しました。

― 上京してからお仕事は順調に?

辻元:いえ。まだ全然仕事もなかったので毎日暇で暇で(笑)。このままずっと続けていていいのかな、という不安もありました。

― ご家族も心配されていたのでは?

辻元:母は私がやると言ったことに対して何も反対しないタイプなので、「反対しないけど援助もしないよ。やりたければ自分で頑張りなさい」という感じでした。

― つらい時期の支えになっていたものはありますか?

辻元:私は母子家庭なので、母に早く恩返しがしたいという気持ちは強かったです。心配をかけないように早くしっかり独立したいという気持ちがあったから、続けられたのかなと思います。

辻元舞の美の秘訣

辻元舞(C)モデルプレス
― そして初の書籍の出版、おめでとうございます。出版が決まったのはいつ頃ですか?

辻元:2人目を妊娠する少し前にお話をいただきました。その後、すぐに妊娠がわかったんですが、どんな企画にするのかもまだはっきり決まっていなかったので、実際撮影に向けて動き出した頃にはもうお腹が目立つ時期に入っていて。なので、私服コーディネートは本当に苦労しました(笑)。全編私服でスタイリングして、ヘアメイクも自分でやったので、準備もコーディネートを考えるのも大変でしたね。

― マタニティフォトもとても素敵でした。

辻元:ありがとうございます。個人的にはマタニティフォトを入れられたことが一番嬉しいです。あと、イラストも気に入っています。家族全員登場するページも思い出深いですね。この撮影大変だったな~(笑)。産後1ヶ月くらいだったので、情緒が不安定だったのか、撮影中に号泣しちゃって(笑)。

― それは嬉しくて?

辻元:やっぱりまだホルモンバランスがおかしかったみたいで、涙腺がゆるゆるだったんですよね。ちょっとしたインタビューでも、感極まって泣き始めちゃったり(笑)。産むギリギリまでこのために動いて、産んですぐまたこのために動いていたので、妊娠・出産のすべてはもう全部この本に詰まっています(笑)。この本を読んで、頑張りすぎている世の中のお母さんたちが、ちょっとでも笑顔になる機会が増えればいいなあと思います。

辻元舞『Mai Life -ハッピーの秘訣は「頑張りすぎない」こと!-』より(C)SDP
― 撮影中、肌がすごくキレイで見惚れてしまいました。どんなケアをされているんですか?

辻元:いやもう本当に、申し訳ないぐらい何もしていないです…。私、メイクで隠すのが上手いんですよ(笑)。

― 本の中でも「シンプルなケアを心がけている」と書かれていますね。

辻元:そうなんです。特に凝ったことはしていないし、エステもほとんど行かないです。

― お肌は強い方?

辻元:そんなに強くはないと思うんですが、腸内環境を整えることが一番大事だと思っています。食べすぎたりして胃もたれするなあと思ったら、次の日にすごい湿疹が出たり、胃の調子が肌に出やすいタイプなので、毎日きちんと排便することと日々の食事には気をつけています。

辻元舞『Mai Life -ハッピーの秘訣は「頑張りすぎない」こと!-』より(C)SDP
― 最近ジムに通い始めたとお聞きしましたが、スタイルキープ法もお伺いしたいです。

辻元:ジムはあまり多くは行けてないですけど…。意識するようにはしています(笑)。

― お子さんを追いかけて一緒に走っていたら痩せていた、ということはないですか?

辻元:たしかにあんまり太ってる暇がないかもしれないですね。ゆっくり食事もなかなかできないし、「食べたっけな?」みたいなことの方が多いです(笑)。

― 産後も体型はすんなり戻ったんですか?

辻元:1人目は母乳で育てたので、それこそトレーニングも何もせずに自然に戻ったんですけど、2人目は1ヶ月でミルクに切り替えたら本当に減らなくなっちゃって。それで焦ってトレーニングを始めました。

辻元舞、妊娠・出産が仕事の転機に

辻元舞(C)モデルプレス
― 昨年からは「VERY」のレギュラーモデルにも加入されました。反響も大きいと思いますが、いかがですか。

辻元:そうですね。「VERY」をきっかけにファッションだけでなくライフスタイルも発信していくようになって、幅が広がったなと思いますね。

― やりがいも大きい?

辻元:はい。もう長男は認識してくれていて、雑誌を見て「ママかわいいね~」と言ってくれるんです。それはやっぱり頑張ろうと思いますね。

― お子さんの存在が原動力に。

辻元:一番の原動力ですね。

辻元舞『Mai Life -ハッピーの秘訣は「頑張りすぎない」こと!-』より(C)SDP
― 結婚や出産というライフスタイルの変化を機に、仕事を辞める女性も多いかと思います。辻元さんはご長男を出産された時に、その選択肢はなかったですか?

辻元:正直に言うと、マイナスになるかもしれないとは思っていました。まだそんなに仕事も多くなかったし、私ぐらいのタレントはいくらでもいる。お世話になってきた事務所にも「仕事もしないで子供を産むなんて」と言われてもおかしくないかなと思っていたんですが、マネージャーさんが「プライベートも大事だよ。やりたいことをやればいいよ」と言ってくださったんです。実際産んでみたら、仕事の幅も広がって頑張る理由も増えた。今振り返ると、産む前の方が仕事に対する不安は大きかったかもしれません。

― 出産がお仕事にも転機をもたらしたんですね。

辻元:そうですね。マネージャーさんや、この仕事を理解してくれている旦那にも感謝しています。子どもを産んでからすぐの頃もオーディションを受けていたんですが、お金になるかどうかわからないオーディションに子どもを預けて行くわけです。そういう仕事なんだということを旦那が理解してくれていたことは、ありがたかったですね。

― 本の中にもご主人が登場されていますが、本当に2人で支えあって補いあって子育てをされているというのが伝わってきました。

辻元:ありがとうございます。喧嘩もすごくしますけどね(笑)。

辻元舞(C)モデルプレス
― ご主人と出会ったきっかけもお聞きしたいです。

辻元:USJ時代の18歳の頃に知り合いました。当時は喋ったことはないけど顔は知ってる人、くらいの関係だったんですけど、私が事務所に入って東京へ行った頃、彼もUSJを辞めて劇団四季に入って東京にいたんです。それで東京で再会してから遊びに行くようになって…という感じですね。

― 旦那さんのどういうところに惹かれましたか?

辻元:意外と真面目なところ(笑)。

― 意外と(笑)。

辻元:チャラく見えるというか、チャラぶるんですよ(笑)。ですけど実はすごい真面目だし、慎重で誠実。一緒にいて楽しかったというのも大きいですね。

辻元舞(C)モデルプレス
― お2人ともフルで働きながら子育てをするのは大変ですよね。協力しながら上手く仕事と両立する秘訣はありますか?

辻元:神経質になりすぎないことでしょうか。全て完璧にできるはずがないし、手を抜けるところは抜かないと。あんまり思い詰めるとつらいし、日々やりたくてもできないことがいっぱいあるんですけど、「これができたからオッケー!」と思うようにしています(笑)。夫婦間でのルールはあまりないですが、子どもを叱る理由というか、何がダメなのかという基準は合わせるようにしています。2人がバラバラのことを言っていると、子どもも困ってしまうと思うので。

― お子さんたちにはどんな風になってもらいたいですか?

辻元:自由に。今は自由すぎて困ってますけど(笑)。今の時代は選択肢がすごく多いじゃないですか。だからこそ、自分でちゃんと見極めて、才能を伸ばせるように努力ができる子に育ってほしいですね。

― 辻元さんが考える“夢を叶える秘訣”はなんでしょうか。

辻元:あきらめないことですね。大事なものを見極めて、手を抜けるところは抜きながら、あきらめないで頑張ってほしいです。

辻元舞(C)モデルプレス
― では最後に、辻元さんの今後の展望をお聞かせ下さい。

辻元:育児と両立しながら、ずっと仕事を続けていきたいと思っています。SNSを通して発信している情報でファンの方が喜んでくださることもすごく嬉しいので、今後も世の中のお母さんたちの役に立つ情報を私なりに伝えていけたらと思っています。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

辻元舞ビューティ&スタイルブック『Mai Life -ハッピーの秘訣は「頑張りすぎない」こと!』

辻元舞『Mai Life -ハッピーの秘訣は「頑張りすぎない」こと!-』表紙(C)SDP
タイトル:辻元舞ビューティ&スタイルブック『Mai Life -ハッピーの秘訣は「頑張りすぎない」こと!-』
著者:辻元 舞
発売日:2019年4月7日(日)
価格:1,600円+税(1,728円)
ページ数:128ページ
サイズ:A5
作品ページ:http://www.stardustpictures.co.jp/book/2019/mai_tsujimoto.html

辻元舞(つじもと・まい)プロフィール

辻元舞(C)モデルプレス
1987年2月6日(32歳)/京都府出身

2005-2008年まで、USJのテーマパークダンサーとして活動。2009年より、CMや広告をはじめ、テレビドラマや映画作品にも出演し、「気になるあのCM美女」として、注目を集める。昨年春、ファッション雑誌・VERYに初登場するやいなや読者からの反響を受け、以来VERYレギュラーモデルとして活躍中。また、MAQUIA、美的、VoCEなどの美容雑誌にも多数出演。他にもLEEモデルズ、さらにこの春よりmamagirl での連載もスタート。

自身の公式Instagram(@mai_tsujimoto)でもナチュラルなメイクやスタイリングなどが人気を集めており、現在フォロワー数25万人を突破。イラスト執筆も得意で、自身の子育てを綴った絵日記をInstagram(@mai_enikki)で公開中。今年4月7日、初のビューティ&スタイルブックを発売する。

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