「特技は女装」異色の東大生・神狩シエルが芸能界を目指す理由<MISS/MR COLLECTION 2018 in THE ODAIBA>
先月30日、フジテレビ夏の恒例イベント「ようこそ!! ワンガン夏祭り THE ODAIBA 2018」(9月2日まで)内の企画として、「MISS/MR COLLECTION 2018 in THE ODAIBA2018」が開催された。2018年度のミス&ミスターコンテストのファイナリストが一堂に会し、一人ずつウォーキングを披露。お台場で最も輝いたイケメンとして、東京大学の神狩シエル(かがり しえる)さんがモデルプレス賞を獲得。イベント終了後に直撃して素顔に迫った。
細身のデニムにカラフルな色使いのキュートなパーカーを着こなし、個性あふれるファッションで観客に強い印象を与えた。
神狩シエルさんを直撃
― 受賞の感想をお願いします。ステージで少しやりきれなかった思いがあって。短い時間の中でアピールしきれなかったかもしれない、と不安でした。ですが、その中でこうして賞を頂けたので、自分が思っているよりは皆さんに印象を残せたのかな、と思い自信がつきました。11月に行われる駒場祭でのコンテスト本番まで、あと3ヶ月あるので、今回の自信を活かして、色々積極的に活動していけたらいいなと思います。
― ステージではだいぶ印象的でした。
ありがとうございます(笑)。ミスターコンでは長身のスラッとした黒髪のイケメンが多い印象なんですよ。それで僕は身長が低いんで、何で勝てるかな?と考えた時に、パッとみて覚えてもらえもらえるような名前だったり、服装だったり、髪色だったり…という部分をこの2ヶ月間、出来るだけ努力したつもりです。そこが今回の結果に繋がっていれば良いですね。
― 名前はご自身で付けたんですか?
はい、自分で付けました。ハーフでも何でもないんですけど、名前にインパクトがあったほうが覚えやすいと思って付けました。本名はまだ公表してないんです(笑)。親からもらった名前なので文句を言うわけではないですが、本名がわりと普通なので、少しでも覚えてもらいたくて。これも戦略の1つかな、と思って今回はこういう名前にさせてもらってます。
― 特技に“女装”と書いてあるのも気になります。
はは(笑)。去年の駒沢祭で女装コンテストに出たらグランプリを頂いたんです。その時、女装した姿でステージに上がって喋ったり、特技披露をしたりしたことは今にも活きていることだと思います。人に自分のことを知ってもらう、アピールするための女装は得意です。でも、普段から女装をしているわけではないです。
― そうなんですね。
はい。ですが、レディースの服を着ると「自分の足って結構太いなぁ」とか気づきやすいんです。自分の足の細さは女装コンテストの時に褒めてもらったので、それを維持出来るように頑張っています。多分、この身長で太ったら、世の中に需要がないな、となんとなく思っているので。小柄でカラフルな感じの男性で売れている芸能人って、太っている方よりも細い方が多い気がするので、出来るだけ努力はしているつもりです。
― 女装自体はコンテストがきっかけなんですか?
そうです。「細いしなんとかなるでしょ」と軽いノリで言われてやったのが初めてでした。女装は僕にとって、コスプレをする感覚に近いんです。コスプレだったら結構、やってみたい人もいると思うんです。それが、たまたま(僕は)コスチュームやアイテムなどを作るのではなく、ちょっとメイクをしてウィッグを被ってレディース服を着るだけで。女装をしている時って、自分を見つめ直す機会になっているというか…(笑)そんな感覚なんです。珍しい個性だと思うので、大切にしたいです。
― 今日はメイクもされていますね。
ちょっとでも肌を白く見せたいですし、目の下にシャドーを塗って目元を際立たせたくて。よききさん(「すっぴんが別人過ぎる」と話題になり、美容動画で人気を博すYouTuber)とか、YouTubeにはメイク動画も沢山あるのでそこからメイク術などを吸収しています。女装コンテストに出たあたりから、メイク道具も揃えて、出来ることを増やしています。
― じゃあメイクは普段から?
はい。白く見せるファンデーションを塗って薄めのメイクはして学校に行っています。目の下のシャドーは日によりますが…。やっぱり、1回塗ると綺麗になるのが、目に見えて分かったので、メイクしないと外に出られない身体になってしまいました(笑)。まあ、それはそれで美意識が高まったということで、マイナスではないと思っています。これからも人前に出る時に、そういう努力があった方が他の人と比べた時に際立つと思うので、これからも続けていきたいです。
― そもそもミスターコンに出たのは、その女装コンテストがきっかけですか?
女装コンテストの時にミスターも平行して出ている人がいて、いいなぁ、と思っていました。ただ、出たいなって気持ちはありつつも、その時は自分には縁がないと思っていたんです。ですが、去年のミスター東大に出ていた方から誘って頂いたことをきっかけに、今回出させてもらいました。
― 今日のステージ上では「将来は芸能界を目指す」とおっしゃっていました。
憧れはあります。せっかくミスターコンに出たんだから、チャレンジするくらいなら良いかなって思っています。でも楽ではないとはすごく実感しています。
― どういったところで感じますか?
例えばSNSでは、ミスターコンに実際に出てみて、フォロワー数が中々伸びないとか、TwitterのRT数が中々伸びないとか。自分なりに結構、頑張ったつもりだったんですけど、今はフォロワー7500人くらいなんです。芸能人って何十何万とかいるし、自分からフォローしていない人とか多くて、もともと楽ではないと思っていましたが「やっぱり、ああいう人たちって凄いんだな」と実感しましたね。
― 具体的には、どういった芸能活動をしたいんですか?
ジェンダーレス男子というカテゴリーに近いかと思います。そこに東大という肩書があって分かりやすいと思うので、モデルやりゅうちぇるさんのようなタレント活動はしたいです。このキャラでドラマに出られるか、と言ったら結構限られてくるので…(笑)。タレントとして面白い話をして、視聴者の方が楽しんでくれるような番組作りにちょっとでも協力出来るような人間になれたら僕の中で成功だと思っています。
― テレビに出たい?
テレビに限ってはいません。影響力を持ちたいと思っています。影響力を持てば、例えば会社を建てたいとか、事業をやってみたい、となった時に、人が集まってくれると思いますし、知名度があるだけで違うことって結構あると思うので。芸能界でも一度テレビから退いて、ブランドを立ち上げた方って結構いるじゃないですか。そういう風に、芸能界一本で進んでいくじゃなくて、1回、芸能の道に行って知ってもらうことで、広まる道もたくさんあると思うので。
僕はまだ大学1年なんですけど、やりたいことってまだハッキリ決まっていないので、色々手を出してみて、自分に合うことを探したい。その時に、ちょっとやりかけたけどダメだったことって、全然活かせると思うので、芸能活動を頑張ることに関しては確実に無駄にならないと思っていますし、チャレンジしてみたいと思います。
― 何か戦略はあるんですか?
具体的にはまだ思いつかないんですけど、他の大学生や他の大人が出来ないこと、違うことやると上手くいきやすいのかなと思ってます。
― なるほど。ありがとうございました。
「MISS/MR COLLECTION 2018 in THE ODAIBA2018」
今回のイベントには、様々な大学のミスコン・ミスターコンファイナリスト約250人が集結。青山学院大学・中谷亮太(なかたに りょうた)さん、上智大学の佐々木舞音(ささき まいね)さんがMVPを獲得。「モデルプレス賞」は、明治学院大学の藤田みりあ(ふじた みりあ)さん、中央大学の中塚美緒(なかつか みお)、神狩さんの3名が受賞した。(modelpress編集部)
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