吉川ちえ・ちか (C)モデルプレス

壮絶整形公表双子モデル・吉川ちえ&ちか、ダウンタイムを全公開する理由とは 整形への想いを語る<モデルプレスインタビュー>

2019.04.06 12:00

姉妹揃って美容整形を公表していることでも知られる双子モデルの吉川ちえ(よしかわ・ちえ/30)と吉川ちか(よしかわ・ちか/30)。数々の大きな手術、そして壮絶なダウンタイムを乗り越えてきた2人だが、なぜそれほどまで“美”にこだわるのか?モデルプレスインタビューでは、過去にあった双子ならではの葛藤、そしてダウンタイムまで赤裸々に公表する理由についても語ってもらった。

  

吉川ちえ&ちか「ちえちかちゃんねる」に注目集まる

姉妹揃って美容整形を公表していることでも知られる人気双子モデルのちえとちかはYouTubeチャンネル「ちえちかちゃんねる」を開設しており、双子だからこそのテンポの良いやり取りや、自分の整形箇所を隠すことなく暴露する姿に高評価が続々。

中でも整形をして出来なくなったことについて赤裸々に告白した「整形してるとできないこと。【メリット・デメリット】」の動画や、整形した箇所やかかった費用、行ったクリニックまで細かく説明した「【1000万円!?】歴代の整形箇所&整形費用を暴露します」の動画はどちらも100万回再生を突破した。

またチャンネル登録者数約5万人を超え、メキメキとそのチャンネル登録者数を伸ばし続けている。

吉川ちえ&ちか、整形のきっかけ

― 最近ではタレントの有村藍里さんが美容整形を告白したことも話題を呼びました。「本人が明るく前向きになり、自分自身を好きになれるならいいのではないか?」といった世間の声も増えていると思いますが、美容整形についてどう思いますか?

ちか:私達は整形することによってその人の人生がハッピーになるならやっていいと思っています。世の中に公表してハッピーになれて、整形に対してもう少し偏見がなくなればいいなと思いました。色んなコンプレックス抱えている人がいるから、『整形したらダメ』みたいな偏見がなくなって、みんながハッピーになれたらいいなと思います。

吉川ちか (C)モデルプレス
― 1番最初に整形をしようと思ったきっかけは何ですか?

ちえ:1番最初に整形をしたのは目でした。元々はアイプチやメザイクで二重にしていたんですけど、まぶたがアレルギーでかぶれてしまって限界を感じたんです。

ちか:どうすることもできなくなった時に調べたら、整形した方が負担もかからないということが分かって、二重の全切開手術を受けました。だから最初は「可愛くなりたいから整形した」というわけではなくて、「アレルギーが出たからやった」という感じです。でもメザイクしていた時は下を向いた時に目元が凄く汚くて、昼間の明るい時に人に会って下を向いてメイクを見られるのが凄く嫌だったんですけど、整形してからは昼間でも何も思わなくなったし自信がつきました。

ちえ:痒くもなくなったし!でも私は2回やり直しちゃったんです(笑)。最初に欲張っちゃって幅広二重にしたのを最近5年ぶりくらいに修正しました。切ったりするメスを使う手術は修正がかなり難しいので費用も倍かかるんです。だからメスを使う手術はかなり慎重に行った方がいいと思います。

― 2人は同じタイミングで整形されたんですか?

ちか:やっぱり双子なので同じタイミングでアレルギーが出たんです。でも、私の方が症状が酷くて、私の方から「やりたい!」とちえに相談しました。

ちえ:双子は体質が同じだから、いずれ私も酷くなるだろうなと思って、それなら一緒のタイミングでした方がいいなと思って同じタイミングで手術を受けました。

― その時は親に相談はしましたか?

ちか:「びっくりするかな」と思って最初に整形した時は伝えたんですけど、「やってよかったんじゃない?目が痒くて辛そうだったし」と言ってくれました。でも、最初の整形以降は自己満足なので、やった後に報告するようになりましたね(笑)。

吉川ちえ・ちか (C)モデルプレス

吉川ちえ&ちか、ダウンタイムまで赤裸々に明かす理由

― ダウンタイム中の様子を公開するのはかなり勇気が必要だと思うのですが、整形を隠す人が多い中で、公表する理由はなんですか?

ちか:整形って本当に未知の世界だと思うので「何日目はこうなる」ということや、整形のリスクもSNSを見てくれている人に分かって欲しかったということと、「発信することでコンプレックスに悩んでいる人の参考になればいいな」という気持ちです。

ちえ:特にダウンタイム中はどんな風になるか分からないじゃないですか。「これだけ酷くなる」というのを分かって欲しいから、別にダウンタイム中の写真を載せることにも抵抗はなかったです。でもそもそもそれほど悲観的ではなくて。私達がポジティブなのかもしれませんが、「(ダウンタイムで)こんなに腫れちゃった!」みたいな感じで、むしろ笑い飛ばしていました。

吉川ちえ&ちかのポジティブ精神

― そんなポジティブなちえさんと、ちかさんですが、整形する中で悩んだり、不安になったりしたことはありますか?

ちえ:やっぱりダウンタイム中は「どうなるんだろう」って凄く不安になってずっと鏡を見たり、色んなことを調べたりしてしまいますね。

ちか:「感染症になってしまったらどうしよう」とか。ダウンタイム中は顔もいつもと違うから気分も落ちているし、外にも出られないから家にこもりっきりだし、気持ちがおかしくなっちゃうんですよ。

ちえ:だから最近は外に出るようにしています。(ダウンタイム中だと)分かってくれている人たちと会ったり、ご飯に行ったり…。どれだけ先生を信頼していても怖さはあるし、ずっと1人だと病んでしまうので。

ちか:やっぱり落ち込んでいる時は人に会うのが大事だなと実感します。ダウンタイム終わった後は「やってよかった!ハッピー」ってなるんですけどね。

吉川ちえ (C)モデルプレス
― ポジティブなのは元々の性格ですか?

ちか:「どうにかなるっしょ」という精神です(笑)。

ちえ:「みんなが楽しくてハッピーだったらいい」みたいな(笑)。だから整形について批判のコメントが来ても、別に本当に何とも思わないんですよ。ポジティブなのは元々だと思います。

ちか:自分の人生だし、誰かに何かを言われても何も思わないというか、「自分の人生だから、自分でオリジナルに作っていこう」という考え方です。あと、私の中で整形は失敗したら元に戻らないかもしれないし、リスクもあるので、ギャンブルだと思っているんですけど、そういうダウンタイム中の痛みや恐怖を毎回経験して乗り越えているので、段々、精神的に強くなっている気がします。

リスクを理解した上での整形する理由

― そういったリスクを理解した上でも整形をするのはなぜでしょうか?

ちえ:やっぱりモデルの仕事をずっとやっていることもあって、「綺麗になりたい」という思いが強いからだと思います。もう自己満足の世界ですかね。

ちか:「誰になりたい」「こうなりたい」ではなく、自分のコンプレックスを自分なりに変えていくという感じです。

吉川ちか (C)モデルプレス
―深く調べるうちに怖くなって整形を断念することはないんですか?

ちえ:それでも変わりたいんです。

ちか:そう。本気で「変わりたい」と願うことと、「可愛くなりたいんだよね」とただ口で言うだけの思いは全然違うと思うんです。私達は本気で悩んでいる分、意志も強いからちゃんとリスクを考えて整形を選択しています。

ちえ:その怖さもしっかりと知っておきたいんですよね。私は「どういうことをやるのか」「どれくらいの時間がかかるのか」というのを知りたくて、怖いけど二重の全切開の手術動画も見たんです。

吉川ちえ&ちか“美”にこだわる理由

― そこまで2人が美に対してこだわるのは何か理由があるのでしょうか?

ちか:やっぱり私達は双子なので小さい頃から比べられる人生だったんですよ。「なんでお姉ちゃんはできるのに妹はできないの」とか、その逆もあって、ずっと比べられてきた。「ちえがこうしたら、ああしよう」と、2人で高め合ってきたから、美容に関して凄く敏感になったんだと思います。

ちえ:あとは、親に可愛がってもらいたいというか…。小さい頃、お母さんが私達のことを「ブス」と言っていたんですよ。冗談だったんですが、小さい頃は言われたことを直接受け取ってしまいがちなので、それで気づかないうちに自己評価が下がってしまったのかな。あとクラスメイトにも「どっちが可愛い?」とか「どっちが好き?」とか比べられていたんです。妹の方が可愛い、と言われたら自分でも自己評価が凄く下がってしまって、「どうしよう。可愛くならなきゃ」「髪の毛を染めよう、化粧をしよう」と思っていましたね。そういう風に小さい頃からずっと意識してきたからかもしれません。

吉川ちえ (C)モデルプレス
― 小さい頃からお互いに意識されてきたんですね。今でも比較されることで自己評価が変わってしまうことはありますか?

ちか:うーん。自己評価が下がるというか「ちえが整形したから、ちかも整形しよう」という風に、欲が出ちゃいます。

ちえ:でも、それでお互いの美意識が上がるならハッピーだと思っているので、マイナス思考になることはもうないです。幼少期から比べたら性格も凄くプラス思考になりました。

ちか:小さい頃は「なんでこんなに比べられるんだろう」とすごく感じていたけど、今はないです。

整形での内面の変化

― 2人が考える整形のデメリット・メリットは何ですか?

ちえ:例えば「目をあまり見られたくない」「自信がない」と思ってずっとメザイクやアイプチをしている人が二重の整形をしたら、「人と目が合わせられるようになった」「ポジティブになった」という風に変わると思うので、そういうところは本当にメリットだと思います。コンプレックスを払拭したら社交的にもなると思いますし。デメリットは…そうですね。今整形が手軽になって来ているんですけど、変なクリニックに行ってしまうと感染症になることもあるので気をつけて欲しいです。

吉川ちえ・ちか (C)モデルプレス
ちか:そう。傷が残ったり、麻痺が残ったりするリスクがあることはデメリットですね。どこのクリニックがいいか分からなくて、安いからという理由で選ぶこともあると思うんですけど、それは怖い。同じクリニックでも先生によって違うので、しっかり見極めることが大事だと思います。

顔のコンプレックスに悩む人へのメッセージ

― 整形に関して相談を受けることもありますか?

ちか:あります。私達は自分がやったクリニックや手術内容などを全部公開しているんですけど、やったことのないことを聞かれることもあるんです。そういう時は答えられなくてちょっと悔しいというか…。目星を付けたりはしているんですけど、やってないから言えないんですよね。自分でやっていいと思うものしか紹介したくないので。だから一応、自分で整形して分かる部分の答えられる質問には答えています。

― 悩んでいる方に何かアドバイスがあれば教えてください。

吉川ちか (C)モデルプレス
ちか:きちんと色んなクリニックを半年とか年単位で調べたほうが絶対いいと思います。それぞれの病院で先生から色々言われると思うんですけど、クリニックによって手術方法も全く違うし、逆に「しなくていいよ」と言われることもあるし、金儲けの為にプラスで提案してくるクリニックもあるので。私は北海道や福岡、大阪、名古屋など各地に行って、1年間かけて探しました。

あと、クリニックじゃなくて先生で決める。同じクリニックでも先生によってまったくやり方も傷跡の感じも違うから、先生を見つけることにこだわった方がいいです。私はクリニックに行くというより、先生に会いに行っていました。1番最初に目の整形をした時は症例で決めたんです。「この二重の感じが可愛い。好き」という感じで。だから、症例は凄く大事だと思います。あと私は先生の経歴とかも見ていますね。形成外科を専門にしていた先生はやっぱり縫い目も綺麗なんです。

ちえ:今、整形が手軽なものになりつつあるんですけど、自分の一生に関わることだから、とことん調べて見極めて欲しい。気軽にできるようになっているのが少し怖いです。

※後編へ続く。

(modelpress編集部)

吉川ちえ(よしかわ・ちえ)&吉川ちか(よしかわ・ちか)プロフィール

吉川ちえ・ちか (C)モデルプレス
2人は1988月11月16日生まれ、福岡県出身。雑誌「小悪魔ageha」で活躍し人気に(2017年4月号で卒業)。2013年11月号にて2人そろって改名。二重や輪郭の整形手術を行ったことを公表し、話題を呼んだ。現在はセレクトショップ「パリハマーネ」を経営しており、発売と同時に売り切れるほどの人気を誇っている。
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