<足立佳奈インタビュー>SNS世代から支持される理由 「今日、好きになりました。」のテーマソングで注目集める
2019.02.06 19:30
中高生を中心に、SNS世代から多くの支持を集めているシンガーソングライターの足立佳奈。Twitterに投稿した動画「キムチ~笑顔の作り方~」は620万回以上(※2019年2月現在)再生されており、「私今あなたに恋をしています」が原曲の「#今日好きダンス」はTikTokで大きな話題を呼んだ。同世代のハートを掴み続ける彼女の魅力とは。
足立は2014年にLINE×SONY MUSICオーディションで12万5094人の中からグランプリを獲得。Twitterに15秒のオリジナルソングを数多く投稿しており、2017年2月にアップした「キムチ~笑顔の作り方~」が中高生の間で大きな話題に。「キムチ~笑顔の作り方~」の動画を真似してアップする中高生や部活生が多数出現した。2018年には恋愛リアリティショー「今日、好きになりました。」(以下:今日好き)から誕生した「#今日好きダンス」(原曲:「私今あなたに恋をしています」)がTikTokで大きなブームとなった。
足立:ファーストアルバムがリリースできたことはもちろん、初のワンマンライブができたことも嬉しかったです。歌番組にも出演させていただいて、視聴者の方に「佳奈ちゃんの歌良かったよ」って感想をいただけたんです。少しずつだけど、色んな方に私の歌と気持ちが届いていると実感できる1年でした。
― それまでは「キムチの歌」の印象が強かった?
足立:そうですね。「Twitterの人」っていう印象が強かったみたいで。最近は「TikTokの人だ」って言われることもあるんですけど(笑)。私はSNSにとてもご縁があるみたいです(笑)。でもそれがキッカケで知ってくださるのは、すごくありがたいですね。
― 昨年はドラマやMCにも挑戦されていましたが、気持ち的な変化もありましたか?
足立:色々なことにチャレンジしたかったし、幅広く活躍できる方はやっぱり魅力的だと思うんです。でも私が「一つでも自信を持って出来ることはなんだろう」って自分の心に問いかけてみると、やっぱり今の活動の原点になった「歌」があって。私がこれからも成長していけるのは「歌」なんじゃないかなって思ったんです。
― 歌うことがやっぱり好きなんですね。
足立:はい。音楽は台本がないので自分の気持ちを思ったまま伝えることが出来る気がするんです。一度完成した曲でも気分によって静かなアコースティックverにアレンジしたり、アカペラだけにしたり。そうやって自分の気持ちに寄り添ってくれる音楽が一番好きなんだなって。今はデビュー当時よりも歌と向き合っている時間が多くて、朝起きてから寝るまで、お家にいる時は絶対音楽を流しているんです。ジャンルや性別問わず色んな音楽を聴くようにしています。
― 色んな経験をしたからこそ感じられた思いなのかもしれないですね。
足立:そうですね。私は2回しかドラマに出ていないんですけど、それだけでも得たものは大きかったです。そのおかげで私は歌が大好きなんだなって感じることもできました。
足立:んー、なんだろう…。ちょっと前までは10代のうちにお友達と制服を着て夢の国に行きたいなって思っていたんです。でも最近髪も染めたからか、制服着たら痛いんじゃないかって思っちゃって(笑)。もしSNSで「久々に制服着てます!」って投稿して「コスプレ」とか「痛い」とか言われちゃったら「言わないでー!」ってショック受けちゃう(笑)。
― 全然大丈夫だと思います!以前のインタビューでお兄さんに甘えっぱなしと仰っていましたが、20歳までに独り立ちとかは?
足立:最近、お兄ちゃんに一人暮らししたいって言われたんですよ。今は帰るとお洗濯も終わっているし料理もあるので、もしお兄ちゃんがいなくなるとどうなるんだろうって不安はありますね。やっぱり10代のうちになんでも出来るようになったほうがいいですよね。
― 洗濯は出来たほうがいいかもしれないですね。
足立:できるんですよ!やらないだけで。
― 前のインタビューでは洗濯機から異臭がしたというお話も…(笑)。
足立:(笑)。でも聞いてください!ちゃんとお兄ちゃんに柔軟剤はちょっと多めに入れたほうがいいよって教えてもらったし、タオルの干し方も教えてもらったんです。
― タオル?
足立:そうなんです。干したタオルを私とお兄ちゃんのとで比べてみたんです。私のタオルはパリパリなのに、お兄ちゃんのタオルはふわっふわなんですよ!CMみたいに本当にふわふわなんです。干す前に一回ぱってやるだけなんですけど、空気を含むことで固まった繊維が膨らむらしくて。…あれ?何の話でしたっけ?
― 20歳までにしたいことですね(笑)。すごいお兄さんだということは伝わりました(笑)。
足立:そうだ!10代のうちにですよね。でも最近料理を始めたんですよ。お味噌汁、オムライス、ハンバーグ、春巻き、唐揚げ、鍋はメニューを見ずにできるようになりました!
― すごい!10代のうちに独り立ちもできそうですね。
足立:本当はお兄ちゃんが就職活動で忙しくて、相手にしてもらえていないだけなんですけど…(笑)。お兄ちゃんに「料理で男性の胃袋を掴むといいよ」って教えてもらったので、料理は頑張りたいです!
― 2月1日には最新曲「ウタコク」の先行配信がスタートしました。どのような楽曲になっているか教えていただけますか?
足立:ソフトバンクさんと「今日好き」のコラボCMソングということで私が歌わせていただきました。この曲を好きな子に渡して聞いてもらえれば告白も出来ると思うんです。歌詞は「今日好き」に出演している方の言葉だけで作られたので、恋をした言葉がそのまま曲になっています。同世代の方にはより共感してもらえると思います。
― 足立さんが特に気に入っているフレーズはありますか?
足立:「心の中では めっちゃ嫉妬してて 逃げてたんだ」とか「やばいもう・・・飛び込みたい!」というフレーズは、日常的に喋っている言葉のままなんです。それをそのまま歌詞として入れ込んでいて「これもありなんだ!」って新鮮でした。
― 自分が作る楽曲とは違いましたか?
足立:そうですね。私はどんな世代の方が聞いても分かるような言葉を選ぶようにしているんです。「やばい」って言葉も今は色んな意味があるし、「めっちゃ」ってどれくらいなのかも曖昧ですよね。普段は具体的に考えるんですけど、抽象的な言葉を使う場合も前後で具体的な言葉を入れて分かりやすいようにしています。でも「ウタコク」の歌詞って普段使っている言葉だからすごくしっくりするんですよ。
― 歌い方も工夫しましたか?
足立:これはレコーディングを見ているスタッフさんから言われたんですけど、「よかったら お願い」の部分は、本当にお願いしているように歌っていたよって教えてもらったんです。私は気付いていなくて、自然と歌詞と自分の気持ちがマッチしていたんだなって感じました。聴く方もしっくりくるんじゃないかなって思います。
足立:そうなんです。いいとこ取りなMVだなって思いました!MVのストーリーって一組の物語を描くことが多いと思うんです。でも今回は色んな場所で、色んな恋の様子が描かれているんです。慣れている二人だったり、友達のような関係だったり、緊張して花束を渡していたり…。こんなに欲張っていいのかなって(笑)。
― 本当にたくさんの恋模様がありましたね。お気に入りのシーンはありますか?
足立:誰もいない教室で告白してうまくいった2人が卒業証書で紙ヒコーキを作って窓から飛ばすシーンとか。あと部活終わりに選手とマネージャーの微妙な空気感は「いいなー!」って思いましたね。一緒に帰りながらじゃれ合っている感じの2人もにやけちゃいます。たくさん素敵なシーンがありました!
― 今回、足立さん本人も「ウタコク」の動画を投稿されていましたね。
足立:そうなんです。自分の歌を自分でやるっていうのも新鮮でした。バレンタインが近いということもあって告白するという設定で撮りました。逆再生をつかって最後に「すきです」という文字が浮かびあがるんですけど、思ったよりうまくいって気に入っています!
― その他にもMVに出演している方が「ウタコク」を歌っている動画も。こういったSNSで真似している動画をご覧になっていかがですか?
足立:すっごく嬉しいです!「キムチの歌」の時も放課後に他のクラスから「皆さん最近~」って聞こえてきて嬉しかった。私の音楽というよりは、みんなが自分の音楽のように気持ちを込めて歌っているのがすごく嬉しい。それを観るとちゃんと気持ちが伝わっているんだなと感じます。
― 気になった投稿はありましたか?
足立:関根さんの「言えないけど、一生懸命頑張っている」感じが素敵。ダンスは無いけど、だからこそこの子の人柄が出ていてすごくいいですよね!恥ずかしいけど言いたいっていうのが伝わってくる。
― 振り付けを考えてくれている動画もありますね。
足立:なっちゃん(8467・やしろなな)はなっちゃんらしくて、すごく可愛い。にやけちゃう(笑)。真剣に歌ってくれていたりダンスをしてくれていると、気持ちが繋がっているんだなって感じますね。お互いが真剣になれる歌があって、それがキッカケになっているんだなって。
― ファンの方の動画を見ることもありますか?
足立:はい。SNSを通して送ってくださる方もいるんです。私が元気なさそうだなって察してくれたファンの方からは「これからマジックします。笑ってください」っていう動画が送られたりして。本当に身近なお友達が動画をくれるような感じで嬉しかったです。
― 素敵ですね。動画がファンとの繋がりがさらに強くしているように感じます。足立さんもよくTwitterに動画をアップされていますね。
足立:私自身が好きなアーティストさんにして欲しいことを、私もファンの方にしたいなって思っているんです。例えば「今日はこの場所で◯時からライブがあります」って動画をUPしてくれると、その手間がすごく嬉しい。文章を読まなくてもしっかり頭に入ってくるので、分かりやすいようにライブ情報なども動画で発信するようにしています。
足立:「今日好き」って特別ルールがあるんです。普通は告白するまで数日あるんですけど、「明日の朝に告白しないといけない」という特別ルールもあって。Twitter動画をアップしてくれていたなっちゃんがその特別ルールで気持ちを伝えなくちゃいけなくなったけど、自分の気持ちをすごく素直に伝えてたんです。私も好きになったらバンバン自分の気持ちを伝えるタイプなので親近感を覚えて。結局振られちゃったんですけど、「そうか!この短期間で恋をするには、あまり積極的にいきすぎちゃダメなんだ」ってすごく自分を振り返りました。
― 番組を通して客観視できたんですね。以前、足立さんは当たって砕けろタイプだと仰っていましたが、後から思い返して「後悔した」なんて恋愛経験はありますか?
足立:後悔はないですね。後悔は無いんですけど、反省はすごくします。今回は当たって砕けちゃったから、次回はうまく回り込んで砕けないようにって(笑)。
― (笑)。「ウタコク」の歌詞にもありますが気持ちを伝えずに後悔したこともない?
足立:ないんです。言いすぎてしまった後悔はあるんですけど。好きだった人が私を心配してくれていたのに「鬱陶しい!」って言っちゃったんですよ。友達の関係もなくなっちゃってすごく後悔しました。だから「私今あなたに恋をしています」の歌詞にある「言わなきゃよかったかな」っていうのは本当に私の気持ちだなって感じます。
― 自分の気持ちを素直に伝えられる方は結構珍しいかもしれないですね。
足立:そうですよね。伝えられない人のほうが多いですよね。「今日好き」を観ていても好きとは言えないけどちょっとずつアタックして、向こうも徐々に気になっていって。「駆け引きってそういうことか!」って思います(笑)。
足立:昨年にファーストライブをおこなって、今年の春はツアーで4ヶ所回ります。でも観に来れない方も多いと思うので、もっと色んな場所で色な人と一緒の時間を共有したいです。それでより身近に感じてもらえたら嬉しいですね。
― ファンとの距離が近いのも足立さんの魅力ですね。
足立:SNSで話題になったからこそ、みんな身近に感じてくれていると思うんです。その距離感は大切にしていきたいなって。
― 「会いに行く」と言うより「会いに来る」ような。
足立:“会いに来るアーティスト”だと恋愛みたいにガツガツしすぎて嫌われないですかね(笑)。でもライブやリリースイベントでは出来るだけ多くの会場に行って、たくさんの人に直接声を届けられる1年にしていきたいです。
― ありがとうございました。
歌うことが大好きな15歳の少女は、家族の反対を受けながらもオーディションに応募。高い歌唱力で見事12万人の中からグランプリを獲得する。その後、SNSを中心に「足立佳奈」の名前は拡散されていった。拡散された理由の一つに高い歌唱力もあるだろう。だが、彼女が同世代から支持を集める本当の理由はSNSならではの近い距離感なのかもしれない。彼女の気持ちが込もった動画は、今もSNSで拡散され続けている。(modelpress編集部)[PR]提供元:株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ
LINE MUSICで配信された「笑顔の作り方~キムチ~/ココロハレテ」は大物アーティストを押さえ堂々の1位を獲得。さらにLINEバイトのヒロインやフジテレビ「新しい波24」のMCに大抜擢されるなど、まさにシンデレラストーリーを駆け上がる、シンデレラガールとなる。
2018年には、TOKYO GIRLS COLLECTIONや超十代、シンデレラフェスなどの大型イベントに出演する一方、NHK中部フレッシャーズキャンペーンのイメージソングや、NHK Eテレ高校講座「国語表現」のMCに抜擢されるなど多方面での活躍が期待されている。趣味はスポーツ観戦と食べること、走ること。50メートル走は6.8秒。
配信:2月1日(水)
渋谷WWWX
■3月29日(金)18:30/19:00
福岡BEAT STATION
■4月3日(水)18:30/19:00
梅田Shangri-La
■4月4日(木)18:30/19:00
名古屋CLUB QUATTRO
目次
歌と改めて向き合った2018年
― 2018年は高校卒業や初となるアルバム発表、「#今日好きダンス」のブームなど様々なことがありました。振り返ってみて2018年はどんな年になりましたか?足立:ファーストアルバムがリリースできたことはもちろん、初のワンマンライブができたことも嬉しかったです。歌番組にも出演させていただいて、視聴者の方に「佳奈ちゃんの歌良かったよ」って感想をいただけたんです。少しずつだけど、色んな方に私の歌と気持ちが届いていると実感できる1年でした。
― それまでは「キムチの歌」の印象が強かった?
足立:そうですね。「Twitterの人」っていう印象が強かったみたいで。最近は「TikTokの人だ」って言われることもあるんですけど(笑)。私はSNSにとてもご縁があるみたいです(笑)。でもそれがキッカケで知ってくださるのは、すごくありがたいですね。
― 昨年はドラマやMCにも挑戦されていましたが、気持ち的な変化もありましたか?
足立:色々なことにチャレンジしたかったし、幅広く活躍できる方はやっぱり魅力的だと思うんです。でも私が「一つでも自信を持って出来ることはなんだろう」って自分の心に問いかけてみると、やっぱり今の活動の原点になった「歌」があって。私がこれからも成長していけるのは「歌」なんじゃないかなって思ったんです。
― 歌うことがやっぱり好きなんですね。
足立:はい。音楽は台本がないので自分の気持ちを思ったまま伝えることが出来る気がするんです。一度完成した曲でも気分によって静かなアコースティックverにアレンジしたり、アカペラだけにしたり。そうやって自分の気持ちに寄り添ってくれる音楽が一番好きなんだなって。今はデビュー当時よりも歌と向き合っている時間が多くて、朝起きてから寝るまで、お家にいる時は絶対音楽を流しているんです。ジャンルや性別問わず色んな音楽を聴くようにしています。
― 色んな経験をしたからこそ感じられた思いなのかもしれないですね。
足立:そうですね。私は2回しかドラマに出ていないんですけど、それだけでも得たものは大きかったです。そのおかげで私は歌が大好きなんだなって感じることもできました。
足立佳奈「料理で男性の胃袋を掴む」
― 今年10月には20歳の誕生日を迎えます。それまでにやっておきたいことはありますか?足立:んー、なんだろう…。ちょっと前までは10代のうちにお友達と制服を着て夢の国に行きたいなって思っていたんです。でも最近髪も染めたからか、制服着たら痛いんじゃないかって思っちゃって(笑)。もしSNSで「久々に制服着てます!」って投稿して「コスプレ」とか「痛い」とか言われちゃったら「言わないでー!」ってショック受けちゃう(笑)。
― 全然大丈夫だと思います!以前のインタビューでお兄さんに甘えっぱなしと仰っていましたが、20歳までに独り立ちとかは?
足立:最近、お兄ちゃんに一人暮らししたいって言われたんですよ。今は帰るとお洗濯も終わっているし料理もあるので、もしお兄ちゃんがいなくなるとどうなるんだろうって不安はありますね。やっぱり10代のうちになんでも出来るようになったほうがいいですよね。
― 洗濯は出来たほうがいいかもしれないですね。
足立:できるんですよ!やらないだけで。
― 前のインタビューでは洗濯機から異臭がしたというお話も…(笑)。
足立:(笑)。でも聞いてください!ちゃんとお兄ちゃんに柔軟剤はちょっと多めに入れたほうがいいよって教えてもらったし、タオルの干し方も教えてもらったんです。
― タオル?
足立:そうなんです。干したタオルを私とお兄ちゃんのとで比べてみたんです。私のタオルはパリパリなのに、お兄ちゃんのタオルはふわっふわなんですよ!CMみたいに本当にふわふわなんです。干す前に一回ぱってやるだけなんですけど、空気を含むことで固まった繊維が膨らむらしくて。…あれ?何の話でしたっけ?
― 20歳までにしたいことですね(笑)。すごいお兄さんだということは伝わりました(笑)。
足立:そうだ!10代のうちにですよね。でも最近料理を始めたんですよ。お味噌汁、オムライス、ハンバーグ、春巻き、唐揚げ、鍋はメニューを見ずにできるようになりました!
― すごい!10代のうちに独り立ちもできそうですね。
足立:本当はお兄ちゃんが就職活動で忙しくて、相手にしてもらえていないだけなんですけど…(笑)。お兄ちゃんに「料理で男性の胃袋を掴むといいよ」って教えてもらったので、料理は頑張りたいです!
足立佳奈も驚いた新曲の歌詞
― 2月1日には最新曲「ウタコク」の先行配信がスタートしました。どのような楽曲になっているか教えていただけますか?
足立:ソフトバンクさんと「今日好き」のコラボCMソングということで私が歌わせていただきました。この曲を好きな子に渡して聞いてもらえれば告白も出来ると思うんです。歌詞は「今日好き」に出演している方の言葉だけで作られたので、恋をした言葉がそのまま曲になっています。同世代の方にはより共感してもらえると思います。
― 足立さんが特に気に入っているフレーズはありますか?
足立:「心の中では めっちゃ嫉妬してて 逃げてたんだ」とか「やばいもう・・・飛び込みたい!」というフレーズは、日常的に喋っている言葉のままなんです。それをそのまま歌詞として入れ込んでいて「これもありなんだ!」って新鮮でした。
― 自分が作る楽曲とは違いましたか?
足立:そうですね。私はどんな世代の方が聞いても分かるような言葉を選ぶようにしているんです。「やばい」って言葉も今は色んな意味があるし、「めっちゃ」ってどれくらいなのかも曖昧ですよね。普段は具体的に考えるんですけど、抽象的な言葉を使う場合も前後で具体的な言葉を入れて分かりやすいようにしています。でも「ウタコク」の歌詞って普段使っている言葉だからすごくしっくりするんですよ。
― 歌い方も工夫しましたか?
足立:これはレコーディングを見ているスタッフさんから言われたんですけど、「よかったら お願い」の部分は、本当にお願いしているように歌っていたよって教えてもらったんです。私は気付いていなくて、自然と歌詞と自分の気持ちがマッチしていたんだなって感じました。聴く方もしっくりくるんじゃないかなって思います。
Twitter動画に込める想い
― 「ウタコク」は色々な方の言葉を歌詞にしたように、MVでは色々な恋模様を見ることもできますね。足立:そうなんです。いいとこ取りなMVだなって思いました!MVのストーリーって一組の物語を描くことが多いと思うんです。でも今回は色んな場所で、色んな恋の様子が描かれているんです。慣れている二人だったり、友達のような関係だったり、緊張して花束を渡していたり…。こんなに欲張っていいのかなって(笑)。
― 本当にたくさんの恋模様がありましたね。お気に入りのシーンはありますか?
足立:誰もいない教室で告白してうまくいった2人が卒業証書で紙ヒコーキを作って窓から飛ばすシーンとか。あと部活終わりに選手とマネージャーの微妙な空気感は「いいなー!」って思いましたね。一緒に帰りながらじゃれ合っている感じの2人もにやけちゃいます。たくさん素敵なシーンがありました!
― 今回、足立さん本人も「ウタコク」の動画を投稿されていましたね。
足立:そうなんです。自分の歌を自分でやるっていうのも新鮮でした。バレンタインが近いということもあって告白するという設定で撮りました。逆再生をつかって最後に「すきです」という文字が浮かびあがるんですけど、思ったよりうまくいって気に入っています!
― その他にもMVに出演している方が「ウタコク」を歌っている動画も。こういったSNSで真似している動画をご覧になっていかがですか?
足立:すっごく嬉しいです!「キムチの歌」の時も放課後に他のクラスから「皆さん最近~」って聞こえてきて嬉しかった。私の音楽というよりは、みんなが自分の音楽のように気持ちを込めて歌っているのがすごく嬉しい。それを観るとちゃんと気持ちが伝わっているんだなと感じます。
― 気になった投稿はありましたか?
足立:関根さんの「言えないけど、一生懸命頑張っている」感じが素敵。ダンスは無いけど、だからこそこの子の人柄が出ていてすごくいいですよね!恥ずかしいけど言いたいっていうのが伝わってくる。
― 振り付けを考えてくれている動画もありますね。
足立:なっちゃん(8467・やしろなな)はなっちゃんらしくて、すごく可愛い。にやけちゃう(笑)。真剣に歌ってくれていたりダンスをしてくれていると、気持ちが繋がっているんだなって感じますね。お互いが真剣になれる歌があって、それがキッカケになっているんだなって。
― ファンの方の動画を見ることもありますか?
足立:はい。SNSを通して送ってくださる方もいるんです。私が元気なさそうだなって察してくれたファンの方からは「これからマジックします。笑ってください」っていう動画が送られたりして。本当に身近なお友達が動画をくれるような感じで嬉しかったです。
― 素敵ですね。動画がファンとの繋がりがさらに強くしているように感じます。足立さんもよくTwitterに動画をアップされていますね。
足立:私自身が好きなアーティストさんにして欲しいことを、私もファンの方にしたいなって思っているんです。例えば「今日はこの場所で◯時からライブがあります」って動画をUPしてくれると、その手間がすごく嬉しい。文章を読まなくてもしっかり頭に入ってくるので、分かりやすいようにライブ情報なども動画で発信するようにしています。
足立佳奈、恋愛で「後悔はない」
― 恋愛見届人として「今日好き」にも出演されていますが、今まで特に印象に残っているシーンってありますか?足立:「今日好き」って特別ルールがあるんです。普通は告白するまで数日あるんですけど、「明日の朝に告白しないといけない」という特別ルールもあって。Twitter動画をアップしてくれていたなっちゃんがその特別ルールで気持ちを伝えなくちゃいけなくなったけど、自分の気持ちをすごく素直に伝えてたんです。私も好きになったらバンバン自分の気持ちを伝えるタイプなので親近感を覚えて。結局振られちゃったんですけど、「そうか!この短期間で恋をするには、あまり積極的にいきすぎちゃダメなんだ」ってすごく自分を振り返りました。
― 番組を通して客観視できたんですね。以前、足立さんは当たって砕けろタイプだと仰っていましたが、後から思い返して「後悔した」なんて恋愛経験はありますか?
足立:後悔はないですね。後悔は無いんですけど、反省はすごくします。今回は当たって砕けちゃったから、次回はうまく回り込んで砕けないようにって(笑)。
― (笑)。「ウタコク」の歌詞にもありますが気持ちを伝えずに後悔したこともない?
足立:ないんです。言いすぎてしまった後悔はあるんですけど。好きだった人が私を心配してくれていたのに「鬱陶しい!」って言っちゃったんですよ。友達の関係もなくなっちゃってすごく後悔しました。だから「私今あなたに恋をしています」の歌詞にある「言わなきゃよかったかな」っていうのは本当に私の気持ちだなって感じます。
― 自分の気持ちを素直に伝えられる方は結構珍しいかもしれないですね。
足立:そうですよね。伝えられない人のほうが多いですよね。「今日好き」を観ていても好きとは言えないけどちょっとずつアタックして、向こうも徐々に気になっていって。「駆け引きってそういうことか!」って思います(笑)。
目標は会いに来るアーティスト?
― それでは最後に、2019年はどんな年にしていきたいか教えてください。足立:昨年にファーストライブをおこなって、今年の春はツアーで4ヶ所回ります。でも観に来れない方も多いと思うので、もっと色んな場所で色な人と一緒の時間を共有したいです。それでより身近に感じてもらえたら嬉しいですね。
― ファンとの距離が近いのも足立さんの魅力ですね。
足立:SNSで話題になったからこそ、みんな身近に感じてくれていると思うんです。その距離感は大切にしていきたいなって。
― 「会いに行く」と言うより「会いに来る」ような。
足立:“会いに来るアーティスト”だと恋愛みたいにガツガツしすぎて嫌われないですかね(笑)。でもライブやリリースイベントでは出来るだけ多くの会場に行って、たくさんの人に直接声を届けられる1年にしていきたいです。
― ありがとうございました。
歌うことが大好きな15歳の少女は、家族の反対を受けながらもオーディションに応募。高い歌唱力で見事12万人の中からグランプリを獲得する。その後、SNSを中心に「足立佳奈」の名前は拡散されていった。拡散された理由の一つに高い歌唱力もあるだろう。だが、彼女が同世代から支持を集める本当の理由はSNSならではの近い距離感なのかもしれない。彼女の気持ちが込もった動画は、今もSNSで拡散され続けている。(modelpress編集部)[PR]提供元:株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ
足立佳奈(あだち・かな)プロフィール
岐阜県海津市出身のシンガーソングライター。2014年にLINE×SONY MUSICオーディションで12万5094人の中からグランプリを獲得。2017年2月、Twitterにアップした15秒動画「キムチ~笑顔の作り方~」が中高生の間で話題となり、そのツイートは2,500万回以上のインプレッションを記録。その動画を真似してアップする中高生や部活生が多数出現し、学生の中で社会現象となり、その曲をもとに2017年8月に「笑顔の作り方~キムチ~/ココロハレテ」でメジャーデビューを果たす。LINE MUSICで配信された「笑顔の作り方~キムチ~/ココロハレテ」は大物アーティストを押さえ堂々の1位を獲得。さらにLINEバイトのヒロインやフジテレビ「新しい波24」のMCに大抜擢されるなど、まさにシンデレラストーリーを駆け上がる、シンデレラガールとなる。
2018年には、TOKYO GIRLS COLLECTIONや超十代、シンデレラフェスなどの大型イベントに出演する一方、NHK中部フレッシャーズキャンペーンのイメージソングや、NHK Eテレ高校講座「国語表現」のMCに抜擢されるなど多方面での活躍が期待されている。趣味はスポーツ観戦と食べること、走ること。50メートル走は6.8秒。
配信限定シングル「ウタコク」(2月1日配信開始)
01.ウタコク配信:2月1日(水)
LIVE TOUR 2019 - FUN FAIR -
■3月28日(木)18:30/19:00渋谷WWWX
■3月29日(金)18:30/19:00
福岡BEAT STATION
■4月3日(水)18:30/19:00
梅田Shangri-La
■4月4日(木)18:30/19:00
名古屋CLUB QUATTRO