「佐藤健にしかできなかった」―「半分、青い。」で描くラブストーリー相手役の集大成<脚本・北川悦吏子インタビュー【3】>
4月2日からスタートする平成30年度前期連続テレビ小説「半分、青い。」(月曜~土曜あさ8時)。連続テレビ小説第98作となる同作は、故郷となる岐阜と東京を舞台に、ちょっとうかつだけれど失敗を恐れない永野芽郁演じるヒロイン・楡野鈴愛(にれの・すずめ)が、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明を成し遂げるまでの物語を描く物語。この度、放送に先駆け、脚本・北川悦吏子氏がインタビューに応じた。<3>
「佐藤健にしかできなかった」律―北川悦吏子氏を喜ばせた言葉とは?
鈴愛の幼馴染・律を演じるのは、佐藤健。キャスト発表時、大きな話題を集めた佐藤の出演。この裏には、北川氏の強い希望があったといい、佐藤が主演を務めた「バクマン。」(2015年)を観て「どうしてもこの子がほしいと思った」と振り返る。また、「鈴愛の話でもあるけれど、律の話でもある。律は自発的に動かない子。彼がどういう人生を見つけていくかが、裏テーマでもあると思っているし、それには健くんが来てくれたことが大きい」といかに重要なキャスティングであったかを明かし、「健くんは目が鋭い。鈴愛を受け止める役でもあるけれど、ただ優しいだけじゃなくて、どういう風に意志を出していくのか、受けの芝居と攻めの芝居が内在する人でなくてはならなかった。佐藤健にしかできなかった。ラブストーリーの相手役として、集大成になるんじゃないかと思っています」と語るなど、信頼は厚い。
一方、佐藤は北川氏に「北川さんの代表作ロンバケ(ロングバケーション)って言わせないよ」と言葉をかけたそうで、「彼らしいなと思ったし、そんな風に誰かが言ってくれるって嬉しい」と喜びを口にしていた。
異例の胎児から描く サブタイトルにも注目
物語は北川氏の提案により、ヒロインが母親のお腹の中にいる時代から描かれる。胎児からスタートするということ自体が“朝ドラ”では異例。新生児室でのヒロインと幼なじみの出会いのシーンでは佐藤演じる律の「まだ名前もないときに僕たちは出会った」というナレーションが入るが、「すごいと思った。書いたことがなかったし、見たこともない」と北川氏自身も新しさを感じている様子。
そのスタートを受け、第1週目のサブタイトルは「生まれたい!」。第2週目は「聞きたい!」と続き、「何とかして、『○○たい!』を26週続けたい。本能を追いかけたいと思っているし、すべてはヒロインの思い。『こうしたい』『ああしたい』ってことは、作品のテーマでもある」とこちらも話題を集めそうだ。
放送は2018年4月2日から9月29日の全156回を予定。(modelpress編集部)
「半分、青い。」ストーリー
ヒロイン・鈴愛は高度成長期終わりに岐阜県東濃地方に誕生。子どものころ、左耳を失聴するが、暖かな家族と同じ日に同じ病院で生まれた幼なじみに励まされ、前向きに乗り越える。その後、バブル期に漫画家になるという大志を抱いて上京し、修業に打ち込むが、やがて挫折。結婚して娘を授かるも離婚されてしまう。そんな失敗だらけの人生だが、その度に、「やってまった(=やってしまった)」と明るく呟きながら生き抜いていく。シングルマザーとして帰ったふるさとで、思わぬ転機を迎える…。
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