北川景子(C)モデルプレス

北川景子に聞いた「Twitterって見てる?」SNSとの向き合い方を語る<モデルプレスインタビュー>

2018.10.19 19:00

女優の北川景子が、NHK土曜ドラマ「フェイクニュース」(10月20日前編、27日後編/総合 午後9:00~)で主演を務めるにあたり、モデルプレスの取材に応じた。ネットメディアの記者役を務める北川は、日々のニュースやSNSに対してどのような考えを持っているのだろうか。ドラマへ挑む心境とともに聞いた。

  

NHKドラマ「フェイクニュース」

北川景子(C)NHK
同作は、大手新聞社からネットメディアに出向してきた北川演じる東雲樹が、SNSのつぶやきから生まれた“フェイクニュース”を巡って、真実を追い求め孤軍奮闘する社会派エンタメドラマ。脚本を、野木亜紀子氏が務める。

北川景子、ネットメディア記者に挑む心境

北川景子(C)モデルプレス
― 今回ドラマ出演を決めた理由を教えてください。

北川:NHKのドラマは、大河ドラマ(西郷どん)以外に出演したことがなかったことと、脚本がご一緒してみたかった野木先生と聞いて、私にとって新しい挑戦になると思い出演を決めました。

― 今回はじめての記者役。聞いたときどう思いましたか?

北川:不思議な気持ちになりました。普段は取材を受けたり、記事に取り上げたり頂く側でネットメディアのPV数にも貢献してきたので(笑)、自分が書く側に立つのは新鮮な感覚でした。

― 役柄とご自身との共通点はありますか?

北川:樹というキャラクターは、新聞記者だったプライドを引きずってる人物なんですけど、私との共通点としては、一生懸命仕事をするところが共通している思っていて。樹はネットメディアで記者をすることが本望ではないけれども、置かれた場所で一生懸命頑張っているし、私も作品ごとに職場が変わっていくんですけど、ひとつひとつの現場で出来ることを頑張りたいと思っているので、そういう部分は共通していると思います。

北川景子(C)NHK
― そうなんですね。では本望ではないというか、ちょっと難しそうな役柄のオファーが来たときはどうやって向き合っていますか?

北川:これは本望じゃないと思うことはないんですけど、自分とイメージが違ったりして、なんでこの役のオファーが来たんだろうと思うことはあります。でも、後々それが自分にとってすごく良かったりして。今の北川さんはこういう役をやった方がいいという視点でオファーを頂いたりもするので、ハードルが高いと思っても、挑戦してみると多くの方から反響が頂けたりするんです。もし役に馴染めなかったとしても、それが無意味になることはなく、自分の経験としてはプラスなので、どんな役柄も私にとってすべて意味があるものとなっています。

矢本悠馬は心のオアシス?

北川景子、矢本悠馬(C)NHK
― 続いて共演者の印象を教えてください。

北川:後輩記者を演じている矢本(悠馬)さんとは明るいやり取りをするシーンが多いのですが、矢本さん自身がとても明るい方で、撮影の合間には色々なお話をさせていただいて心のオアシスとなっています(笑)。

― 野木さんの作品に出演するにあたってどんなことを考えましたか?

北川:野木さんはいろいろな作品に幅広く挑戦されているのと、野木さんの脚本で女優さんがすごく生き生きしているのを見ていたので、私がご一緒したらどう書いてくれるんだろうと楽しみでした。

北川景子、SNSとの向き合い方

北川景子(右)(C)NHK
― 北川さんご自身は、ニュースについてどんな考えを持っていますか?

北川:情報の取捨選択は受け取る側に委ねられていると思うので、しっかりと判断力を養わないといけないと思っています。テレビから流れていることや新聞に書かれていることすべてが真実というわけではないと思いますし、書かれている情報をそのまま鵜呑みにしてはいけないと思います。

― 舞台となるネットメディアへの印象を教えてください。

北川:ニュースが出るのが早いと思います。この取材部屋を出たときにはもう記事が上がっていたりするので…(笑)。広まっていくスピードも早いので、取材を受ける側として、より慎重に発言するようになりました。

― 今回SNSが事件の発端となりますが、北川さんはTwitterなど見られたりしますか?

北川:見ないです。自分のことを調べることをエゴサーチって言いますよね。私は怖くて見られないです。ファンレターなどは嬉しいんですけど、SNSは怖い(笑)。たとえば連ドラ撮影期間に、「もっとこうやって演じた方がいい」などの意見を見てしまうと、役がブレてしまう可能性もあると思うんです。それを避けるためにも、見ないようにしています。

― では北川さんに思いを届けたい場合は、SNSにつぶやくのではなく、ファンレターを出したら良いと。

北川:はい。ファンレターやNHKに投書などしていただければ(笑)。

北川景子、矢本悠馬(C)NHK
― 今、ご自身がネットニュースに載ることもとても多いじゃないですか。

北川:多いですね。

― そういう記事は見られたりします?

北川:モデルプレスさんや、マネージャーさんから上がってるよと言われた記事は見たりします。

― ありがとうございます!

北川:でも、そのニュースに対して書かれているコメントなどは見ません。怖い(笑)。

― なるほど(笑)。モデルプレスは10代20代の若い世代も読者に多いのですが、若い方にどうドラマを見てほしいですか?

北川:このドラマは、うどんに青虫が入っていた写真がTwitterで拡散されて事件になっていくんですけど、SNSを使うみなさん一人ひとりの影響力ってすごいということが分かってもらえるドラマになっています。その影響力が良い悪いではなく、ネットやSNSとどんな距離感で付き合っていけば良いのかを一人ひとりが考えて、見て頂けたらと思います。

北川景子の“夢を叶える秘訣”

― では最後になりますが、北川さんの考える“夢を叶える秘訣”を教えてください。

北川:そうですね、私は最初から女優になりたかったわけではなく、たまたまスカウトして頂いて、仕事をしていく中でずっと女優をやっていきたいという夢が出来たので、夢がない人も、いろいろなことに挑戦することで進むべき方向性が見えてきたりもすると思います。苦しいこともあるかと思いますが、一日一日を大切に、一生懸命生きることがすごく大切なのかなと思います。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

土曜ドラマ「フェイクニュース」

放送予定:2018年10月20日(土)前編/27日(土)後編 総合 午後9:00~9:49          
脚本:野木亜紀子(「アンナチュラル」「逃げるは恥だが役に立つ」など)
音楽:牛尾憲輔 (映画「モリのいる場所」「サニー/32」「聲の形」など)
出演:北川景子、光石研、永山絢斗、矢本悠馬 金子大地/新井浩文、岩松了、杉本哲太ほか
演出:前編…堀切園健太郎/後編…佐々木善春、堀切園健太郎
制作統括:土屋勝裕
プロデューサー:北野拓

【あらすじ】

大手新聞社からネットメディアに出向してきた東雲樹(北川景子)はある日、編集長の宇佐美寛治(新井浩文)からインスタント食品への青虫混入事件について取材するよう命じられる。

樹の前に現れたのは、SNSに青虫混入の投稿をした男(光石研)。この男は嘘をつぶやいたのか。一体、何が目的なのか。

青虫混入の投稿をきっかけに、事態は思わぬ方向へ拡大。企業間の争いにまで発展し、やがてその矛先は樹自身にまで及ぶ。

何が本当で何が嘘かもわからない世界の中で、樹は記者としてフェイクニュースにどう立ち向かうのか。一連のフェイクニュース騒動の果てに、樹が見つけた真実とは――。
【Not Sponsored 記事】

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