岸井ゆきの「まんぷく」での14歳役に「悩んでいました」 “初めての経験”語る<インタビュー>
2019.02.09 08:15
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女優の安藤サクラがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『まんぷく』(NHK総合/月曜~土曜あさ8時)に出演している女優の岸井ゆきのが、同作での印象に残っているシーンや今後の見どころについて語った。
『まんぷく』は、インスタントラーメンをこの世に生み出した日清食品の創業者で実業家・安藤百福(ももふく)とその妻・仁子(まさこ)の半生をモデルに、戦前から高度経済成長時代にかけての大阪を懸命に生き抜く夫婦の成功物語。物語のヒロイン・福子を安藤が、実業家の夫・萬平を長谷川博己が演じている。
岸井が演じているのは、香田家の4人兄弟の長女で、福子の姪の神部タカ。画家の父・忠彦が描く絵が大好きで、芸術家の父を尊敬している。妹や弟たちの面倒もよく見る家族思いの頑張り屋。
萬平が泉大津で製塩所を開くことになった時は、福子に頼まれて、週末だけ家事の手伝いをすることになった。しっかり者で愛きょうもあり、従業員たちの癒やしの存在だったが、神部と恋におちる。特技はハーモニカ演奏。
以下、岸井のインタビュー。
初登場のシーンで、タカは14歳。
実は、こんなに「14歳に見える!」と視聴者の方からの反響を頂けるとは思っていなくて…当初は、どうやって演じようかと悩んでいました。14歳って人の気持ちを推し測れない幼さもある一方で、段々と思考は大人になっていく…というような、色んな思いを抱えた複雑な年齢ですよね。
例えば、「なんでここに忠彦さん(要潤)がいないの」ってお母さん(松下奈緒)が言っているのを聞いているんだけど、何も言わない。それは、子どもの自分が、助けになれるかどうかわからない。だったら何も知らない体を装うというか、子どもらしい部分を見せて少しでも安心させたい、というようなタカなりの思いがあったのかなと。実年齢と同じ26歳を演じるようになってからは、自分自身と近づいたこともあって、シンプルに役を考えられるようになってきました。12年の違いについては、衣装も髪型も変わったことにとても助けられています。自分だけではなく出演者みんな変化があって、セットも変わっているので、環境からすんなりと入ることができました。14歳のときは明るさと愛きょうで言えるセリフが多かったのですが、26歳になると人の気持ちを考えられるようになり、自分の言葉で話すことができるようになってきたんだなと感じました。家族の問題にも、自分なりに突っ込んでいけるようにもなったりして、タカなりに成長しているなって。
神部さん(瀬戸康史)は萬平さん(長谷川博己)を好きすぎて、全然タカのほうを向いてくれないんです(笑)。結婚してからは、周りから甥(おい)っ子が見たい、孫が見たいと言われますし、そういう彼女なりの悩みなども自分なりに表現していきたいなと思っています。
妊娠する役はドラマでは初めてになります。不思議な感じではありますが、妊娠はタカにとって初めての経験で、私にとっても身重になる役が初めての経験。通じるものがあると思うので、気負わずに、タカといっしょにこの「初めての経験」を体感していけたらいいなと思っています。
― これまで演じられてきたシーンで、特に印象に残っているものがあれば理由と共に教えてください。
私は4人家族ですが、タカは香田家だけではなく、立花家も一緒にいることが多い大所帯。その大きな家族のなかで、「私は武士の娘の娘の娘です」と言うシーンは、すごくいいですよね。みんなで家族っていう感じがして。そこに参加できたのはうれしいです。
それと、お父さんの絵(魚の絵)を「きれい」っていうシーンが好きです。一番近い家族に対する本当に心からの言葉だと思いますし、父親を尊敬できるって、生きていくうえですごく大事なことだと思います。その一方、私と神部さんが近づいていくにつれて、お父さんがどんどん変わっていくのも面白いですよね。これからさらに別人のように変わってしまうと、聞いています。お父さん、どこに行っちゃうんだろう…心配です。(笑)
神部さんと二人の洗濯物のシーンも心に残っています。それを影から見ている塩軍団も塩軍団の演出に愛情がこもっていて、立体的にいろいろ肉づけされていくのを現場で見られたのもすごく楽しかったです。
福ちゃんにも同じようなところがあると思うんですが、タカには周囲を明るくさせる愛きょうがあり、すごくいいなと思います。「本当に明るくていいわ」と福ちゃんに言われるシーンがあるのですが、タカは本当になんの疑問もなく立花家を手伝っているんだなと思って。「愚痴を言わずにがんばっています」ではなく、心からみんなの事を思って一生懸命にお手伝いできる。そういう時代というのもあると思いますが、我慢して「文句言わずに」ではなく、一直線に「文句なしに」というところが素敵ですよね。
タカは実は、寝ているときも髪の毛を二つ結びしているんです。それもかわいいなと思いました。お母さんもすごくおしゃれなので自然におしゃれが好きになったんだろうなって。26歳になって服もおしゃれになって、スカートの丈もちょっと長くなって大人っぽくなっています。
― 毎日の放送を楽しみにしている、視聴者の皆さんへのメッセージをお願いいたします。
これからタカがどうなっていくのか、私自身もすごく楽しみです。実年齢の12歳下を演じたと思ったら、今度は、同じぐらい年上のタカを演じることになるので、そこはきっと私にとっては挑戦です。
“朝ドラ”の場合、視聴者の方からメッセージが届いて、そこから新しい発見ができたり演技に応用できたりして役と共に成長していけるのが面白いです。これから即席ラーメンの話になるのですが、いったいどう描かれていくのか。そして、私の家族…特にお父さんがどう変化していくのか、楽しみにしてもらいたいです。また、塩軍団のメンバーも何人か戻ってくるので、キャラクターたちの成長を一緒に見守っていただければと思っています。
(modelpress編集部)
岸井が演じているのは、香田家の4人兄弟の長女で、福子の姪の神部タカ。画家の父・忠彦が描く絵が大好きで、芸術家の父を尊敬している。妹や弟たちの面倒もよく見る家族思いの頑張り屋。
萬平が泉大津で製塩所を開くことになった時は、福子に頼まれて、週末だけ家事の手伝いをすることになった。しっかり者で愛きょうもあり、従業員たちの癒やしの存在だったが、神部と恋におちる。特技はハーモニカ演奏。
以下、岸井のインタビュー。
岸井ゆきの、14歳役に挑戦 「初めての経験」への思いも
― 物語が進んでいくにつれ、役柄に対する印象や演じるうえでの心境の変化がありましたら、教えてください。初登場のシーンで、タカは14歳。
実は、こんなに「14歳に見える!」と視聴者の方からの反響を頂けるとは思っていなくて…当初は、どうやって演じようかと悩んでいました。14歳って人の気持ちを推し測れない幼さもある一方で、段々と思考は大人になっていく…というような、色んな思いを抱えた複雑な年齢ですよね。
例えば、「なんでここに忠彦さん(要潤)がいないの」ってお母さん(松下奈緒)が言っているのを聞いているんだけど、何も言わない。それは、子どもの自分が、助けになれるかどうかわからない。だったら何も知らない体を装うというか、子どもらしい部分を見せて少しでも安心させたい、というようなタカなりの思いがあったのかなと。実年齢と同じ26歳を演じるようになってからは、自分自身と近づいたこともあって、シンプルに役を考えられるようになってきました。12年の違いについては、衣装も髪型も変わったことにとても助けられています。自分だけではなく出演者みんな変化があって、セットも変わっているので、環境からすんなりと入ることができました。14歳のときは明るさと愛きょうで言えるセリフが多かったのですが、26歳になると人の気持ちを考えられるようになり、自分の言葉で話すことができるようになってきたんだなと感じました。家族の問題にも、自分なりに突っ込んでいけるようにもなったりして、タカなりに成長しているなって。
神部さん(瀬戸康史)は萬平さん(長谷川博己)を好きすぎて、全然タカのほうを向いてくれないんです(笑)。結婚してからは、周りから甥(おい)っ子が見たい、孫が見たいと言われますし、そういう彼女なりの悩みなども自分なりに表現していきたいなと思っています。
妊娠する役はドラマでは初めてになります。不思議な感じではありますが、妊娠はタカにとって初めての経験で、私にとっても身重になる役が初めての経験。通じるものがあると思うので、気負わずに、タカといっしょにこの「初めての経験」を体感していけたらいいなと思っています。
― これまで演じられてきたシーンで、特に印象に残っているものがあれば理由と共に教えてください。
私は4人家族ですが、タカは香田家だけではなく、立花家も一緒にいることが多い大所帯。その大きな家族のなかで、「私は武士の娘の娘の娘です」と言うシーンは、すごくいいですよね。みんなで家族っていう感じがして。そこに参加できたのはうれしいです。
それと、お父さんの絵(魚の絵)を「きれい」っていうシーンが好きです。一番近い家族に対する本当に心からの言葉だと思いますし、父親を尊敬できるって、生きていくうえですごく大事なことだと思います。その一方、私と神部さんが近づいていくにつれて、お父さんがどんどん変わっていくのも面白いですよね。これからさらに別人のように変わってしまうと、聞いています。お父さん、どこに行っちゃうんだろう…心配です。(笑)
神部さんと二人の洗濯物のシーンも心に残っています。それを影から見ている塩軍団も塩軍団の演出に愛情がこもっていて、立体的にいろいろ肉づけされていくのを現場で見られたのもすごく楽しかったです。
岸井ゆきのが語るこれからの見どころ
― 番組の後半から終盤にかけての、演じられる役柄のみどころや注目ポイントを教えて下さい。福ちゃんにも同じようなところがあると思うんですが、タカには周囲を明るくさせる愛きょうがあり、すごくいいなと思います。「本当に明るくていいわ」と福ちゃんに言われるシーンがあるのですが、タカは本当になんの疑問もなく立花家を手伝っているんだなと思って。「愚痴を言わずにがんばっています」ではなく、心からみんなの事を思って一生懸命にお手伝いできる。そういう時代というのもあると思いますが、我慢して「文句言わずに」ではなく、一直線に「文句なしに」というところが素敵ですよね。
タカは実は、寝ているときも髪の毛を二つ結びしているんです。それもかわいいなと思いました。お母さんもすごくおしゃれなので自然におしゃれが好きになったんだろうなって。26歳になって服もおしゃれになって、スカートの丈もちょっと長くなって大人っぽくなっています。
― 毎日の放送を楽しみにしている、視聴者の皆さんへのメッセージをお願いいたします。
これからタカがどうなっていくのか、私自身もすごく楽しみです。実年齢の12歳下を演じたと思ったら、今度は、同じぐらい年上のタカを演じることになるので、そこはきっと私にとっては挑戦です。
“朝ドラ”の場合、視聴者の方からメッセージが届いて、そこから新しい発見ができたり演技に応用できたりして役と共に成長していけるのが面白いです。これから即席ラーメンの話になるのですが、いったいどう描かれていくのか。そして、私の家族…特にお父さんがどう変化していくのか、楽しみにしてもらいたいです。また、塩軍団のメンバーも何人か戻ってくるので、キャラクターたちの成長を一緒に見守っていただければと思っています。
(modelpress編集部)
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