安田顕が明かした“妻の最高のいたずら”とは 榮倉奈々「奥さんに代わって怒りたい」 モデルプレスインタビュー
2018.06.03 17:00
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女優の榮倉奈々(30)と俳優の安田顕(44)が、映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』(6月8日公開)を引っさげて、「島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭」に参加。モデルプレスでは、現地で2人にインタビューを実施し、映画の裏話や夫婦間のエピソードなどを聞いた。
「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」とは
「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。どういうことなのでしょうか?」という「Yahoo!知恵袋」への“伝説の投稿”から派生したコミックエッセイを実写映画化した同作。妻のちえを榮倉が演じ、劇中では15パターンもの“死んだふり”を全身全霊で披露。一方、安田は夫・じゅんの戸惑いや変化を丁寧に表現。愛らしい夫婦像を絶妙なコンビネーションでみせている。
2人の関係が埋まったのは「言えない(笑)」
― インタビュー前からすごく楽しそうに会話なさっていましたが、撮影中もこのように楽しい雰囲気だったんですか?安田:この間「榮倉さんは正直だな」って思ったのが、「(安田さんとは)距離感が埋まらなかったです(笑)」って言ってたの(笑)。正直だなーって。
榮倉:(笑)。
安田:本当は仲良いって言いたいけどね…でもそういうのが良い感じに埋まっていく感があったね。
榮倉:そうですね。徐々に埋まっていく感じがしました。
― それは何かキッカケがあったんですか?
榮倉:最後です!言えないのですが(笑)。
安田:(笑)。そうですね~。
― 言えないけど色々あったってことですね(笑)。
榮倉:距離は時間が埋めてくれますよね。
安田:お互い「大丈夫かな?」って不安だったんですよ、言わばこの作品は“コスプレショー”とも言われかねないじゃないですか。
― 確かにすごく色んな衣装が出てきますね。
安田:でも、本編を観た時にとにかくホッとしました。
榮倉:そうですね。
― 私も拝見させていただきました。最初は笑いもあって、後半は結構ほろっと、ほっこり…。
安田:それでいいんだよね!
榮倉奈々への絶賛が止まらない
― 衣装のお話が出たので、なにか印象に残っているものがあれば教えて下さい。榮倉:落ち武者です。
安田:二転三転あったよね?
榮倉:そうなんです。当初は、メイクさんも小道具さんもスタッフさんはプロなので時代劇に出てくるような完璧な落ち武者で…。でも、「ちえさんは専業主婦なのでここまで出来るかな?」と皆さんと相談して、パーティーグッズを使ってクオリティーを崩しました。
安田:いざ本編を観ると絶妙な面白さがある。監督、制作側、榮倉さんとの話し合いであそこに落ち着いたのがすごく良かった。
― 安田さんはいかがですか?
安田:最初は全然一緒に芝居している感じがなかったんです。榮倉さんは周りの色んなスタッフさんに気を遣うし、自分自身にも気を遣うし、そもそも死んだふりが多いし…。でも、後半になると徐々に打ち解け合って、芝居に専念できるようになって「あ~榮倉さんと芝居出来てる」と感じられて楽しかったです。だから、印象に残っているのは後半のコスプレかな。途中から死んだふりだけじゃなくて話もしてくれるようになったし、榮倉さんはすごくウケてくださるから、それも嬉しくて…(笑)。
榮倉:そうだったんですね!ありがとうございます(笑)。
安田:あと、死んだふりとかじゃないですけど寿司屋のシーンも好き。スッと腰掛ける…あれがいいんです!
― 榮倉さんの良いシーンいっぱい出てきますね。
榮倉:嬉しいです。沖縄パワーかな(笑)。
理想の“死んだふり”
―映画でキャンペーンの一貫で一般の方から“渾身の死んだふり”を募集しているそうですが、お2人だったらどんな死んだふりをしますか?榮倉:なんでしょうね…本当にびっくりさせたいのでリアルを追求したいです(笑)。
安田:僕だったら風呂場で倒れたいね。
― 結構リアルですね。
安田:実際、この間風呂場で倒れちゃってさ(笑)。
榮倉:それは怒られますね!
安田:だから最近血液サラサラにするために玉ねぎを食べるようにしてる。
榮倉:大事ですね…玉ねぎで補えるのかっていうのもありますけど…(笑)。
― 榮倉さんはやってみたい“死んだふり”ありますか?
榮倉:行き過ぎると、映画のように救急車を呼ばれそうになったりするので…。
安田:ちょっと冗談めかしたほうがいいね。
榮倉:確かに。
ドラマみたいなエピソード
― 映画の様に、夫婦間で驚かせたり、驚かされたり、イタズラされたりしたことはありますか?安田:忘れられないのが、結婚してまだ子どもが生まれる前の僕の誕生日。いつもは郵便受けから鍵をとって入ってるんだけど、その時には紙が入ってて「何番に行け」って。その通りに行ったら「次はココ」みたいな。
榮倉:楽しそうですね。
安田:それでエレベーター乗って、部屋のドア開けて、最後ベランダ。
榮倉:ドラマみたいです。
安田:そしたら「誕生日おめでとう」って書いてあった。最高のいたずらだなと思いましたね。
榮倉:可愛いイタズラですね。
安田:でも、それだけのことを返したことがない…。
榮倉:それはマズイですね、奥さんに代わって怒りたいです(笑)。
― 榮倉さんはイタズラ、何かあります?
安田:ちょいちょいやりたがりですよ。
榮倉:私ですか(笑)、そうですか?
安田:おっさんがくすぐられるようないたずら。正直だからポンって言うことが面白かったりするんですよ。
― ご本人は全然そんなこと意識してない?
安田:いや、確信犯かもしれない。
榮倉:どれでしょう…記憶にないです。何したんだろう…(笑)。
安田:ずっと鞘に収めてるんだけど、調子に乗り過ぎるとスパーンと良い切れ味でバッサリ。切られ方が気持ちいいんですよ(笑)。
榮倉奈々「人と繋がっていることってとてもいい」
― では最後に映画について読者の方にメッセージをお願いします。安田:榮倉さんが喋った方が見てもらえるので(笑)。
榮倉:そんなことないです(笑)。でも、私はこの映画を見て、夫婦っていいなと思いましたし、人と繋がっていることってとてもいいなとも感じました。まだ結婚されてない方や、結婚に興味がない方もたくさんいらっしゃると思いますが、結婚に限らず仕事でも何でも人と繋がって生きていくということをやんわりと感じられる温かい映画だと思うので、劇場に観に行っていただけたら嬉しいです。
安田:やっぱり良いこと言うね!正直者だから。
榮倉:(照笑)。
― ありがとうございました。
お互いがお互いを立てる関係は、まさに“理想の夫婦”(?)。そんな2人だからこそ、ちょっと変わった夫婦関係の「妻ふり」を表現出来た。絶妙な掛け合い、そしてバラエティ豊かな死んだふりに注目だ。(modelpress編集部)
映画「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」(6月8日公開)概要
監督:李闘士男
脚本:坪田文
原作:「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」(作:K.Kajunsky 漫画:ichida/PHP研究所刊)
出演:榮倉奈々、安田顕、大谷亮平、野々すみ花
主題歌:チャットモンチー「I Laugh You」
【ストーリー】
サラリーマンのじゅんが仕事を終えて帰宅すると、玄関で妻のちえが口から血を流して倒れていた!動転するじゅんだが、「ククク……」と笑うちえの傍らにはケチャップ。ちえは死んだふりをしていたのだ。それからというもの、家に帰るとちえは必ず死んだふりをするようになった。ある時はワニに喰われ、ある時は銃で撃たれ、またある時は頭を矢で射抜かれ…次第にエスカレートしてゆく“死んだふり”。最初は呆れるだけのじゅんだったが、何を聞いても「月が綺麗ですね」と笑うだけのちえにだんだん不安を覚え始める。寂しいだけなのか、何かのSOSのサインなのか―。ちえの謎の行動には、“秘密”があった。
榮倉奈々(えいくら・なな)プロフィール
1988年2月12日生まれ、鹿児島県出身。2004年にTVドラマ「ジイジ~孫といた夏~」(NHK)で女優デビュー。その後、「ダンドリ。~Dance☆Drill~」(06/CX)でTVドラマ初主演、『渋谷区円山町』(07)で映画初主演をつとめ、連続テレビ小説「瞳」(08/NHK)のヒロイン役で国民的人気を集めた。その他の主な出演作に、『余命1ヶ月の花嫁』(09)、『図書館戦争』(13)、『娚の一生』(15)、『図書館戦争 THE LAST MISSION』(15)やTVドラマ「Nのために」(14/TBS)、「99.9 -刑事専門弁護士-」(16・18/TBS)、「東京タラレバ娘」(17/NTV)などがある。
安田顕(やすだ・けん)プロフィール
1973年12月8日生まれ、北海道出身。森崎博之、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真と共に演劇ユニット「TEAM NACS」を結成。以後、『俳優 亀岡拓次』(16)など、映画、TVドラマ、舞台と様々なジャンルで活躍する。現在は、TVドラマ「正義のセ」(水曜10時/NTV)に出演。さらに主演映画『愛しのアイリーン』が今秋公開ほか、2019年度前期NHK連続テレビ小説「なつぞら」に出演予定。
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