渡辺大(C)モデルプレス

渡辺大、初共演・藤ヶ谷太輔の印象語る 「ミラー・ツインズ」現場の様子は?<モデルプレスインタビュー>

2019.04.06 08:00

『東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ ミラー・ツインズ』(Season1:東海テレビ・フジテレビ系「オトナの土ドラ」/4月6日より毎週土曜23:40~、Season2:WOWOW「連続ドラマW」/6月8日より毎週土曜22:00~)に出演する俳優・渡辺大(34)。このほど、モデルプレスのインタビューに応じ、役作りや、現場の様子などについて語ってくれた。

  

「ミラー・ツインズ」渡辺大の役柄は?

同作は、20年前の誘拐事件によって引き離された双子の弟・葛城圭吾と兄・葛城勇吾、片や刑事になり、片や復讐に生きる犯罪者となった2人が、それぞれの存在意義をかけて魂をぶつけあう究極のツインサイコサスペンス。Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔が、一人二役で双子の圭吾と勇吾を演じる。

渡辺は、圭吾の同僚だがライバル心を抱き、敵視している警視庁捜査一課の刑事・赤城克彦役。警察という職業に誇りを持っている固い官僚タイプの人間だ。

渡辺大が意識したこと

― 今回演じる赤城克彦は、圭吾にライバル心を持ち、固い官僚タイプの役ですが、何か役作りで意識したことはありますか?

渡辺:刑事ドラマは主役が謎解きをして、周りはそれにヒントを出したり、ミスリードしたり、あるいは反発したりする関係が多いと思うのですが、今回のドラマでは、それをしたくないなと思っています。というのも、赤城は葛城のやり方に不満があって対立するのですが、わかりやすい対立の仕方ではなく、2人は同じゴールを見ている方がいいのかなと。

このドラマは、いわゆる“刑事ドラマ”というよりは、みんな様々な事情を持っていて、誰がジョーカーなのか分からないまま進んでいかないといけないので、先の読めない人になるよう、皆さんやっていると思いますし、僕もそういう風にしようと思っています。

― 刑事役が豊富な渡辺さんならではの意識ですね。

渡辺:確かに時代劇か刑事が多いですからね(笑)。24~25歳ぐらいの時にやらせて頂いた連ドラで刑事を演じた時に、捜査一課だった人に刑事監修をしていただいて、そこから公私共に良くして頂いて、その方に刑事のことは全部教わってきました。“刑事のいろは”を若いときに教えて頂けたことは、ありがたいです。

渡辺大(画像提供:東海テレビ)

渡辺大が語る「ミラー・ツインズ」現場の様子

― 今日も朝から撮影だったそうですが、現場の雰囲気はいかがですか?

渡辺:久々にガッツリやってるなと気合いを入れつつ、緊張はしてますけど楽しく撮影しています。キャストの中では、僕が世代的に真ん中らへんなので、先輩も後輩も両方を見ながら、どういうふうに繋いでいこうかなと考えながら過ごしています。

― 作品は重い印象ですが、楽しく撮影出来ているんですね。

渡辺:主演の藤ヶ谷くんが明るいので、周りも明るくなります。あと、僕は小園凌央くんとバディを組んでいるので一緒に動くことも多くて、その3人でワイワイすることもあります。石黒(賢)さんや温水(洋一)さんも、気さくに話しかけてくださる方なので、撮影で力を入れる分、合間は力を抜いて過ごせています。

渡辺大(C)モデルプレス

渡辺大の“もう1つの顔”

― 渡辺さんといえば、スラッとした“大人の男”という印象ですが、ドラマのテーマ“もう1つの顔”にちなんで、ご自身で思う“あまり世間に知られてない顔”を挙げるとしたら?

渡辺:おしゃべりかな(笑)?ずーっとしゃべってますね(笑)。だから現場移動の時も、マネージャーさんにずっと喋りかけてます。

― どんなことをお話するんですか?

渡辺:さっきは「なんで渋滞が起きるのか」についてです(笑)。

― そういう何気ない会話は、キャストの中で真ん中の立場にいる今回の現場で重要ですよね。

渡辺:コミュニケーションで橋渡しするのが好きなんですよね。役作りであんまり喋らないようにするという方もいますが、僕はしっかり話して人となりを知ったほうがお芝居しやすいです。ちゃんと自分から腹を割って話して、その上でお芝居では好き勝手やらしてくださいっていうスタンスのほうが気兼ねなく出来るので、僕は喋り倒すようにしています(笑)。

― 初共演の人とは自分から話しかけにいくタイプですか?

渡辺:様子を見ながらですね。藤ヶ谷くんも結構お喋りで「ワァ~」ってやってくれているので、僕もそれに乗っかって、石黒さんも乗っかってくれるのでいい雰囲気です。

― 藤ヶ谷さんとは初共演ですよね。

渡辺:初めてです。

― 印象はいかがですか?

渡辺:一人二役やらなきゃいけないのは大変だと思います、同じ場所でも役を変えなきゃいけなかったり色々難しいところはありますが、あんまりそういう感じは出さずに楽しそうにやってるのは、さすが座長は上手いなあと。しんどそうな所は見せず、皆を明るくしてくれるのはすごいです。

渡辺大が語る「ミラー・ツインズ」見どころ

― では、最後に渡辺さんが思う同作の見どころを教えてください。

渡辺:赤城が単純に圭吾と反発しているわけではないように、「この人は、何をもってどう動いているんだろう」っていうところを注意深く見て欲しいです。「あの時こうだった!」って色々なことが、後に生きてくる作品なので、どのキャラクターも目を凝らして観て頂きたいです。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

渡辺大(わたなべ・だい)プロフィール

生年月日:1984年8月1日
血液型:A型
出身地:東京都
身長:185cm
特技:乗馬、殺陣
趣味:野球、ゴルフ

2002年にTXスペシャルドラマ「壬生義士伝~新撰組でいちばん強かった男~」で父である渡辺謙演じる吉村貫一郎の青年期役で俳優デビュー。主な出演作に映画「彼岸島」「サブイボマスク」、ドラマでは「就活家族」(テレビ朝日)、「中学聖日記」(TBS)など。主演映画「ウスケボーイズ」では、「マドリード国際映画祭2018」にて外国語映画部門最優秀主演男優賞と外国語映画部門最優秀作品賞、「アムステルダム国際フィルムメーカー映画祭2018」にて外国語映画部門最優秀主演男優賞と外国語映画部門最優秀監督賞を受賞した。

『東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ ミラー・ツインズ』あらすじ

20年前――資産家の息子・葛城圭吾と勇吾は双子の弟と兄。真面目な圭吾とは反対に、勇吾は奔放な性格だった。その日、公園で遊んでいたときも、圭吾は時計を見て「もう帰ろう」と言った。だが、勇吾は聞かず「勝手にしろ」とひとり茂みの奥に向かう。勇吾を置き、ひとり家路を急ぐ圭吾。まさか勇吾が誘拐犯に拉致されるとは知る由もなかった―――

あれから 20年、30歳になった圭吾(藤ヶ谷太輔)は警察官になっていた。兄の勇吾の誘拐事件は未解決のまま、勇吾の行方どころか生死さえ分かっていない。自分の手で真相を明らかにしようと圭吾は刑事になったのだった。

そんな中、圭吾の父がテレビ番組で、20年前の事件の情報提供を呼びかける。有力な情報には私的に懸賞金を支払うと言う。その額1億円。「たとえ時効が過ぎていたとしても私たち家族にとっては決して終わりではありません。私たち家族は諦めません。必ずどこかで勇吾が生きていると信じています」圭吾もまた父と同じ気持ちだった。勇吾の遺体は見つかっていない。遺体がない以上、生きていると信じる。圭吾にとって唯一心を許せる恋人・里美(倉科カナ)との仲がなかなか進展しないのも、人生の全てを 20 年前の誘拐事件の真相解明に注いでいるからだった。

そんな中、一件の殺人未遂事件が起こる。刺されたのは番組を見て、情報提供をしようとした男性だった。たまたま近くにいたことで第一発見者となった圭吾だったが、現場に残されていた犯人の毛髪の鑑定によって驚くべき事実が浮かび上がる。

「犯行現場に残されていた毛髪と葛城さんのDNAが一致しました」

捜査一課の同僚・赤城(渡辺大)は圭吾を疑う。だが、圭吾を子供の頃から知る所轄の刑事・皆川(高橋克典)には圭吾が犯人だとは思えなかった。捜査一課長・久能(石黒賢)の娘である詩織(武田梨奈)と共に捜査に当たる皆川。

一方、圭吾は犯人に心当たりがあった。同じDNAを持つ人間は世界にただひとり。誘拐された双子の兄・勇吾だけ――

勇吾は生きている。そう確信する圭吾。だが、だとしたら何故、家に戻ってこないのか。そしてなぜ事件を起こしたのか―――

その頃、葛城勇吾(藤ヶ谷太輔)は悠然と圭吾の写真を見つめていた。「ようやく、俺の復讐が始まる」20年の時を経て、動き出す事件の真相。それぞれの信念、秘密、裏切り、謎が圭吾と勇吾の運命を交錯させていく――!
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