モデルプレスのインタビューに応じたDream Ami(C)モデルプレス

Dream Ami、前例のない道へ「余裕は1mmもない」…それでも“あの笑顔”が変わらないワケ<モデルプレスインタビュー>

2017.10.04 12:17

ソロアーティストとして活動するDream Amiが10月4日、初のアルバム『Re: Dream』をリリースした。E-girlsの先頭に立ち、“顔”としてグループを引っ張ってきた彼女の新章がスタートした。

  

Dream Amiインタビュー

6月5日に発表された「E.G.family」発足に伴い、ソロ活動に専念することを発表したAmi。7月15・16日に行われたメモリアルライブ「E-girls LIVE 2017 ~E.G. EVOLUTION~」をもって、Dream、E-girlsとしての活動を終えた彼女は、LDHにとって初のグループからソロアーティスト専念という、前例のない道を選んだ。


アルバム『Re: Dream』は、まさに区切りの一作。これまで発表してきた「ドレスを脱いだシンデレラ」「トライ・エヴリシング(Dream Ami version)」「Lovefool -好きだって言って-」「はやく逢いたい」「君のとなり」シングル5曲に加え、新曲「Re: Dream」「XOXO」「サイテーなスタート」などを収録している。

今回、モデルプレスではAmiにインタビューを実施。ソロに専念する率直な心境、プレッシャーはあるのか?メンバーへの想いは?そして、20代最後の今、思い出すこれまでのこと…本音をたっぷりと語ってもらった。

ラストライブを終えて想うコト

Dream Ami(C)モデルプレス
「E-girls LIVE 2017 ~E.G. EVOLUTION~」を終えた後は、すごくスッキリしている感覚になりました。「E-girlsとしての自分はやり切ったんだな」と思いましたし、思い返しても後悔が1つもないですし、やり残したこともないです。

最後のMCでは、Shizukaちゃんは泣かないだろうなと思っていました(笑)。Erieちゃんが引退するときも泣かなかったですし、Dreamのメンバーがどういう反応かというのは、予測できていました。あの場で言葉にすることで、自分の気持ちに整理がついたんだと思います。頭の中での切り替えもスムーズにいったので、「本当にE-girlsを全うできたんだな」と感じました。

もちろん、ソロを投げ出しくなることも、「嫌だー!」と思うときもありますけど、今はそれも含めて楽しいなと思えています。100%ソロ活動に向けて力を注げるこの環境は、自分らしくいられてやりやすいです。

前例のない道へ「余裕は1mmもない」

Dream Ami(C)モデルプレス
ソロに専念することになってからは、ほかのメンバーの活動はあまり気にしていないかもしれません。自分が必死なので、余裕は1mmもない。事務所の中で、グループを卒業してソロに専念するというのは前例がないことですから。

グループで活動しながらも、(EXILE)ATSUSHIさんをはじめ、ソロで活動されている先輩方はいらっしゃいますが、それとも違いますし、ましてや女の子なので。「自分が切り拓いていかなくちゃ」という想いがあります。今後、もしかしたらあとに続く人たちが出て来るかもしれないですし、そのためにも頑張っていきたいです。

それに、E.G.familyになったことで、仲間だけどライバルのような感覚もあるんです。勝ち負けではないですが、自分のポジションをしっかり作っていかないといけないと思っていますし、E-girlsに置いていかれないようにとも思っています。

「目指すアーティストはない」その理由は?

Dream Ami(C)モデルプレス
1人での活動は、気負う部分と気楽な部分が両方あります。周りを気にすることなく自分の意見を言えたり、世界観を表現できる部分はソロならではだと感じています。

目指すアーティスト像は特になくて…表現を積み上げていくことで、スタイルが確立していくと信じています。メイクもファッションも、好きなものがコロコロ変わるタイプでもないですし、音楽もずっと変わりません。だからこそ、目印がなくても、自分らしい表現ができる。目指すものがなくても、ブレない自信があります!

ただ…もし少しブレそうになったら、周りの方々に軌道修正してもらって(笑)。音楽のことはスタッフさんに相談することもありますが、自分の人生に関する選択は、自分自身でしっかり向き合っていきたいです。

“メンバーがいること”が原動力だった

Dream Ami(C)モデルプレス
私は今、20代最後の1年を過ごしていますが、特に意識はしていないですし、年齢よりも自分らしくいられることの方が大事だと思っています。自然と年齢に合ったものを好きになれば、それを取り入れていきますし、無理に合わせていくのは違うなと。E-girlsがスタートした頃には、14、5歳のメンバーもいて、私とは10歳近く離れているので、その中で自然とそういう考え方になりました。

振り返ってみると20代は本当に早かった…。“駆け抜けた”という感覚です。20歳でLDHに移籍して、そこからE-girlsとしてデビューして、すごく充実していましたし、がむしゃらでした。「Follow Me」から、今日まではもう一瞬です(笑)。濃い時間を過ごす中で、紅白歌合戦に出場させていただいたり、アリーナツアーをさせていただいたり、色々な夢を叶えさせていただきました。それは自分の中で誇れるものとして、一生残っていくと思います。

特に忘れらないのは、E-girls代表として1人でお仕事をさせてもらうようになった頃のこと。朝から晩まで働いて、その間お休みのメンバーもいて、「もしかしたら、ほかのメンバーは面白く思ってないかな?」と気にしていたんです。でも、全くそんなことはなくて、久しぶりにメンバーに会えたとき、皆が私の好物をたくさん用意して「頑張ってるね」と手紙をくれました。心の底から応援してくれていたことが本当に本当に嬉しかったですし、変なことを想像して申し訳なかったなと思いました。メンバーがいることが、私の原動力だと感じることができた瞬間でした。

初のアルバムリリースは「不思議な感覚」

Dream Ami(C)モデルプレス
たくさんの方々の支えがあって、「ドレスを脱いだシンデレラ」でソロデビューして、今はこうやってアルバムをリリースできるということ自体が不思議な感覚です(笑)。当時は想像もつかなかったですし、ここまで続くものだとも思っていなかったです。今までは与えられたものをこなすことが役割でしたが、ソロ活動を始めてからは、歌詞を書いたり楽曲のアレンジをしたり、関わり方が変わりました。

具体的に色々見えてきたのは、「はやく逢いたい」(2017年3月リリース)の頃です。初めて表題曲の歌詞を担当して、「このやり方がしっくりくる」と感じました。自分なりの音楽との向き合い方を見つけたような感覚でした。

それに、この曲は映画「ひるなかの流星」の主題歌に起用していただいたこともあり、中高生の女の子たちにも届いた手応えがありました。「トライ・エヴリシング」のときは、ディズニー映画(ズートピア)の主題歌だったこともあり、幼稚園生などの小さい子たちがイベントに多く来ていただいていたんです。その頃は友人や家族にサインを頼まれるときも、大体がお子さん宛でした。でも、「はやく逢いたい」で支持してくださる方の年齢の幅が広がって、また違うやりがいを感じることができました。

今回のアルバムはそういう想いや私の要望が、反映されたものになります。今の自分を全部詰め込むことができました。率直にこういう作品をリリースできて、感謝しかありません。小さい子も、恋愛している中高生も、どんな方でも幅広く聞いていただくことのできる楽曲が集まっていると思うので、共感して生活の一部にしていただけたら嬉しいです。

2つのトレードマークから見えたモノ

Dream Ami(C)モデルプレス
インタビュー最後、気になる今後の“金髪事情”について聞いてみると…「今のところ変える予定はないです!トレードマークの1つなので、正直それがなくなることへの不安もあるんです」と宣言しつつ、「とか言って、ある日急に変えたくなるかも(笑)!」ともう1つのトレードマーク、弾けるような笑顔を見せたAmi

その笑顔は、“Dream Ami”と聞いて、きっと多くの人が思い浮かべる“あの笑顔”だった。Dreamのときも、E-girlsのときも、グループ初のソロデビューのときだって…十分すぎるプレッシャーの中、その笑顔を崩さず今日まで走り続けるということは、どれほどのことだったのだろう。そう感じたとき、彼女がインタビューの度に口にしていた「ピンチはチャンス」という言葉を思い出した。変わらない笑顔こそ、心からその言葉を信じている証なのだろうと思う。前例のない道をどう切り拓いていくのか、これからに期待を寄せられずにはいられない。(modelpress編集部)

Dream Ami(ドリーム アミ)プロフィール

大阪府出身。2002年7月、ガールズグループ・dreamの追加メンバーとして加入し、活動をスタート。2011年12月よりE-girlsのメンバーとしても活躍。E-girlsとしては、同年12月「Celebration!」でデビューし、その後は、「Follow Me」「THE NEVER ENDING STORY」など数々の楽曲を世に送り出した。また、2015年にはシングル「ドレスを脱いだシンデレラ」でソロデビュー。2017年6月5日、E-girlsを卒業しソロ活動に専念することを発表した。

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