石原さとみが「高嶺の花」に挑んだ理由「難解な作品であることはわかっています」―野島伸司氏と信じた“連続ドラマの可能性”<モデルプレスインタビュー後編>
日本テレビ系水曜ドラマ『高嶺の花』(毎週水曜よる10時~)の主演をつとめる女優の石原さとみ(31)。インタビュー後編では、「念願だった」と語る脚本の野島伸司氏と挑んだ同作への思いや視聴者からの反響について、そして、連続ドラマとの向き合い方について語ってもらった。
石原さとみ、念願の野島伸司氏作品で“新たな挑戦”
念願だった野島氏作品への出演。「まさかこういうお話がくるなんて、1ミリも予想していませんでした。ももの人生があまりにも過酷なので、野島さんに『ごめんね。でも芸術家の苦悩書きたかったんだ』って謝られました(笑)」とユーモアを交えて明かしたが、この作品を選んだのには理由があった。「野島伸司×石原さとみ×峯田和伸で、主題歌は『ラブ・ミー・テンダー』。挑戦ですよね。今の時代、明るくてわかりやすい、いい意味で軽く見られるものや1話完結型の連ドラが多い中、そうじゃないところに切り込んでいるこの作品がすごく好きだなと思いました。野島さんは連続ドラマの可能性を信じているんですよね。1話を見ないと2話がわからない、2話3話を見ないと最終回の面白さがわからない。伏線が怒涛のように張られていて、それを最終回で回収する。真剣にドラマと向き合ってくれる視聴者の方を信じた野島さんの格好良さを感じます」
連続ドラマの可能性――。それは“視聴者を信じる”というある種の“賭け”であると同時に、前編でも語ってくれたように、演じる側にとっても作品と正面から向き合う“タフさ”を求められる過酷な戦いでもある。
「私、20代のときはとにかく自分が学生の頃に見ていたようなキラキラしている作品に出たかったんです。可愛くてかっこよくておしゃれで、ドキドキするような。でも、30代に入ってからは脚本が先行している“答えがないものをやりたい”という気持ちが大きくなって。先日の舞台『密やかな結晶』もそういう視点でしたし、『アンナチュラル』(TBS系/2018)も本当に考えさせられる展開ばかりで、演じる上でも自分の経験値が必要になる。
今回の『高嶺の花』も、難解な作品であることはわかっています。台詞をキャッチして、自分の経験値や知恵を駆使して解いていくことが好きな方たちがすごく楽しんでくれている一方、そうじゃないドラマを好きな方たちがいらっしゃることも、とてもわかるんです」
15歳のデビューから途切れず連続ドラマに出演し、幅広い役柄を演じてきた石原が、30代になり新たなステージに進みたいと思ったことは自然なことだろう。
「“連ドラのあり方”って、ドラマを見ているその瞬間だけでも現実逃避ができたり、楽しく過ごせる時間を作ることも大切だと思うし、私もそういう作品を演じるのも見るのも好きです。それに、野島さんの台本も好き。この作品で『こんなドラマあったな』だけじゃなくて、『あの台詞がずっと心に残ってるんだよね』と思っていただけるように演じようと思いました」
石原が30代になった今、野島氏とめぐりあったからこそ連続ドラマとして届けられた『高嶺の花』。最終回を見届けたとき、あなたの心にはどの台詞が残るだろうか?ぜひ考えてみてほしい。(modelpress編集部)
石原さとみ プロフィール
1986年12月24日、東京都出身。2002年ホリプロタレントスカウトキャラバン、グランプリを受賞し、「わたしのグランパ」(03)で映画デビュー。NHK朝の連続テレビ小説「てるてる家族」のヒロインを演じて人気は全国区に。近年の出演作は映画「風に立つライオン」「進撃の巨人」(15)、「シン・ゴジラ」(16)、「忍びの国」(17)、ドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」(16/日本テレビ)など。2018年は、主演ドラマ「アンナチュラル」(TBS系)が放送されたほか、主演舞台「密やかな結晶」を上演。『高嶺の花』最終回あらすじ
龍一(千葉雄大)とともに生きる決意をしたなな(芳根京子)は、月島を離れたいと市松(小日向文世)に申し出る。市松は即座にななを破門。ななの決断を知ったももは思いとどまらせようとするが、ななの決意は固かった。
その頃、龍一は市松と会っていた。市松は、ももとの縁談を龍一に持ち掛ける。その直後、龍一は姿を消し、ななにも連絡が取れなくなる。一方、月島家に戻ったももは、次期家元と正式に認められる。
直人を呼び出して、月島流を継ぐことになったと知らせるもも。彼女はこれまでの感謝の思いを語って、直人に別れを告げる……。
あわせて読みたい
-
石原さとみ、涙の「高嶺の花」クランクアップ「こんなに孤独を感じたことはなかった」ハグで感謝伝える
モデルプレス
-
石原さとみが「35億」「ゲス不倫」…「高嶺の花」過激なセリフが話題「脚本すごすぎる」
モデルプレス
-
<石原さとみ「高嶺の花」インタビュー前編>「こんなに泣く役柄は今までにない」葛藤の撮影、香里奈との“心地いい”関係とは
モデルプレス
-
石原さとみ、入浴シーン&バスローブ姿に「美しすぎる」の声殺到<高嶺の花>
モデルプレス
-
視聴総合ランキング
2025年07月12日 05:30時点
※TVer内の画面表示と異なる場合があります。
-
01
愛の、がっこう。
第1話 放課後
7月10日(木)放送分
TVerで見る -
02
最後の鑑定人
第1話 藤木×白石クセ強バディが未解決事件に挑む
7月9日(水)放送分
TVerで見る -
03
大追跡~警視庁SSBC強行犯係~
Episode1「殺意は映る」(初回拡大スペシャル)
7月9日(水)放送分
TVerで見る -
04
アメトーーク!
インスタントラーメン芸人&CoCo壱番屋芸人<3時間SP>
7月10日(木)放送分
TVerで見る -
05
水曜日のダウンタウン
無人島で太ることも可能説
7月9日(水)放送分
TVerで見る
最新ランキングはこちらPowered by -
-
石原さとみ・貫地谷しほり・木村多江「24時間テレビ」人生を変えた物語を届ける
モデルプレス
-
石原さとみ&香里奈、豪華2ショットに「画力がすごい」「眩しい」の声
モデルプレス
おすすめ特集
-
7月のカバーモデルはLE SSERAFIM
特集
-
“日本一かわいい高校一年生“を決める「高一ミスコン2025」開催中!
特集
-
“日本一のイケメン高校一年生”を決める「高一ミスターコン2025」開催中!
特集
-
“日本一かわいい中学一年生“を決める「中一ミスコン2025」開催中!
特集
-
“日本一のイケメン中学一年生”決める「中一ミスターコン2025」開催中!
特集
-
国民的推しランキング!各種エンタメにまつわる読者ランキング、読者アンケート実施中
特集
-
モデルプレス独自取材!著名人が語る「夢を叶える秘訣」
特集
-
インフルエンサー影響力トレンドランキングを発表!「モデルプレスカウントダウン」
特集
-
モデルプレス読者モデル 新メンバー加入!
特集
-
"史上最大級のファッションフェスタ"TGC情報をたっぷり紹介
特集
-
国内作品見放題数2位!アニメ・お笑い・ドラマ・映画が充実!オリジナル作品も!
特集
おすすめ記事
SPECIAL NEWS
記事ランキング
RANKING
-
01
西山智樹&前田大輔「タイプロ」結果発表時には正反対の表情 今の率直な思いと“未来の仲間”に求めるもの【モデルプレスインタビュー】
モデルプレス
-
02
西山智樹「タイプロ」後“現実を見た1ヶ月間”での刺激「音楽をやるのはやめよう」ラストチャンスから新たなスタートを切るまで【モデルプレスインタビュー】
モデルプレス
-
03
【「シャッフルアイランド」結婚発表のSHUN&さゆり独占インタビュー】決め手、プロポーズ秘話語る「生涯愛し合っている夫婦でいたい」
モデルプレス
-
04
小関裕太「めおと日和」SNSで話題“恋に落ちた表情”は現場で誕生 内面からの役作り秘話【モデルプレスインタビュー】
モデルプレス
-
05
中島歩「花子とアン」でのトラウマが原動力に ネットの声に傷ついた過去「未だに反響を見るのも怖い」【「あんぱん」インタビュー後編】
モデルプレス