「はじこい」出演中の吉川愛、子役からブレイク女優へ 芸能界復帰の理由・転機になった作品・再会したい過去の共演者は?<モデルプレスインタビュー後編>
女優の吉川愛(よしかわ・あい/19)の素顔に迫ったモデルプレスインタビュー後編。―――『山田太郎ものがたり』の五子役、『メイちゃんの執事』のみるく役、『ハガネの女』の真理衣役…というと思い出す人も多いのではないだろうか。現在、深田恭子が主演を務めるTBS系ドラマ『初めて恋をした日に読む話』(毎週火曜よる10時~)と若者を中心に話題を呼び、観客動員数100万人を突破したヒット中の映画『十二人の死にたい子どもたち』、2つの作品での演技が話題の吉川は、子役時代から活躍。可憐なルックスと卓越した演技力を武器に、数々の作品で存在感を示した。その後、吉川愛として電撃復帰を果たし、ぐっと大人っぽくなったルックスとパワーアップした存在感を携え、再び作品の中で光り輝いている。芸能界に復帰した理由や、女優としてのターニングポイント、今後についてなど、本音で語ってもらった。
吉川愛、芸能界に復帰した理由
― 子役のときから色々な作品を観させて頂いていました。改めて、1度引退されてから復帰しようと思われた理由をうかがってもいいですか?吉川:引退してからは、パンが大好物で、パン屋さんで働きたいという願望があったので、パン屋さんでアルバイトをしていました。すごく楽しかったんですけど、テレビとか観ていて「楽しそうだな、こういうことやっていたな」と思うようになって、道を歩いているときに声をかけて下さったファンの方が「もう一回やらないんですか?」と言って下さって、「ああ、ちょっと戻りたいな」という気持ちが高まっていました。ちょうどそういう時期にスカウトして頂いたので、「もう1回やろう」と決意しました。
― それから大学など進学をせずに芸能界一本で行こうと?
吉川:そうですね。
― それまでと復帰してからで、心境の変化というか、お仕事への思いで変わった部分はありますか?
吉川:今までは娘役とか、子供らしい演技というか、例えば泣くときとかも子供っぽくて良かったと思うんですけど、復帰してからはちゃんと大人の仲間入りをするから大人の演技をしようと思いました。大げさにいうとこれまでは「えーん」と泣いて許されていた部分があったんですけど、大人はそれじゃ許されないですし、演技自体も切り替えて、心も新しい気持ちで、初めて演技をするくらいの新しい気持ちでやっていました。
― 休まれていた間は1年くらいだと思うんですけど、ブランクは感じましたか?
吉川:やっぱり少し間が空いていて、結構忘れている部分がありました。「ああ、セットってこんな感じだったな」とか、そういうちょっとしたことや感覚を忘れていたので、最初は難しかったですし、「前みたいに上手くできないな」と思いながらやっていました。
吉川愛「虹色デイズ」がターニングポイントに
― そのときかもしれないんですけど、子役のときからこれまでを振り返って、ターニングポイントになった瞬間や作品は何ですか?吉川:えー、なんだろうな?『虹色デイズ』ですかね。「もっと頑張らなきゃ、これじゃまだまだダメだ」と思って、本気で考えてすごく調べて演じていました。初めてラブストーリーでヒロインを演じることになったので、これまで以上に真剣にやらなきゃと。ラブストーリー自体初めてでしたし、あとちょっと天然のすごく静かな可愛らしい女の子の役だったので、「静かな女の子なんて私何年ぶりだろう?」とか、「どうやってやるんだ?私にできるのだろうか?」と思ってそれはちょっと苦労しました。すごく悩んで、私のイメージした小早川杏奈ちゃんを演じようと思って私なりに演じました。
― 確かにこれまで見たことがなかった役柄で新鮮でした。悩んだときは仲の良い女優さんとか、誰かに相談しますか?
吉川:全くしないです。私の頭の中で全部考えています。するとしたら、母親くらい。「これどう?私できるのかな?」とか言って、母親が「いやできるよ、なんとかなるでしょ、やればいいんだよ」みたいに返してくれるので、そのくらいです(笑)。
吉川愛、憧れの女優は二階堂ふみ
― 憧れの存在や、理想の女優像はありますか?吉川:憧れの人は二階堂ふみさんです。共演させて頂いたことはないんですけど、二階堂さんはどの役をやっていても二階堂さんらしさが出ていて、どの役にもハマっていて、私もどの演技をしても「吉川愛ちゃんじゃないとこの役ができないね」と言われるような女優になりたいです。
― 色んな役ができる振り幅もありながら、その人らしさの芯があるような。子役時代はプライドが高い女の子とか、いじめっ子とか、そういう役が多かったイメージです。
吉川:そうですね、(『初めて恋をした日に読む話』の)エトミカとはちょっと違う、クールな女の子とか演じていました。逆に最近そういう役がないので今やったらどうなるのかなと思っていて、ちょっとやりたい欲はあるんです。実はファンの方も「そっちの方が好き」という方も多くて。演じたいんですけど、もし演じるとしたら久々になってしまうので、本当にドキドキです(笑)。
吉川愛、鈴木亮平に「謝りたい」?
― 子役時代はどうしてそういう役のオファーが多かったんでしょうか?吉川:『ハガネの女』(テレビ朝日/2010、2011、吉瀬美智子演じる主人公の小学校教師が受け持つクラスの女子生徒役)のイメージが強かったんでしょうか?多分その後からそういう役が一気に増えた気がします。だからそのときは同じ演技にならないように気をつけなきゃと思ってやっていました。
― 子役時代は色んな方と共演されたと思うんですけど、特に「また共演してみたい」という方はいらっしゃいますか?
吉川:うーん…あ、鈴木亮平さんにお会いしたいです(フジテレビ系『メイちゃんの執事』で、鈴木演じる大門を執事に持つ天才少女・みるくを演じた)。
― 鈴木さんには担がれているイメージです(笑)。
吉川:肩に乗せて頂いて(笑)。あのときはすごく、自由奔放でわがままな女の子だったと思うのでお会いして「あのときは申し訳ありませんでした、ありがとうございました」と謝りたいです(笑)。
― そうなんですか?
吉川:すごくやんちゃな子だったんです。ダーって走り回って、すぐお菓子食べて、「うわー!」って言っていたので…(笑)。私の執事の役で仲を深めようとお父さんみたいな感じで接して下さったので、「あのときはすみませんでした」と謝りたい(笑)。それは本当に思っています。
吉川愛の夢を叶える秘訣「必死になってやっています」
― 目標を明確に決める人と決めない人が入ると思うんですけど、「この賞を獲りたい」とか決めるタイプですか?吉川:決めるタイプです。
― 夢を聞いてもいいですか?
吉川:結構強い願望があるんですけど、それは秘密なんです(笑)。
― 秘めて持っておく不言実行タイプなんですね。
吉川:人にはあんまり言わないです、母親にも言ってないですね。
― 同世代が出ている作品を見て、「この作品出てみたかったな」と思うことはありますか?
吉川:あります。「私だったらどう演じるかな?」とかそういうことは考えたりします。
― 今後他にやってみたい役柄は?
吉川:コメディをやりたいです。全然真逆なんですけど、さっき話したクールな子とコメディ、どっちもやりたいなと。真顔でふざけたことを言いたいです。
― では最後に、モデルプレスの夢を追っている読者に向けて、吉川さんの夢を叶える秘訣を教えて下さい。
吉川:この職業はとにかく演技力が大事だと思うので、努力すること。それと自分磨きに励むことも大切だと感じています。私は夢を叶えるために必死になってやっています。必要不可欠なことをちゃんと維持してやること。その職業で必要なことを必死に努力してやれば必ず叶うと信じています。
― ありがとうございました。
吉川愛、“天才子役”からブレイク女優へ
その演技力の高さからか、癖が強い役を任されることが多いため、素の彼女は意外と知られていないように思う。写真撮影では色気溢れる表情を次々と繰り出し、ベテランの風格を感じさせてくれたが、インタビュー中は記者の言葉を聞き間違えて爆笑するなど、終始笑顔を見せてくれた19歳らしい無邪気な姿が印象的。それでも出てくる言葉は謙虚さと責任感に満ち溢れていた。一度芸能界を去った彼女は、さらにパワーアップして私たちの前に帰ってきてくれた。“吉川愛”の第1章はまだ始まったばかりだ。(modelpress編集部)
吉川愛プロフィール
生年月日:1999年10月28日身長:162cm
出身地:東京都
血液型:B型
子役時代から活躍。2006年、WOWOWドラマW『対岸の彼女』でデビュー。嵐・二宮和也が主演したTBS系『山田太郎ものがたり』(2007)で、二宮演じる山田太郎の妹を演じ、美少女すぎるルックスと演技力で“天才子役”と注目を集めるようになる。日本テレビ系『ホタルノヒカリ』(2007)、同局系『オー!マイ・ガール!!』(2008)、フジテレビ系『メイちゃんの執事』(2009)、テレビ朝日『ハガネの女』シリーズ(2010、2011)、TBS系『夜行観覧車』(2013)、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』(2013)など、多数の作品に出演。2017年4月電撃復帰。吉川愛として再出発する。近年の主な出演作は、日本テレビ系ドラマ『愛してたって、秘密はある。』(2017)、映画『虹色デイズ』(2018)など。
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