モデルプレスのインタビューに応じたDearDream(左から)正木郁、溝口琢矢、石原壮馬、富田健太郎、太田将熙(C)モデルプレス

<DearDreamインタビュー>初全国ツアーの熱き舞台裏 「お互いを知って変わった」5人の絆…結成3年目“今だから言えること”も語り合う

2018.02.02 12:00

5次元アイドル応援プロジェクト「ドリフェス!R」から生まれたユニットDearDream(ディアドリーム)がモデルプレスに初登場!開催中の「DearDream 1st LIVE TOUR 2018『ユメノコドウ』」で全国にキラキラ輝くステージを届ける彼らは、その裏で何を考え、どんな言葉を交わしているのか。そんな裏話を細かく掘り下げた、一万字超に及ぶロングインタビュー。結成3年目を迎えた“今だから言えること”も語り合ってもらうと、5人の固い「絆」が見えてくる。

  

DearDreamとは…

DearDream(左から)正木郁、溝口琢矢、石原壮馬、富田健太郎、太田将熙(提供写真)
2016年5月にスタートしたゲームアプリからテレビアニメへと派生した「ドリフェス!R」。その中心となるユニットDearDreamの声を演じる石原壮馬(as:天宮奏)、溝口琢矢(as:及川慎)、富田健太郎(as:佐々木純哉)、太田将熙(as:片桐いつき)、正木郁(as:沢村千弦)が実際にライブやイベントなどの活動を行うことから、2次元+3次元=“5次元アイドル応援プロジェクト”と称される。


メンバー5人はそれぞれ俳優としても活躍。アミューズ若手俳優による年末恒例のファン感謝祭「HANDSOME FILM FESTIVAL2017」では、メインコンテンツの“フィルム(映像)”で熱演を披露したほか、歌&ダンスのパートやMCではDearDreamでの経験を活かし、多才な魅力でイベントを存分に盛り上げた。

<DearDreamインタビュー>待望の1stツアー開催!その裏側は…

DearDream 1st LIVE TOUR 2018「ユメノコドウ」(提供写真)
― 1月からスタートした初ライブツアー「ユメノコドウ」は東京、福岡、大阪での公演を終えたところですが、ここまでの率直な感想をお聞かせください。

石原:熱いですね。会場によって全然お客さんの色が違うんですけど、回を重ねるごとにボルテージがすごく上がっているなと感じています。大阪は特にすごかったですね。もうめちゃめちゃノリがよくて!今回のライブは観客の皆さんとコミュニケーションをとる部分があるんですけど、その時のレスポンスもすごくよかったです。めちゃめちゃテンション上がりましたね。

富田:こうやって各都市を初めて回らせていただく中で、県民性というか、地域ごとの特色って結構違うんだなというのを感じますね。例えば福岡公演だと、すごく僕たちのことを真摯に見つめてくれて。MCの言葉とかをすごくしっかり聞いて受け止めてくれるのを感じました。その都市だけでしか味わえない空気感があるので、やっぱりツアーって楽しいなと純粋に思いましたね。

― まさに全国ツアーならではの魅力ですね。ご当地グルメは楽しまれましたか?

溝口:今のところ全部行ってます!スタッフさんとか含めみんなで。

富田:福岡だと小倉の鳥刺しがおいしかった。それとジョイフルも壮馬と2人で行きました。壮馬が「九州のファミレスと言ったらジョイフルだぞ!」って言うので。

― 熊本出身の石原さんが率先して案内を。

石原:はい。公演の次の日が休みだったので小倉で一日遊んでたんですけど、まず一番にジョイフルに行ったよね。

富田:チキンドリアおいしかった。

石原:鳥刺しからのチキンドリア。

富田:鳥好きだね。

溝口:夜ご飯はスタッフさんも含め全員で行くので、お店は基本的に詳しい方に決めていただき、流れに身を任せる(笑)。

石原:夜は選択肢ないんですよね。昼は「ここかここ、どっちがいい?」みたいなのがあるけど、夜は「絶対ここだから!」って。

― 大所帯だとそうなりますよね。

富田:でも任せておけば間違いない。

溝口:そう。失敗しないから身を任せられるんですよ!

― 正木さんと溝口さんはこれまでを振り返って、いかがでしょうか。

正木:東京ももちろんすごかったんですけど、やっぱり今まで行けなかった福岡などでライブができたのはすごく嬉しかったです。どの会場でも初めて参加する人が何人もいてくださるし、最近僕たちが本当に嬉しいなと思っているのは、男性の参加がすごく増えてきたこと。ライブ中、周りは女性の方ばかりなのに声を出してくれる方もいらっしゃって。前に琢矢も言ってたんですが、男性も女性も楽しめる空間を作れたらいいなというのは、このツアーを通してすごく感じたことです。

溝口:3つの都市を終えて、改めて今思い返すと、TOKYO DOME CITY HALLの初日はこのツアーの土台になったなと思います。あそこで皆さんに大きな歓声をいただいて、しっかりと見送ってもらったエネルギーがあるからこそ、今こうやってボルテージが上がっていますし、初めての都市に行ってもDearDreamらしくいられるんだなと感じています。TDCでいただいたエールが僕たちの安心材料になっているので、これから行く都市も楽しみでしかないですね。

特別な言葉はなくていい 手を振り、ガッツポーズで心が通じ合う

― 初めてのツアーの幕開けとなった東京公演は特別なものだったと思います。ステージに立つ直前は、5人で何か言葉を交わされたりしたのでしょうか。

溝口:オープニングでセンターから登場する時は二手に分かれるので、一番やっていたことはとりあえず反対側のメンバーに手を振る(笑)。暗いんですけど、手を振ってガッツポーズ。そうすると袖についてくださっているスタッフさんが懐中電灯で僕たちの手を照らしてくれるので、そうやってお互いコミュニケーションをとっていました。

富田:楽屋では5人で円陣を組みます。東京公演の時は、「良くも悪くも全部出し切ろう」というのは言ったよね。とりあえず全部出し切ってみて、そこからダメな部分は反省していこうと。

― 円陣を組む時はどなたがリードするのですか?

溝口:その時々で違うんですよね。基本的にはセンターの壮馬か、チームとしてのリーダーのトミーか。時々、溝口(笑)。

太田:僕らは同調します(笑)。

正木:「ウィッス!」みたいな。

溝口:でもたまに2人がやる時もあるよね。

太田:円陣を組んでお互いの顔を見合っている時は気合いが入りますね。この後のステージのために俺たちは一つにならなきゃいけないので、特別な言葉とかがなくてもすごいガツッとはまる。それと、手をバシッと叩き合うのも刺激になりますね。

― 太田さんにもツアーの感想を伺います。

太田:やっぱり今回のツアーに懸ける思いはものすごく強かったんです。結構紆余曲折あったんですよ。セトリも「こういうのがいいんじゃないか?」と色々話し合った末に完成したので、やっと初日が来た!という達成感もありつつ、先程言ったように初日は良くも悪くも出し切ろうということで、改善した方がいい部分は次に持っていってというのを繰り返しています。もちろん一回一回の公演全て100%以上の力でやっているので、ここからさらに良くなったらパシフィコ横浜でもっといい景色が見られるのかなと。各地で待っていてくれて本当にありがとうという気持ちでいっぱいですし、待たせた分しっかりとアーティストとしていいパフォーマンスをしたいという思いは常に意識しています。

― 今お話に出ましたが、今回は構成や演出面に関してたくさんの意見を出されたそうですね。

石原:セトリはめちゃめちゃ時間かけましたね。

太田:何回も話し合ったよね!本当に。

富田:全体を何ブロックかに分けて、元々のプロジェクトの良さとしてアニメとのリンクを見せようという部分だったり、ユニットのコーナーや、ダンスでかっこよく見せるパートも作りたいとか、そういう流れをみんなで話し合って。

溝口:最初からブレなかったのは、それぞれの土地の人との触れ合いかな。そこはどうしても外せなかったですね。そのために今回、“ザ・フリー”な時間を作ったんです。例えば「今日はトミー、最後の締めだけお願いね」とだけ決めておいて、会話はほぼフリー。だから僕たち自身もみんなが何を話すかわからないという。お客さんたちの顔を見て感じたことをリアルタイムで話す時間を設けること、そこだけはどうしてもブレない部分でした。

― その分、ビックリするようなことも起きたのでは?

太田:(挙手して)僕、あります!大阪で僕がご当地MC担当だったんですけど、(今回一緒にツアーを回っているドリフェス!のユニットの)KUROFUNEの株さん(株元英彰)が行きの駅を間違えてしまって、新幹線を一本乗り遅れてしまったんですよ。で、そのエピソードを「よし、言おう!」と思って、トミーに「どういう風に言ったら面白いかなあ?」とかアドバイスもらったりして意気込んでいたんですけど、その5分後くらいにイヤモニで聞いていたらその話を株さんが自分でしていて。俺が言おうと思ってたネタがゼロ!しまった!みたいな。

富田:その瞬間、将熙がタッタッタッて走ってきて「言われたー!」って。

溝口:それ逆袖まで聞こえてましたからね(笑)。

太田:「言われたー!トミー!!」(笑)。

溝口:それも含めて(舞台で)話せばいいんじゃない?って。

正木:最終的に言ったしね(笑)。

太田:でもそういうのもありかなって。

溝口:本当にフリーな時間なので、そういう感じで思ったことをしゃべるっていう。

石原壮馬、脚が長すぎて想定外のハプニング

石原壮馬(C)モデルプレス
― 他にも予想外な出来事はありましたか?

石原:水がこぼれる…。

溝口:「こぼれる」じゃない。「こぼした」。これはちゃんと書いてくださいね!(笑)

富田:しょっぱなで!

石原:一番最初の曲でステージドリンクを倒して、床がビチョビチョになって。東京の一発目でやって「うわー、マジでやっちゃったわ」と思って、福岡は大丈夫だったんだけど、大阪でまたこぼしちゃって。東京の時、水がブワーッと広がってきて結構危なかったので、大阪の時はチラ見して確認しながら踊ってたんですよ。それで「今日全然こぼれてない」って油断してたら、その後滑りました。

― それは危なかったですね…!ケガがなくてよかったです。

溝口:本当だよ!

石原:一番いいところで滑りました…。

富田:しかも倒したのは俺のステージドリンクだったんですよ。(ボトルが)横になって見栄え的にも良くないじゃないですか。そしたら壮馬が曲の流れで、俺のドリンクをトーンってステージのどセンターに立てたんですけど、その瞬間を横目で見てた俺は「いや全然かっこよくないし!」って(笑)。すました顔でスッとアクシデントをごまかした感じだったんですけど、いや何それ!?みたいな。

石原:一曲目のアウトロでかっこつけて、ドリンクをターン!って置きました。

溝口:なんでどセンターなんだっていう話。ひとつだけフォローするとすれば、東京と大阪は床が絨毯みたいな素材じゃなくてツルツルだったので、水こぼしても拭けばなんとかなる。福岡は危なかったんですよ。こぼしたら染み込んじゃう素材だったので、そこを避けたのはまあ偉いなと思いつつ。

石原:だから、自分で脚の長さを把握できてないんですよ。

4人 \やかましいわ!/

正木:21年間生きてきたのに?

石原:俺が思っているより数センチ長かった。

富田:残りの公演は気をつけてくださいね!

― 石原さんはそういうことが割と起きやすいタイプなのですか?!

溝口:いや、珍しいよね。

石原:意外と今までのライブでハプニングってなかったような…ああ、でも将熙くんのマイクが飛んでいったのはあったけど。今回、公人くん(KUROFUNE・戸谷公人)がマイク落としてボキッて折れてなかった?

太田:しかもアンコールとかだよね。もうあとちょっとで終わるって時にコーン!って音がして。公人くんがこっち見ながら「折れた、折れたー!」って。

溝口:しかもその時、公人くんが歌うパートだったんですよ。で、コーン!って音がした瞬間、僕は何を思ったのかそのパートを歌い出して。

溝口琢矢(C)モデルプレス
― おお!即座にフォロー。

太田:素晴らしい!

溝口:確か公人くんと誰かが歌うところで…あれ?将熙と公人くんだっけ。

(「サビ前かな?」「交差のとこだよ」と確認し合う5人)

溝口:…まあ細かい場所は置いといて(笑)、2人で歌うところだったんですよ。だから僕は歌わなくても正直大丈夫なんですけど、カーン!ってなった瞬間なぜか歌い出してた。

太田:これがライブだな!っていう。失敗が起きるのは良くないんですけど、失敗してもうまく決まってもそれがまた面白いから、これぞライブっていうのを感じますね。すごく楽しいです。

溝口:ケガの失敗だけは無しにしたいよね。

太田:もちろん迷惑をかけるのはダメだけど、ある程度ミスしてもその反省を次に活かせるのがツアーの醍醐味なので。

正木郁(C)モデルプレス
― そういった瞬間も含めて忘れがたい思い出になると思いますが、感情が特に高ぶった瞬間は?

溝口:郁は涙がちょっと目に溜まってくると声が震えるから、メンバーとしては一発でわかるよね。

正木:大阪でのトミーのロングMCはなかなかグッときました。トミーからあんな真剣な話を聞いたのは初めてと言ってもいいくらい。いつもはちょっとふざけているので。

富田:ファンの人もビックリしてたよ(笑)。

正木:そうだよね。普段は言わないからこそ、いい話がグッときました。

― ちなみにどんな話だったんですか?

正木:トイレが長いとかそういう話だっけ?

富田:うーん、そう。

溝口:違う。産まれてきてよかった的な話。

― だいぶ割愛されましたが(笑)。

太田:ファンの方々に向けての感謝を一番に伝えていましたね。

― 素敵ですね。こみ上げてくるものがあったんですか?

富田:まあ、いいこと言おうかなと思って…。

太田:コラ!(笑)

石原:3日前から悩んでたもんね。

富田:やっぱり何を言おうか考えようと思っていたんですけど、そのロングMCはライブの終盤なので、自然と言葉が出てきましたね。それまでの熱をさらに超えてくる感じというか。

富田健太郎(C)モデルプレス
― 準備段階の話に戻るのですが、5人で話し合って意見が割れた時はどうやって決めるのですか?

溝口:意見が違うことはたくさんありますね。

石原:結局どうやって落ち着いてるっけ?

太田:マネージャーさんとか、スタッフさんにも意見を聞いてね。

富田:一応俺らの間でこういう意見と、こういう意見があって…っていうのをまとめて。

溝口:そこからは説得力ですかね。それが一番大きいと思う。なんでやりたいの?これこれこうだから…いやトミーの意見のほうが多分そうだわ!っていう感じで。お互い話を聞いて「それだったらこっちのほうがいいんじゃない」って思った時はすぐに言うので。

石原:そうだね。

― そこは遠慮せず。

溝口:自分が納得してなかったとしても「みんながそう思うならとりあえずそっちでやってみよう」ってなって、結果「やっぱりそっちで良かった」というパターンが多い。多数決に近いかもしれないですけど。

富田:でも本当にお互い話を聞いて、「なるほど、そういう考え方もあるのか」って決まるよね。

溝口:そういう風にみんなが思えるのが大きいかもしれない。

石原:だから会議は絶対に時間足りないですもんね。元々2時間の予定だったのに、4時間くらいやって結局次の日にさらに持ち越しになるみたいな。

― まさしくチーム全体で創り上げたツアーに。

石原:やりたいことはかなり詰まっていますね。

溝口:5人だけではなく、本当にこの「ドリフェス!」プロジェクトのチーム全員という形ですね。

― 愛知と横浜の公演へ向けて、期待してほしいことはありますか?

正木:やっぱりシャッフル(※くじ引きで決定する、5都市それぞれ組み合わせの違うユニットシャッフル企画)じゃないですかね。これまで同じ組み合わせで同じ曲は一回もやっていないので。全公演来る人も楽しめるようなコーナーになっているので、とりあえず何が来るのかを楽しみにしていただければと思います。

富田:愛知は5人では最後の公演になるので(※横浜にはKUROFUNEも参加)、僕らもすごくボルテージが上がると思います。またMCでのコミュニケーションが楽しみですね。どういう話が盛り上がるんだろう。

溝口:みんなは愛知の人にどういうイメージを持ってる?例えば大阪だとノリがいいみたいな、漠然としたイメージがあるじゃん。福岡はちょっとおしとやかだったり。

富田:俺はのんびりしているイメージがあるかな。漠然とね。

溝口:なるほどね。それでこの間、全国各地に行っているスタッフさんとの飲みの席で聞いてみたんだけど、「いや、愛知の人たちはパワーが強いんだよ」って。

富田:そうなんだ。

溝口:僕も何の根拠もなく「名古屋はちょっとおしとやかなイメージですかね」って言ったら、「そう思っているとパワーに負けるよ」って言われた。

― ちょっと古いですけど“名古屋嬢”という言葉とかはギラギラしたイメージですかね。

溝口:そうなんです。そういうギラギラとかエネルギーに負けないように準備しといたほうがいいよって、そのスタッフさんが言ってた。

太田:それは大事だね。

溝口:だから僕が名古屋で楽しみなのはそのギラギラ感。今までの僕らのライブにはなかったじゃん。そういうのを感じてみたい。

太田:愛知では僕のアクリルスタンドも販売されるので、僕を応援してくださっている皆様、ぜひ来てください!

太田将熙(C)モデルプレス

移動中は寝る、しゃべる、歌う!?

― さらに細かい部分になりますが、移動中の新幹線ではそれぞれどう過ごしているんですか?

富田:それ聞きます?意外とつまんないですよ!(笑)

石原:だいぶ寝てますよ!

― そうですよね!(笑)

溝口:移動してそのままライブっていう流れが今のところ続いていて。だからエネルギーの温存もそうですし、イメトレしている人もいるだろうし。

― 席順とかは…

溝口:こだわりなし!

(スタッフ:溝口はうるさいから席どうする?→みんなを寝かせてあげたいからマネージャーの隣!みたいなのはある)

溝口:でもなんだかんだ僕は新幹線でめっちゃ寝る人でもあるので。しゃべるときはめっちゃしゃべりますけど。

富田:極端な話、寝るかしゃべるか。

溝口:0か100だ、本当に。

DearDream(左から)正木郁、溝口琢矢、石原壮馬、富田健太郎、太田将熙(C)モデルプレス
― 溝口さんといえばおしゃべりクソ野郎(笑)という異名が定着してきましたが、新幹線でもおしゃべりな時があるのですね。

溝口:ずっとしゃべってますね。僕が一通りしゃべってスッキリしたら「よし寝よう!」って(笑)。

石原:最悪だな!(笑)

太田:僕は逆にみんなが寝てると寝られないんですよ。なんかしゃべっている人がいれば寝られる。

溝口:だったら荷物見てて欲しい時はみんなで寝ればいいんじゃない。

太田:そういう時は俺に言って! だから琢矢も寝てる時は、動画とかずっと観てたりします。

溝口:僕普通に目をつぶってるだけの時もあるんですけど、この間目をつぶってなんとなく寝に入るくらいのタイミングで、隣から歌声が聞こえてきて。(太田が)新幹線でも歌ってる!日常的に結構歌ってるけど、新幹線の中でも!

太田:そう!

富田:「そう!」じゃないよ(笑)。

太田:それは僕、これから注意していく。イヤホンで聞いてて、口ずさんでいるくらいなんですけど…

― 思ってたより声が出てて恥ずかしい、っていうあるあるですね(笑)。

溝口:でもさ、日常生活でこうやって(スマートフォンのスピーカーを直接耳にあてて)聞いてない?外歩きつつ、フ~ン♪って歌い出すのをよくやってる、将熙は。

太田:いや、そうなんですよ。ヤベッ!と思って。でもなんか噂によると外国では普通らしくて!

一同:(笑)

太田:俺、先取ってんのかなって。

溝口:いや、ここ日本なんだよなあ(笑)。まあ歌がうまいから何も言わないけど。

太田:唯一共感してくれるのが小関裕太なんですよ。彼も「外国だったらね~」って言うから「だよね~!」って。いや、でも日本では気をつけます!すいません!(笑)

溝口:気をつけて。ちょっと恥ずかしくなるからさ。

結成3年目のDearDream「今だから言えること」

(左から)富田健太郎、太田将熙(C)モデルプレス
― ここまでのお話でとても良いチームワークが垣間見えましたが…結成3年目を迎えた「今だから言えること」はありますか?

(顔を見合わせ、少し静まる5人)

太田:みんなケンカはやめて(笑)。

石原:郁くんは、めちゃくちゃ変わったと思いますね。昔めちゃめちゃ頑固だったもんね。

溝口:今もなかなか頑固だけどね!

石原:いや、まあゼロになったとは言わないけど…

正木:おいっ!

石原:マジで前は相当頑固だった!その印象がすごいあって。

溝口:100から今99くらいに変わりましたね。

正木:1しか減ってない(笑)。

溝口:でかいよ!それが一番でかいんだよ。

石原:グループ結成からの日数=郁くんと出会ってからの日数なので、そこの成長は見ていてすごいなって。嬉しいです。

溝口:親か!

正木:ありがとうございます。

(左から)正木郁、溝口琢矢、石原壮馬(C)モデルプレス
― そのあたりの変化は、ご自身ではどう思われますか?

正木:そうですね…頑固だという自覚はあったんですけど、やっぱりそういう部分ってなかなか直せないじゃないですか。でも今はこのメンバーのことをよく知っているからこそ、「この考えにはこういう意味があるんだ」とか思えるようになったので、それが大きいかなと思います。多分、今も頑固だとは思うんですけど…

溝口:ええ、もちろんです。

正木:お前はすぐしゃべるっ!(笑)でも本当に、お互いを知って変わったのが大きいと思います。

― 他の皆さんは「今だから言えること」どうでしょうか?

溝口:5人でパフォーマンスしていて、心から「楽しいな」と思い始めたのは本当に最近ですかね。それまでが楽しくなかったわけじゃないんですけど、多分必死すぎた。お互い顔見合わせる余裕とかもなかったですし。でもよくよく考えると、こういうユニットやグループのライブは特に、ステージに立っている人が楽しいのが一番だなと思うんです。楽しませよう楽しませようと思って各々バラバラに頑張っていたのが結成当初。今やっと、辛い時こそお互い顔を見るというような関係になれました。

またさっきのスタッフさんとの話で、その方はベテランの方なんですけど、「俺がお前らを見ていて一番面白いのは、ラストスパートなんだよ」と言っていて。「ラストスパートになってやっと、“楽しい!”っていうのが表に出るんだよ、お前らは」って。だから一周回ってそこが可愛いと思った、みたいな(笑)。

― 一周回ったんですね(笑)。

溝口:一周回ったんですって!最初は「このがむしゃらさで大丈夫か、こいつら」って不安だったみたいなんですけど。その方とは2年弱くらいですかね…それで一周回って見てて面白くなったんだよって。「だからもっとお前ららしさを見せてくれよ!」と言われました。スタッフさんにそう言っていただけたことが嬉しいですし、そこが一番変わったところで、いい成長なのかなと思いましたね。

― 客観的な意見で成長を実感することって多いですよね。富田さんはどうですか?

富田:そうですね…やっぱり最初の頃はみんな無理してたなというのはありましたね。慣れていないことだったし、そもそもアイドルって何ぞや?とか、自分たちがその立場になるって時に、無理していた部分も多分あったと思うし。それが今はみんな自分らしく、本当の意味でDearDreamになれてきたというか。それこそ前だったら、ライブでお客さんとコミュニケーションをとるMCを作ろうということになっても、「間が持つか不安だからしっかり内容を決めよう」となっていたと思うけど、今は5人の空気感ができてきたので、安心して自由にライブ感を楽しめるようになってきたり。みんなの絆ができたのもあるでしょうけど、それぞれの個性も立ってきたなと思いますね。

― 今回のツアーが、そういった軌跡の集大成になっているんですね。

DearDream 1st LIVE TOUR 2018「ユメノコドウ」(提供写真)

DearDreamが語る<夢を叶える秘訣>

― モデルプレス定番の質問で締めたいと思います。夢や目標に向かって頑張っているモデルプレス読者へ向けて、“夢を叶える秘訣”をアドバイスお願いします。

溝口:僕らも夢を叶えるために必死に頑張っている最中だから、すごく等身大ですね。

― 等身大のメッセージが、とても嬉しいです。

富田健太郎(C)モデルプレス
富田:俺は…臆病にならないことですね。負けないことです。自分のやりたいことを通した時に、周りから「それは違うと思う」と言われることってたくさんあると思うんです。そこで引き下がって自分を押し殺すのは簡単だと思うけど、本当にそうなりたいんだったら、自分で戦わないといけない。負けない気持ちは夢に近づくために絶対に必要なことだと思いますね。

石原壮馬(C)モデルプレス
石原:失敗を恐れないこと。チャレンジすることが大事だと思います。失敗をどれだけしても、本当にやりたいことだったらまた次のチャレンジができると思うし。失敗を知らない人より、失敗している人のほうが深みや魅力が出てくると思うんです。自分の強い意志と軸があれば、失敗を重ねたとしてもまた次に行くモチベーションを失わずに夢に向かっていける。僕もそう思って生きています。

正木郁(C)モデルプレス
正木:やっぱり日ごろから努力し続けることなのかなって思いますね。2人と違うことを言うとすれば、夢というのは自分が好きなことなわけで。だからそれぞれ年齢とかあると思うんですけど、夢があるのであればそれを第一に考えて、今自分にできることを精一杯やるべきなんじゃないかなと思います。例えば弁護士になりたいという夢があったとして、でも「今ちょっと勉強めんどくさいから後でやろう」と後回しにしてしまったら夢からは遠のいてしまうし、後回しにした瞬間に自分の中で一本の芯が折れちゃうような気がするので、やっぱり後回しをせず、努力できる時に努力しておくというのが大事なのかなと思います。

溝口琢矢(C)モデルプレス
溝口:感謝がまず第一かな。僕が日常の中で絶対大切にしているのは「感謝」と「ひたむきさ」と「謙虚さ」の3つです。僕はすごく人間が好きで、それが僕の一つの取り柄だと思っていますし、本当に幸せなことなんですけど、人間が好きだからこそ謙虚さが必要で。謙虚な気持ちで人間関係を築いていく中で、自分に足りないものも知って、ひたむきに頑張れるかどうかが大事なんじゃないかと思っています。その3つは僕の中でブレない軸なので、これを持って夢に向かって頑張りたいなと思っています。

太田将熙(C)モデルプレス
太田:僕は、夢は声に出すことが大切だと思っています。「こうしたい」みたいな願望を友達と話したりするじゃないですか。そういうのって意外と叶ったりして。でもそれは偶然じゃなくて、声に出して誰かに聞いてもらったからこそ、そこに向かってやらなきゃという覚悟みたいなものが生まれるから、現実になるんだと思うんです。例えば両親になかなか夢を言い出せない人は、まずは言葉にしてみたらどうでしょうか。そこから本気になれたり、色々と変わっていくんじゃないかなと思います。

― ありがとうございました!

DearDream(C)モデルプレス
モデルプレスでは後日、“DearDream×バレンタインデー”のインタビュー番外編をお届け予定。“女子がバレンタイン当日にすべきこと”を男子目線で熱弁!?お楽しみに。(modelpress編集部)

ドリフェス! presents DearDream 1st LIVE TOUR 2018 「ユメノコドウ」

DearDream 1st LIVE TOUR 2018「ユメノコドウ」(提供写真)
2018年1月10日(水)東京・TOKYO DOME CITY HALL
2018年1月13日(土)福岡・アルモニーサンク 北九州ソレイユホール
2018年1月20日(土)大阪・Zepp Osaka Bayside
2018年2月11日(日)愛知・一宮市民会館
2018年2月25日(日)神奈川・パシフィコ横浜国立大ホール

<出演者>
【東京・福岡・愛知公演】
DearDream石原壮馬as:天宮奏/溝口琢矢as:及川慎/富田健太郎as:佐々木純哉/太田将熙as:片桐いつき/正木郁as:沢村千弦)
【大阪・神奈川公演】
DearDream石原壮馬as:天宮奏/溝口琢矢as:及川慎/富田健太郎as:佐々木純哉/太田将熙as:片桐いつき/正木郁as:沢村千弦)
KUROFUNE(戸谷公人as:風間圭吾/株元英彰as:黒石勇人)

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