モデルプレスのインタビューに応じた岩永徹也(C)モデルプレス

岩永徹也、薬剤師から「仮面ライダー」になった“IQ王子” 知られざる素顔に迫る<モデルプレスインタビュー>

2018.03.14 16:00

『仮面ライダーエグゼイド』で檀黎斗(だんくろと)/仮面ライダーゲンム役を演じ、注目を集めた俳優の岩永徹也(いわなが・てつや/31)がモデルプレスのインタビューに応じた。最近では高いIQと豊富な知識を活かしたクイズ番組での活躍も話題だが、その経歴はモデル、薬剤師を経て俳優という異色のもの。マルチに活動する岩永の初写真集「Messenger」(3月14日発売)への思いとともに、素顔に迫った。

  

「仮面ライダー」にして薬剤師…岩永徹也の経歴

岩永徹也「Messenger」アザーカット(画像提供:所属事務所)
2009年に雑誌「MEN'S NON-NO」専属モデルオーディションに合格しデビュー。2013年2月から恋愛リアリティーショー「テラスハウス」に出演し、端正なルックスで注目を浴びる。

勉強やクイズが大好きと公言しており、認定薬剤師のほか多数の資格を所持。世界人口上位2%のIQを有するもののみが所属出来るJAPAN MENSA会員でもある。

岩永徹也「Messenger」表紙(画像提供:所属事務所)
初写真集「Messenger」は、岩永自身がインスピレーションで決めた、AからZまでの頭文字のキーワードを写真で具現化。さまざまなシチュエーションと衣装スタイルや表情で、26通りの岩永徹也を楽しむことができる作品となっている。

岩永徹也「今死ぬとしたら、これ以上のものは作れない」

― 初写真集「Messenger」のテーマやコンセプトを教えてください。

岩永:今の自分が発するメッセージを写真とともに届けようというのがテーマです。自分がタイムトラベラーになったつもりで未来の自分が届けるメッセージとかも入れています。

― テーマも岩永さんの発案ですか?

岩永:はい。

― いつか写真集を作るなら、というイメージがずっとあったのでしょうか?

岩永:ずっとあったわけではないですが、読者の方を立ち止まらせるようなものを並べたいなと。それで写真だけではなく、自分の絵や文章だったりをちょこちょこ散りばめたものになりました。

― 発売を発表された際の「僕のお墓の表紙にします」という言葉がとても印象的でした。それほどの自信作という意味でしょうか?

岩永:そうですね。今死ぬとしたら、これ以上のものは作れないかなと思いますね。

― 今死ぬとしたら、というのはすごく極端な気もしますが…。

岩永:僕はもう明日死にそうな気がしていつも生きてるんですよ。

― それはなぜですか?

岩永:なんででしょうね?わからないです。いつも「もしかしたら今日の収録が最後かも」と思ってやっています。なので、今、死んだらお墓にはこの写真集かなと思ってます(笑)。

― それほど後悔のない毎日を過ごされているということですよね。製作中に印象に残っているエピソードはありますか?

岩永:初めてお会いしたフォトグラファーさんやデザイナーの方だったんですけれど、アイデアを出しただけですっと動いてすぐできていったことにびっくりしました。プロの仕事だなと思いました。

― すごいですね。

岩永:本当に僕は絵コンテを描いて渡しただけだったので、説明しなきゃなと思っていたんですけど、その必要もなく。衣装もすごく素敵なものばっかり選んでもらって、全然違うようなパターンを撮っていただきました。

― ほかになにか思い出深いことはありますか?

岩永:岐阜の公園で撮影したんですが、当日雪が降ったんですよ。その公園は地面とかに面白い言葉がいっぱい並べられているのでそれを入れて撮ろうと思ってたんですけど、雪が降って隠れてしまって。でも、雪のおかげで吹雪のシーンや青空のシーン、夕焼けも撮れたり。軌道修正しながら進めていった結果、最初の想定とは違ったけど良いものになったと思います。

― では、ずばり写真集の見どころはどんなところですか?

岩永:読んでくれる人は「仮面ライダー」で僕を知ってくれた方が多いと思うんですが、僕の中では「仮面ライダー」の黎斗というキャラクターの続きがこの「Messenger」だと思ってます。TとOのページでは、特に言いたかった言葉があるんですが、あえてそのメッセージを載せてないんですよ。まずは写真だけで楽しんでいただけたらと思って。写真もメッセージ入りだったり歌詞がついていたり、コンセプトがあってないような感じになっていて、自分にできることを散りばめているので、皆さんもどこか好きなページが見つかるんじゃないかなと思います。

“IQ王子”岩永徹也、クイズ番組に引っ張りだこ

― 昨夏に出演された「タイムショック」などクイズ番組での活躍も目立ちます。新たな道が開けたようにも感じるんですが、反響はいかがですか。

岩永:反響はすごくあります。でも僕自身、元々クイズが好きで“クイズの人”みたいな気持ちだったので、そこからモデルになったという感じなんですよね。なので、今はホームグラウンドに戻っただけなので、自分では新しいことをやっている印象はないんです。でも、今までそれをファンの人に見せる機会はそこまでなかったので、それは良い機会だったんじゃないかなと思います。

― クイズ番組に出られるにあたって、今も継続的に勉強を?

岩永:もうずっとやってますね。昔からずっと勉強してたんです。今は番組に呼んでいただけるので、やりがいを持ちながら勉強することができます。昔は自分でペースを決めて勉強したり検定を受けたりしてたんですけど、今は番組収録がそのペースを作ってくれているのでとてもやりやすいです。

― 勉強自体がライフワークに近いというか。

岩永:はい。

岩永徹也流おすすめ勉強法

― では、例えば受験勉強をしている人にはどういう勉強法がおすすめですか?

岩永:受験勉強だと結果が求められるので難しいと思うんですが…。小さい頃は学問としては全部が面白かったと思うんですよ。でも、学校の先生が嫌いだからその科目も嫌いっていう子も出てきちゃう。でもそれは違うよ、ということは伝えたいですね。

― たしかに。それこそクイズにすれば面白いのに、みたいなことはありますよね。

岩永:そう。みんなクイズ問題として出されたら考えますからね。僕はそのノリでずっと勉強してるので。“勉強”っていう言葉が苦手意識を持たせるのかもしれない。

― わかります。先入観ですね。

岩永:僕はテストも“記憶力テスト”だと思っていて。全部の意味を理解していなくても、範囲を覚えちゃえば解けるじゃないですか。そういう“記憶力テスト”だと思えばいいんです。

― その記憶力が年々衰えていく気がしているんですがそれはどうしたらいいでしょうか(笑)。

岩永:僕もそれをよく小さい頃から今も人に言われますけど、あんまり感じたことがないですね。むしろ知っていることが多くなってるからちょっとしたこともいろんな分野で繋がって覚えやすくなってる。なので、僕は昔よりも記憶力を使わなくても解決することが多くなりました。昔はもうまるごと覚えてましたけど、今は前に覚えたこのパターンと似てるという感じで覚えやすくなりましたよ。

― なるほど。そういう考え方もあるんですね。

岩永:記憶力が落ちていくというのは、やっていないだけかなと僕は思いますね。

― その通りだと思います…。耳が痛いです。

岩永:(笑)。なので継続していけば衰えることはないんじゃないかなと思います。

岩永徹也「テラスハウス」から変わらないかっこよさ

― 「テラスハウス」に出演されていたのが約5年前。当時と全然見た目も変わらない印象ですが、なにかされているんですか?

岩永:特にしてないです。走ったりトレーニングは少ししてますね。太りにくい体質というのもあると思います。でも僕、ウエイトトレーニングとかすごくハマっちゃうんですよ。ドラマとかが入ってくると計画的に行きづらくなりますし、例えば明後日にクイズ大会があるならトレーニングより勉強に時間を使いたいと思っちゃうので、昔ほどはやらなくなりました。

― お肌もキレイですよね。何もされてないんですか?

岩永:何もしてないです。見た目にあんまり時間かけてないかも。

― 今一番時間をかけたいことはクイズということですね。

岩永:そうですね。芸能人には負けたくないと思ってるんで(笑)。

― 岩永さんも芸能人じゃないですか(笑)。

岩永:クイズ王とかプロの方ならさすが違うなと思いますけど、同じ芸能人には負けられないと思ってやっています。

岩永徹也、マルチに活動するからこそ活かせる強み

― 今、モデルや俳優、そしてクイズ番組などマルチに活躍されています。一番楽しいのはどれですか?

岩永:やりやすいのはクイズです。いろんな人の力をそんなに借りなくても、自分だけで方法が見つかるんで、すごくやりやすいなと思います。逆に映画やドラマとかは1人ではなく皆で作るもの。僕はそういうことを若いうちにあんまりやってこなかったので、今それをやらせてもらって、学ぶことが多くて楽しいです。

― クイズとはまた別のやりがいがあるということですね。

岩永:はい。楽しいし、俳優業はチャレンジの場っていう感じです。

― 今後もどれかに絞るということではなく、マルチに活動されていくんでしょうか。

岩永:はい。僕は1個に絞らないほうが自分のいいところが出せるかなと。1個に絞っちゃうとすごく高次元な戦いで、誰が金メダルを取っても同じような争いに全てをかけなきゃいけない。それが僕は精神的に楽しくなくて。“広く深く”みたいな感じでやる方が他の人に真似できないんじゃないかなと思います。

― 今の夢や目標はなんですか?

岩永:僕は演技が好きというよりも作品が好きなんです。今はそういう面白いなと思うものに携わるチャンスもいただいているので、良いものを作りたいなと思っています。

岩永徹也の夢を叶える秘訣

岩永徹也(C)モデルプレス
― では、岩永さんが考える夢を叶える秘訣があれば教えてください。

岩永:以前、薬局で働いていた頃、80歳とか90歳のおじいちゃんおばあちゃんと話すことが多くて。その人達に比べたら、40歳とか50歳はすごく若いはずなのに、結構「年だからね」みたいなことを言う人も多いじゃないですか。記憶力の話もありましたけど、限界は昔の人とかが作ったものなので、僕らはそれを変えていかなきゃいけないと思うんです。元々あるルールに縛られないことが夢を叶える秘訣じゃないかと思います。

― 現状を打開して自分で新しく作り上げていく、ということですね。

岩永:そうですね。自分で作る方が楽しいし、楽ちんだと思いますね。ライバルもいないので。

― でも、そうやって新たに作るということも結構勇気が必要ですよね。

岩永:子どもたちだけならどんどん作れるんですけど、1回経験して失敗している大人がいると、「それは良くないよ」と言ってしまう。それで勇気を持ちづらくなっている人が多いんじゃないかと思います。

でも、僕はそういうアドバイスより自分を信じてやってきました。「でも、やったらできるかもしれないよ」という話をする時間はすごくもったいない。ちゃんと自分で結果を出せば、いずれ味方になってくれます。なので、あんまり周りの優等生の言葉に耳を傾けすぎなくてもいいんじゃないかと思います。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

岩永徹也(いわなが・てつや)プロフィール

生年月日:1986年10月16日
出身地:長崎県
身長:186cm
血液型:AB型
趣味:英会話、歌
特技・資格:「JAPAN MENSA」会員、認定薬剤師、カラーセラピストトレーナー、英検2級、TOEIC830点、TOEFL60点、国連英検B級、書道5段、珠算・暗算2級、数学検定2級、普通自動車運転免許、色彩検定2級、仏検4級、世界遺産検定3級

2009年の「MEN'S NON-NO」専属モデルオーディションに合格しデビュー。2013年2月からCX「テラスハウス」に出演し「王子」の愛称で一躍人気に。2016年10月2日から放送されたテレビ朝日系「仮面ライダーエグゼイド」に檀黎斗(だん くろと)/仮面ライダーゲンムを演じた。4/9(月)20:00~TBSにて放送のドラマ特別企画「西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ5」に出演が決定している。

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