モデルプレスのインタビューに応じたアヴリル・ラヴィーン(C)モデルプレス

<アヴリル・ラヴィーンインタビュー>闘病中につづったアルバム・夢を叶える秘訣を聞く 「どこか特別」日本のファンへの思いも

2019.03.29 19:00

カナダ出身シンガーのアヴリル・ラヴィーン(34)が3月下旬に来日。モデルプレスのインタビューに応じた。難病であるライム病と向き合った数年間、死をも覚悟したと語る壮絶な闘病中に書き綴った『ヘッド・アバーヴ・ウォーター』をリード曲とした最新アルバム『ヘッド・アバーヴ・ウォーター』(2月15日世界同時リリース)を引っさげ、5年ぶりに“奇跡の復活”を遂げた彼女。アルバムについて、夢を叶える秘訣、そして日本のファンへの思いも語ってくれた。

  

アヴリル・ラヴィーン、5年ぶり通算18度目の来日

親日家として知られる彼女は、Summer Sonicに出演した2014年以来5年ぶり通算18度目の来日。27日には日本のファンと完全復活を祝う130名限定のファンイベントを開催した。

ファンイベントを開催したアヴリル・ラヴィーン(C)モデルプレス
滞在中、スーパーを訪れたり、クレープを食べたりと、日本を目一杯楽しんでいる様子をSNSにも投稿しているが、5年前と日本の印象に変化があったか聞いてみると、「全く何も変わってない」と笑顔に。「5年経ってまた日本に戻ってこれることは本当に私にとって嬉しいこと。一番好きな国で一番好きな街が東京なので。オフの日を何日か設けて増上寺に行って桜を見たり、ショッピングを楽しんだりしてきたのよ」と嬉しそうに話し、久しぶりの日本のファンに歌声を届ける瞬間を心待ちにしていた。

日本からはどんなパワーを受けるか?という質問には、こんな嬉しい言葉を返してくれた。

「ファンの方たちがすごく近いというか、コネクションを感じる魔法のような経験をいつもしているんです。よく分からないだけど、エネルギーがすごく良いというか、ステージに立つと夢の中にいるような気持ちにいつもなる。皆はすごく情熱を持って聴いてくれるし、可愛い。それぞれの国によってファンの方の雰囲気は違う部分があるんだけど、日本はどこか特別!」

アヴリル・ラヴィーン、闘病中に作った新曲が話題

2018年9月にファンへ向けて公開したオープン・レターの中では、「肉体的にも精神的にも人生で一番辛い日々だった」「体の機能が停止するのを感じ、死を受け入れた」というほどの闘病の中、夜、母の腕に抱かれながら彼女の中に湧き上がってきた言葉を書き綴り、『ヘッド・アバーヴ・ウォーター』を完成させたと告白。生きるために闘う勇気と希望を、聴く人すべてに与えてくれるパワフルでエモーショナルな復帰シングルは、世界中のファンが彼女の復帰を祝福すると共に、世界の音楽メディアも「キャリア随一のパフォーマンス」と称賛。深く自分を見つめ直し、病気との闘いを音楽のパワーに変えたという同アルバムには世界中から大きな注目が集まっている。


インタビューでも、元々「アルバムを作ろうと思って曲を書き始めたわけではない」とした上で、「病気から回復しつつあり、3年間くらいかけて書いたアルバムなんだけど、とにかく普通の生活をして、色んなことを経験してその経験について書いたのよ」とアルバムを紹介。日本のファンに一番聴いて欲しい曲は『I Fell In Love With The Devil』だといい、「今私の中でお気に入りの曲」と明かした。

アヴリル・ラヴィーンの“夢を叶える秘訣”

そして、最後にこれまで数々の記録を打ち立て、全世界に夢を与えてきたアヴリルに、夢を叶える秘訣を聞くと、迷いのない答えをくれた。

「夢を叶えるのって本当に大変なこと。だから自分の時間を全部割き、それに従事し、常に諦めず努力することかな?夢を追っていて目標がある人達にとって夢や目標はただではついてこない。やっぱり一生懸命そこに向けて努力しないとそこに行き着くことはできない。だから、その機会が訪れたら時間や努力をすべてそこに注ぎ込まないと叶わないと思うわ」

アヴリル・ラヴィーン、完全復活

最強不屈のロック・プリンセスの完全復活――――――この数年間、彼女が経験した苦悩は、計り知れないもので、簡単に理解したつもりになることはできないだろう。

しかし、彼女は音楽という彼女にとって最高の手段でそれを私達に届けてくれた。そして、驚くほどさらに強くなり、美しくなって帰ってきた。その目はすでに一歩先を見据えているようで、これからも世界中を魅了し続けてくれるに違いない。(modelpress編集部)

アヴリル・ラヴィーン プロフィール

アルバム・トータルセールス4000万枚、最強無敵のロック・プリンセス。カナダ出身、現在34歳。2002年、17歳で発表したアルバム『レット・ゴー』(『コンプリケイテッド』『スケーター・ボーイ』収録)で鮮烈デビュー。2007年、サード・アルバム『ベスト・ダム・シング』を発表し全米1位シングル『ガールフレンド』は日本で400万ダウンロードを記録する空前の大ヒットに。日本でのアルバムセールスは120万枚を突破し、デビュー以来3枚連続ミリオン達成という快挙を成し遂げる。日本の洋楽史上その記録は破られていない。2014年2月、武道館公演2回を含む来日公演を敢行し、同年夏にSummer Sonicにも出演。

アルバム「ヘッド・アバーヴ・ウォーター」ジャケット(提供写真)
2018年9月6日(US時間)、ファンへのオープン・レターを公式サイトに公開。2014年のワールドツアー中から体調不良に苦しんでいたが、同年12月にライム病と診断され、以来闘病中であったことを告白するとともに、その苦難の中で最新曲『ヘッド・アバーヴ・ウォーター』を書きあげたことを報告。長い間彼女の復活を待ち、回復を見守ってくれていたファンへの感謝の思いを綴るとともに、勇気と希望を与える音楽をこれからも作り続ける意思を伝えた。

US時間9月19日(日本時間9月20日)、同曲が公開されるやいなや、iTunesワールドワイドチャートで即日1位を記録するなど世界中のファンが彼女のシーン復帰を祝福。通算6作目となる最新アルバム『ヘッド・アバーヴ・ウォーター』を、2019年2月15日世界同時リリースした。

音楽活動と並行し、2010年に自身が立ち上げた慈善財団「アヴリル・ラヴィーン・ファンデーション」で事前活動を継続。現在、ライム病を始めとする難病患者支援のためのチャリティ活動を精力的に行っている。また、自身のファッション・ブランド「Abbey Dawn」(アビー・ドーン)も展開中。

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