佐久間由衣「ひよっこ」卒業で“捨てる勇気”を…夢が次々叶った1年を振り返る<モデルプレスインタビュー>
2017.10.24 16:00
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女優の佐久間由衣(22)が、モデルプレスのインタビューに応じた。佐久間といえば、結婚情報誌「ゼクシィ」の10代目CMガールをつとめ、連続テレビ小説「ひよっこ」でヒロイン・有村架純の親友役である助川時子を演じたことでも話題を集めた、今注目の美女。10月17日からスタートしたカンテレ・フジテレビ系連続ドラマ「明日の約束」(毎週火曜よる9時)には、物語のカギを握る重要な役どころで出演している。
目次
佐久間由衣 物語のカギを握る重要な役どころ
今作は、誰よりも人の心に寄り添うスクールカウンセラーが、勤務先の学校で起きた不登校の男子生徒・吉岡圭吾(遠藤健慎)の不可解な死の原因を究明するヒューマン・ミステリー。「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」「任侠ヘルパー」などの古家和尚氏が脚本を手掛けるオリジナル作品で、主演の井上真央は高校のスクールカウンセラー・藍沢日向を演じる。佐久間は、圭吾の幼なじみ・白井香澄役。香澄は現在、スーパーマーケットでアルバイトとして勤務。中退後も、圭吾とは連絡を取り合っていて、誰も知らない彼の秘密も知っている。日向は生前に家出した圭吾を探す際に、彼女に出会っていた。
昨年、女優活動を本格化させたばかりの佐久間。「夢のひとつ」だったという“朝ドラ”出演が叶い、今作でもまた「夢のひとつ」が実現した。それは、井上との共演。順風満帆に見える女優の道。彼女は今、何を思うのか――インタビューではその胸の内を探った。
佐久間由衣「夢のひとつ」がまた叶う
― 井上真央さんとの共演が「夢のひとつ」だったということですが、きっかけとなった出来事や作品は何ですか?佐久間:たくさん作品を観させていただいたんですが、特に「おひさま」(2011年放送の連続テレビ小説)が大好きでDVDも持っています。“陽子先生”という役名だったので、最初は「陽子先生だ!」と思ったんですけど、その気持ちを封印して現場では接するようにしていました。まさかこんなに早く共演できるとは思っていなかったので、すごく嬉しいです。ただ…私は日向先生に強く当たる役なので、井上さんの困った顔しかまだ見ていないんです。大好きな人をこんなに困らせるなんて、ちょっと落ち込みます…。
― 役としては正しいけれど…という複雑なところですね。ご本人には、ファンであることを伝えましたか?
佐久間:はい、初日に伝えました。「観てくれたの?ありがとう」っておっしゃってくださって、嬉しかったです。すごくパワーがあってチャーミングで、皆と分け隔てなく接してくれる優しさもある方だなと思いました。あと、井上さんの字も好きなので、「字も好きです」って告白もしました(笑)。
佐久間由衣 “長い1年”「記憶がない」時期も
― 今年は“朝ドラ”出演、井上さんとの共演、と夢が次々叶った1年に。振り返ってみて、いかがですか?佐久間:(有村)架純ちゃんもすごく好きな女優さんなので、嬉しいことがたくさんありました。振り返ってみると長かったです。色々な経験をさせていただいたからだと思うんですけど、乙女寮(※ひよっこ)を撮っていたときは記憶がなくて(笑)。
― “朝ドラ”中盤あたりでしょうか?
佐久間:ちょうど、役としても環境が一気に変わるタイミングだったのもあって、考えることが多い時期だったんです。それで、長く感じたのかな?スケジュール帳を書くのが好きで、シールを貼ったりちょっとしたメモを書いたりしているんですが、乙女寮の2ヶ月は真っさらでした。それくらい、素の自分に戻る時間がなかったです。今見返すと「NHK、NHK、NHK、NHK…」って(笑)。
― 濃密な時間を過ごしていたんですね。
佐久間:物理的にもプライベートな時間を確保することが無理だったんですよね。あまりできる経験ではないので、ありがたいです。
佐久間由衣「ひよっこ」卒業で“捨てる勇気”を
― 「明日の約束」の出演が決定したのは、「ひよっこ」撮影中ですか?佐久間:はい。終盤だったと思います。
― 以前、お話をお伺いした際、「ひよっこ」への出演で注目を浴びても「何も変わらないと思っている」とおっしゃっていましたが、実際はいかがでしたか?
佐久間:言いましたね(笑)。変わったことも、変わらないこともありました。どの現場でも「観たよ」とか「毎朝楽しみにしてるよ」とか声をかけてくださる方がいて、たくさんの人が観てくださっていたんだなということはもちろん実感しています。本当にありがたかったですし、“毎朝の習慣”の中に自分がいたことが「夢みたいな時間だったな」と思います。
― 「ひよっこ」があってこそ、今回の作品に繋がったという感覚はありますか?
佐久間:私は、そうだと思っています。ゴールデンタイムの連続ドラマに出演させていただくことが初めてなんです。
― 「ひよっこ」から間を開けずに露出が続くことにも、注目度の高さが伺えます。
佐久間:「ひよっこ」は撮影期間も長かったですし、成長していく過程も温かい目で見ていただいていましたが、それは卒業して、新しい世界の中に自分の身ひとつで踏み込んでいかなくちゃと思っています。責任感は「ひよっこ」のときよりも、さらに強く感じています。
― それは現場に入って感じたことでしょうか?
佐久間:皆さんとお芝居すると「私もそこに関わっているんだから、しっかりしなきゃ」と思います。全然追いつけないから…。
― 以前も「追いつけない」「追いつかなきゃ」とおっしゃっていましたが、その姿勢が「変わらなかった」部分でしょうか?
佐久間:そうですね。「楽しんでやりたい」という気持ちは持ちつつ、「全然追いつけていない」と常に感じています。
― それだけ急速に“求められる側”になったということでもありますよね。1年前は、現在の状況が想像できていましたか?
佐久間:全く!1年前は、ちょうど「ひよっこ」の撮影に入った頃でした。この作品では、頭を使うんじゃなくて、気持ちを使えるようになりたいなと思います。捨てる勇気も持ちたいし、柔軟でいられるように。
― “捨てる勇気”?
佐久間:考え方とかこだわりとか、現場に入ると、自分1人で考えていたものはたかが知れているなと思うんです。だからこそ、色々な意見を聞いたときに、それを取り入れられるよう “捨てる勇気”が必要かなと。監督に演出してもらってすぐに切り替えられるかとか、自分の中で固まっていたものを捨てて変化できるか、とか…。それに柔軟に対応していくことが、今回の目標です。
― では、最後にモデルプレス読者にメッセージをお願いします。
佐久間:まず「ひよっこ」のイメージを持ってもらえていることもありがたいですし、今回全く違う役をいただけたこともありがたいなと思っています。「明日の約束」の香澄も、物語の中でだんだんと変化している役なので、そういう部分にもぜひ注目してほしいです。私も楽しみながら、頑張っていきます。
― ありがとうございました。
佐久間由衣 “笑顔封印”で挑む
今回佐久間が挑むのは、“ミステリアスな役柄”。「笑顔は思いっきり封印」し、「感情的にならないよう、抑えた演技を心がけている」という。物語のキーパーソンではあるが、「プレッシャーはない」ときっぱり。「ひよっこ」卒業で、新たな顔を魅せる彼女に注目だ。(modelpress編集部)
佐久間由衣(さくま・ゆい)プロフィール
身長: 170cm生年月日:1995年3月10日
出身地:神奈川県
血液型:O型
趣味:散歩(朝日をながめること)
好きな小説家:太宰治
特技:バスケ、ピアノ、弓道
2013年に行われた「ViVi」の専属モデルオーディションで全4158名の参加者から、グランプリに選出されデビュー(※3月で卒業)。2014年、映画「人狼ゲーム ビーストサイド」で女優デビュー。連続テレビ小説「ひよっこ」でヒロイン・有村架純の親友役である助川時子役を演じ注目を浴びる。
「明日の約束」第2話あらすじ
不登校が続いていた1年生の圭吾(遠藤健慎)が突然の死を遂げた。スクールカウンセラーの日向(井上真央)と担任の霧島(及川光博)が、家庭訪問した矢先の出来事だった。学校は対応に追われ、うわさを聞きつけた生徒の間にも動揺が広がる。一方、日向は「先生のこと、好きになりました」という圭吾の言葉の真意が分からない。そんななか、圭吾と同じクラスの那美(井頭愛海)から、圭吾がクラスでトラブルを抱えていたことを教えられ、早速そのことを霧島に報告する日向。しかし霧島は、クラスのアンケート調査で問題を告発する生徒がほかにいなかったことから、那美の告白を素直に受け入れようとしない。
さらに圭吾の通夜では、不可解な死の原因が学校でのトラブルだと主張する遺族が学校関係者の弔問をかたくなに拒否。それでも何とか焼香をさせてほしいと頼む霧島に、圭吾の母・真紀子(仲間由紀恵)は――。
日向が帰宅すると、家には学校での一件を心配して訪ねてきた恋人・本庄(工藤阿須加)の姿が。娘の恋人の存在を初めて知り、人柄も気に入った尚子(手塚理美)は終始上機嫌だったが、本庄が帰った途端に態度が豹変する。
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