“山崎賢人と岡山天音、仲が良すぎる問題”を徹底検証 「菅田くんもポカーンとしてた」友達以上の“親戚感” モデルプレスインタビュー
2017.10.23 17:00
山崎賢人(23/※「崎」は正式には「たつさき」)と岡山天音(23)。ともに朝ドラ出演を果たし、日本の映画・ドラマ界に欠かせない存在である若手俳優2人が、“超”がつくほど仲が良いことをご存知であろうか。そんな彼らが、人気ミステリー小説を実写映画化した『氷菓』(11月3日公開)で共演。しかも親友役で!―――待望の2ショットインタビューをセッティングしたモデルプレスは、想像していたよりもずっと“仲が良すぎる”2人に驚くことに。お互い一緒の空間にいるだけで笑いが止まらないくらい楽しそうな“賢人&天音ワールド”に30分ほどお邪魔させてもらい、「友達として」はたまた「役者として」お互いをどう見ているのか聞いてみると、“ちょっといい話”がどんどん飛び出してくる。
目次
まずはこれを聞きたい…「そんなに仲良くなったきっかけは?」
岡山:初めて共演したのが映画『アナザー Another』(2012)。教室のシーンで、俺が前の席だったんですけど、賢人が俺の髪を触ってきたんですよ。山崎:パーマがすごかったから。
岡山:そう。役作りでアフロみたいなパーマをかけてたんですけど、「何これ?」ってめっちゃイジってきて。「なんだこいつ!?」と思った(笑)。
山崎:喧嘩になりかけた(笑)。
岡山:その時に、賢人から「ごめん、そんなつもりじゃなかった」みたいなメールが来た覚えがある。
山崎:でもその1回くらいだよね、喧嘩しそうだったのって。
岡山:撮影が泊まりで、一緒にいる時間が長かったんですよ。ある時、俺がホテルの大浴場に行ったら、賢人が別の子と先に入ってて。そしたら賢人がいきなり「ねえ、なんでさぁ、メールしたのに返してくれないの?」って話しかけてきた。その時「あ、こいつ俺になつき始めてんな」って(笑)。
山崎:(笑)
岡山:それと賢人がいない時に、賢人の携帯の待ち受けをロケ弁の写真にしたんですよ。ロケ弁のドアップの写真。そしたらなんかなつき出しました(笑)。
山崎:「この人面白い」と思って(笑)。
岡山:俺は復讐のつもりでやってたのに。「いじりやがって!」と思って(笑)。
山崎:その復讐が逆に面白いと思ったのかもしれない(笑)。
岡山:あとさ、賢人の電話帳に登録されている人の名前を何人か歴史上の人物に変えたような気がするんだよね。
山崎:そうだっけ?
岡山:勝手に織田信長とかにして、「誰だかわかんなくなっちゃったよ」みたいな。そういうくだらないイタズラから、なつき出す賢人(笑)。
久しぶりの共演…しかも親友役で。「率直な心境は?」
岡山:初めて聞いた時は、めっちゃ嬉しかったですね。最初ちょっと信じられなかったくらいです。山崎:確かに。
岡山:賢人から(共演することを)聞いたんですよ。信じられないくらい嬉しかった。
山崎:『アナザー Another』以来、5年ぶりくらいにプロデューサーの小林(剛)さんと天音と一緒にできるっていうのがまず嬉しかったです。
岡山:現場で会った時はやっぱり照れくさかったですね。今も照れくさい(笑)。
山崎:ちょっと笑っちゃうんですよ(笑)。
省エネ主義の奉太郎(山崎)とお調子者の里志(岡山)、真逆のタイプだけど親友関係。「役をどう作り上げた?」
岡山:今回も泊まりの撮影だったから、だいたいどっちかの部屋にいたよね?山崎:いた。
岡山:セリフも多かったので、次の日撮影するシーンの台本を一緒に読み合わせしたりとか。
山崎:やってたね。今回はミステリーなんですけど、人が死ぬようなインパクトのあるようなものではなくて。最初は「教室の鍵がなんで閉まってるんだ?」とか、「図書室の同じ本が一日おきに違う人に借りられてたのはなんでだ?」とか、そういう地味な日常の謎を解いていくので、「これはどうなるんだろうね?」っていう話もしましたね。
岡山:うん。どうやって面白く成立させるかっていう。
山崎:奉太郎にとって、里志が唯一の友達なんだよね。
岡山:うん。そうだね…全然違う性格で、対極にいる2人だと思うんですけど、根底に通じるものがあって成り立っている関係なんだっていう意識は持っていました。今回は描かれてないですけど、里志も実は別の友達といる時にはすごく冷静な部分があるんじゃないか、という風に想像もして。そういう寂しさみたいな、表向きじゃないところでお互い気が合ったのかなって考えていました。どう?
山崎:…っていう話もさ、天音がしてくれたもんね。
岡山:してた?なんか結構いろいろ話したね。
山崎:里志は本当に頭がいいというか。ちゃんと奉太郎のことをわかっていて一歩引いている感じもあるので、奉太郎も一緒にいて苦にならないんだと思います。
改めて役者同士で向き合って…「お互いをどんな風に意識した?」
岡山:『Another』の時はまだ10代で、お互い全然場数を踏んでいなかったんですけど、賢人はそこからずっと主演をやっていたので…正直「すごいな」って思いましたね。今回も主演という立場で、やっぱり今の俺にはできない居方っていうか…。賢人は現場ですごくフラットなんです。でも、実際は主演として大きなものを背負っているわけじゃないですか。そのギャップがすごいと思いました。表面に出ているものと、内側にあるもの。それは俺にはできないなって思いましたね。山崎:…嬉しいっすね。僕は、普段の天音を知っているので………。
岡山:…いや、出てこいよ次の言葉(笑)。
山崎:なんだろう?奉太郎としてっていうよりは…すごく楽しかったんですよ。「あの天音のこの表情だ!」みたいな…(思い出し笑い)。
岡山:いいこと言えよ!
山崎:そうだよね。ちゃんとPRしないと(笑)。
岡山:芝居で会話したことがなかったんだよね。
山崎:そうだね。『アナザー Another』の時は無視されて。
岡山:そうそう。席は近かったけど会話してなかった。その後に共演したドラマ『黒の女教師』の時も役のカーストが違ったから、劇中では会話をしてなかったし。それが今回、めちゃくちゃ喋ったもんね。
山崎:天音は僕よりもめちゃくちゃ考えてるんですよ。今回、「台本の読み方とか、どういう感じでやってんの?」みたいなところから話したんですよね。セリフ合わせしようとなった時も、「俺、セリフ合わせで入ってくるタイプじゃないんだけど」って言ってたじゃん(笑)。
岡山:あー(笑)。
山崎:それよりも自分の中で、一個一個のセリフを理解するタイプだっていうことで。普段、真面目にお芝居の話とかしないので、そういう話をした上で一緒にやるのはすごく勉強になりましたね。勉強っていうか、まあ「ありがとう」っていう感じですね(笑)。そういうやり方なんだっていう。
岡山:うん。いつもはこんなこと話さないです。お互い、極力褒めたくない(笑)。照れくさいからね、色んなことが。
山崎:ね。
岡山:本当に昔からの同級生みたいなテンションでいつも遊んでるので。そういう意味では新鮮だったよね。こうやって一緒に仕事するっていうのは。
山崎:…あっ、そうそう。俺は最初、奉太郎っていう人間を生きることに集中していたんですけど、天音は映画全体が面白くなるようにテンポとかも気にしていて。すごいな、俺も考えなきゃと思いました。…いいこと言ったっしょ?
岡山:うん。いいこと言ったね。
一同:(笑)
岡山:なんか…賢人はやっぱり天才。先天的に持っているものがすごいなっていうのは思いました。『Another』で主演した時もフラットに現場に居るイメージがあったんですけど、今回はそれだけじゃなくて、全体を見ながらその場に居る感じっていうか、“座長の居方”みたいなものがプラスされていて。一緒に読み合わせしている時も思いましたね。
山崎:「座長だな」って?
岡山:(笑)。
山崎:天才?
岡山:うん。天才、天才(笑)。あと、やっぱり現場でめちゃめちゃ愛される。そういうところは俺にはないので。
山崎:いや、そんなことないっすよ。
岡山:ガチ感出すなよ。ガチで愛されてないみたいじゃん、そういう反応すると。
一同:(笑)
岡山:急なガチ感はやめて。
山崎:(笑)。愛されてるじゃん。
岡山:いやいや。でもなんかちょっと違うんだよね。俺はその…“部署込みで”みたいなところがある。
山崎:部署込み(笑)。俳優部ってこと?
岡山:皆さん仕事の上で僕のことをちゃんと気遣ってくれるっていうのがあるんだけど、賢人は近所の子供みたいな愛され方するじゃん。
一同:(笑)
岡山:近所の子供っていうか、親戚みたい。「可愛いなぁ~」みたいな。そういうのも含めて、やっぱり人間性がすごいなって。
ここまでのやり取りを聞いて…「賢人くんがボケで、天音くんがツッコミ?」
山崎:そうですね。俺ツッコまないですね。岡山:ツッコまないよね。
山崎:ツッコめないんですよ。だから、ボケられるの苦手なんです。ボケたいので。
岡山:だって苦笑いしてるもんね、誰かがボケると。普通に無言で。自分散々ボケてんのに(笑)。末っ子気質じゃない?
山崎:ツッコめない。なんか全然楽しくないです。
岡山:ツッコミが楽しくない?
山崎:そう。「それは何とかやな!」とか言えない。…これは菅田(将暉)くんだな。
一同:(笑)
山崎:菅田くんとか超ツッコミうまいもんね。ツッコミ気質だよ。
岡山:そうだね。でも俺らといる時だけかもよ?俺らが年下だから。
山崎:本当はボケ倒してるのかな?
岡山:同い年ぐらいの人と遊んでる時とか、ボケてるもん。どうやら(笑)。
山崎:どうやら(笑)。
岡山:どうやらボケてる。
山崎:どうやらボケ倒してる。
岡山:俺もあんまりツッコミ好きじゃないんだけど、賢人がボケるからしょうがなく…。
山崎:俺に対応して?
岡山:うん。
山崎:しょうがなかったの?
岡山:しょうがない。妥協してる。
山崎:妥協してる関係?
山崎&岡山:(笑)
絶妙すぎるコンビ感…「どうしてそんなに気が合うの?」
山崎:どう?岡山:何かを見て、感じていることが近いかもしれないです。何を面白いと思うかとか。なんか大人数でいる時も、周りの空気はそうじゃないけど、「あれ、これなんか変だぞ」って思った時に賢人の方を見ると……
山崎:(笑)
岡山:賢人も「変だぞ」って顔してる、みたいな。
山崎:そうだよね。なんか俺らだけ面白くなっちゃって。
岡山:そうそうそう。
山崎:「変だぞ」っていうのに敏感だよね(笑)。
岡山:そう。だから周りをちょっと置いていっちゃう。慣れないと、この2人とあんまり一緒にいられないよね。
一同:(笑)
岡山:最初は菅田くんとかもついてこられなくて。家行った時ポカーンとしてたもんね。
山崎:そう(笑)。
岡山:「何言ってんのかわかんない」って(笑)。ほぼ一緒なんだよね、ある分野に関しては。もう似てるとか気が合うとかを超えてて。
山崎:(笑)…あー、笑いすぎてお腹痛い。
岡山:今回の現場も2人だけで笑ってて。もうずーっと(笑)。
山崎:ずっと(笑)。
岡山:久々にちょっと注意されました。プロデューサーさんから。
山崎:そうだね(笑)。
岡山:仲いいのはベースとして、役も親友だけど「ちょっと気をつけて」っていう話を。ちょっと恥ずかしかったですね。大人になって何言われてんだろうって(笑)。ね?
山崎:うん。
岡山:久々だった。仕事始めた当初以来でしたね(笑)。賢人はその時もなんかちょっと変だったもんね(笑)。ちゃんと聞いてるんですけど、「あれ?」って思った時にふと見たら、「あれ?」っていう顔してたから。連鎖気質だよね。
山崎:(笑)
奉太郎の表情だけで察知する里志にちなんで…「2人だけが知っている、お互いの癖は?」
岡山:賢人が考えていることは大抵わかります。わかりやすいよね。山崎:うん。
岡山:賢人の癖は…姿勢悪いところ(笑)。あと昔さぁ、先輩の話とか聞いてるふりしてたよね。聞いてないのに。
山崎:どういうこと?どういうこと?
岡山:太賀くんとかが真剣な話してる時。映画の話とかだと、俺ら知識なかったじゃん。それで俺が「あ、それってこういうことっすか?」って聞いたら、賢人が「こういうことっすか?」って同じこと言って。
山崎:(笑)
岡山:それでまた俺が「じゃあ何とかっていう作品のあれみたいな感じなんですか?」って言ったら、賢人が「あ、何とかっていう作品のあれみたいな感じだ」って繰り返す。
一同:(笑)
岡山:(話を聞いてないことは)俺以外にはバレないんですけど。見てると「あ、わかったふりしてる。聞いてるふりしてる」って。
山崎:天音の癖は…骨盤が歪んでる(笑)。
岡山:それは体の癖でしょ。
山崎:なかなか寝ない。
岡山:え?寝付きいいけどね。寝ないってどういうこと?あ、夜更かししちゃうってこと?それは確かに。
山崎:天音、すごい起きてますね。
岡山:賢人の家に行った時もずっとYouTubeかテレビ見てるもんね。滝沢カレンさんのナレーションのやつ見てたじゃん。超爆笑したよね。
山崎:爆笑してた(笑)。
また2人の共演が観たい…「次、共演するならどんな役で?」
岡山:敵がいい。山崎:ああ。今回仲間やったしね。
岡山:そうそう。だから普段の関係性と対極にある役がやってみたい。社会的な敵。賢人が何でも持ってるエリートで、俺がその逆とかね。でも、親戚役をやるのも面白いかなって。
山崎:その心は?
岡山:なんかさ、俺らの距離感ってもう…普通の男友達っていうよりも、兄弟とか従兄弟に近い気がするから(笑)。
(modelpress編集部)
映画『氷菓』(2017年11月3日公開)
キャスト:山崎賢人、広瀬アリス、小島藤子、岡山天音、天野菜月、眞島秀和、貫地谷しほり(特別出演)本郷奏多/斉藤由貴原作:米澤穂信「氷菓」(角川文庫刊)
監督・脚本:安里麻里
<あらすじ>
「わたし、気になります!」ほうたろうの安穏な高校生活が彼女の一言で一変した。
「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」をモットーとする“省エネ主義”の高校一年生、折木奉太郎(山崎賢人)。神山高校でも安穏とした灰色の高校生活を送るつもりだったが、姉の命で廃部寸前の古典部に入部することに。嫌々部室へと向かった奉太郎は、一身上の都合で古典部に入部してきた少女・千反田える(広瀬アリス)と出会う。一見清楚なお嬢さまといった印象の美少女だが、「わたし、気になります!」となると誰にも止められない、好奇心のかたまりのような少女だった。中学からの旧友、伊原摩耶花(小島藤子)と福部里志(岡山天音)も入部し、新生古典部が発足した。えるの好奇心に巻き込まれるうちに、学園で起こる不思議な謎を次々と解き明かしていく奉太郎。そんな奉太郎の推理力を見込んだえるは、彼にある依頼をする。「10年前に失踪した伯父がえるに残した言葉を思い出させてほしい」― それは33年前に学園で起きたある事件へとつながっていたのだった。彼らは、33年前に発行された古典部文集「氷菓」と歴史ある学園祭に秘められた真実を解き明かすべく、歴史の中に埋没し、伏せられてきた謎に挑んでいく。
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