モデルプレスのインタビューに応じたディーン・フジオカ(C)モデルプレス

ディーン・フジオカ“完璧”イメージが崩壊?初尽くしの新境地で“冬の定番”目指す<モデルプレスインタビュー>

2017.10.15 17:00

俳優・ミュージシャンのディーン・フジオカ(37)が、モデルプレスのインタビューに応じた。10月15日スタートの日本テレビ10月期新日曜ドラマ「今からあなたを脅迫します」(毎週日曜22:30~※初回15分拡大)で女優の武井咲とW主演をつとめるディーン。2015年に放送されたNHK連続テレビ小説「あさが来た」で“五代さま”を演じ、一気にブレイクを果たした彼にとって、意外にも今回が民放連続ドラマ初主演。さらに、DEAN FUJIOKA名義で主題歌も担当。テレビドラマ主題歌のために初めて描き下ろした「Let it snow!」でドラマの世界観を盛り上げる。

  

“完璧”イメージが崩壊?初尽くしの新境地

武井咲、ディーン・フジオカ/「今からあなたを脅迫します」第1話より(画像提供:日本テレビ)
新進気鋭の若手作家・藤石波矢氏の同名小説が原作の今作は、警察や探偵では扱えないような依頼を受け「人を脅迫することで解決する」という脅迫屋・千川完二(ディーン)と、変人級な「善人&お人よし」でいつも事件に巻き込まれるお嬢様・金坂澪(武井)を中心に描かれる、新感覚“脅迫”エンターテインメント。

このほか、千川の相棒で凄腕の盗み屋・目黒役を三宅弘城、天才ハッカーの探り屋・栃乙女役を島崎遥香、澪のアパートの隣に引っ越してくる京田カオル役を鈴木伸之が演じる。

キャスト発表時、松本京子プロデューサーは「『新しいディーンさんと武井さん』をお見せします!」とコメント。ディーン演じる千川は、普段は一見さわやかなイケメンだが、ファッショセンスは微妙・お調子者でぐーたら・くだらないダジャレをいうのが大好きだが誰も相手にしてくれないという“ダメ男”。ディーンの“完璧”というイメージからは全く想像ができない“残念な男”をどう演じるのか…これまでのイメージを壊し、新境地に挑む。

撮影裏で“ウサギちゃんポーズ”要求され…

― 1話をご覧になった感想を教えてください。

ディーン:まず、「脅迫エンタメとはこういうものか」と思いました。最初に“脅迫屋”の役と聞いたときには、非合法で犯罪集団というイメージがあったんです。でも、撮影に入ってからは喜劇的な演技もあって、それが映像で繋がっていったときに「監督の目指していたものはこれか」と、スッと入ってきました。音はやはり大事だなと思いましたし、カット割でテンポ感も生まれ、「面白くなりそうだな」と改めて自信に繋がりました。

― 今回が民放連続ドラマ初主演ということですが、座長として意識していることはありますか?

ディーン:仕事として集まっているので、その責任は持ちつつ楽しくやっていけたらと思っています。3、4ヶ月撮影があるので、振り返ったときに楽しい思い出にしたいなと。その方が個人的にも嬉しいですし、結局現場の雰囲気は作品の良さに繋がると思うんです。主演じゃなくても意識していることではありますが、撮影の進行の妨げにならない程度に楽しみたいです。

― トークイベント(10月8日実施:ディーン、武井咲、鈴木伸之、島崎遥香が登壇)でも、仲の良さが伝わってきました。裏話が次々と飛び出したり、島崎さんが“おディーン様”と呼んだり。

ディーン:島崎さんは思ったことを何でも口にするから楽しいですよね。現場でもあんな感じです。今回が初共演なんですけど、「面白いな~」と思って(笑)。

― 印象に残っているエピソードは?

ディーン:「一緒にアイドルポーズで写真を撮ろう」とか。「アイドルだとこれくらいのポーズをとるのは当たり前だから」と、“ウサギちゃんポーズ”をしようと言われました(笑)。

― そのときは応じたのでしょうか…?

ディーン:さすがに僕も怖気づいて、「これやって大丈夫?」ってなりました(笑)。

― (笑)

ディーン:ほかにも、中国語で書かれた記事を彼女が持ってくるので何て書いてあるのか教えたり、アイドル業界の裏話を聞かせてくれたり。「これは聞いていいの?」と思うレベルの話をしてくれるので、僕からマネージャーさんに「この話聞いていて大丈夫ですか?ダメだったら止めてください」って確認したこともあります(笑)。

ディーン・フジオカ、武井咲/「今からあなたを脅迫します」第1話より(画像提供:日本テレビ)
― 楽しそうな現場です!W主演の武井さんとは?

ディーン:澪という役はバカ正直でお人好しなので、僕が演じる千川はそんな彼女をドラマの中ではかなり弄ぶんです。でも、普段話しているときは、仕事の話はあまりしないので、関係性を引きずることなく。

― 役に引きずられることはあまりないですか?

ディーン:ないです。それをやってしまうと面倒だなと思うんですよ。例えば、悪い役だとしてもその人が悪いわけではないし、恋愛する関係だとしてもプライベートでそういう風になるわけでもないし。円滑の現場が進むための現場作りができるように、コミュニケーションをとろうと思っています。

“残念な男” 役「あざといやり方はしない」

― 今回演じる千川は“残念な男”という設定ですが、ディーンさんの新境地が見られそうです。

ディーン:コメディをやること自体が久しぶりです。説明するような演技だと寒くなってしまうので、こちらからお客さんに対して「これはこうだから、こう思わせたい」というようなあざといやり方はしないようにしています。役作りの段階では、“残念”な部分は意識していなくて、ファッションや台詞で効果的にコーディネーションしています。

― 台詞の中には、ダジャレも…。

ディーン:滑るダジャレが(笑)。そういうところが、お客さんから見て“残念”と思ってもらえるといいなと思います。真面目にやっているけど、抜けていて笑ってしまう。憎めないような、いなくなったら寂しいようなキャラクターにしたいです。

― 客観的に見て、これまでとは違う自分を出せたなど手応えはありますか?

ディーン: 1話は手探りだったので「もう少し振り切っても良かったかな?」と思ったんですけど、2話、3話と千川の輪郭が見えてきてからは演じていて楽しいです。1話完結モノではあるけれど、大きな伏線もあるので、色々な見方をできるなと。千川も徐々に背景が明らかになっていくので、回を重ねるごとに色々な一面が見えていくと思います。

主演ドラマで初の主題歌描き下ろし “冬の定番”目指す

― 今回、主題歌「Let it snow!」も担当されていますが、初のドラマ書き起こしということで。

ディーン:脚本ができる前から主題歌のお話をいただいたので、原作とプロデューサーの松本(京子)さんのお話からイメージして制作しました。毎回エンディングで流れるこの曲が、思い出として積もっていって、最終回では「2017年の冬といえば『Let it snow!』だったね」と言ってもらえるようにたくさんの人とシンクロしてもらえたら嬉しいです。脚本ができる前だったということもあり、直接的にはドラマの物語と関係ない独立した曲にはなっているんですが、曲が流れることで立体感が生まれたり、物語と視聴者の距離を埋めてくれたり、寄り添っていく曲になってほしいです。歌詞に関しては、ちょうど映画の撮影でスマトラ島の最北端にいたので、そこで書いていました。

― 曲の世界観とは、真逆の環境ですね。

ディーン:そうなんです。インド洋に浸かって「暑いな~」って言いながら、日本の冬をイメージして書くっていう(笑)。

― ディーンさんも「ゲレンデで聞きたい曲」とおっしゃっていましたね。

ディーン:冬のクールなので、冬を感じられる曲にしたかったんです。この曲がスキー場でかかったら嬉しいですね。

― ご自身の曲が、主演ドラマの最後に流れているのを聞いたときは、いかがでしたか?

ディーン:単純に嬉しかったです。あとは、シンガーソングライターとしてコンセプトを立てて作ったものが、ハマったなという感覚がありました。思っていたように音が鳴ったという安心感も。脚本を読んで作ったわけでも、元々あった曲を提供したわけでもなくて、今回は針の穴に糸を通すように狙って作ったので、よりそう思ったのかもしれません。

― 自身主演のドラマ主題歌を担当するというのは、特別な感覚でしょうか?

ディーン:今回はストーリーを聞いて、ぜひ自分にやらせていただきたいと思ったんですが、その作品にとってベストな形を選べばいいのかなと思っています。例えばお話をいただいても、コンセプトが見えてこなければ失敗してしまうでしょうし、歌まで担当するのではなく楽曲提供をするという形もありますし。ケースバイケースなので、力を発揮できるときには関わっていければと思います。

“夢を叶える秘訣”

― 様々な分野で才能を発揮し、活躍し続けるディーンさんから、モデルプレス読者に“夢を叶える秘訣”やアドバイスを教えてください。

ディーン:人生は限られているので、やりたいことは全部やること。迷わず飛び込んで、ダメだったらきっぱり辞める。

― 引き際も大事。

ディーン:見極めて、ほかにやりたいことにチャレンジすればいいと思うんです。僕自身も自分の直感を大事して、色々トライしています。

― これまで夢を追いかける中で、“諦める”という道を選んだことはありますか?

ディーン:映画監督をしたときは、「向いてないな」と思いました。主演もやりながら撮っていたので、それも関係しているかもしれませんが、2つ同時は自分には難しいなと。次トライするなら、監督だけとか、主演をやるなら監督じゃなくてプロデューサーとか、違った関わり方がいいのかなと思っています。

― チャレンジしたからこそ気付けることですよね。

ディーン:そうやって少しずつ調整していけばいいと思います。だからまずはトライする。向き不向きが分からないとか、やりたいけどまだ準備ができてないとか、色々あると思いますが、初めて見れば何か見えてくるかもしれませんし。ただただ、行動あるのみです。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

ディーン・フジオカ プロフィール

ディーン・フジオカ(C)モデルプレス
福島県生まれ。香港でモデルとして活動を始め、映画『八月の物語』(05)の主演に抜擢され、俳優デビューを果たす。その後台湾に拠点を移し、数々のドラマ、映画、TVCF等に出演。アジア以外でも、北米ドラマ『The Pinkertons』に出演するなど、活躍の場を広げる。日本ではNHK連続テレビ小説『あさが来た』(15~16)の五代友厚役で知名度を上げ、2017年エランドール賞・新人賞を受賞。また、自ら作詞・作曲・プロデュースを手がけインドネシアで制作されたアルバム『Cycle』を2016年にリリース。同年秋にはTVアニメ『ユーリ!!! on ICE』のオープニングテーマ『History Maker』を担当、2017年は主演映画『結婚』の主題歌や、テレビ朝日系『サタデー/サンデーステーション』のエンディングテーマを書き下ろし、1st. EPをリリース。さらに、東京・大阪・福島でライブを行うなど、音楽活動も積極的に行う。12月1日には映画『鋼の錬金術師』が公開を控える。2018年2月には初の全国ツアー、そして春以降に映画『坂道のアポロン』、『海を駆ける』、『空飛ぶタイヤ』が公開予定。

「今からあなたを脅迫します」第1話あらすじ


お人好しの女子大生・金坂澪(かねさかみお)(武井咲)のアパートに、ある日突然送られてきた差出人不明のDVDと電話番号。映像の中ではなんと「脅迫屋」と名乗る男が「振り込め詐欺で騙し取った金を返さないと恋人を殺す」と、“共犯”で“恋人”の佐藤(さとう)(稲葉友)に銃を突きつけていた! しかし、澪にとっては身に覚えのない犯罪どころか、恋人なんていたこともなく…。

澪からの電話で人違いを告げられた「脅迫屋」こと千川完二(せんかわかんじ)(ディーン・フジオカ)は大混乱。なんと本来の脅迫相手・葛城菜緒子(かつらぎなおこ)は澪の部屋の前の住人だったと発覚する。今回のことを忘れてほしいと頼む千川だが、変人級のお人好しが発動した澪は「無駄にお金を持っている」自分が600万円を払うので赤の他人である佐藤を助けてほしいと言い出し、驚いた千川はそのまま電話を切ってしまう。

翌日。近所で起こった殺人事件の被害者が葛城菜緒子だったと知り驚く澪の元に千川が姿を現す。警戒する澪に、千川は脅迫相手が殺されてしまったので佐藤も解放したと話し、これ以上自分の仕事を邪魔すると命はないと澪を脅迫し、去る…。

家に帰ると、隣に引っ越してきた京田(きょうだ)カオル(鈴木伸之)からのりんごのお裾分けにほっとしたのもつかの間、澪の元に届いたのはある老紳士(近藤正臣)からの300万円の現金書留。なにやら訳ありのお金を、澪は汚い物でも扱うかのように押入れのスーツケースにしまう。中にはすでに大量の札束が詰められていて…。

武井咲、ディーン・フジオカ、島崎遥香、三宅弘城/「今からあなたを脅迫します」第1話より(画像提供:日本テレビ)
一方、実は情に厚い千川は振込詐欺でお金を騙し取られた依頼人の老夫婦を助けられず凹む。仲間で盗み担当の目黒(めぐろ)(三宅弘城)は金目の物を見つけるために留守中の佐藤の部屋へ。そして佐藤のGPSを見張るハッキングのプロ・栃乙女(とちおとめ)(島崎遥香)は佐藤が澪のアパートを訪ねていることに気づき…。

澪を訪ねた佐藤は、今回の件を詫びるとともに、殺された恋人・菜緒子のギャンブルの借金3000万円を返すため振り込め詐欺に手を染めてしまったと身の上を話す。自分を責めつつ恋人の復讐を誓う佐藤に、またしてもお人好しの澪は借金を肩代わりするので復讐をやめてほしいと止めるが…。

その頃、目黒から詐欺グループの元締め・不破(ふわ)組が佐藤の行方を捜していることを聞いた千川は、お金を持ち逃げした葛城菜緒子を殺したのが不破組だと踏み、組長の不破鉄男(ふわてつお)(小沢仁志)を脅迫しようと思いつく。しかし大事な脅迫の最中に、タイミング悪く澪からしつこい着信があり、脅迫は中断。さらに、目黒は佐藤の家で「ある物」を見つけて…。脅迫を武器に依頼人の問題を解決しようとする千川と、破壊的なまでのお人好し金持ち女子大生・澪の偶然の出会いで事件は予想外の展開に!!
【Not Sponsored 記事】

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