出演作全てが話題になる美女・桜田ひより、急成長の根底にある素顔とは?“一生分の涙を使い果たした”“主演のプレッシャー”を経て…
出演作全てが話題になる美女、桜田ひより(さくらだ・ひより/15)。2013年11月「冤罪死刑」(テレビ朝日系)でドラマデビューし「明日、ママがいない」(日本テレビ)で広く知られるように。その後も出演作を重ね「咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A」(MBS/TBS)で初主演(映画版も主演)。今年は映画「祈りの幕が下りる時」や「あなたには帰る家がある」(TBS)でその高い演技力を見せつけた。あまりに心を打つ演技に、てっきり天才型かと思いきや、実は努力の人。インタビュー中も15歳とは思えぬしっかりとした口調で、仕事に対する悩みや葛藤を明かしてくれた。
そんな彼女は「新しいことを始めたい」と今、雑誌「Seventeen」でモデルとして挑戦を始め、映画「ういらぶ。」(11月9日公開)ではラブコメに初挑戦。女優として着実に成長する彼女が、なぜ今「Seventeen」なのか、ラブコメなのか―――。あどけない笑顔を見せながら新しい世界に次々と飛び込む15歳の素顔に迫った。<モデルプレスインタビュー前編>
桜田ひよりのターニングポイント
― どの作品も出るたびに話題を集めていますね。反響は届いていますか?桜田:ありがたいです。今年公開された映画「祈りの幕が下りる時」では、松嶋菜々子さんの幼少期を演じさせて頂いたのですが、多くの方から「すごかったね」「泣いたよ」といったお褒めの言葉を頂いて、驚きつつも嬉しかったです。
これまでも人を殺してしまったり、心に闇を抱えていたりする子の役が多かったですが、中でもこの作品は特殊な役だったので、どういう風に役作りをすれば良いのか、自分の中でもいまいち掴めなくて…。最初の方は本当にすごく悩みましたが、あの作品を通じて、やっぱり演じることは面白いと改めて感じました。正直、役作りとして辛く感じる面もあって…。でもそこも含めて、女優さんは面白い職業だと今は思います。なので「祈りの幕ー」は自分の中ですごく考え方が変わった、人生の中で大きな出来事でした。
― 1つのターニングポイントになったんですね。私も観させて頂きましたが、トンネルのシーンは特に感動しました。
桜田:夜だったのですごく怖かったんですけど、ずっとトンネルの中で撮影していたので、おばけとか怖くなくなっちゃって(笑)。トンネルの中にベンチを置いてもらって、小日向(文世)さんとずっとおしゃべりしていました(笑)。シリアスなシーンが多かったんですけど、現場では笑いが溢れていて和やかな感じでした。
小日向さんがいる現場は和やかで明るくて笑いが常に溢れているので、一緒にいて優しい気持ちになれるし、ポカポカするんです。こんなにも大らかで心の広い方に出会えて「私もこういう俳優さんになりたいな」と強く思いました。
― 劇中では涙のシーンも多かったですね。
桜田:あの撮影では、尋常じゃない涙を出しました。カメラワークを何回も変えて作るシーンだったので、あの一連の流れを4回ぐらいやったんです。全部、泣いていたので、次の日、顔がパンパンになっちゃって(笑)。一生分の涙を使い果たしたんじゃないかなと思うくらいボロ泣きしました。最後の方はハイになって逆にすごい楽しくなっていましたね(笑)。
― 手応えはご自身の中であったんですか?
桜田:いえ。どうしても後で観ると「もっとこうした方が良かったかな」と色々なことを考えてしまいます。多分、性格的なもので、この作品だけに限ったことではないんですけど、テレビのオンエアを観ても「もっとこうできたはずなのに、どうしてしなかったんだろう」とか後悔は常にあります。それで「次こういう時があったら、絶対にこうしよう、こう動いてみよう」と思うんですけど、やっぱりできないことも多くて…。自分の中で「これは良くできた」と自信を持って思うことはありません。でも「これでいいや」と思ったら、多分そのままだと思うので、自分の改善点はすごく探します。
― とはいえ、舞台挨拶では共演者の方からも大絶賛されていましたね。
桜田:私、緊張しすぎてその時の記憶が全然ないんです(苦笑い)。記事で読んだり、褒めて頂いた事を聞いたりしたんですけど、何を言われたか本当に覚えていなくて…録音しておけば良かったなって(笑)。
ただ、松嶋(菜々子)さんには舞台挨拶の時に初めてお会いして「やっと会えたね」と言ってもらえました。本当にキラキラしたオーラのある方で優しくて「あれってオーディションだったの?」などと話しかけて下さったんですけど、私が本当に緊張しすぎて「はい!」しか言えず、隣でドキドキしてしまいました。
桜田ひより、これまでで1番苦労したこと
― これまでにも色々な現場を経験されていますが、中でも一番苦労したことや、大変だったことはなんですか?桜田:「咲」という作品でドラマと映画の主演をやらせて頂いたのですが「皆を引っ張っていかなきゃ」とか「私がしっかりしなきゃ」とプレッシャーをすごく感じてしまって。入る前から気を張っていたので結構大変でした。
小沼(雄一)監督からも「自分からちゃんと話しかけてください」「人見知りでもいいから、自分でちゃんと話しかけて引っ張っていって下さい」と言われていたので、麻雀の練習の時から空気が良くなるように積極的に話しかけて。もともと人見知りで初対面の方とお仕事する時は全然喋れないんですけど、それをきっかけに少しだけコミュニケーション能力が上がったかなと思います。
― 「咲」は麻雀シーンが物語の見どころの一つでしたが、役作りは大変でしたか?
桜田:大変でした。撮影前にキャストが麻雀の練習をすることがあったんですが、その後に舞台のお仕事もあったので、集中して練習することがなかったんです。なのに1番最初、クランクインのシーンが映画のクライマックスのシーンで。「どうしよう」と緊張しすぎて手が震えてしまったこともありました。プロとしてやっている役だったので、牌の重さやルールを知ることはもちろん、手の動きなども家に持ち帰ってたくさん練習したんですが、やっぱり麻雀好きな方々が観ると思うと緊張してしまいました。
映画「ういらぶ。」でラブコメ初挑戦
― まもなく公開を迎える映画「ういらぶ。」では、これまでとまた違った役ですね。桜田:そうですね。これまでになかった結構はじけた役です。髪型もくるくるしていて、トイプードルみたいなんです(笑)。私が演じたのは、物語に途中から入ってくる佐伯兄弟の妹。健太郎さんが演じたお兄ちゃんは桜井(日奈子)さん演じる優羽ちゃんを好きになって、私は平野(紫耀)さんが演じる凛くんに恋をします。好きなら好きってはっきり言うタイプの兄妹で、ガツガツ関係をかき乱すような嵐のような存在(笑)。私はすごく人見知りしてしまいますが、演じた実花ちゃんは全然人見知りしなくて、自分に対してすごく素直な女の子だったので、「いいなー」と思っていました。やっぱり、自分にないものを持っている役を演じるのはすごく楽しいです。
― ラブコメには前から挑戦したかったんですか?
桜田:はい!これまでは心に闇を抱えているような女の子が多かったので、胸キュン映画には憧れていたんです。初めてのラブコメは、とても楽しかったです!佐藤(祐市)監督とは「脳内ポイズンベリー」で一緒にお仕事をしたことがあるのですが、今回の役はその時と髪型や性格が似ていて。全然違う役なんですけど、リラックスして挑むことができました。本当に自由にやらせて頂けたし、もっと面白くなるアドバイスをたくさん頂いたので、とても勉強になりました。
― 地方でロケもしたそうですね。
桜田:はい。すごく自然に溢れたところでした。これまであまり、地方に行く撮影もなかったので、出張気分で楽しかったです(笑)。外で撮影することが多くて、待ち時間には皆でトランプをやったり人狼ゲームをしたりしていました。皆さん年上だったんですけど、私に合わせてくれて優しかったです。
― どんなことを話したんですか?
桜田:桜井さんが岡山県出身ということで、岡山の魅力をたくさん話して下さって、皆で聞いていました。それできび団子が気になってしまって、撮影がお休みの日にちょっと観光して「元祖きび団子」というのを食べたんです。甘くてすごくもちもちしていて、あまりに美味しかったので、お土産も買って家族で一緒に食べました。
― 泊まりでお仕事に行く時に「絶対にこれだけは持っていく物」って何かありますか?
桜田:ぬいぐるみを持っていきます。色々なぬいぐるみがあるんですけど、1番多いのはおさるさんかな?白い毛の「おはなちゃん」というおさるさんがいて、よく連れていきます。なんか怖いじゃないですかホテルって。変な額縁とかあると「何か隠れてるんじゃないか」と思ってしまって本当に怖いんです。
― 可愛い(笑)。「ういらぶ。」の時は大丈夫でしたか?
桜田:「ういらぶ。」の時は「ベッドの下に何かいたらどうする?」みたいな話を皆さんに聞かされて!すっごく怖くなってしまって、下を見ることが出来なかったです。
(modelpress編集部)
※インタビュー後編に続く。
桜田ひより(さくらだ・ひより)プロフィール
生年月日:2002年12月19日身長:159cm
出身地:千葉県
趣味:ぬいぐるみ集め
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