山本美月(C)モデルプレス

山本美月「モンテ・クリスト伯」ディーン・フジオカと涙の緊迫シーン裏側…「ここまで苦しいことってなかった」撮影を振り返る

2018.06.13 18:00

女優の山本美月(やまもとみづき/26)がこれまで演じた役は幅広い。等身大の女の子や派手な女子高生、社長令嬢に、OL、80年代の美女、敏腕ハッカー、ホスト狂いの女、さらには幽霊まで――。そんな彼女が14日に最終回を迎えるフジテレビ系ドラマ『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』(よる9時から2時間SP)で挑んだのは、婚約者が無実の罪により投獄されたことをきっかけに、地獄の苦しみを味わう女性・すみれ。38歳で母親というこれまでにない役に挑戦した山本は、同役での芝居を「本当にここまで苦しいことってなかった」と振り返る。モデルプレスでは、これまで重ねた経験から「役に入り込んで集中できるようになってきた」と成長を語る山本にインタビューを実施した。

  

ディーン・フジオカが“復讐の鬼”に

『モンテ・クリスト伯』(巌窟王/がんくつおう)を原作とする今作は、冤罪で地獄に突き落とされた主人公・柴門暖(ディーン・フジオカ)が、モンテ・クリスト・真海として姿を変え、自らを陥れた者たちに“復讐”し、彼らの人生そして運命の歯車を狂わせていく物語。

山本美月、ディーン・フジオカ/最終話より(C)フジテレビ
山本演じるすみれは、婚約者・暖を突如失い、南条幸男(大倉忠義)と結婚するが、第7話で幸男も暖を嵌めた1人と知り、視聴者はすみれが最終回でどのような行動に出るのか注目している。

「モンテ・クリスト伯」山本美月が1番印象に残ったシーンは?

山本美月(C)モデルプレス
― モデルプレスでは「2018年春最もハマっているドラマ」というテーマで読者投票をしたのですが、今期の全ドラマの中で「モンテ・クリスト伯」は第2位でした。


山本:えー!嬉しい!

― 視聴者の“モンテ・クリスト愛”の強さを感じたのですが、山本さんにとって1番、印象的だったシーンはどこですか?

山本:第1話の走るシーン(笑)。ウエディングドレスをたくし上げて、ヒールで下り坂を全力疾走しました。2テイクやったのですが、ドレスを踏んでしまうかもしれないし、ヒールが高かったので、足を捻るかもしれないし…普通の衣装で走るシーンとは違って、恐怖と戦いながら走っていました。あとは、映像ではあまり分からないと思うのですが、暖のお母さんの家に行く道がすごく急な坂だったんです。自転車を押しながらその坂を走るシーンではあまりにもキツすぎて。あのキツさが画面を通して伝わらないのが悔しい!運動音痴ではないと思うんですけど、体力が持たなかったです(苦笑い)。

山本美月/「モンテ・クリスト伯 ー華麗なる復讐ー」第1話より(C)フジテレビ

山本美月が語る「モンテ・クリスト伯」の現場

山本美月(C)モデルプレス
― 撮影も終盤ですが、現場の雰囲気はどうでしたか?

山本:カメラが回っていない時は賑やかですが、やる時はやるって感じでメリハリがあります。でも真海さんとすみれが会う時は結構シリアスなシーンが多いので、現場もわりと静かです。

― それはお互い、役に入ってるからでしょうか?

山本:私は特に意識をしているわけではないですが、ディーンさんは考えてるのかもしれないです。暖の時は色々とお話をさせていただいていたのですが、真海さんになってからは、あまりお話していなくて。

― 公式SNSではディーンさんと中国語を話す投稿もありましたね。

山本:はい、最初の頃は一緒のシーンも多くて教えてもらいました。でもその後は意外とディーンさんとの撮影はそんなに多くなくて、それに重たいシーンなので、あんまり会話をしてなくて…。

― すみれは家族でのシーンが多いですもんね。

山本:そうですね。大倉(忠義)さんとは、会うとよく他愛もない話をしています。明日香(鎌田恵怜奈)ともよく話していますね!明日香の髪の毛を結んだり、一緒に草で遊んだりしました。

山本美月「ここまで苦しいことってなかった」苦労とは

鎌田英怜奈、山本美月/最終話より(C)フジテレビ
― なるほど。今回は母親役ということで、今までの役と違うところも多いかと思いますが、苦労した点や難しかった点などはありますか?

山本:暗い作品なので、プライベートも暗くなること(笑)。オンエアを見てずーんとします。普段、私生活が役に引っ張られることはあまり無いんですけど、今回は結構引っ張られて…プライベートも暗くなっちゃうから、そこは「早く終わってー」という感じです(笑)。泣いているシーンも多くて…復讐劇って辛いです。

山本美月(C)モデルプレス
― 「嘘の戦争」も復讐劇でしたね。

山本:今回の現場は内容も内容なので、そこまで賑やかな現場ではなかったですが、その分、役に入りやすい雰囲気ではあります。本当にここまで苦しいことってこれまでになかったと思いますね(笑)。

― そうなんですね。元々はオンオフはっきりしているんですか?

山本:わりと分けているタイプだと思います。でもコメディをやっている時は元気な気がする(笑)。最近はちょっと暗いものが続いて泣く役が多かったので、次は少し明るいものをやりたいですね。

― 「ピーチガール」くらいですか?

山本美月(C)モデルプレス
山本:「ピーチガール」!もうだいぶ前の話な気がします(笑)。「東京アリス」とか「ピーチガール」とか、明るいテイストのものを挟んだ方がなんか落ち着くような気がします。どんどんどんどん暗くなると、家に緑がどんどん増えて…。無意識に癒しを求めているみたい(笑)。私、土いじりをするのがストレス解消法なんです。

大反響シーンの裏側「とにかく感情でやっていた」

山本美月、ディーン・フジオカ/「モンテ・クリスト伯 ー華麗なる復讐ー」第5話より(C)フジテレビ
― すみれと真海(暖)のシーンで、特に反響が大きかったのが、第5話のテラスでのシーンと、正体を知った第7話かと思います。それまで正体に疑問は抱きつつも確証はなかったすみれを演じる上で、感情の作り方など難しいところが多かったのではないでしょうか?

山本:難しかったです。すみれの気持ちの動きは本当に難しくて絶妙でした。テラスで喋るシーンでは、考えすぎて泣いてしまいました。でもあのシーンでは泣いたらダメじゃないですか。台本を読んだ時から「このシーン絶対ダメだなぁ」と思っていましたが、お芝居をしていたらやっぱり泣けてきてしまって…それを我慢して笑うのが辛かったです。

― それがあの絶妙な表情でのお芝居につながっていたんですね。一方、第7話では、真海の正体が暖であること、そして暖を通報したのが幸男であったことを知ったすみれ。真海へ「暖」と呼びかけ、「悪いのは私」と幸男をかばうと、真海が「悪いのは幸男なんだよ!」と声を張り上げた緊迫したシーンでは、かつての2人を思い、心を動かされた視聴者の声が多数上がっていました。

山本:あのシーンは、とにかく感情でやっていたので、想像以上に泣きすぎてしまいました。ずっと泣いていたので、ちょっと疲れましたね(笑)。

モデルプレスのインタビューに応じた山本美月(C)モデルプレス
― そんなに!先ほどのお話にもありましたが、今回はこれまで以上に役に入り込まれているんですね。

山本:そうですね。年齢や色々な作品での経験を重ねていくうちに、ちゃんと役に入り込んで集中することができてきているのかなと少しずつですが、感じています。

― そう感じたのには何か理由があったのですか?

山本:ありがたいことに現場が良いんだと思います。皆さんがそういう空気を作ってくれるからやりやすくて。今回はスタッフさんが「刑事ゆがみ」と同じ方が多く、特に安心できているのも大きかったです。それに西谷(弘)監督をはじめ、監督陣が色々と言って下さるので、すごく信頼されている気がして。安心して演じることができました。

「モンテ・クリスト伯」最終回のみどころ

山本美月/最終話より(C)フジテレビ
― では最後に最終回の見どころを教えて下さい。

山本:7話までのすみれは、すごく母親として、というよりも女として、という気持ちの方が強かった。ですが8話からは母親として人間的に強く成長します。なので、すみれ的にはその成長を見ていただきたいです。あとは復讐劇がどう完結するか、ということですね。

― 視聴者的には、暖とすみれの行く末も気になります。

山本:私のInstagramには「すみれと暖にまた戻って欲しい」とすごく考えてくれている方たちがコメントしてくれています。でもどうなんでしょう…。すみれはそれが幸せなのかな?母親でもありますし、辛い思いもしてきたので、最終回では1番幸せになる場所を見つけられたら良いな、と思っています。

山本美月が好きなキャラは?

山本美月(C)モデルプレス
「モンテ・クリスト伯の中で好きなキャラクターは?」と尋ねると「愛梨(桜井ユキ)さんのヤンデレ具合が好き。真海さんが死んだら一緒に死んでしまいそうですよね。キャラとしてすごくたっていて魅力的だと思います。でも留美(稲森いずみ)さんも好き。痣だらけになって『お金ちょうだい』と言うシーンはとてもかっこよかった。あとは山口さんの瑛理奈も好きですね。すみれじゃなかったら演じたい役です。面白そう」と次々に魅力的な女性キャラの名前をあげてくれた山本さん。復讐劇がメインの「モンテ・クリスト伯」ですが、登場する女性キャラに注目して観るとまた違った面白さがありそうです。

真海は復讐を遂げられるのか?すみれや愛梨との関係は?――まだまだ明かされていない謎の多い同作。2時間拡大で放送される最終回。期待が高まります。(modelpress編集部)



山本美月(C)モデルプレス

『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』最終回あらすじ

鎌田英怜奈、山本美月(C)フジテレビ
南条幸男(大倉忠義)、神楽清(新井浩文)、入間公平(高橋克典)へのモンテ・クリスト・真海(ディーン・フジオカ)の復讐は、彼らの家族たちも巻き込みながら結末を迎えようとしていた。

真海が守尾信一朗(高杉真宙)に渡した薬を飲んだ未蘭(岸井ゆきの)は未だに昏睡したままで面会謝絶。信一朗は入間からも促され、真海の別荘を訪ねる。詰め寄る信一朗に、真海はもうすぐ死んで償うと詫びた。

未蘭を排除した瑛理奈(山口紗弥加)は、いよいよ貞吉(伊武雅刀)を殺害しようとする。だが、そこに入間が帰ってきてしまう。すると貞吉は眼で話があると入間に合図。入間と2人きりになった貞吉は、真海が残していったボードを使って会話を始める。



倉庫に閉じ込められた神楽は、国有地売却の件で議員と自分に闇献金疑惑がかけられ東京地検特捜部が捜査に動いたことを知る。そこに天野満(栁俊太郎)が手下を連れて現れた。天野は神楽に拷問を始めるが、それはかつて柴門暖が受けたような過酷なものだった。

幸男とすみれ(山本美月)は真海に会いに行こうとしていた。だが、その途中、愛梨(桜井ユキ)から明日花(鎌田英怜奈)と一緒にいると連絡が入る。自分に恨みを持つ愛梨と娘が一緒だと知った幸男は、すみれを帰して独りで真海に会いに行くことに。

その頃、真海は入間と会っていた。真海は入間に留美(稲森いずみ)と安堂完治(葉山奨之)が一緒に逃げていると教える。

【Not Sponsored 記事】

あわせて読みたい

  1. 山本美月にとって友達とは?回答に「可愛い」の声<友罪>

    モデルプレス

  2. 山本美月、副音声初挑戦 新井浩文と素の言葉&ツッコミ

    モデルプレス

  3. 切なすぎる再会…真海(ディーン・フジオカ)&すみれ(山本美月)の会話に視聴者も涙「胸が苦しい」<モンテ・クリスト伯 ー華麗なる復讐ー>

    モデルプレス

  4. 山本美月のキュートな“デコ出し×お団子ツイン”に「可愛すぎてにやけた」「新鮮で素敵」と絶賛の声

    モデルプレス

  5. 山本美月「語彙力が…」撮影エピソードに共演者ツッコミ<友罪>

    モデルプレス

  6. ディーン・フジオカ×山本美月が熱烈キス…大倉忠義(関ジャニ∞)の視線に「切ない」の声<モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―>

    モデルプレス

おすすめ特集

  1. 1月のカバーモデルは「25年ヒット予測」俳優部門に選出された木戸大聖

    特集

  2. 1月のカバーモデルは「25年ヒット予測」女優部門に選出された出口夏希

    特集

  3. 「2025年ヒット予測」発表 エンタメ・ライフスタイルなどトレンド完全予測

    特集

  4. グルメや歴史、豊かな自然に包まれる癒しの旅「鳥取女子旅」をご紹介!

    特集

  5. モデルプレス読者モデル 新メンバー加入!

    特集

  6. 国民的推しランキング!各種エンタメにまつわる読者ランキング、読者アンケート実施中

    特集

  7. モデルプレス独自取材!著名人が語る「夢を叶える秘訣」

    特集

  8. インフルエンサー影響力トレンドランキングを発表!「モデルプレスカウントダウン」

    特集

  9. "史上最大級のファッションフェスタ"TGC情報をたっぷり紹介

    特集

  10. アパレル業界を覗いてみよう!おしゃれスタッフ&求人情報もチェック

    特集

おすすめ記事

SPECIAL NEWS

記事ランキング

RANKING

  1. 01

    日向坂46山下葉留花、小坂菜緒は“恩人” 不安な時期に救われた言葉とは「自分はここにいて良いのかなと思ったことも…」【「卒業写真だけが知ってる」インタビュー】

    モデルプレス

  2. 02

    「Dark Idol」出身・Luuna(橘ななみ)、最終未来少女へ加入発表「絶対後悔させてやる」強いマインドが武器に 韓国事務所所属の過去も【インタビュー】

    モデルプレス

  3. 03

    詩羽&セントチヒロ・チッチ、人見知り同士が奇跡のタッグ!コラボ曲の歌声も「ちょっと嬉しそう」制作秘話語る<『bonsai feat.CENT』インタビュー>

    ワーナーミュージック・ジャパン

    PR
  4. 04

    日向坂46上村ひなの「もっと強く存在感を」先輩卒業で決心 “けやき坂46(ひらがなけやき)イズム”に強い思いも【「卒業写真だけが知ってる」インタビュー】

    モデルプレス

  5. 05

    奥平大兼「御上先生」撮影で感じた松坂桃李のすごさ「学園モノをやっていないと見られない」気づきとは【インタビュー】

    モデルプレス