モデルプレスのインタビューに応じた山下健二郎(C)モデルプレス

<三代目JSB山下健二郎インタビュー>アウトプット続き「スカスカのスポンジ状態」――仕事で“大事にしていること”、次に“力を入れたいこと”…唯一無二の存在を目指して

2018.10.03 18:20

三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEの山下健二郎が、モデルプレスのインタビューに応じた。主演をつとめるドラマ「Love or Not 2」が、10月5日より配信開始(dTV&FODで同時配信)する山下。同作は山下にとってドラマ初主演作となった「Love or Not」の続編で、1通のメールをきっかけに出会った男女6人の交錯する恋模様を描いた前作同様、主人公は山下演じる不器用かつ鈍感で仕事はできないダメ男の宇佐美幸助。2では、同棲中の彼女である広澤真子にプロポーズしようと意気込むも、先に彼女から別れを告げられてしまう。山下のほか、ヒロイン・真子役の本仮屋ユイカをはじめ、町田啓太(佐野亘役)、浅見れいな(北条志保役)、八木将康(矢吹草太役)、水沢エレナ(森美鈴役)らキャストが続投。さらに、佐津川愛美(松本あずさ役)と細田善彦(桐野一平役)が、幸助と真子の恋路を邪魔する恋敵として参戦し、一波乱も二波乱も巻き起こす。

  

山下健二郎が仕事で“大事にしていること”

山下健二郎/「Love or Not 2」第1話より(C)エイベックス通信放送/フジテレビジョン
― 初主演ドラマ「Love or Not」の続編「Love or Not 2」がスタートします。すでにクランクアップを迎えたということですが、現在の心境を教えてください。

山下:パート1のときから「パート2が撮れたら面白そうですよね」と話していたんです。こういうラブコメはシリーズになると深みも出るし、皆口々に言っていたんですが、まさか実現するとは思ってなかったです。年明けくらいには「パート2をやる方向で進んでいます」と聞いて、本当にありがたいなと思いました。感謝しかないです。キャスト、スタッフさんはこの作品に愛情を持っているなと感じましたし、観てくださる方がいないとパート2はできませんから。それを実感できた瞬間でした。

―パート1ではファンの方の反応はご覧になっていましたか?

山下:見てました。評判も良かったですし、手応えもありました。嬉しかったです。

― パート1の撮影は2017年の年明けから、2は今年の6月頃から行われたということですが、役の感覚はすぐに戻ってきましたか?

山下:戻りました。キャストの皆で会うのも1年ぶりくらいだったんですけど、すぐに仲良さも戻って。(八木)将康は、「緊張した」って言ってましたけど(笑)。

― パート1の撮影開始時には男性キャスト(山下・町田・八木)が女性キャスト(本仮屋・浅見・水沢)と「仲良くなれるか不安」と話していた、とおっしゃっていましたね。

山下:そうでしたね。パート1で仲良くなって、将康だけ元に戻って(笑)。将康は人見知りだし緊張しいなんです。(水沢)エレナちゃんに関しては「Love or Not」の前に違う作品でも共演してたのに。そのときも全く喋れなかったらしいですけど(笑)。今じゃ信じられないです。

― 現場の雰囲気作りは山下さんが?

山下:自然とコミュニケーションをとっているので、僕には全くそういう意識がないんです。僕は全く人見知りしないので。ただ、実はパート2ではあまり皆一緒のシーンがなかったんですよ。

― では、撮影以外でコミュニケーションをとる機会もあまりなく?

山下:「集まってご飯行こう」ってずっと言ってたんですけどなかなか…。でも、メイキング番組の企画でBBQができたので、それがいい思い出になりました。

町田啓太、山下健二郎、八木将康/「Love or Not 2」第1話より(C)エイベックス通信放送/フジテレビジョン
― 楽しそう!

山下:すごく楽しかったですね~カメラが回っているのを忘れてずっと楽しんでました。

― ラブコメですし友人役ですし、仲の良さも映像に反映されそうですね。

山下:こういう作品だと特に出ると思うんです。映画もドラマも舞台もグループも、絶対仲が良い方がいい。自分はグループでしか例えることができないんですけど、三代目ってただ単に仲が良いだけじゃなくて、グループ愛をしっかり持っている7人だと思っていて、そういう部分は絶対楽曲に出るんですよね。ファンの方にも伝わるだろうし、どの現場でも極力コミュニケーションをとって、仲良くしたいなと思っています。

― それは現場を重ねるうちに意識したことですか?

山下:業界に入る前からです。自分にとって必要な人とは絶対にコミュニケーションをとった方がいいと思うし、それは仕事をする上で大事しています。

佐津川愛美、山下健二郎/「Love or Not 2」第1話より(C)エイベックス通信放送/フジテレビジョン
本仮屋ユイカ/「Love or Not 2」第1話より(C)エイベックス通信放送/フジテレビジョン
― パート2の現場だと、特に佐津川愛美さんとのシーンが多かったかと思いますが、どのようにコミュニケーションをとりましたか?

山下:さっつんは、サバサバしてるし、本当に面白いんですよ。普通にコミュニケーションはとっていたんですけど、演技の話しは全くしてなくて(笑)。そういう意味だと、ユイカちゃんとコミュニケーションをとっていました。やっぱり2人の恋愛の物語なので、2人の恋愛に対する考え方がずれていたらドラマもずれると思うんです。そこは共通してやっていかないといけないと思っていたので、「このシーンどう思う?」みたいな話をすることは多かったです。最後の重要なシーンでも、ユイカちゃんの意見が反映されたシーンがあります。

山下健二郎、アウトプット続き「スカスカのスポンジ状態」

山下健二郎(C)モデルプレス
― 2018年は「Love or Not 2」の撮影をはじめ、主演舞台などもあり、昨年に引き続き俳優業に注力した日々になったかと思います。そんな中で、「ZIP!」(日本テレビ系、毎週月~金曜あさ5:50)の火曜メインパーソナリティにも抜てきされ、さらに多忙な印象がありました。

山下:この数ヶ月は、えげつなかったですね。体調も崩しながら(笑)。

― 大丈夫ですか!?

山下:今は大丈夫です。2月から映画の撮影をして、4月から「ZIP!」がはじまって、6月に「Love or Not 2」もあって、舞台もあって…ほかにも夜中のラジオとか、三代目のグループごともあったので、忙しい日々でした。この仕事は忙しいうちが華ですからありがたかったです。でも、僕は性格的にオフがないと無理なタイプなので、「Love or Not 2」を撮ってるときから、9月に休みをいただくことが決まっていたんです。ユイカちゃんには「休みのために今頑張ってるんだ」って言ってました。今はアウトプットしすぎてスカスカのスポンジ状態なので、休み中にインプットしたいなと思います。

― デビューから振り返ってみても、かなりの忙しさで?

山下:1位2位を争うぐらいかもしれないですね。演技の仕事も多かったですし、台詞もね。やっぱりドラマって朝から夜まで撮ることもありますから、精神的にも体力的にも忙しかったです。でも、明日からお休みなので!

山下健二郎(C)モデルプレス
― 明日からなんですね。ゆっくり休んでインプットしていただいて。

山下:一時期忙しくて、本当嫌なやつだったんでね(笑)。ちょっと休ませていただきます。

― 嫌なやつ(笑)?

山下:すごくギスギスしてた。自分でダメだなと思いました。

― そういう状況になったのは初めてでした?

山下:うーん、あんまないかもしれないです。数えるぐらいかなあ?些細なことでイライラしてしまって…。ないものねだりですけど、休むのも仕事だなと思うしバランスだなと思いました。休みすぎたら仕事が欲しい、仕事やりすぎたら休みが欲しい…人間バランスですね。

俳優漬けの2018年、来年は…?唯一無二の存在を目指して

山下健二郎(C)モデルプレス
― 1、2とシリーズを通して幸助を演じてきましたが、共感する部分はありましたか?

山下:恋愛観に関しては共感する部分はなかったですけど、ほかの部分では共感できる部分がたくさんありました。友達思いだしポジティブだし、困っている人がいたら助けてあげるところとか、似ている部分もあるかなと思います。

―パート2では特に、夢だった海外でのプロジェクトに参加するために頑張っている姿が描かれています。

山下:そうですね。仕事に対する考え方も似ていると思います。僕自身、「もっとこうしよう、ああしよう」って意見を言うタイプなので近いです。

― 山下さんなら、夢に向かってどうアプローチしますか?

山下:まず大きな目標を立てて、そこにたどり着くための段階を考えます。僕の最終目標は所ジョージさんみたいになることなので、そのためにどうすればいいのかをどんどん掘り下げていく。

山下健二郎(C)モデルプレス
― 今はどの段階ですか?

山下:全然足元にも及んでないですけど、趣味を仕事にするっていうのは、少しずつ叶ってるんですよ。バス釣りだったり、DIYだったり。それを大事に育てながら、“第二の所ジョージ”を目指して頑張っています。

― 山下さんの多趣味な部分は仕事にも活かされていますよね。

山下:まだまだ遠い夢なんですけど、例えばメインMCで番組に出演させていただくとか、バラエティ番組で国民的に愛される人になりたいとか、来年はそこに力入れて頑張りたいなと思っています。

― そういったところで、演技の仕事というのはどういった位置づけでしょうか?

山下:自分の好きなものをバッと広げたときに、ダンスだったりラジオだったり情報番組だったり、釣り、DIYってその中のひとつに演技があるんです。仕事に線引きをするというよりは、僕が好きなものを一生懸命やっているというイメージです。役者だからこうじゃなきゃいけないとか、自分の中のルールは一切決めずに、自分が信じるものをやる。もちろん周りの意見も大事ですし、色々な人に支えられながらやっているので、その方たちに恩返しできるように頑張っています。自分にしかできないことって絶対あると思いますし、それが見え始めている気がするんです。それを伸ばして、ほかにいない存在になれたらいいなと思います。

山下健二郎(C)モデルプレス
― では、最後に「Love or Not 2」の見どころとモデルプレス読者にメッセージをお願いします。

山下:僕らの時代とは少し変わって、今の10代20代の方々は恋愛に対してネガティブなイメージを持つ人も多いような気がするので、「恋愛っていいものだよ」というのをこの作品を通して知っていただけたらと思います。また、がむしゃらに仕事を頑張った20代を経て30代になってくると、責任も後輩も増えて、色々考える時期に突入すると思うんです。さらに先の自分の未来を想像したり、人生の大きなターニングポイントを迎えたり、新たな悩みが生まれるかもしれない。でも、そういう時期って絶対あると思うので、そこで踏ん張って頑張ったら成長や幸せが待っているよ、ということも伝えられたらと思います。この作品を見て、今悩んでいることの解決の糸口になってくれたら嬉しいです。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

山下健二郎(やました・けんじろう)プロフィール

山下健二郎(C)モデルプレス
5月24日生まれ。2010年劇団EXILEのメンバーとなり、同年三代目J Soul Brothersのパフォーマーに抜擢。11月「Best Friend's Girl」でデビュー。俳優としては、配信ドラマ「福家堂本舗 -KYOTO LOVE STORY-」、ドラマ「Love or Not」、「HiGH&LOW」シリーズ、舞台「八王子ゾンビーズ」「漫画みたいにいかない。」などに出演。 情報番組「ZIP!」(日本テレビ系、毎週月~金曜あさ5:50)火曜メインパーソナリティーもつとめるなど幅広く活躍。

「Love or Not 2」あらすじ

本仮屋ユイカ、山下健二郎/「Love or Not 2」第1話より(C)エイベックス通信放送/フジテレビジョン
ついに同棲することになった幸助と真子。最初こそラブラブだったが次第にお互いの生活リズムが合わなくなり、そのせいですれ違いが生まれてしまう。

そんななかでも彼は、ある日真子にプロポーズしようと決心するのだがそこで彼女の口から出た言葉は…

新たな恋の相手(?)が現れたり、まさかのトラブル(!)に巻き込まれたり次から次へと起こる事件に翻弄され奮闘する幸助。彼の運命はどうなってしまうのか!途切れそうになる「運命の赤い糸」を再びたぐり寄せることはできるのか!?
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